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戸田唯巳さんはこんなことを ④ /「日本ペンクラブ 名スピーチ集」創美社 2007年【再掲載 2013.12】 [読書記録 教育]

今回は、2月2日に続いて、わたしの「教育ノート(要約)」から
「戸田唯巳さんはこんなことを」の紹介 4回目です。

戸田唯巳さんは、教育界では知られた教育実践者です。
多数の御著書から、わたしは、たくさんのことを教わりました。


今回は、『子どもの求めているもの』の紹介、2回目です。


出版社の案内には、


「こんなことがしたい,こんなにしてほしい,という子どものこころの願いを浮き彫りし,
 その願いに応えてやることの大切さを親や教師に訴える。」


とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「子どもの領分に大人が入り込んでいかない
領分侵犯は子どもの成長を損ないことすれ決して子どものためにはならない」

「角が危ないからと言って丸くすることが子どもを大事にしていることになるとは限ら
ない。丸くすることによって角に対する敏感さが欠けていくことがあるからである」


・「自分のことを棚上げにして他人ばかりを責める子が増えてきている」
- 成人にも。


・「『このごろの子ども』=『このごろの大人』」


・「前の方を歩いている先生に「待って」と声をかけられる先生に」


もう一つ、再掲載となりますが、
「日本ペンクラブ 名スピーチ集」を載せます。
本書を読んで、
「PEN」が筆記用具のペンではないことを初めて知ったことを思い出します。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆戸田唯巳さんはこんなことを ④

◇「子どもの求めているもの」明治図書 1977年 (2)

□領分は侵さない

 集団登校の悶着 
   子供の間でなく母親の間に = 子どもには子どもの領分がある


 子どもの領分に大人が入り込んでいかない


 領分侵犯は子どもの成長を損ないことすれ決して子どものためにはならない



  ◎「子どものために」「子どもを大事に」と言うけれども,それがいったいどういう
  意味を持っているか親はしっかり見極めなければならない



 ◎ 角が危ないからと言って丸くすることが子どもを大事にしていることになるとは限
  らない。丸くすることによって角に対する敏感さが欠けていくことがあるからである


 ◎ 見通しも見極めもなく「子どものために」「子どもを大事に」という言葉を錦の御
  旗のように軽々しくつかうことは慎まなければならない





◇すぐ腹を立てる子ども

 他人に対しては腹を立てるが自分に対しては腹を立てない



 ◎ 自分のことを棚上げにして他人ばかりを責める子が増えてきている



 ◎ 自分のことは他人任せ = 領分侵犯のひずみ

 
□一枚のはがき

 「生活の知恵」を見つめ直したい

  子どものけがへの対応 
   - 「子どものため」か「後でこじれないため」か



 ◎ 親と教師にもっと相互の自然な察し合いが必要

  「このごろの子ども」=「このごろの大人」
 


□どんな先生に

 ① 前の方を歩いている先生に「待って」と声をかけられる先生に

 
 ②「えこひいき」反省できる先生に 言い訳は許されない


 ③ 話しかけていくと真顔で聞いてくれる先生に


 ④ カラッと怒ってくれる先生に


 ⑤ 自分を謝れる先生に


 ⑥ 良寛さんのように遊ぶ先生に


 ⑦ 話をしてくれる先生に


 ⑧ 重っ苦しい雰囲気をつくらない先生に


 ⑨ 母親に上手に話す先生に

 ⑩⑪⑫とあくなく追求

















☆「日本ペンクラブ 名スピーチ集」創美社 2007年【再掲載 2013.12】

<出版社の案内>

「日本ペンクラブ」の例会等で行われたペンクラブ会員による講演録。浅田次郎、阿刀田
高、井上ひさし、椎名誠、立松和平といった著名作家をはじめとする16人の名スピーチ
を収録する。
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◇日本ペンクラブ

 昭和10(1935)年11月 初代会長は島崎藤村


 「表現の自由」
   P ポスト(詩人)プレイライト(劇作家)
  
   E エディター(編集者)エッセイスト(評論家)

   N ノベリスト(小説家)




◇米原万里 2004.6.15

 誤訳のおかげで命拾いした話




◇アルフォンス・デーケン 2006.2.15
  
 ユーモアについて
   「ユーモアとは『にもかかわらず』笑うことである」

  
 思いやりと愛の表現がユーモア



  
◇藤原正彦 2005.9.15

 天才を生む土壌と国家の品格  

 - 文字と数字


天才を生む土壌 
   ① 美の存在
    
   ② ひざまずく心があるところ
    
   ③ 精神性を尊ぶ土壌


 ラマヌジャン(インド)
チューリップはとても美しい花。しかし、世界をチューリップ一色にしては絶対に
  いけない。
  
   → 21世紀は「ローカリズム」の時代に




◇中西進 2005.2.15
  
 遊び少々 

「あそび」 あそこうそ = 何もない


 日本語の遊びは内容のないことをする、ぼんやりすること

  
 とばはねる ~ 飛び上がった高さまで穀物が実ることを祈っての行為

→ 高く上がる人ほど尊敬される

   → オリンピック


近代オリンピック創始者 クーベルタン

参加することに意義がある

      = 能力を競い合うことによって人類の繁栄を祈ること


 玉入れ、ケンケン、花占い
 
  → 二進法 ~ 神への対応、神との対話から

  
 昔の神に仕える巫女が、やがて遊び女になる  

  ~ 神との対話という行為が遊びに転化




◇阿刀田高  2003.9.16 

 小説グリコ P97日曜日早見表




◇立松和平 2006.11.28

 天明の浅間山大噴火を小説にして
天明3年(1783)年8月5日大噴火

  浅間山麓 鎌原村(現在の吾妻郡嬬恋村) 日本のボンペイ

  村人の8割 477人が死亡 生存者は93人

               |

  ◎ 鎌原観音堂で観音経をあげ祈っていて助かった

  ↓

◎ 生き残った93人は○○と隣の干俣村に逃げ込んだ


干俣村3人の名主の支援
◎干俣村の干川小兵衛
      米を120俵買い入れ

      私財を投げ打って助けた


◎大笹村の黒岩長兵衛 
      30日間炊き出し

公共事業 ← 働いた人に賃金と穀物

◎大戸村の加部安兵衛



◎3人の名主の指導によりバラバラになった家族を再編成
○生き残った男女を夫婦にして老人・子どもを添わせ親族のちぎり

    ○噴火五か月後に7組、翌々月には3組が祝詞




◇加賀乙彦 1998.10.3 
 
 わたしの生きた時代に「永遠の都」




◇井上ひさし 2003.6.16 遅筆堂生活40年

 昭和31年フランス座 
   渥美清,谷幹一,関敬六,長門勇

「読者や観客の内部に奇跡を起こすために」

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