谷昌恒さんはこんなことを⑫-「教育力の原点」谷昌恒 岩波書店 1996年(2) / 「人形劇ガイドひょっこりひょうたん島」井上 ひさし 山元 護久 伊藤悟 日本放送出版協会2003年【再掲載 2012.10】 [読書記録 教育]
今回は、9月2日に続いて、わたしの教育ノートから、
「谷昌恒さんはこんなことを」の紹介 12回目です。
「教育力の原点」2回目です。
出版社の案内には、
「家庭からも地域からもはじき出された少年たち相手の教護院・北海道家庭学校の三代目
校長として四半世紀。『焼け石に水かもしれない。でもね,そこに火傷をしている子が
いるなら,やっぱり水をかけてやらなくては…』『心の扉は内側からしかひらかれない』
『人の痛みを知ろうよ…』温かいまなざしで少年たちと共に生きる日々を語る。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「日本の軍部は『自らは危地に立って国民を安全地帯におく』という武人としての嗜み
を忘れていた」
・「桜のように美しく散るばかりでなく、共々に美しく生きることが強く望まれる」
・「子供を当てにし、子供を食い物にし、たかっているように見える親でも、親がいるこ
とで子供が救われる」
・「サンダルが乱れているのが見苦しいのではなく、後の人のことなんかどうでもいいと
いう自分勝手な振る舞いが見苦しい 」
- トイレの使用しているトイレットペーパーがなくなったときも。
もう一つ、再掲載となりますが、井上ひさしさん、山元護久さん、伊藤悟さんの、
「人形劇ガイドひょっこりひょうたん島」を載せます。
「ひょっこりひょうたん島」を知っている世代も限られますが、
主題歌が聞こえるとつい今でも口ずさんでしまいそうです。
ドン・ガバチョ、懐かしいなあ。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆谷昌恒さんはこんなことを⑫-「教育力の原点」谷昌恒 岩波書店 1996年(2)
◇さくら
日本の軍部
「自らは危地に立って国民を安全地帯におく」という武人としての嗜みを忘れていた
原民喜『夏の光』
尾崎咢堂翁
「人生の本舞台は常に将来に在り」
※「桜のように美しく散るばかりでなく、共々に美しく生きることが強く望まれる」
<少年たちと共に>
◇きずな
□「親は逃げられません」
人間行くところまで行かないと分からないことがある
∥
行き詰まって初めて分かることがある
□親がいるといないとでは大きく違う
子供を当てにし、子供を食い物にし、たかっているように見える親でも、親がいること
で子供が救われる
→ 困った親の存在が子供の生きる励みになっている
※ 親は逃げられないと同時に子供も逃げられない
◇日々の努力
躾 … 身体を美しくすること(日本の国字)
トイレのサンダル
… サンダルが乱れているのが見苦しいのではなく、後の人のことなんかどうでもいい
という自分勝手な振る舞いが見苦しい = 思いやりの心
◇子供への思い
子供の問題行動は親にとってこの上ない嘆きであり地獄の苦しみである
- 無意識の中に子供の気持ちを損ねその期待に背き、信頼を裏切るようなこともあっ
た
子供の健やかな成長には感謝したい
- 独立した人格としての畏敬の念
◇少しずつ前進
成人の日
= 基本は自分を見る目を持つこと
※いっぺんに完璧な人間になることなど出来ない。過ちがあってもいい。それをちゃんと
見ている自分が在れば「少しずつ前進」である。
|
「人間は安きに付く。どうしても楽な方を選ぶ。だから、つい、厳しく努力することを求
め続けることになる」
☆「人形劇ガイドひょっこりひょうたん島」井上 ひさし 山元 護久 伊藤悟 日本放送出版協会2003年【再掲載 2012.10】
◇伊藤悟
自力で番組をメモ 1964.4.6~1969.4.4
人形劇団「ひとみ座」へ遊びに行き台本をもらう
16シリーズ
メモがリメーク版に利用された
魅力
①「権力を笠に着て威張るヤツは許さない」
②「どんな相手とでも共に生きようとする」
↓
※ しゃれやメロディに乗ってさりげなく示される
◇井上ひさしロングインタビュー
現代に先駆けたテーマ性
ジョン・ロールズ (米・哲学者)
◎民主主義の哲学論
「AとBが正反対の意見を持っている。そのまま議論したら永久に結論が出ない。議
論が始まった瞬間に役割変換。AがBになりBはAとなる。その会議の間だけそれ
を役割としてやる。」
→ すると第三の意見が生まれることになる。
□「ひょっこりひょうたん島」の大きなテーマの一つは「本当に大切なことは目に見えな
い」と言うこと
・ 目に見えていることはあんまり大したことはなくて、大事なことは見えないうちに進
んでいく。
□ 対立した意見を持つ2人が議論しているとき、2人で議論しているように見えますけ
れど、もう1人いるんです。「時間」がいるんです。実は時間がこの話し合いに加わっ
ているわけです。
・時間を交えて話している。
□ 全部笑って仲良くなっちゃう。
↓
・ まず時間という主人公を入れてやってみよう。それからとんでもない笑いを作り出し て、笑って出直そうというドラマ作り
◎ 相手の行動にはいろんな因果の系列があるのだから、やっぱり役割を一旦交換して、
その因果を理解してあげると言うこと。理解した上で「それはいけないよ」って言って
あげると、相手も当然、ひょうたん島の人たちと同じように言うでしょうし、そうする
と半分ぐらい解決しちゃうんですよね。
|
※ 人間の基本的なところは古いとか新しいとかいう次元の問題じゃない。普遍的なリズ
ムがある。
□「ひょっこりひょうたん島」を通して知ったテレビの本質
テレビは消耗品?
→ 「違っていた」
◇宇野誠一郎インタビュー
テーマソング作曲
音楽自体をきれい事にしない
グレーゾーンを表現した数少ない番組の一つ
「谷昌恒さんはこんなことを」の紹介 12回目です。
「教育力の原点」2回目です。
出版社の案内には、
「家庭からも地域からもはじき出された少年たち相手の教護院・北海道家庭学校の三代目
校長として四半世紀。『焼け石に水かもしれない。でもね,そこに火傷をしている子が
いるなら,やっぱり水をかけてやらなくては…』『心の扉は内側からしかひらかれない』
『人の痛みを知ろうよ…』温かいまなざしで少年たちと共に生きる日々を語る。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「日本の軍部は『自らは危地に立って国民を安全地帯におく』という武人としての嗜み
を忘れていた」
・「桜のように美しく散るばかりでなく、共々に美しく生きることが強く望まれる」
・「子供を当てにし、子供を食い物にし、たかっているように見える親でも、親がいるこ
とで子供が救われる」
・「サンダルが乱れているのが見苦しいのではなく、後の人のことなんかどうでもいいと
いう自分勝手な振る舞いが見苦しい 」
- トイレの使用しているトイレットペーパーがなくなったときも。
もう一つ、再掲載となりますが、井上ひさしさん、山元護久さん、伊藤悟さんの、
「人形劇ガイドひょっこりひょうたん島」を載せます。
「ひょっこりひょうたん島」を知っている世代も限られますが、
主題歌が聞こえるとつい今でも口ずさんでしまいそうです。
ドン・ガバチョ、懐かしいなあ。
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆谷昌恒さんはこんなことを⑫-「教育力の原点」谷昌恒 岩波書店 1996年(2)
◇さくら
日本の軍部
「自らは危地に立って国民を安全地帯におく」という武人としての嗜みを忘れていた
原民喜『夏の光』
尾崎咢堂翁
「人生の本舞台は常に将来に在り」
※「桜のように美しく散るばかりでなく、共々に美しく生きることが強く望まれる」
<少年たちと共に>
◇きずな
□「親は逃げられません」
人間行くところまで行かないと分からないことがある
∥
行き詰まって初めて分かることがある
□親がいるといないとでは大きく違う
子供を当てにし、子供を食い物にし、たかっているように見える親でも、親がいること
で子供が救われる
→ 困った親の存在が子供の生きる励みになっている
※ 親は逃げられないと同時に子供も逃げられない
◇日々の努力
躾 … 身体を美しくすること(日本の国字)
トイレのサンダル
… サンダルが乱れているのが見苦しいのではなく、後の人のことなんかどうでもいい
という自分勝手な振る舞いが見苦しい = 思いやりの心
◇子供への思い
子供の問題行動は親にとってこの上ない嘆きであり地獄の苦しみである
- 無意識の中に子供の気持ちを損ねその期待に背き、信頼を裏切るようなこともあっ
た
子供の健やかな成長には感謝したい
- 独立した人格としての畏敬の念
◇少しずつ前進
成人の日
= 基本は自分を見る目を持つこと
※いっぺんに完璧な人間になることなど出来ない。過ちがあってもいい。それをちゃんと
見ている自分が在れば「少しずつ前進」である。
|
「人間は安きに付く。どうしても楽な方を選ぶ。だから、つい、厳しく努力することを求
め続けることになる」
☆「人形劇ガイドひょっこりひょうたん島」井上 ひさし 山元 護久 伊藤悟 日本放送出版協会2003年【再掲載 2012.10】
◇伊藤悟
自力で番組をメモ 1964.4.6~1969.4.4
人形劇団「ひとみ座」へ遊びに行き台本をもらう
16シリーズ
メモがリメーク版に利用された
魅力
①「権力を笠に着て威張るヤツは許さない」
②「どんな相手とでも共に生きようとする」
↓
※ しゃれやメロディに乗ってさりげなく示される
◇井上ひさしロングインタビュー
現代に先駆けたテーマ性
ジョン・ロールズ (米・哲学者)
◎民主主義の哲学論
「AとBが正反対の意見を持っている。そのまま議論したら永久に結論が出ない。議
論が始まった瞬間に役割変換。AがBになりBはAとなる。その会議の間だけそれ
を役割としてやる。」
→ すると第三の意見が生まれることになる。
□「ひょっこりひょうたん島」の大きなテーマの一つは「本当に大切なことは目に見えな
い」と言うこと
・ 目に見えていることはあんまり大したことはなくて、大事なことは見えないうちに進
んでいく。
□ 対立した意見を持つ2人が議論しているとき、2人で議論しているように見えますけ
れど、もう1人いるんです。「時間」がいるんです。実は時間がこの話し合いに加わっ
ているわけです。
・時間を交えて話している。
□ 全部笑って仲良くなっちゃう。
↓
・ まず時間という主人公を入れてやってみよう。それからとんでもない笑いを作り出し て、笑って出直そうというドラマ作り
◎ 相手の行動にはいろんな因果の系列があるのだから、やっぱり役割を一旦交換して、
その因果を理解してあげると言うこと。理解した上で「それはいけないよ」って言って
あげると、相手も当然、ひょうたん島の人たちと同じように言うでしょうし、そうする
と半分ぐらい解決しちゃうんですよね。
|
※ 人間の基本的なところは古いとか新しいとかいう次元の問題じゃない。普遍的なリズ
ムがある。
□「ひょっこりひょうたん島」を通して知ったテレビの本質
テレビは消耗品?
→ 「違っていた」
◇宇野誠一郎インタビュー
テーマソング作曲
音楽自体をきれい事にしない
グレーゾーンを表現した数少ない番組の一つ