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「本を読む子は必ず伸びる」樋口裕一 すばる舎 2005年 前半 / 『現代の覚者たち』竹井出版 1988年 ⑤【再掲載 2012.3】 [読書記録 教育]

今回は、樋口裕一さんの
「本を読む子は必ず伸びる」前半を紹介します。



出版社の案内には

「『本当の学力』は国語力が基礎になる!お母さん、お父さん!小学生のうちは大いに本
 を読ませてください。いざ中学、高校で本気で勉強を始めたとき、確実にグングン伸び
 るからです!“小論文の神様”樋口裕一、満を持しての教育論。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「すべての科目の基礎となる」


・「言語センスは勉強では身に付かない」


・「世の中を読み解くカギを手に入れる」


・「書く力を鍛えると,読む力はもっとつく」




もう一つ、再掲載となりますが、
「現代の覚者たち」⑤を載せます。






<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
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☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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☆「本を読む子は必ず伸びる」樋口裕一 すばる舎 2005年 前半

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◇「国語力」が伸びる決めて

 小学生の内に身に付けるべき国語力
    
   国語力 = 言語操作能力(読解力,論理力,思考力)


 すべての科目の基礎となる





◇計算・暗記が得意なのに成績が上がらない理由

 文章題を読み解けない


 択一問題の選択肢を吟味できない


 算数も社会も理科も国語力がないと伸び悩む





◇読む力も書く力も「読書」が育ててくれる

「習うより慣れろ」の一番効果的な学習法


 言語センスは勉強では身に付かない





◇本を読む子の伸び方はすごい

 国語力がないと中学でつまずく 
 
   小学時代の読書は「近い将来への投資」


 本で養った底力は受験勉強で一気に開花

  「活字に対する耐性」集中力も忍耐力も
  

 小学校の6年間は「仕込み」の時期
 




◇楽しいから読んでいるのに頭がよくなってしまう

 知らず知らずのうちに国語力が身につく


 ファンタジーで想像力,推理小説で論理力が





◇インターネットは太刀打ちできない本の効力
  
「知識」の全体像を吸収できる 

   本は知の全体像 → 本=知の集合体 





◇読書で養われた力は大人になっても活きてくる

 世の中を読み解くカギを手に入れる


 味気ない人生を送らせないために


 入り口はマンガでもよい





◇学校の国語

「点数」をとるための授業? 
 
  「読む力」が軽視されている





◇答えを探さない自由な読み方

「珍問」を解く練習では…


 学校の授業を往かせるかは親次第





◇「朝の十分間読書運動」は本当に有効?

 読みたい本を読めているのか  

  10分間の読書量では物足りない


「ゆとり教育」で国語大幅削減


 読解力レベルが確実に低下している
  

 学校に任せず,親が子どもの個性を伸ばそう 





◇書く力を鍛えると,読む力はもっとつく
  
 原稿用紙の使い方さえ分からない子が大勢いる


「読む」と「書く」は表裏一体


 自分の意見を書く練習が大切





◇本を読むワクワク・ドキドキ感を植え付けよう

「ためになる本」を読もうとしていませんか


「読書は楽しいもの」と気付かせる





◇本屋・図書館へ誘導

 子どもの好奇心を最優先に


「あそこへ行くと面白い」





◇最初は同じジャンルでも

「楽しむ本」と「知識本」があるが   
  バランスよく


 自然に広がる
「ちょっと背伸びの一冊」を紛れ込ませよう





◇カンタンに読めそうな本を入り口に

 一冊読み切る自信が次の本へ


 全集はプレッシャー













☆『現代の覚者たち』竹井出版 1988年 ⑤【再掲載 2012.3】

<出版社の内容紹介> - 致知出版社再刊版(2011年)より

本書に登場する7人の方々は、いずれもマスコミに喧伝されることがなく、また自らもめ
ったに登場されない方々ばかりである。
しかし、それぞれに地方に根ざし、その分野で自らの目指す仕事を通し頂点を極めている
その<哲学>ともいうべき、不易な真理に到達した一語一語は一様に味わい深く、人生の示
唆に富んで興味が尽きない。
登場者は、森信三(哲学者)、鈴木鎮一(才能教育研究会会長)、三宅廉(パルモア病院院長)、
坂村真民(仏教詩人)、関牧翁(天龍寺管長)、松野幸吉(日本ビクター相談役)、平澤興(京
都大学元総長)の7人である。

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◇「よく生きることはよく死ぬことなり」 関牧翁

□関牧翁 
  
 明治36年群馬県生 


 慶大医学部中退→「愛の村」入村


 昭和3年禅門生活に
   昭和21年天龍寺派管長




□八十には八十の老春がある




□老僧のひとことに悟る 25で出家

老僧「自分の職業を通じて幸せになる以外道はない」




□女で失敗するのは女までの男

「禅門では古より例え一個でも半個でも良い真の種草(後継者)を打ち出さなかったならば
 仏法中の罪人である」




□金の儲からん上人は罰すべし




□通い慣れた道は通れる




□36歳の女性開眼




□先師・関精拙の死に方




□よく生きることは死の勉強

「一日よく生きる」ことの徹底 → 安楽の死




□生也全機現・死也全機現

 中途半端はいかん
   迷う時は徹底して迷った方がよい


 生きる時は生きるっきり、死ぬ時は死ぬっきり




□徒然草の後悔の定義

「今日やるべきことを明日に延ばし、明日やっても良いことを今はやって、心にあれこれ
 と食い違いが生じることを後悔という」








◇「命を賭けてつくったものはいつまでも生きる」 松野幸吉
  
□松野幸吉

 明治39年神戸生 関西大学卒 

 日本ビクター会長(松下電器から)




□管理職の家に昇級停止の手紙   




□百万両のコツ

 「企業に神風は吹かない、努力即成績だ」



 「商売のコツを知ったら百万両」


 ◎ 商売のコツ = 自分より他人が偉いと思うこと




□上司の器で部下は育つ  

 減点主義 → 得点主義




□人は使い方で動くもんや

「社長の器量によって会社はできていく」


 風呂敷は大きいほどよい
  



□命賭けて作ったものが残る 




□牽制し合わない配置を考えよ 

 人の力の相乗を!




□野村吉三郎の徳を受け継いで




□命と命のふれあい




□人の力を相乗りせよ

 松下幸之助
 
 「十人社員がいれば一人や二人どうしようのない者がいて当たり前や!」


 ◎4類型 

  ① 正知安行型 きちんと

  ② 正知安行型 確認して行う 個性を生かす

  ③ しかししかしでもタイプ 条件反抗

  ④ 何をしでかすか分からないタイプ シンクタンク等に


  ※ 相役勘定分子ばかり
  



□松下幸之助の「呼び水」


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「土のいろ」集成 第12巻 107~113号 後半 /「悲鳴をあげる学校」小野田正利 旬報社 2006年 ①【再掲載 2013.2】 [読書記録 郷土]

今回は、12月25日に続いて、
「土のいろ」集成第12巻107~113号の 後半 を紹介します。




小学校教員だった飯尾哲爾さんが結成した「土のいろ社」の機関誌『土のいろ』は郷土研究誌です。大正13年1月が第1号、年間3~4回発刊され、昭和15年9月までに通巻83冊を刊行されました。寄稿者は遠州全域にわたり、柳田国男も『土のいろ』第4巻第4号には「蟷螂考」を、楠方熊南も感想文を寄せています。戦後復刊され通巻としては113冊になります。 (浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブより)




今回紹介するのは、戦後再刊されてからのものの要約ですが、
復刊第30号通刊113号(昭和43年12月)で休刊となったことが大変に残念に思います。






もう一つ、再掲載となりますが、小野田正利さんの
「悲鳴をあげる学校」①を載せます。
2006年の出版、当時、「モンスターペアレント」と言う言葉がよく聞かれましたが、
小野田さんは「イチャモン=無理難題要求」と名付けています。
出版から15年近く経ちましたが、状況は改善されたように感じません。
文科省・教育委員会等も承知はしているのですが、動きは遅々として進みません。
学校の劣悪な勤務条件が広く知られ、採用試験の倍率は下がっています。
地域差は大きいのですが、
2020年の試験では、1倍台が8自治体(県・政令市)、1.2倍のところもあったと聞きます。
静岡県の小学校教員の倍率は、2.5倍でした。
教え子から教員になりたいと尋ねられたら、頑張って、と即答できる自信はありません。
やりがいは大変あるのですが…




<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「土のいろ」集成 第12巻 107~113号 後半

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※写真は「古書百寿堂店主お薦めの古書・骨董品」よりhttp://hyakujyu2.hamazo.tv/e5932079.html


◇復刊第27号 通刊110号 昭和41年1月

 内山氏の出自について(1) 内山恒雄


 浜松市千人塚古墳の発掘調査 
  向坂鋼二(冨塚町)


 資料・東陽市場について 田辺寛


 三遠ところどころ(3) 須藤功 
  山梨町のカサボコと灯籠流し
  

 滝沢町の正月行事  


 子どもの遊戯抄 小池誠二






◇復刊第28号 通刊111号 昭和41年12月

 内山氏の出自について


 金原明善翁覚書帳から






◇復刊第29号 通刊112号 昭和43年7月

 三遠式銅鐸について


 日本全国児童遊戯抄 遠江 


 三遠ところどころ 須藤功


 浜松市・輯文社 森本氏






◇復刊第30号 通刊113号 昭和43年12月

 遠州に於ける大念仏 鈴木絢子(成城大学)


 馬込川に於ける漁撈について 小池誠二
魚 投げ網 さつかけ もりつき 流し針 鰻つぼ うろさぐり

まや 鰻の子捕り-早春「ビリッコ」小半時でバケツ一杯

貝拾い アッカイ=ドブガイ  てんもく
  

※休刊の言葉 
小池誠二 浅田町
鈴木絢子 中島町














☆「悲鳴をあげる学校」小野田正利 旬報社 2006年 ①【再掲載 2013.2】

〈出版社の案内〉

教師やめたい…。悩むまえにいっしょに考えよう!要望、苦情、
そしてイチャモンから親の「ホンネ」と結びあう解決策。


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◇小野田正利  

 大阪大学大学院人間学科研究科教授 教育学博士

 1955年愛知県生 専門は教育制度学・学校経営学

 1984年より 長崎大学を経て1997年大阪大学




◇はじめに 

 イチャモン(無理難題要求)
  
 イチャモン研究




◇悲鳴をあげる学校 -ふえるイチャモン-

□何でもかんでも学校のせい? 

 パシリとして使われる学校 
   

 保護者「誰ともけんかさせるな」
  
  = 自子中心主義

  ~ 社会的な関係と切り結べなくて孤立している表れ
  


 
□学校は迷惑施設?

「声がうるさい」


 「音楽の時間は窓を閉めろ」


 「砂埃が舞わないようにさせろ」



  
□学校への要望,苦情,そしてイチャモン

 「自分たちも関わりながら育てていく対象としての学校」という意識でなくなっている   

   
 ① 要望  

    学校の守備範囲 - 存在を名乗る場合が多い

   
 ② 苦情  

    守備範囲超も含めて責任は学校側だと匿名でなされる 

    1990年代より増加


 ③ イチャモン(無理難題) 

    5~6年前(2006年の)より急増



 
□事件は現場で起きている - イチャモン研究の動機 
 
「砂ぼこりで洗たく物が汚れる」

保護者との関係になやむ教師たちを前にして


「学校紛争の危機管理」」

2007年・研究発表の動機 

   「等身大の学校の姿を見つめる」
 
   「学校現場に元気と自信を」

 

 
□イチャモンは本当に増えているか? 
  インタビュー調査から100件以上の事例を集める


 9割が「保護者対応が難しい」と感じている


8割が「イチャモンが増えた」と感じている


  
 
□教師と学校の過剰防衛 

 「のむ・うつ・かう」 
   
 = 酒を飲む,うつ病,宝くじを買って2億出たら辞める




◇なぜ増える,学校へのイチャモン

□学校へのイチャモンの増加と社会の崩壊 

「弱い者いじめの構造」


□学校だけがターゲットになっているわけではない
  
 
□社会全体に広がっている「言ったもん勝ち」の風潮
  
  
□学校へのイチャモン急増の理由

① 日本の学校は生徒指導を一つの機能として抱えていることから,苦情の受け口として
 置かれ,際限なく無理難題を受け入れざるを得なかった 
(間口の広さと言いやすさ)

 
② マスコミによるステレオタイプ化した学校像・教師像の繰り返しによって,増幅傾向
 に拍車がかかっていること              (後押し)
  
 
③ ここ数年間の国が主導する「教育政策」の質的変容が,教育不信・学校不信を生み出
 し,末端の学校がそれらの「尻ぬぐい」をさせられていること
   (底流に広がるもの)
 



□「教育改革病」「教育改革依存症」の20年

「自転車操業」から「その日暮らし」へ

   - 「恒常的な教育改革」の時代
         

  問題は,検証がほとんど無い,こと(有効性や問題点の)  

そりゃ「教育改革病」やで
  


 
□公教育をどうしようというのか? 

「公教育批判」「学校非難」から矢継ぎ早に進む「公教育制度の解体論」


解体論

  → 構造改革特区,チャータースクール構想,
 
    教育バウチャー(授業料クーポン)構想

  
 マスコミはごく一部の問題点を全体であるかのように扱う

  
 教育改革は未来の社会をどのように展望するかと言うこと

「教育改革」 ~ 誰のためになぜ行うのか? が議論されていない
   
               ∥

     富民中心のための教育改革と国民のための教育改革運動がゴッチャに!   
     
  
 教育改革のプロセスもおかしくないか? 

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