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キーワード「新津」⑬- 「倉松考 松尾神社と寿福寺」鈴木 實 1980年(1) / 「教師の知恵袋」沼田泉 ぎょうせい 1982年 ③【再掲載 2012.3】 [読書記録 郷土]

今回は、10月31日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「新津」13回目の紹介です。

鈴木實さんの「倉松考 松尾神社と寿福寺」1回目の紹介です。
鈴木さんは、元新津小学校の教員、
昭和55年に15部限定で自費出版してくださったおかげで読むことができました。

倉松町にとって大変価値のある資料です。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「米倉の敷地を『倉庫』『倉敷』『倉所』または『倉町』という」


・「松町の産土神は松尾神社 - 池田荘の松尾大明神から勧請」


・「倉松再興(津波被害から)」






もう一つ、再掲載となりますが、沼田泉さんの
「教師の知恵袋」③を載せます。
昭和の頃の教員の気配りを教えていただくことができる本です。
時折、読書ノートのまとめの記事を読み直しています。


<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト



☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。










☆キーワード「新津」⑬- 「倉松考 松尾神社と寿福寺」鈴木 實 1980年(1)

◇倉松の由来
 
□「荘園史の研究」上巻 西岡虎之助

「嘉応三(1171)年頃,遠江灘国池田荘の倉所は南の海際にあった…そこは荘の坤(ひ
 つじさる=西南)牓示のたったところであった」 - 松尾神社文書-嘉応3.3

  

□池田荘 松尾大明神を勧請
   
 池田御厨の米を山城の松尾大明神に寄進  



海路



□池田荘の西大天竜の岸辺の港から一度米倉に貯蔵

 港は楊子・田尻・米津あたりか?

米倉の敷地を「倉庫」「倉敷」「倉所」または「倉町」という



  今の倉松の中心部ではないか



□池田荘西南の倉所

土地の経済的利用条件にかない,海浜に位置し交通地理の条件を具備しなければならな



 ◎ 倉松の倉庫

   → 米津港(田尻港?)

   → 松尾神社


 ◎ 倉松町の産土神は松尾神社

  - 池田荘の松尾大明神から勧請

元魚町にも松尾神社あり

※池田荘の倉所は2~3箇所あり,そこで保管・調節して随時山城に送ったのではないか



□池田荘の松尾大明神
   
 平安期には大甕神社
  於保美加 = 長下郡  

みかとは大きな酒を醸し溜める器

 酒や米や水を支配する神の社が大甕神社


 大甕神社が平安・鎌倉期に山城の松尾神社を勧請して合祀



  松尾大明神といわれ近世に


 

□昔の倉松町幻想図 
┌────────────────────────┐
│卍 新 松   松   樹   勘  土 │ 元は寿福寺蔵
│般 船 尾 米倉 尾 阿 福 米倉 助 淨 器 │ 「倉松由来和讃」
│若 町 大 町 弥 寺 町 光 町 │ 神社②
│寺 明 陀 院 天 │ 寺院③
│ 神 松 神 │ 倉庫②以上
│ 鳥 │
│ 居 │
└────────────────────────┘
 


□1500年前後に大津波 → 倉松大被害

 残ったもの
  ・ 天神社前 - 鳥居の柱  

  ・ 松尾神社 - 四周の石垣

  ・ 樹福寺前 - 阿弥陀如来木像が松の上に→阿弥陀松

  ・ 阿弥陀松から東に一町の淨光院跡には「耳ナシ塚ノ松」
 





◇倉松再興

□永禄十二(1569)年
   
 大沢高家(基胤)の身よりの者・堀江村の彦右衛門が一族と共に倉松へ移り住む

           ↓

元亀,天正と荒れ果てた土地を開発した


※ しばらくは,土地の名前を「彦右衛門新田」と言ったが,又,昔の名前通り公式に、 大沢高家より「倉松村」と名付けられた













☆「教師の知恵袋」沼田泉 ぎょうせい 1982年 ③【再掲載 2012.3】

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◇横道にそれた話が心に残る

「ある日ある時の何気ない言葉や話が子どもの心に残り、その後の本人を動かす本になっ
 ていることがある」

= 教師のひと言の重み 
     教師の人間的体験や真実に迫る話は心を動かす

教師の子どもの時の話や同年代の頃の体験(共感)

 ◎ 子どもと一緒に汗を流して働く教育 + 子どもの心に響く話





◇きびしさは教師自身へのきびしさ

□きびしさ  
  
 × 怖い顔をしての指導、罰


 ○ 担任の指導を確立して子どもと話し合って約束したことは一貫した姿勢で継続して
  実行させていくこと(=教師自身への厳しさ)

 

□あせらず
  
 はじめはひとつでもよいから続けて実行させていく姿勢を持つことが大切

 = 中途半端なやり方は教師が許してくれないと分かると努力する
継続するための手だて

 
 ◎「きびしさとは継続して見守ることである」





◇叱った後の指導が大切

なぜ叱られたのかどうすればいいのかを反省するようにならなければ効果は上がらない

→ 叱った後の後始末
 
   優しく諭され慰められることで感情を和らげ心の底に教師の注意が沈んでいく
 
◎ 反省文 - 読みながら優しく諭す





◇叱るのは子どものため 怒るのは教師のため

 叱るときと怒るときのことを反省したい


 叱る - 子どものためにする強い指導 
  
 本人の弱さを克服させる、社会生活上の判断力を付けさせる、基本的生活習慣を身に付けさせる


 ◎「叱るべき時に叱らないで自分の都合で怒っているときはないか」





◇教師の言い方が正しいと思っている

 親と違って子ども対してある距離をもって指導していくことが人間形成上大切



◇まさかと思うことまで考える周到な計画

 まさかも考える
  事故の場合の役割分担や連絡先、処置の仕方 等


 いくら念を入れてもこれでよいということはない





◇子どもの癖は教師の癖

子どもは教師のするようになる  
   後ろ姿で学ぶ





◇よい鉛筆は学力を高める

 子どもには本物を使わせるように心掛けたい

 - よいものを選んで使う

 
 よいもの 
  ① 学習意欲を高める 
 
  ② 正しい感覚を身に付けさせる 
  
  ③ ものを大切にする習慣





◇親切と公平は教師を測る物指し

 低学年 1位親切 2位公平    

 
 高学年 1位公平 2位親切





◇学級は教師と子供がつくるもの

学級をどのように組織し、どんな目標に向かって指導していくかは教師の責任

~ 教師に都合のよい学級にするのか、子どもが自ら学び自己変革していける学級を作
  るのか?

      |

 ◎ 子どもの側に立って愛情をかけ、あせらず学級経営に打ち込むゆとりをもった指導
  が通じていく

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