「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ④ / 「子どもの民俗学」大藤ゆき 草戸文化 1982年 ①【再掲載 2012.8】 [読書記録 教育]
今回は、12月 3日に続いて、西本鶏介さんの
「もう一度読みたい子どものための文学」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「『母子の愛憎』『動物への愛』『子どものユートピア』『探偵小説のヒーロー』など、そ
のテーマにふれた内外の作品を二点ずつとりあげ、比較対照的に解説。異なる時代や環
境で描かれた作品の本質から、人間らしく生きることの意味を考える。」
とあります。
読書意欲を刺激されます。
今回紹介文より強く印象に残っていることは…
・「『スイミー』レオ・レオニ 谷川俊太郎 好学社」
- 人気がありますね。国語の教科書の定番です。
学習発表会では、2年生の発表として、よく登場します。
・「『はれときどきぶた』矢玉四郎」
- 日記に書いた嘘がほんとうのことになったら?
なんともいえない絵もたまりません。
・「『怪人二十面相』江戸川乱歩 ポプラ社」
- まだまだ子どもたちには人気があります。
読み聞かせをした後、乱歩シリーズを読む子が増えます。
・「『チョコレート戦争』大石真 理論社」
- 子どもたち対洋菓子屋。
読み聞かせが進むうちに、本の中の子どもたちを応援してしまいます。
もう一つ、再掲載となりますが、大藤ゆきさんの
「子どもの民俗学」①を載せます。
今の世の中に受け入れられそうにない内容ですが、
農村地区で育ち、農業とともに生活しているわたしは素直に読むことができました。
「教育」と「農業」「民俗学」とは非常に親和性が高いと感じています。
民俗学者・宮本常一さんが小学校教員時代に子どもたちと共にまとめた「とろし」。
「とろし」のような生活誌を子どもたちと共にまとめることが願いでしたが、
それを実現できないまま定年退職を迎えてしまいそうなのが残念です。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ④
◎「スイミー」レオ・レオニ 谷川俊太郎 好学社
コラージュ手法の絵
スイミーの仲間に対する熱い思い
小さな者の力を見くびってはならない
いざとなれば驚くような行動力
◎「はれときどきぶた」矢玉四郎
落語「あたま山」
シュール
ナンセンス童話
◎「ほらふき男しゃくの冒険」GAヒュルガー 斎藤洋 はたこうしろう
ドイツ実在の男爵
ヒェロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒルウゼン
◎「怪人二十面相」江戸川乱歩 ポプラ社
明智小五郎と小林少年
◎「怪盗ルパン」モーリス・ルブラン
◎「エーミールと探偵たち」エーリヒ・ケストナー
人は力を合わせ助け合って生きていくしかない
犯人の男を捕まえるため
◎「チョコレート戦争」大石真 理論社
金泉堂の洋菓子
人はどんな時どうやって力を合わせるべきか
◎「手ぶくろを買いに」新見南吉 ポプラ社
◎「てぶくろ」ウクライナ民話 福音館書店
共存できる喜び
◎「スガンおさんのやぎ」ドーテー 偕成社
アルフォンス・ドーテー短編集『風車小屋だより』
自分の幸せとは?
◎「屋根の上のサワン」井伏鱒二 新潮文庫
いかに厳しかろうと人の支配を受けず自由に暮らすのが野にある生き物の喜び
◎「すてきな三人組」ドミー・アンゲラー 偕成社
愉快な泥棒の話
風刺とユーモア
◎「どろぼうがっこう」かこさとし 偕成社
1973.3 落語のようなおかしさ
◎「魔女の宅急便」角野栄子 福音館書店
魔女と民俗学者との間の子
◎「長くつ下のピッピ」リンドグレーン ポプラポケット文庫
傍若無人であっても、ほんとうは大人のように賢く思いやりの心を忘れない
◎「サーカスのライオン」かわむらたかし ポプラ社
じんざ
献身
☆「子どもの民俗学」大藤ゆき 草戸文化 1982年 ①【再掲載 2012.8】
◇はじめに
□子供を生み育てる
= 女にとってはほこりある大切な仕事
□情報過多の時代
- 選択の目が必要
自分の国にもすばらしい宝があるのに気付かないのはもったいない
□産育の習俗
- 日本人の人生観
□人間が生まれる
= 人間界への加入を承認する
それぞれの通過儀礼がある
ヒト(人)として生まれ,人間となる
通過儀礼
- 教育的機能
・成長の節を社会的に承認する
・祝われる子ども自身を励ます
・周りから祝われることにより本人の自覚を促す
◎神奈川県を主に取材
◇農業・女・子育て(1)
□花摘み袋
墓 ヒトリモノ
- 別墓 弔いも簡単に ボッチ
夫婦者
ワリボトケ 二人の戒名
壱岐
- 結婚せずに死ぬと死者が花を摘んで入れる袋を棺の中に入れてやる。または,49
日寺送りに小袋に花を摘み入れてやる。
|
◎花摘み袋
人間として生まれながら,花婿花嫁として花開くことなしに終わった霊を愛おしむ
気持ち
∥
※ 人間生活の基本が男女二人ずつでつくる家庭にある
□風土と「待つ」こころ
風土
- 衣食住,あらゆる社会生活
四季の変化と多雨
~ 農民としての社会習慣,心情
年中行事 - 農耕儀礼,稲作儀礼
|
※ 今,性急さだけが求められて「待つ」こころを失いがち
◎農業 - 辛抱強さ
1 土地の手入れが大切 - それぞれの作物に合わせて
2 女と深い関係
◎農業と子育ての類似
言葉-マビク,シツケル,ヤシナウ
◎各地の農村語彙
マビク ヤシナイ シツケ トリアゲル(刈り取り)
◎農具と子育ての類似
□共働き
<激しい肉体労働 + 子育て + 家の切り回し>
「今の女は極楽だよ」 ←→ 自給自足の時代
昔は - 手洗い洗濯,食糧確保,調理,味噌醤油手作り、漬け物,貯蔵
∥
※ 黙々と ~ 日本の文化の底辺を支える
農作業の忙しい時 - 子どもも手伝い
「子どもも手伝わなきゃお家が回っていかないですよ」
□気働き
農業は村の人々との協力や連帯なしには成り立たない
舅夫婦との同居・義弟妹との同居,親類づきあい,村づきあい,
近所づきあい,いろいろな講,年中行事,冠婚葬祭
|
※ 一生を見渡す知恵
「誕生,少年,青年,一人前,結婚,壮年,老年,死」
↑↓
※ 今の核家族と比べると 大変な人間関係の中で気働きを要求され,もまれた
|
◎気働き
= 主婦としての最も大切な資格
※ 一番大切なのは,どんな端境期にでも家族の腹を飢えさせぬ,食いつなぐこと
◎頭だけの思考でない土に根ざした発言
講 … 念仏講,子安講,十九夜講,産泰講
∥
終わった後の雑談の中で
「もう一度読みたい子どものための文学」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「『母子の愛憎』『動物への愛』『子どものユートピア』『探偵小説のヒーロー』など、そ
のテーマにふれた内外の作品を二点ずつとりあげ、比較対照的に解説。異なる時代や環
境で描かれた作品の本質から、人間らしく生きることの意味を考える。」
とあります。
読書意欲を刺激されます。
今回紹介文より強く印象に残っていることは…
・「『スイミー』レオ・レオニ 谷川俊太郎 好学社」
- 人気がありますね。国語の教科書の定番です。
学習発表会では、2年生の発表として、よく登場します。
・「『はれときどきぶた』矢玉四郎」
- 日記に書いた嘘がほんとうのことになったら?
なんともいえない絵もたまりません。
・「『怪人二十面相』江戸川乱歩 ポプラ社」
- まだまだ子どもたちには人気があります。
読み聞かせをした後、乱歩シリーズを読む子が増えます。
・「『チョコレート戦争』大石真 理論社」
- 子どもたち対洋菓子屋。
読み聞かせが進むうちに、本の中の子どもたちを応援してしまいます。
もう一つ、再掲載となりますが、大藤ゆきさんの
「子どもの民俗学」①を載せます。
今の世の中に受け入れられそうにない内容ですが、
農村地区で育ち、農業とともに生活しているわたしは素直に読むことができました。
「教育」と「農業」「民俗学」とは非常に親和性が高いと感じています。
民俗学者・宮本常一さんが小学校教員時代に子どもたちと共にまとめた「とろし」。
「とろし」のような生活誌を子どもたちと共にまとめることが願いでしたが、
それを実現できないまま定年退職を迎えてしまいそうなのが残念です。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「もう一度読みたい子どものための文学」西本鶏介 ポプラ社 2014年 ④
◎「スイミー」レオ・レオニ 谷川俊太郎 好学社
コラージュ手法の絵
スイミーの仲間に対する熱い思い
小さな者の力を見くびってはならない
いざとなれば驚くような行動力
◎「はれときどきぶた」矢玉四郎
落語「あたま山」
シュール
ナンセンス童話
◎「ほらふき男しゃくの冒険」GAヒュルガー 斎藤洋 はたこうしろう
ドイツ実在の男爵
ヒェロニュムス・カール・フリードリッヒ・フォン・ミュンヒルウゼン
◎「怪人二十面相」江戸川乱歩 ポプラ社
明智小五郎と小林少年
◎「怪盗ルパン」モーリス・ルブラン
◎「エーミールと探偵たち」エーリヒ・ケストナー
人は力を合わせ助け合って生きていくしかない
犯人の男を捕まえるため
◎「チョコレート戦争」大石真 理論社
金泉堂の洋菓子
人はどんな時どうやって力を合わせるべきか
◎「手ぶくろを買いに」新見南吉 ポプラ社
◎「てぶくろ」ウクライナ民話 福音館書店
共存できる喜び
◎「スガンおさんのやぎ」ドーテー 偕成社
アルフォンス・ドーテー短編集『風車小屋だより』
自分の幸せとは?
◎「屋根の上のサワン」井伏鱒二 新潮文庫
いかに厳しかろうと人の支配を受けず自由に暮らすのが野にある生き物の喜び
◎「すてきな三人組」ドミー・アンゲラー 偕成社
愉快な泥棒の話
風刺とユーモア
◎「どろぼうがっこう」かこさとし 偕成社
1973.3 落語のようなおかしさ
◎「魔女の宅急便」角野栄子 福音館書店
魔女と民俗学者との間の子
◎「長くつ下のピッピ」リンドグレーン ポプラポケット文庫
傍若無人であっても、ほんとうは大人のように賢く思いやりの心を忘れない
◎「サーカスのライオン」かわむらたかし ポプラ社
じんざ
献身
☆「子どもの民俗学」大藤ゆき 草戸文化 1982年 ①【再掲載 2012.8】
◇はじめに
□子供を生み育てる
= 女にとってはほこりある大切な仕事
□情報過多の時代
- 選択の目が必要
自分の国にもすばらしい宝があるのに気付かないのはもったいない
□産育の習俗
- 日本人の人生観
□人間が生まれる
= 人間界への加入を承認する
それぞれの通過儀礼がある
ヒト(人)として生まれ,人間となる
通過儀礼
- 教育的機能
・成長の節を社会的に承認する
・祝われる子ども自身を励ます
・周りから祝われることにより本人の自覚を促す
◎神奈川県を主に取材
◇農業・女・子育て(1)
□花摘み袋
墓 ヒトリモノ
- 別墓 弔いも簡単に ボッチ
夫婦者
ワリボトケ 二人の戒名
壱岐
- 結婚せずに死ぬと死者が花を摘んで入れる袋を棺の中に入れてやる。または,49
日寺送りに小袋に花を摘み入れてやる。
|
◎花摘み袋
人間として生まれながら,花婿花嫁として花開くことなしに終わった霊を愛おしむ
気持ち
∥
※ 人間生活の基本が男女二人ずつでつくる家庭にある
□風土と「待つ」こころ
風土
- 衣食住,あらゆる社会生活
四季の変化と多雨
~ 農民としての社会習慣,心情
年中行事 - 農耕儀礼,稲作儀礼
|
※ 今,性急さだけが求められて「待つ」こころを失いがち
◎農業 - 辛抱強さ
1 土地の手入れが大切 - それぞれの作物に合わせて
2 女と深い関係
◎農業と子育ての類似
言葉-マビク,シツケル,ヤシナウ
◎各地の農村語彙
マビク ヤシナイ シツケ トリアゲル(刈り取り)
◎農具と子育ての類似
□共働き
<激しい肉体労働 + 子育て + 家の切り回し>
「今の女は極楽だよ」 ←→ 自給自足の時代
昔は - 手洗い洗濯,食糧確保,調理,味噌醤油手作り、漬け物,貯蔵
∥
※ 黙々と ~ 日本の文化の底辺を支える
農作業の忙しい時 - 子どもも手伝い
「子どもも手伝わなきゃお家が回っていかないですよ」
□気働き
農業は村の人々との協力や連帯なしには成り立たない
舅夫婦との同居・義弟妹との同居,親類づきあい,村づきあい,
近所づきあい,いろいろな講,年中行事,冠婚葬祭
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※ 一生を見渡す知恵
「誕生,少年,青年,一人前,結婚,壮年,老年,死」
↑↓
※ 今の核家族と比べると 大変な人間関係の中で気働きを要求され,もまれた
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◎気働き
= 主婦としての最も大切な資格
※ 一番大切なのは,どんな端境期にでも家族の腹を飢えさせぬ,食いつなぐこと
◎頭だけの思考でない土に根ざした発言
講 … 念仏講,子安講,十九夜講,産泰講
∥
終わった後の雑談の中で