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「私の教育観」学研教育ジャーナル編集部 2000年 ④ / 「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」大石久和 海竜社 2011年 ①【再掲載 2016.4】 [読書記録 教育]

今回は、12月20日に続いて、学研教育ジャーナル編集部による
「私の教育観」の紹介 4回目です。



出版社の案内には、

「秋山仁、金田一春彦、俵万智、山田洋次…。37人の著名人が自らの生い立ちや天職を
 得た動機などを語り、学校・家庭・社会の教育問題へ提言する。『教育ジャーナル』掲
 載の『ひと・模様』(途中改題)をまとめる。」


とあります。



20年前に出版された本だけに、
わたしたちの世代にはよく知られている方の教育観が示されています。
わたしにはピンとくる言葉ばかりでした。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「教育の目的は『能率良くお金をたくさん取る人間をつくる』こと
促成栽培教育 既製品教育 = ヒトが人間として育つことを阻む教育 」


・「学校の存在意義 『質問に答えを出すまでのプロセスが教育』」


・「子どもの問題は高度経済成長期に起因
   対極で眺めると落ちこぼれはいない 愚者一徳」


・「根っこが大切 … 砂場に50階建て建てるとひっくり返る」


・「幸せになりたかったら貧乏なおじいさん・おばあさんになればよい」





もう一つ、再掲載となりますが、大石久和さんの
「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」①を載せます。

「日本は『天為』の国 VS ヨーロッパは『人為』の国」

日本には自然災害が大きな影響を与えたのでしょうか。









<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「私の教育観」学研教育ジャーナル編集部 2000年 ④

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◇無着成恭 1927山形県生 曹洞宗福泉寺住職
  
 教育は「観」が自在であれ  
   寺の跡取り息子 
   本沢村沢泉寺


 黒塗り事件に触発
   鋭い子どもの問題意識


 国家の教育には裏がある
  日本の社会的基盤=競争原理に立つ経済至上主義

  教育の目的 
     「能率良くお金をたくさん取る人間をつくる」

促成栽培教育 既製品教育 = ヒトが人間として育つことを阻む教育

 文科省をなくせばいい


 坊さんとして一言
般若経 … 悟りの世界に至るまでの大きな智恵

        初っ端「観自在」観世音菩薩が自在でないといけない

        歴史観,世界観,日本観を自在に





◇山田洋次 1931大阪生
  
 寅さんと渥美清に学ぶ 
   英語好きの少年  
  

 寅さんは落ちこぼれの少年
  - ビリから二番目の子どもが偉大なコメディアンになった

 学校の存在意義
  「質問に答えを出すまでのプロセスが教育」





◇横尾忠則 1936兵庫県生
  
「自然人」が子どもの本質  
  「五感喪失」の危惧 教師にも自然体験を








<家庭教育>

◇金田一春彦 1913東京生
  
 楽しかった下町の小学校
   石川啄木は五右衛門の弟?


 唱歌が好き
  - ドレミに目覚める  
   「アクセント」研究のきっかけ


 本居長世との出会い 
   童話の創始者 

   作曲家に憧れて





◇酒井雄哉 1926大阪生 延暦寺長寿院住職
  
「一日が一生」の教育 
   小杉隆彰さんとの出会い 

   39歳の遅い出家
  

 比叡山始まって依頼の珍事
   35歳以下しか山に残れないところを40歳で 
  
   千日回峰満行を二回


 昨日は昨日今日は今日 
  「一日一生」


 子どもの問題は高度経済成長期に起因
   対極で眺めると落ちこぼれはいない 

   愚者一徳


 親と学校の意志が一つに 
   「常行三昧」身口意相応して初めて行が達成される

根っこが大切 … 砂場に50階建て建てるとひっくり返る





◇武田鉄矢 1949福岡生
  
 金八先生の明るい絶望 
   性の暴風の中で 

   今の先生には糊代がない - 教師と先生
  

 愚直な日本人の親父 
   貧しさこそが豊かな思い出に繋がる 


 日本の老人童話
   老人童話の主人公は皆貧しくて優しいおじいちゃんおばあちゃん

金持ちのおじいさんおばあさんは皆意地悪

       ↓

   ※ 幸せになりたかったら貧乏なおじいさん・おばあさんになればよい
















☆「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」大石久和 海竜社 2011年 ①【再掲載 2016.4】

<出版社の案内>

「世界の人々が驚異の目で見つめる日本人の美徳。そして、その欠点とは?『国土』から
 紐解く目からうろこの日本人論。」

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◇はじめに

□キッシンジャー 

 「中国人は伝統的に世界的な視野をもつが、日本人は部族的な視野しかもっていない」


□ハッチントン

「日本文化は世界の日本以外の地域に共有の文化をもつ人々がいない、つまりユダヤ人の
 ようなディアスポラ(移住者)が存在しない文化」





◇日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか

□日本人論が満ちあふれる日本

 新渡戸稲造    「武士道」   


 和辻哲郎     「東アジアモンスーン地帯の風土」


 寺田寅彦     「地震」


 白州次郎     「日本にはプリンシプルが欠けている」


 中根千枝     「タテ社会」  


 土居建郎     「甘えの構造」  


 山本七平     「空気」


 井沢元彦     「言霊」


 内田樹      「日本辺境論」




 国土学  
 
  都市城壁や国土を縦横断する長城 - 日本人だけがつくらなかったもの



日本以外「巨大で強固な城壁で囲わなければ、安全に暮らせない」経験
 
   ∥

  紛争死生観 「殲滅の意志をもって突然襲い来る大量虐殺を伴う敵の攻撃」

↑ ↓

災害死生観 日本:そのかわりに地震・津波・火山噴火・洪水・風災



□世界は紛争によって大量の死者を出してきた
大量死  西欧・中国  紛争
日本     自然災害

マシューホワイト



□大量死があってもやむを得ないという社会

 フランス革命時の大虐殺


 西欧・中国  
  革命を成立させたり、理念を貫徹するためには大量死があってもやむを得ないと考え
 るのが世界



□日本には大量の殺人を伴う宗教観の争いがなかった

 1637年 島原の乱          2万人

 16世紀フランス 激しい宗教戦争  300万人

 1610~1640 ドイツ 30年戦争   750万~1000万人



□先進国で平和な時代が長く続いたのは日本だけ

 450年間紛争がなかった時代 
   2000年間で
801~935    941~1051   1615~1860



□ジンギス・カンの大量報復思想

 ジンギス・カン 4000万人死亡

「来た・壊した・焼いた・殺した・奪った・去った」



□大虐殺の歴史を持つ中国

 明王朝末期 2500万人の殺戮

 張献忠 1644 清軍 殺 張献忠屠川(川=四川)

     清による征服戦争 - 屠城 城内のすべての人間を虐殺する



□自然災害で死んでいった日本人

 日本人の大量死の原因は自然災害死

① 関東大震災 1923年 105000人

② 明応地震 1498年  41000人

③ 鎌倉大地震 1293年  23000人

④ 明治三陸地震津波 1896年  22000人

⑤ 宝永地震 1707年  20000人

⑥ 東日本大震災 2011年  19868人(2011.9.18現在)

⑦ 島原大変肥後迷惑 1792年  15000人

  ⑧ 八重山地震津波 1771年  12000人

  ⑨ 元禄地震 1703年  10000人

  ⑩ 善光寺地震 1847年  8174人

  ||

  恨むことのできない死 → 「死は受け入れざるを得ないものだ」
 


□日本国土の10の特徴とは

 ① 細長い国土形状

 ② 4つの島

 ③ 脊梁山脈で南北が分断されている

 ④ 河川で細かく分断されている
大きな河川で109に分断

小さな河川で28316の分断 

 ⑤ 地質が複雑で不安定

 ⑥ 大都市が軟弱地盤にある

 ⑦ 国土全域で大地震の可能性

 ⑧ 豪雨が多い

 ⑨ 台風の通り道である

⑩ 国土の60%が積雪寒冷地帯



□日本は「天為」の国 

 山川草木悉皆成仏 VS ヨーロッパは「人為」の国


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