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「特別支援教育発達におくれや偏りがある子どもの本当の気持ち」安部博志 学事出版 2013年 ④ / 「磯田先生と語る会」講演録 静岡文化芸術大学学友会 静岡文芸大広報誌『碧い風』vol.02 2016年春号より ①【再掲載 2016.9】 [読書記録 教育]

今回は、11月15日に続いて、安部博志さんの、
「特別支援教育発達におくれや偏りがある子どもの本当の気持ち」4回目の紹介です。




出版社の案内には、


「通算6,000学級を巡回した特別支援教育コーディネーターが伝える、困っている子ども、
 子育てに悩む親、子どもに一生懸命向き合う先生、3者を幸せに導くための渾身のメッ
 セージ!!」


とあります。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『先手の指導』で適切な行動へ導く」


・「多動性を了解し、むしろそっと動かすことでコントロールの仕方を学ばせる」


・「教室を抜け出す子  → 通行手形(○時にもどる)」


・「ポジティブな言葉のシャワー」





もう一つ、再掲載となりますが、
静岡文化芸術大学広報誌『碧い風』vol.02 2016年春号より、
「磯田先生と語る会」①を載せます。
磯田先生とは、最近メディアで大活躍の磯田道史さんのこと、
浜松市にある静岡文化芸術大学で少し前まで教鞭を執られていました。
磯田さんが、歴史好きになったわけがなんとなくわかります。
なお、近頃しばしば話題にのぼる川勝平太静岡県知事は、
2009年まで静岡文化芸術大学の学長でした。




<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト



☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「特別支援教育発達におくれや偏りがある子どもの本当の気持ち」安部博志 学事出版 2013年 ④

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(1)子どもの気持ちにより添う支援 3

⑰ 失敗やトラブルになる前の「先手の指導」で適切な行動へ導く

意図的に誘導してしまう


 
⑱ 多動な子は仕事や役割を与えて動くことで調整の仕方を学ばせる

ポイント 
   ○多動性を了解し、むしろそっと動かすことでコントロールの仕方を学ばせる

例    草取り →  バケツを持って集める


 
⑲ 不適切な行動はスルーして適切な行動にだけ着目する

教室を抜け出す子

   → 通行手形(○時にもどる)


 
⑳ 感覚の過敏性は了解し配慮してあげて 決して無理強いしない

五感過敏  視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚


 
21 子ども同士の関係性につなげる

 「片付け」×  → 「二人で○○を運ぼうね」


 
22 学び合いの学習の中で互いの多様性とよさに気付かせる


 
23 自分の気持ちや感情を表現できるようにする


 
24 不安や怒りを自分でコントロールするための方法を学ばせる


 
25 マイナスの言葉をプラスの言葉に置き換えて

「リフレーミング」  ポジティブな言葉のシャワー


















☆「磯田先生と語る会」講演録 静岡文化芸術大学学友会 静岡文芸大広報誌『碧い風』vol.02 2016年春号より ①【再掲載 2016.9】

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◇歴史に夢中の少年時代


『出会う 感じる 創造する。』



 本学のこの言葉がいいなと思って、この大学に来た面もあります。


 私も出会う、感じるばかりの人生を歩んできました。


 創造するまで、できているかは自信がない。(笑)




 生まれたのは岡山県学南町という所です。

 私の通った小学校は古墳を削って造った学校で、高さが15メートルほどもある神宮寺
山古墳が隣にありました。


 小学校3年生のとき、給食に出た牛乳の瓶を見て思ったんです。


「あの古墳に使った土を牛乳瓶に詰めて、横に並べていくと、果たしてハワイに到達する
 だろうか」  


と(笑)。




 それから算数を勉強することにしました。


 でも教わった台形の計算法ではどうやっても出ません。


 古墳は鍵穴の形をしているので、非常に複雑です。近い値は出ますが、精密な値が出な
いので、模型を造って、そこに紙粘土を詰めて、その体積を水に沈めて量るという方法を
考えて進めていきました。



 そんなことばかり考えていたので、先生が授業をしていても私は勝手に立ち上がって、
窓から古墳を見ます。(笑)

「困った子」になりました。


 説得しようと思ったんでしょうね。


 両親がお正月に先生の家に連れて行ってくれました。


 先生の亡くなられたご主人は歴史家でした。


「そんなに歴史が好きなの」


と言われて、ある日、先生から封筒を渡されました。


 入っていたのは、ご主人が最後に書かれた本でした。池田光政のことなどが書かれてあ
りました。


 先生は、


「あなたは池田光政を名君だと思いますか?」


と言って去っていきました。


 大人扱いされて嬉しかった。



 もう一つ出会いがありました。


 ある日、おばあちゃんが、押し入れの奥から古文書の束を出しました。


 そこには、私の先祖200年の履歴が日記のように書いてありました。


 ところが読めないから意味が分かりません。


 古本屋で、くずし字解説の辞典のようなものを買って、勉強もしないで毎日調べました。


 高一の時の話です。


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