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参観会・懇談会資料 24 / 「自分の子どもだけを愛してください」竹原泰三 『少年育成』 2007.8月号【再掲載 2014.10】 [読書記録 教育]

今回は、わたしの教育ノートから、8月11日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」24回目の紹介です。



教育雑誌、教育書籍より、懇談会資料として使えると思ったものを、
ノートに要約したものです。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「学力の高い子=読書好き + 家の仕事 + 毎日コツコツ + α」


・「毎日勉強するコツ= 短時間 + 少し上 + 一冊の問題集 + 例外なし + α」




 基礎学力を高めるために大切なことがギュッとまとめて記されていました。





もう一つ、再掲載となりますが、現在休刊中(廃刊?)の月刊誌『少年育成』より、
竹原泰三さんの「自分の子どもだけを愛してください」を載せます。
教職生活を重ねるにつれ、家庭教育の大切さが改めてわかるようになりました。


来週から新学期が始まります。
本日が夏期休業最終日、年休をとりました。
自分の宿題に追われる一日になりそうです。





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

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☆参観会・懇談会資料 24 

◇子どもの人格発達を牽引する基礎学力
 
□だんだん落ちる学力

 1960年代 できない子 1割


 1970年代 2割


 1980年代 2割5分
 



□悪い成績の子ほどうんと伸びる楽しみがある




□「個性尊重」教育の怖さ




□学力を伸ばすコツはコツコツ勉強

◎学力の高い子の共通点

 1 読書好き


 2 テレビ 
     ゲームを二時間 - 高い学力の子いない

    できる子は一時間未満


 3 みんな素直な子
    いやがらずきちんと


 4 家の仕事を分担


 5 毎日コツコツと勉強を続けた



※ 基本的生活習慣に

 


□毎日勉強するコツ

① 短時間学習

    学年×10分(15分)どんな日でも

    あまった時間に読書 音楽鑑賞 等


 ② そんなに難しい問題をやっていない

  自分の力より少し上


 ③ 一冊か二冊これと決めたドリル

   おしまいまで全部


 ④ 集中してやる


 ⑤ 例外の日をつくらない(土日祝日も始業式長期休業中 も)

  継続こそ力

 


□基礎学力と学力の基礎




□20年間で学力は落ちた

 基礎 読む力・書く力・計算力
 



□計算力が算数の要




□学力低下がもたらすもの 

 優しさと厳しさ

  ○ 習得主義

  × 履修主義
















☆「自分の子どもだけを愛してください」竹原泰三 『少年育成』 2007.8月号【再掲載 2014.10】

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「3~5歳頃の子どもは、誰もが天才といっていいほどのすさまじい吸収力をもっていま
 す。このころ、身につけたものは一生忘れません。逆に間違ったことを身につければ、
 一生それを引きずります。子どもの将来を思えば、この時期に徹底的に厳しくしつける
 ことは大切です」



「嘘をつかない、命を大切にする、目上の人を敬う、といった人間としての基本的な価値
 観は、幼いときに絶対的なものとしてたたき込んでおくべきです」



「社会に出れば競争は現実にあるのだから、学校で競争をさけでも意味がない。そもそも
 子どもは、競争が大好きですよ。勝ち負けがなければ、頑張る張り合いもない」



「(アメリカでは)勉強で負けでも、スポーツで負けでも、人を笑わせることでは誰にも
 負けない。そんな自分だけの価値観を尊重する」



「子どもは親が死にもの狂いで育てないとまともには育たない、子育ては苦労の連続だと
 言うこと。でもだからこそ、子どもが成長したときの啓びは大きいし、100%のエネル
 ギーでぶつかっていれば、子どもは必ずその思いに応えてくれると信じます」






 家庭での子育ての原則については、これでほぼ言い尽くしているのではないだろうか。



 「勉強ができてほしい、偉くなってほしい」など、親の希望はいろいろあるが、子ども
にどんな夢を託そうとも、以上のことは避けて通るわけには行かない。



 これは世界的なバイオリニスト五嶋みどりさん、龍さんの母親、五嶋節さんへのインタ
ビュー記事の一部である。



 掲載したのが、朝日新聞広告局が企画した「広告特集」だというところが面白い。



 広告局は、五嶋さんの話をもっともだとして、広告特集の第1面に掲載したのだろう。


 しかし、読者から見れば、子どもの「自主性」や「ゆとり」を主張して、全国学力テス
トなどにも反対している普段の記事とは対照的である。



 こうした矛盾は、教育問題に限ったことではない。



 立法問題でも、一般記事と「社説」で主張が食い過っていることがある。


 こうした違いについて、編集委員の一人が、ある講演の中で、



「社説はあくまでも編集委員室の中での見解であって、新聞社としての統一見解ではない。
 取材現場の記者が適う記事書いても問題ではない」

と話したことがある。


 この論調でいけば、今回は広告局と編集局で見解が異なっても不思議ではない、という
ことになるのだろうか。



 教育再生会議で子育てに関する緊急提言が話題になったことは先月書いた。



 緊急提言は見送られたが、第二次報告書に盛り込むとのことだった。しかし、第二次報
告にも、「早寝早起き朝ごはんの励行」以外は盛り込まれなかった。


 それだけ、親の負担が大きくなる事への反対論が強いということだろう。


 これで「子育て」の議論の必要がなくなったわけではない。


 日本学術会議が平成17年6月に「子どものこころ特別委員会」の報告書を公表してい
る。


 そこでは、


「凶悪な犯罪に手を染める幼い子どもがあまりに多いことにただ唖然とする。この子ども
 たちも、両親や教師が育てた子どもなのである」


「学校では、学びを忘れ、学びから逃れる子どもたちが急増しているし、親からの厳しい
 要求も相まって、教師も自信を失っている現状があろう」

と指摘している。こうした現状は今も全く変わっていない。


「早寝早起き朝ごはん」をはじめとする「子育て提言」もこうした現状を何とかして改善
しようとして出てきたものだ。


 大手マスコミは「国が家庭問題に口を挟むのか」と言わんばかりの反対論を掲げた。


 しかし、フジテレビが行った世論調査では、「子育て提言の方針を支持する」という回
答が59%にのぼったという。決して、世論の大半が反対していたわけではない。



 教育改革は必要である。



 しかし、学校を変えても、教育委員会の仕組みを変えでも、親が変わらなければ、子ど
もも変わらない。



 冒頭の五嶋さんの話に出てきた「3~5歳頃」というのは、子どもたちが小学校に入学
する前である。

 この時期の家庭教育が子どもの一生を左右するということだ。



 それではどうするか? 五嶋さんは



「一般社会に親のできないことを求めるのは、しょせん無理。講演では『自分の子どもだ
 けを全身全霊で愛してください』と言います。そうすれば、おのずから他人の親や子ど
 もの気持ちだってくむことができるようになるのではないでしょうか」

と話している。


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