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参観会・懇談会資料 25 -「伸びる子の育て方」岸本裕史 小学館 1993年 ② / 「特集 過去が咲いている今未来の蕾で一杯な今」 『致知』 2005.1【再掲載 2012.9】 [読書記録 教育]

今回は、わたしの教育ノートから、9月1日に続いて、
キーワード「参観会・懇談会資料」26回目、
岸本裕史さんの「伸びる子の育て方」小学館②の紹介です。



出版社の案内には、


「学力が伸びるか伸びないかは、日常生活のなかに確かな根っこがあるかどうかで決まり
 ます。子どものやる気をぐんぐん引き出す、アノ手コノ手の実例図解253ポイントを紹
 介。この実践例なら必ず子どもが変わり、親も変わります!」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「細かい手先を使う作業は能を刺激する」


・「外遊びを!  キャッチボール,鉄棒,ドッジボール,縄跳び,かけっこ,木登り」


・「『うちの子に限って』の落とし穴」
- 基本は「見くびらず、買いかぶらず」ではないでしょうか。


・「傍若無人は社会で孤立 ← 中国の一人っ子政策による『小皇帝』」



 基礎学力を高めるために大切なことがギュッとまとめて記されています。





 もう一つ、再掲載となりますが、月刊誌『致知』2005年1月号、
「特集 過去が咲いている今未来の蕾で一杯な今」を載せます。
15年前の話ですが、このような親子関係、見られるでしょうか。




 






☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。










☆参観会・懇談会資料 25 -「伸びる子の育て方」岸本裕史 小学館 1993年 ②

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◇針・包丁・ナイフ初体験大作戦

□ 甘えと自信喪失は表裏一体

 身につけたい暮らしのテクニック
   ・紙の四つ折り   四隅揃え

   ・紐結び    靴ひも リボン

   ・はさみ   線に沿ってきれいに切る

   ・文字を書く  はね・止め・はらい

   ・薄手のぞうきんしぼり

   ・箸を使う




□集中力を養い学力向上

 包丁,ナイフ,針,紐



集中力  細かい手先を使う作業は能を刺激する

 






◇遊ばせ方大作戦

□「つまらない」子供たち

 ・遊びを取り上げられた子供の気持ち

 ・親の干渉のしすぎ

 ・不自由な管理下におかれた子供の不幸

※外遊びを!  キャッチボール,鉄棒,ドッジボール,縄跳び,かけっこ,木登り


□親から遊びをリードして

 料理をさせる  

 お風呂遊び  

 リズム遊び  

 おもちゃ作り 

 遊び発明

 絵本作り



□体を使った遊びは活力の源  

 意欲・競争力



□親子でルール作り



□危険は現場で分からせる

 






◇友達づきあい大作戦

□「うちの子に限って」の落とし穴

心配

 → 妙に大人びておしゃまで生意気

    意思表示ができず人のいいなりになる


 自己本位・わがまま
粗暴・暴言
過保護の甘ったれ
ズレた子
不潔な子



□けんかをさせる

 いい場合  
   ① 1対1

   ② 男女の区別はいらない


 させ方
   ① スポーツ感覚で

   ② 家庭の中で練習を


 仲直り
   ① ストップは大人のかけ声

   ②「ゴメンネ」きっかけ作り



□ぶつかることを恐れないで

 いじめを防ぐ
   清潔,積極的に仲間入り,周りに乗り遅れない,遊びを増やす,外で遊ぶ



□いじめは逆転する



□人付き合い能力 

 我慢・自己コントロール・自己主張能力・社交性・話題作り

 






◇叱り上手大作戦

□傍若無人は社会で孤立

 中国の一人っ子政策 → 「小皇帝」




















☆「特集 過去が咲いている今未来の蕾で一杯な今」 『致知』 2005.1【再掲載 2012.9】

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 青年は地方から東京の大学の英文科に入った。


 同級生の誰よりも貧しかった。


 アルバイトも考えたが、本を読み、語学をマスターする時間が惜しくてアルバイトをす
る気にはならなかった。



 残された道は徹底的に節約して、育英会の奨学金のみで生活すること。

 焼草は吸わない。

 喫茶店には入らない。

 映画は見ない。

 靴はバザーで中古を一足だけ買った。教授の家を訪問する時のためである。


 普段はもっぱら運動靴。靴下も一足のみ。運動靴の時は靴下を履かなかった


- このようにして一足の靴と靴下を4年もたせ、卒業生総代の答辞を読んだ。





 渡部昇一氏の若かりし頃の姿である。


 その「過去」が渡部氏のその時その時の「今」となって咲いた。


 「過去」の結晶である「今」が「未来」に向かっての蕾となり、さらに花開いていった
のだ。





 話は飛ぶ。


 つい最近のことである。
 

 電車でひと組の父子と乗り合わせた。


 父親は40歳ぐらい。気のよさそうなサラリーマン風。


 子どもは小学5、6年生といったところか。


 父親は本を見せながら、しきりに子どもに話しかけていた。


 一見、仲睦まじい親子に見えた。しかし、何気なくその子どもの顔を見て愕然とした。


 不貞腐れたような、父親を侮蔑したような、なんとも形容し難い目で父親に対していた。


 それでも父親は微笑みながら本を指差し、話しかけていた。


 すると、子どもが

「もう死んだ!」

と吐き捨てるように言ったのである。



 自分はもう死んだのだから話しかけるな、黙っていろ、ということらしい。


 こちらの胸まで凍りつくようなひと言だった。

 さすがに父親も青ざめ、押し黙った。



 この父子にも子が父を慕い、父が子をあやす微笑ましい時期があっただろう。


 その関係が一体いつ壊れたのか…。


 母親の父親に対する態度をそのまま子どもは受け継ぐという。

 もしそうなら、この子の父親への態度には母親のそれが投影しているのかもしれない。


 いずれにしても、この父子の関係は一朝一夕にできたものではない。


 長い年月を経て、徐々に形成されたことは確かである。





  過去が咲いている今

  未来の蕾で一杯な今




 陶芸家・河井寛次郎の言葉である。

 なんと美しい言葉だろう。

 なんと人に勇気と希望を与える言葉だろう。


 しかし、この言葉は「いまをどう生きているか」について、私たちに内省を促す言葉で
あることも見逃してはならない。





 いみじくも2人の聖人の言葉がある。


 いまのあなたがいまのあなたの運命にふさわしい - 釈迦

 あなたの行動はあなたの未来の予言者 - キリスト



  あなたはいま何を考え、どういう習慣を持ち、どういう行動をしているか

- その「今」を自らに問うていきたい。


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