「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」宮口幸治 明石書店 2017年 ③ /「国語入試問題必勝法」清水義範 講談社 1987年【再掲載 2011.7】 [読書記録 教育]
今回は、1月17日に続いて、宮口幸治さんの
「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」3回目の紹介です。
出版社の案内には
「長く医療少年院で矯正教育に関わってきた著者は、そこで出会う少年少女と学校現場で
様々な困難を抱える子どもたちに共通の特徴、課題を発見する。医療少年院で実践し効
果が得られた視点を通して教室で困っている子どもたちへの支援のヒントを解説。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「少年院にいる8割の少年が『自分のいいところは優しいところ』と思っている
自分にとって都合のいい相手には優しく、そうでない相手には暴力的になっていた」
・「適切な自己評価は他者との適切な関係性の中でのみ育つ」
・「何事に置いても自己評価が不適切であれば、対人関係でトラブルを引き起こし、不適
切な行動に結びつく可能性は残る」
・「適切な自己評価が自分を変える」
もう一つ、再掲載となりますが、清水義範さんの
「国語入試問題必勝法」を載せます。
パロディ小説は清水義範さんの真骨頂。
教育大学の御出身だけに、
「国語入試問題必勝法」は実践に生かすことができるような気がします。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」宮口幸治 明石書店 2017年 ③
◇融通の利かなさ ③
□課題
・ 何も考えずに思いつきでやっているように思える
・ 思いこみが強く気付きが少ない
・ 一つひとつのことを考えると周りが見えなくなる
・ 問題解決能力が乏しい
□思考の硬さと不適切な行動
問題
「5個のリンゴを3人に平等に分けるにはどうしますか」
□被害感が強まって不適切な行動にもつながる
◇不適切な自己評価
□課題
・ 自分の問題点が分からない。問題はないと思っている。
・ 自己を正そうとしている動機付けが乏しい。
・ 自己評価が高すぎる、低すぎる。
・ 他人の欠点ばかりを責める。
□自分のいいところは「優しいところ」
「もっといい自分になりたい」といった気持ちをもたせることが大きな動機付け
少年院にいる8割の少年が「自分のいいところは優しいところ」と思っている
|
◎本気で思っている
→ 自分にとって都合のいい相手には優しく、そうでない相手には暴力的になっていた
↑
「怒るとすぐに手が出る人は優しいですか?」
「小さな子供にひどいことをした優しいですか?」
□なぜ自己評価が不適切になるのか
◎ 適切な自己評価は他者との適切な関係性の中でのみ育つ
|
他者とコミュニケーションを行う中でサインを出し合い相手の反応をみてから自己
にフィードバックする作業が多く必要
|
◎ 大切な認知機能
何事に置いても自己評価が不適切であれば、対人関係でトラブルを引き起こし、不適
切な行動に結びつく可能性は残る
適切な自己評価が自分を変える
◇対人スキルの乏しさ ⑤
□課題
・ 嫌なこと断れないことに流されてしまう
・ いじめにあっても助けを求めることができない
・ 相手を不快にさせてしまう
・ 会話について行けない
・ サービス業に就きにくい
□対人スキルの乏しさとその背景
□嫌われないように非行をする
□サービス業にも就きにくい
□性の問題行動につながることもある
□いじめ被害 性非行につながることも
☆「国語入試問題必勝法」清水義範 講談社 1987年【再掲載 2011.7】
<出版社の案内>
好評『蕎麦ときしめん』に続く鬼才の傑作集国語の入試問題に正解ははたしてあるのだろ
うか? 誰もが一度は経験したことのある国語の試験問題に対する違和感を明快に解決し
秘策を授けてくれる教師の出現!
ピントが外れている文章こそ正解!問題を読まないでも答はわかる。国語が苦手な受験生
に家庭教師が伝授する解答術は意表を突く秘技。国語教育と受験技術に対する鋭い諷刺を
優しい心で包み、知的な爆笑を引き起こすアイデアにあふれたとてつもない小説集。吉川
英治文学新人賞受賞作。
◇猿蟹合戦とは何か
太宰に関する謎から
フロイトを真似て
フロイトはセックス一辺倒
「男女の闘争」という主題
猿が男で蟹が女
高みに登る猿
国語 … 子供に詩を書かせること自体が愚行なのに、大人が子供の振りをしてわざと
くだらなく書いたものを読ませるというのは二重の愚行である
仇討ちの協力者たち
太宰の謎
◇国語入試問題必勝法
◎ 設問を見てから問題を読む
◎ 国語の問題は間違えさせるために作られている
(例)内容選択問題
◎選択肢4つ その4つは①大②小③展④外 5つの場合は⑤誤
① 大 … 一般論に拡大してある
② 小 … 一部だけを取り上げている
③ 展 … 話をもう一歩展開している
主張を選べでないから×
書いてあることだけを見よ
④ 外 … ピントが外れているのが正解
= 正解者が多くなるから
↓
※ 例文を<大、小、展、外、誤>に分けろ!
「外を選べ!}
◎国語入試問題の二法則
① 長短除外の法則 = 一番長いのと一番短いのを捨てよ!
② 正論除外の法則 = いかににも正論めいた方を捨てよ
◎オカルトはひっかけ人情物に正解有り
オカルト … 神秘的、幻想的用語
※ 出題者が喜ぶのは人間の心情のことばかり
◎要約問題三つのポイント
① 文中の用語をそこここにまぶしておけ!
② その文章の作者のファンになりファンレターを書くつもりで書け!
③ 具体例を挙げず抽象的な語句だけをずるずるとつなげ最後に「ということ」でま
とめる(役所の文章を参考に)
|
※ 原作者におべっかを使ったでこでこした意味の通らない文章でいい
= 愚問に対しては愚答こそが正解
◇「時代食堂の特別料理」
大変おもしろい小説(=ハマコウの主観)
「昔にかえる」特別料理
昔 = 「生きるために食べていた時代」
昔 - 食べることは生きる歓びだった
「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」3回目の紹介です。
出版社の案内には
「長く医療少年院で矯正教育に関わってきた著者は、そこで出会う少年少女と学校現場で
様々な困難を抱える子どもたちに共通の特徴、課題を発見する。医療少年院で実践し効
果が得られた視点を通して教室で困っている子どもたちへの支援のヒントを解説。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「少年院にいる8割の少年が『自分のいいところは優しいところ』と思っている
自分にとって都合のいい相手には優しく、そうでない相手には暴力的になっていた」
・「適切な自己評価は他者との適切な関係性の中でのみ育つ」
・「何事に置いても自己評価が不適切であれば、対人関係でトラブルを引き起こし、不適
切な行動に結びつく可能性は残る」
・「適切な自己評価が自分を変える」
もう一つ、再掲載となりますが、清水義範さんの
「国語入試問題必勝法」を載せます。
パロディ小説は清水義範さんの真骨頂。
教育大学の御出身だけに、
「国語入試問題必勝法」は実践に生かすことができるような気がします。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ」宮口幸治 明石書店 2017年 ③
◇融通の利かなさ ③
□課題
・ 何も考えずに思いつきでやっているように思える
・ 思いこみが強く気付きが少ない
・ 一つひとつのことを考えると周りが見えなくなる
・ 問題解決能力が乏しい
□思考の硬さと不適切な行動
問題
「5個のリンゴを3人に平等に分けるにはどうしますか」
□被害感が強まって不適切な行動にもつながる
◇不適切な自己評価
□課題
・ 自分の問題点が分からない。問題はないと思っている。
・ 自己を正そうとしている動機付けが乏しい。
・ 自己評価が高すぎる、低すぎる。
・ 他人の欠点ばかりを責める。
□自分のいいところは「優しいところ」
「もっといい自分になりたい」といった気持ちをもたせることが大きな動機付け
少年院にいる8割の少年が「自分のいいところは優しいところ」と思っている
|
◎本気で思っている
→ 自分にとって都合のいい相手には優しく、そうでない相手には暴力的になっていた
↑
「怒るとすぐに手が出る人は優しいですか?」
「小さな子供にひどいことをした優しいですか?」
□なぜ自己評価が不適切になるのか
◎ 適切な自己評価は他者との適切な関係性の中でのみ育つ
|
他者とコミュニケーションを行う中でサインを出し合い相手の反応をみてから自己
にフィードバックする作業が多く必要
|
◎ 大切な認知機能
何事に置いても自己評価が不適切であれば、対人関係でトラブルを引き起こし、不適
切な行動に結びつく可能性は残る
適切な自己評価が自分を変える
◇対人スキルの乏しさ ⑤
□課題
・ 嫌なこと断れないことに流されてしまう
・ いじめにあっても助けを求めることができない
・ 相手を不快にさせてしまう
・ 会話について行けない
・ サービス業に就きにくい
□対人スキルの乏しさとその背景
□嫌われないように非行をする
□サービス業にも就きにくい
□性の問題行動につながることもある
□いじめ被害 性非行につながることも
☆「国語入試問題必勝法」清水義範 講談社 1987年【再掲載 2011.7】
<出版社の案内>
好評『蕎麦ときしめん』に続く鬼才の傑作集国語の入試問題に正解ははたしてあるのだろ
うか? 誰もが一度は経験したことのある国語の試験問題に対する違和感を明快に解決し
秘策を授けてくれる教師の出現!
ピントが外れている文章こそ正解!問題を読まないでも答はわかる。国語が苦手な受験生
に家庭教師が伝授する解答術は意表を突く秘技。国語教育と受験技術に対する鋭い諷刺を
優しい心で包み、知的な爆笑を引き起こすアイデアにあふれたとてつもない小説集。吉川
英治文学新人賞受賞作。
◇猿蟹合戦とは何か
太宰に関する謎から
フロイトを真似て
フロイトはセックス一辺倒
「男女の闘争」という主題
猿が男で蟹が女
高みに登る猿
国語 … 子供に詩を書かせること自体が愚行なのに、大人が子供の振りをしてわざと
くだらなく書いたものを読ませるというのは二重の愚行である
仇討ちの協力者たち
太宰の謎
◇国語入試問題必勝法
◎ 設問を見てから問題を読む
◎ 国語の問題は間違えさせるために作られている
(例)内容選択問題
◎選択肢4つ その4つは①大②小③展④外 5つの場合は⑤誤
① 大 … 一般論に拡大してある
② 小 … 一部だけを取り上げている
③ 展 … 話をもう一歩展開している
主張を選べでないから×
書いてあることだけを見よ
④ 外 … ピントが外れているのが正解
= 正解者が多くなるから
↓
※ 例文を<大、小、展、外、誤>に分けろ!
「外を選べ!}
◎国語入試問題の二法則
① 長短除外の法則 = 一番長いのと一番短いのを捨てよ!
② 正論除外の法則 = いかににも正論めいた方を捨てよ
◎オカルトはひっかけ人情物に正解有り
オカルト … 神秘的、幻想的用語
※ 出題者が喜ぶのは人間の心情のことばかり
◎要約問題三つのポイント
① 文中の用語をそこここにまぶしておけ!
② その文章の作者のファンになりファンレターを書くつもりで書け!
③ 具体例を挙げず抽象的な語句だけをずるずるとつなげ最後に「ということ」でま
とめる(役所の文章を参考に)
|
※ 原作者におべっかを使ったでこでこした意味の通らない文章でいい
= 愚問に対しては愚答こそが正解
◇「時代食堂の特別料理」
大変おもしろい小説(=ハマコウの主観)
「昔にかえる」特別料理
昔 = 「生きるために食べていた時代」
昔 - 食べることは生きる歓びだった