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「時代を拓いた教師たちⅡ」田中耕治 日本標準 2009年 ③ / 「話し言葉の日本語」井上ひさし・平田オリザ 小学館 2002年【再掲載 2013.7】 [読書記録 教育]

今回は、7月24日に続いて、田中耕治さんの、
「時代を拓いた教師たちⅡ」の紹介 3回目です。



戦後教育実践の流れがよく分かります。


出版社の案内には、


「発言したくてたまらない。子どもたちが心待ちにする授業とは―教育実践の豊かな蓄積
 が、混迷する現代を切り拓く。」


とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「キーワードは『共感』『子どもが動く』『地域に根ざす歴史教育』」


・「主権者を育てる」












☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」








ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。








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☆「時代を拓いた教師たちⅡ」田中耕治 日本標準 2009年 ③

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◇学びの姿を変える 「先生の先生は子どもたちなのである」(2)

3.安井俊夫と歴史の授業 -子どもが動く授業のつくり方-

□「共感」する歴史の授業 朝鮮独立運動



□子どもが動く歴史の授業のつくり方

 ① 子どもの発言を引き出す 

    ヤマ場は4~5時間に一回以上

教材プリント
    「わからせていくのではなく,子どもが自分の力で何かをつかんでいくことでな
     くてはならない」


 ②「無駄なことではなかったか」という発問吟味

共感を媒介にした歴史的事実の教材化,発問論


 ③ 社会科通信



□地域に根ざす歴史教育 

 できない子への着目からの歴史観の転換


 安井俊夫 1935年東京生 1989年まで千葉県公立中学校社会科教員
元愛知教育大学教授 1997.6「日本近現代史教材研」

  キーワードは「共感」「子どもが動く」「地域に根ざす歴史教育」


□一時間の授業で何ができるか

 「子どもが動く歴史の授業」「共感する歴史の授業」「地域に根ざす歴史教育」


◎ 「主権者を育てる」







4.大津和子と国際理解教育 -人間の尊重と科学的探求の精神-

□一本のバナナから

 フィリピンのバナナ生産者



□高校「現代社会」の設置,そしてバナナとの出合い

 大津和子 
   1946年生 神戸生 
   1974~兵庫県高校教諭

  1992~ 北海道教育大学札幌校



□グローバル教育カリキュラムの構想



□実践を支えていくもの 

 日本独自の開発教育実践


 大津和子 
  ① 徹底した授業づくりへのこだわり

② 異文化と出合うことへの楽しみ

③ 個々の生徒に対する手厚いケア

④ 類い希なる科学的探求の精神




















☆「話し言葉の日本語」井上ひさし・平田オリザ 小学館 2002年【再掲載 2013.7】

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◇平田オリザ
劇作家・演出家 劇団「青年座」主宰 

 桜美林大学助教授

 1962年東京生 国際基督教大学卒  

「こまばアゴラ劇場」経営





◇井上ひさし 
劇作家・小説家 1934年生 

「手鎖心中」で直木賞 

「こまつ座」代表





◇話し言葉の時代を走る乗り物としての「せりふ」

□日本語論
 (1)書き言葉の文体

 (2)共通話し言葉

 (3)文字、表記法

(4)外来語

 (5)敬語・差別語
   


□日本人はおしゃべり

 陰口が好き   

 話し言葉は取り消せない

 戯曲は文学か? 時代の主義主張か?

 日本語をいかに強くするか、美しくするか 
   21世紀のキーワードは「美」

 言葉のワークショップ 
   ドッジボール「場所の名前を言ってからボールを投げる」





◇主語・述語の演劇と助詞・助動詞の演劇

□話し手の立場を表現する「助詞」

 漢文 - 呼古止点(おことてん) → 助詞の発見

時枝誠記の文法 話し手・甲につく表現



□「ねさよ廃止運動」と「ねはい運動」

 昭和33年鎌倉市腰越小学校「ねさよ廃止運動」





◇敬語の使い方・使われ方

□日本語だけではない敬語表現

 敬語 = 待遇表現

英語 プリーズ  

 仏語 チュトワイエ

 

□歴史の中で「敬語」はどう変わっていったか 
   
 商業敬語全盛の時代

「はい喜んで」 - 居酒屋

 

□「お疲れ様」と「ご苦労様」の混同





◇「方言」を生かす演劇

□方言と標準語の二重言語生活  
 
 
□NHK「青年の主張」のおかしさ



□「標準化」への3つの方法



□三宅米吉 

 ① 古語標準

 ② 全国方言を調べて一番多い単語を選ぶ

 ③ 今目の当たりにつかわれている言葉(東京山の手か京都)


 
□平田オリザ 
 
 国語科で 
  ① ラブレターの書き方

② 嘘のつき方

 

□まだ未完成の日本語

 

□「方言」と言うよりも日常の話し言葉
   
 地域における言文一致





◇対話

□芝居のせりふと日常会話の違い  
   
  日常会話の中の70%が無駄な言葉

 

□戯曲の中のいい対話の条件 
   
 不意打ちの連続
   すべて「一人称」

 

□新劇は対話から始まり対話で終わる





◇戯曲の中の流行語

□一生に使う語彙は3,4万語  



□年月に耐えうるせりふを書きたい 
   
 恐るべきスピードで日本語は変わっていく


  


◇戯曲の構造と言葉

□「忠臣蔵」に劇の構造を見る



□演劇で一番大事なのは観客がいること



□「人生に暗転はないんだよ」





◇戯曲の組み立て方

□登場人物の設定と種類  
   
 演劇のルールの言語化 

 芝居は誰のものか


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