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「京都御所西一松町物語」杉山正明 日本経済新聞出版社 2011年 ③ /「子育てはなるようにしかならないとあきらめる」 (『人生を半分あきらめて生きる』 諸富祥彦 幻冬舎新書 2012年 より)【再掲載 2012.10】 [読書記録 一般]

今回は、1月19日に続いて杉山正明さんの
「京都御所西一松町物語」3回目の紹介です。



出版社の案内には

「京都御所の西にある小さな街区「一松町」から定点観測すれば、京都1200年の出来事
 が鮮やかによみがえる。この町の住人でもある歴史家が、ローカル&グローバルな視点
 で語る、まったく新しい京都歴史読本。」

とあります。



京都、時々訪ねたくなります。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「一条通(一条大路)道幅なんと10丈(12丈)30~36m(昔は=ハマコウ註)」


・「南北朝以後、御所が転々とし、東洞院・土御門の地に移ってからは現在のように…
                              (一条通は無関係に)」


・「現在の御所は悲劇の光源天皇から - 土御門邸を『里内裏』として定めた」


・「『小川(こかわ)』の賑わい 1964年まで 『小川』は小川通の西に存在」






もう一つ、再掲載となりますが、諸富祥彦さんの
「子育てはなるようにしかならないとあきらめる」を紹介します。
諸富さんは、心理学者で明治大学教授。よくメディアにも登場されています。
学校現場をよくご存じで、たくさんの御著書から励まされています。
「たましいのミッション」は、
安藤昌益さんの『自然真営道』と通じるところがあると感じました







<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。



☆「京都御所西一松町物語」杉山正明 日本経済新聞出版社 2011年 ③

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Ⅳ 葵祭の光と影  源氏物語が語る情景

1.千年前へのタイプスリップ
 
□賀茂祭と葵祭へ 

 正式には9世紀



□一条通を葵祭の行列が通ったところ

 葵祭の主人公・斎正(いちきのみこ)
   伊勢神宮や賀茂神社に奉仕する未婚の内視正


 陰暦4月賀茂の地に赴いて身を清めるその日(月の中の酉の日)
内裏 - 一条通真っ直ぐ東 - 鴨川で北上 → 下賀茂・上賀茂神社に参拝


 一条通(一条大路)道幅なんと10丈(12丈)30~36m


「源氏物語」が語る世界


「源氏物語」殆ど実写か
光源氏のモデル ~ 藤原道長? 

   辻辻に桟敷や観覧見物席

◎ 南北朝以後、御所が転々とし、東洞院・土御門の地に移ってからは現在のように…
                              (一条通は無関係に)





2.一条大路のもつ意味

□一条通と一条大路の違い 

 通りの南側ライン基準に8mで設立?(秀吉の大改修後)


□絶好の観覧場所

 再び葵祭と一条大路のこと
紫野 

   大内裏の東側の南北通りである今の大宮通を北に上がり鞍馬口通りに斎院


二日間にわたった一連の儀式





3.様々な桟敷と賑わい

□半端でなかった一条大路の桟敷と賑わい

 町小路(新町通)

 室町小路(室町通)







Ⅴ 次なる京都への助走  実はささやかな「花の御所」

1.京に乗り込んできた「洛中洛外図は語る」

□現在の御所は悲劇の光源天皇から
      
 土御門邸を「里内裏」として定めた
 
   土御門邸が禁裏御所として固定した
     土御門東洞院殿    



□シンボルとしての「花の御所」が語るもの

 義満 「花の御所」室町通の東側  

     一町四方のブロックを縦に2つ

     洛外



□新旧2つの権力が並ぶユニークな発想

 南北に2つ





2.応仁の乱という境目

□地方の時代と京洛の変身

 日本史上で最初の「地方の時代」
   京の公家の多くが各地に(戦乱を逃れる) ~ 文化普及  



□ふたつの要塞都市 - 上京と下京

 「市民」たちの自治都市

惣構 ~ 要塞

   「おかわ」と「こかわ」  





3.上杉本「洛中洛外図」は語る

□小川(こかわ)の風呂

「小川」の賑わい
1964年まで 「小川」は小川通の西に存在 

         小川も(幅3.5m 深さ2m)



 武者小路通を西に向かうと名残「小川こども広場」





4.町名が歴史を記憶する

□「元」がつく地名の偏り
      
 一条小川の一帯
      
 エネルギースポット「小川(こかわ)」     



□新旧2つの寺町

 元がつく町名の半分は一条小川半径500mの範囲 = 旧寺町
      
「元寺町」ともいうべきこと  











☆「子育てはなるようにしかならないとあきらめる」 (『人生を半分あきらめて生きる』 諸富祥彦 幻冬舎新書 2012年 より)【再掲載 2012.10】

<出版社の案内>

「ふつうの幸せ」が難しい時代だ。憧れの仕事、理想の結婚、豊かな老後…そんな選択が
できる人はごく少数。日本は、個人の努力とは無関係に、就職できない人、結婚できない
人、孤独のまま死んでいく人がますます増える社会になる。そこでは「人並みになれない
自分」に焦り苦しむより、人生を半分あきらめながら生きることが、心の奥深く満たされ
て生きる第一歩となる。自分ではどうにもならない現実に抗わず、今できることに集中す
る。前に向かうエネルギーはそこから湧いてくる―。臨床経験豊富な心理カウンセラーに
よる逆説的人生論。

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◇子どもには、子どもの人生でなしとげるべきミッションがある

 私が、日々の子育ての相談の中で一番実感していること、それは、


「子どもには、(親の期待とは別の)子ども自身の人生に与えられた「たましいのミッシ
 ョン」(生まれてきたことの意味と使命)がある、ということです。


 私は、こう考えています。



 すべての子どもは、そのたましいに、その子だけに与えられたミッション(生きる意味
と使命)を刻まれて、この世に生まれてきています。


 子どものたましいは、見えない世界からやってきて、この世界に降りてくるときに、お
母さんとお父さんを、そしてそのDNAを選んで、この世に生まれてきたのです。


 まだ、天の上の、見えない世界にいるときから、お子さんのたましいは、お母さんとお
父さんをじっと見ていて、



『この人たちのもとに降りていこう。この人たちのDNAを、この地上の世界での、ぼく
 のからだとして、お借りしよう!そうすれば、自分がなすべきことをなしとげることが
 できそうだ。この人たちなら、ぼくが自分のミッションを果たすために必要な、愛情と
 栄養と、DNAと、そして、成長のため必要な厳しい試練も与えてくれそうだ!』


と、お母さんとお父さんを選んで、ゆっくりとこの世に降りてくるのです。



 このように考えてみると、いかがでしょう。


 親が、親のエゴで、「子どもにはこうなってほしい」「この職業を継いでほしい」「だか
ら学校は、どうしてもOO大学に行ってほしい」などと、注文を付け続けて強制すること
が、子どもの本来の人生を捻じ曲げることになる、と思われはしないでしょうか。


 お子さんに「こう育ってほしい」「こんな人生を歩んでほしい」「そのために勉強して
ほしい」と思うのは、親として当然の願いでもあり、期待でもあります。


 しかし、考えてみてください。


 その「願い」や「期待」は、心から、独立した一個の人格としての「お子さんのこと」
を思ってのものでしょうか。


 そこに親としてのエゴや勝手な都合は混在していないでしょうか。


 しているはずです。それが、親というものだからです。


 しかし、思春期の子どもは、そんな親のエゴに敏感です。


 親のエゴを感じ取り、親に屈服したくないがために、意地でも勉強しなかったり、わざ
と親が嫌がることをしたりしてきます。


 親が子どもに言うことを聞かせようとすればするほど、子どもは「意地でも」「親に屈
服しないために」親の言うことを聞かなくなってきます。


「親を困らせること」そのものが、反抗目的となってくるのです。





◇「子どもは親の思いどおりにはならない」とあきらめる

 もう一度、言います。


「親は親。子どもは子ども」です。


 親と子はあくまで、別人格です。親の期待とは無関係に、子どもには子どもの「歩むべ
き人生の道」があります。


 親が「こうあってほしい」「こう生きてほしい」と、生き方や、進路にあれこれ注文を
付けるのは、土台、無理な話です。


「子どもには、子どもの人生があり」、子育ては「なるようにしか、ならない」のです。


 このことを何度でも、胸に刻みましょう。


 特に母親は、娘に対して、どうしても「こう生きなさい」と注文を付けたがるようです。



 同性だから、わかったような気持ちになりやすいこともあるでしょう。


 母親自身が「本当はこう生きたかった」と、自分自身の「生きることができなかった」
理想や願望を、お子さんに投げかけることもあるでしょう。


 しかし、お子さんにとっては(多少、嬉しくはあっても)迷惑な話です。


 自分が、「自分の人生を生きる」のを許されていないような気持ちになるからです。


 お子さんを見ていて「まったく、なんてこうなるの!」「なんど言ったら、勉強するの!」
とイライラした気持ちになることもあるでしょう。


 そんなときは、トイレに駆け込んで、5分間深呼吸をすることです。


 アロマスティックを使って、匂いで気分転換するのもいいでしょう。


 しばらく気持ちが収まりそうにないときには、いったん外出して、ファミレスで友だち
と2時間愚痴をこぼしあって帰るのも、いいでしょう。

 一人カラオケに行って、30分だけ、大声で歌いまくるのも、効果的です。


 大切なのは、イライラ、カリカリした気持ちのまま、お子さんと接するのをやめること
です。


 何も、いいことは、生まれません。


 気持ちを落ちつけ、自分が穏やかな気持ちになってから、接するようにしましょう。


 そして、自分の中で、何度か、こうつぶやいてみましょう。



「私は私。子どもは子ども。子どもには、子どもの人生がある」



「子どもには、子どもの人生かおり、子どもの人生のミッションがある」



「親が、○○になってほしい。だからOO学校に行くために勉強しなさい、と思うのは、
 親の勝手であり、エゴである」



「子どもを親のエゴの道具にしてはならない」



「子どもには、子どもの人生がある。。だから、どんなに一生懸命子育てしても、子育て
 は、なるようにしか、ならない」


と、明るく前向きに、あきらめることが大切なのです。




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