「時代を拓いた教師たちⅡ」田中耕治 日本標準 2009年 ⑤ / 「30分で分かる教師のための叱る技術」上條晴夫 学陽書房 2015年 ①【再掲載 2017.8】 [読書記録 教育]
今回は、8月14日に続いて、田中耕治さんの、
「時代を拓いた教師たちⅡ」の紹介 5回目です。
戦後教育実践の流れがよく分かります。
紹介されている実践、それぞれの実践者の強い思いが伝わってきます。
小西健二郎さんの『学級革命』は、
わたしの学生時代、教育学部の学生によく読まれていた本で心を熱くしたものです。
「学級王国」の課題が問われていますが…。
出版社の案内には、
「発言したくてたまらない。子どもたちが心待ちにする授業とは―教育実践の豊かな蓄積
が、混迷する現代を切り拓く。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「アメリカでは『授業研究』を『Lesson Study』とはせずに『Jugyou Kenkyu』と表記」
・「正しいことは正しいと言える学級に」
・「3種類の発問
① 限定する発問(絞る発問)
② 関連させる発問(広げる発問)
③ 否定する発問(揺さぶる発問)」
・「指導者が子どもの手を握るのではなく子どもが指導者と手をつなぎたくなる」
・「問い続け学び続ける子どもを育てる」
もう一つ、再掲載となりますが、上條晴夫さんの、
「30分で分かる教師のための叱る技術」①を載せます。
叱らないで済ませられればそれに越したことはありませんが、
叱らなければならない場面もあります。
どうすれば互いに嫌にならないか、そのヒントが書かれています。
教員以外にも役立つ本だと思います。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「時代を拓いた教師たちⅡ」田中耕治 日本標準 2009年 ⑤
◇教育実践の源流を探る
アメリカでは「授業研究」を「Lesson Study」とはせずに「Jugyou Kenkyu」と表記
1.小西健二郎と「学級革命」
◎正しいことは正しいと言える学級に
学級革命
- 子どもの社会の暴力なき革命
小西健二郎 1952-1953年度 5・6年生 ボス退治
子どもの解放から学級の規律へ
みんながみんなを
小西健二郎の教師としての出発と「学級革命」
小西健二郎 1924年兵庫県生 1984.3氷上郡春日部小学校長勇退
1995.5逝去
正しいことを正しいと言おう
2.吉本均と学習集団づくり
◎学習規律の確立と発問による教育の組織化
子どもたちが主体となる授業
学習集団作りの道筋
「学習規律の組織化」
○全員の参加・発言を保障する
○自主・共同の学習体制をつくるということ
・班を指名すべきだ
・問いによる思考の組織化
3種類の発問
①「限定する発問(絞る発問)」
②「関連させる発問(広げる発問)」
③「否定する発問(揺さぶる発問)」
1924年生 広島大学教授
教室にドラマを
「働きかけ=学び取る」指導案を提言
3.青木嗣夫と与謝の海養護学校
◎子どもを発達の主人公としてとらえる
手のつなぎ方にも教育がある
指導者が子どもの手を握るのではなく子どもが指導者と手をつなぎたくなる
子どもにあった学校をつくる
子どもと向き合う
4.小幡肇と「奈良の学習」
◎「気になる木」の「葉っぱ」を増やそう
本当に子どもを育てるとはどういうことか
「おたずね」「たぶん」 - 子どもによる授業
「学習法」の伝統と「気になる木の葉っぱを増やそう」の授業
「奈良の学習法」奈良女子大
1919(大正8)第2代主事・木下竹次
・毎回一人の子どもが独自学習の成果を土台に授業者を担当し45分の授業を進行する
子供は力を持っている
小幡 1954年北九州生 相部芳徳や有田和正との出会い
1978~ 北九州市公立小
1987~ 北九州市教育センター研究員
1990~ 奈良女子大付属小に赴任
1995~ 「気になる木の葉っぱを増やそう」
問い続け学び続ける子どもを育てる
☆「30分で分かる教師のための叱る技術」上條晴夫 学陽書房 2015年 ①【再掲載 2017.8】
◇まえがき
□本書のめあて = 騒々しい教室を変えること
毅然とした態度で叱る技術
□叱る以外
1 教室の空気を変える方法
学習クイズ
静かな音楽
2 騒々しさの中で学ぶ方法
「静かに」「座って」
→「明るく」「体験的に」(アクティブラーニング)
◇前提の話
□騒がしい教室が増えている
学級崩壊の特徴 = コミュニケーションに関する問題
① 私語(おしゃべり)
② 離席(立ち歩き)
□騒がしい教室を叱る技術
毅然とした態度で叱る「叱る指導法」
① 最低限のルールについて
② その善し悪しを明示し
③ 断固として叱る
※前提条件
◎ 教師の言葉に説得力があること
◎「なぜそうすべきか」納得させられる
□教室の空気を変える対処の仕方もある
私語への対処法
① 私語を叱ってやめさせる
② 私語の中で何かを始める
③ 私語のできる学びをする
空気を変えるための方法
□新たな学びを生むチャンスもある
従来の授業
① おとなしく座っている
② 黙って話を聞いている
↓
◎二大ルールを前提としない新しい授業
・問題解決授業 アクティブ・ラーニング
・グループ討論を中心とした授業
・学習遊びを中心とした授業
・表現活動を中心とした授業
□教室の騒がしさを指導の出発点に
騒がしさ
大学 → 高校 → 中学 → 小学校
※ 葬式でもおしゃべり
→ この現象と付き合って行くには、ざわざわしている教室の空気を変えたり、ざわざ
わしていてもできる授業方法の工夫が必要
「時代を拓いた教師たちⅡ」の紹介 5回目です。
戦後教育実践の流れがよく分かります。
紹介されている実践、それぞれの実践者の強い思いが伝わってきます。
小西健二郎さんの『学級革命』は、
わたしの学生時代、教育学部の学生によく読まれていた本で心を熱くしたものです。
「学級王国」の課題が問われていますが…。
出版社の案内には、
「発言したくてたまらない。子どもたちが心待ちにする授業とは―教育実践の豊かな蓄積
が、混迷する現代を切り拓く。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「アメリカでは『授業研究』を『Lesson Study』とはせずに『Jugyou Kenkyu』と表記」
・「正しいことは正しいと言える学級に」
・「3種類の発問
① 限定する発問(絞る発問)
② 関連させる発問(広げる発問)
③ 否定する発問(揺さぶる発問)」
・「指導者が子どもの手を握るのではなく子どもが指導者と手をつなぎたくなる」
・「問い続け学び続ける子どもを育てる」
もう一つ、再掲載となりますが、上條晴夫さんの、
「30分で分かる教師のための叱る技術」①を載せます。
叱らないで済ませられればそれに越したことはありませんが、
叱らなければならない場面もあります。
どうすれば互いに嫌にならないか、そのヒントが書かれています。
教員以外にも役立つ本だと思います。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「時代を拓いた教師たちⅡ」田中耕治 日本標準 2009年 ⑤
◇教育実践の源流を探る
アメリカでは「授業研究」を「Lesson Study」とはせずに「Jugyou Kenkyu」と表記
1.小西健二郎と「学級革命」
◎正しいことは正しいと言える学級に
学級革命
- 子どもの社会の暴力なき革命
小西健二郎 1952-1953年度 5・6年生 ボス退治
子どもの解放から学級の規律へ
みんながみんなを
小西健二郎の教師としての出発と「学級革命」
小西健二郎 1924年兵庫県生 1984.3氷上郡春日部小学校長勇退
1995.5逝去
正しいことを正しいと言おう
2.吉本均と学習集団づくり
◎学習規律の確立と発問による教育の組織化
子どもたちが主体となる授業
学習集団作りの道筋
「学習規律の組織化」
○全員の参加・発言を保障する
○自主・共同の学習体制をつくるということ
・班を指名すべきだ
・問いによる思考の組織化
3種類の発問
①「限定する発問(絞る発問)」
②「関連させる発問(広げる発問)」
③「否定する発問(揺さぶる発問)」
1924年生 広島大学教授
教室にドラマを
「働きかけ=学び取る」指導案を提言
3.青木嗣夫と与謝の海養護学校
◎子どもを発達の主人公としてとらえる
手のつなぎ方にも教育がある
指導者が子どもの手を握るのではなく子どもが指導者と手をつなぎたくなる
子どもにあった学校をつくる
子どもと向き合う
4.小幡肇と「奈良の学習」
◎「気になる木」の「葉っぱ」を増やそう
本当に子どもを育てるとはどういうことか
「おたずね」「たぶん」 - 子どもによる授業
「学習法」の伝統と「気になる木の葉っぱを増やそう」の授業
「奈良の学習法」奈良女子大
1919(大正8)第2代主事・木下竹次
・毎回一人の子どもが独自学習の成果を土台に授業者を担当し45分の授業を進行する
子供は力を持っている
小幡 1954年北九州生 相部芳徳や有田和正との出会い
1978~ 北九州市公立小
1987~ 北九州市教育センター研究員
1990~ 奈良女子大付属小に赴任
1995~ 「気になる木の葉っぱを増やそう」
問い続け学び続ける子どもを育てる
☆「30分で分かる教師のための叱る技術」上條晴夫 学陽書房 2015年 ①【再掲載 2017.8】
◇まえがき
□本書のめあて = 騒々しい教室を変えること
毅然とした態度で叱る技術
□叱る以外
1 教室の空気を変える方法
学習クイズ
静かな音楽
2 騒々しさの中で学ぶ方法
「静かに」「座って」
→「明るく」「体験的に」(アクティブラーニング)
◇前提の話
□騒がしい教室が増えている
学級崩壊の特徴 = コミュニケーションに関する問題
① 私語(おしゃべり)
② 離席(立ち歩き)
□騒がしい教室を叱る技術
毅然とした態度で叱る「叱る指導法」
① 最低限のルールについて
② その善し悪しを明示し
③ 断固として叱る
※前提条件
◎ 教師の言葉に説得力があること
◎「なぜそうすべきか」納得させられる
□教室の空気を変える対処の仕方もある
私語への対処法
① 私語を叱ってやめさせる
② 私語の中で何かを始める
③ 私語のできる学びをする
空気を変えるための方法
□新たな学びを生むチャンスもある
従来の授業
① おとなしく座っている
② 黙って話を聞いている
↓
◎二大ルールを前提としない新しい授業
・問題解決授業 アクティブ・ラーニング
・グループ討論を中心とした授業
・学習遊びを中心とした授業
・表現活動を中心とした授業
□教室の騒がしさを指導の出発点に
騒がしさ
大学 → 高校 → 中学 → 小学校
※ 葬式でもおしゃべり
→ この現象と付き合って行くには、ざわざわしている教室の空気を変えたり、ざわざ
わしていてもできる授業方法の工夫が必要