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「すぐわかる日本の呪術の歴史」武光誠 東京美術 2001年 ① /「不適格教員宣言」赤田圭亮 日本評論社 2003年【再掲載 2012.1】 [読書記録 歴史]

今回は、武光誠さんの
「すぐわかる日本の呪術の歴史」1回目の紹介です。



出版社の案内には


「呪術がどのように日本の歴史を動かしてきたのかを時代順に1テーマ見開き2ページで
 解説。原始的なアニミズムにたつ呪術から、現代の風水や各種占いの流行にいたるまで
 呪術の流れがよくわかる。」


とあります。


表紙の絵が印象的な本です。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「日々生存を脅かされていた近代以前の人々は呪術に頼らざるを得なかった」


・「修験道 = 仏教+民間信仰+陰陽道」


・「良い政治が行われると呪術は後退する
→ 呪術は時代遅れの迷信と考えられるようになっていった」


・「戦国武士   武神を祀り呪文 呪術師に開戦日、進路方向を占わせた」



もう一つ、再掲載となりますが、赤田圭亮さんの
「不適格教員宣言」を載せます。
出版されてから20年近く。
「教員に超過勤務はない」とされるのにもかかわらず、
「際限のない超過勤務を生み出す構造」は、依然として…。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「すぐわかる日本の呪術の歴史」武光誠 東京美術 2001年 ①

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◇はじめに

□人はなぜ呪うのか?  

 日々生存を脅かされていた近代以前の人々は呪術に頼らざるを得なかった




□原始的な呪術の系譜  

 アニミズム

 → 陰陽五行説




□陰陽道を中心に発展(古代~中世)

 6世紀末 陰陽五行説が伝わる

宮廷で重用、部分的に民間へ → 民間信仰と融合


 平安初期   空海 - 仏教呪術が本格化


 平安後期 安倍清明中心に日本風呪的陰陽道に変えた

       ↓

 ◎ 修験道 = 仏教+民間信仰+陰陽道

 
 異端とされた諸流派 ~ 今でも迷信という形で続いている




□呪術は民衆の阿片か?(近世~近現代)

 江戸時代  密教系・修験道系の呪術は後退

     → 朱子学に立つ陰陽五行説が重んじられた


 良い政治が行われると呪術は後退する

→ 呪術は時代遅れの迷信と考えられるようになっていった



 ◎ 人々は学校へ行き、近代科学を身に付けた






◇日本史と呪術

<古代>

・ 神の意志を伝える大いなる自然<神聖なる自然の力を人間に宿す>

  自然への畏怖 → 神の概念 → 神の意志を解読・神の助力 →儀式


・ 古代朝廷を動かす大陸渡来の呪術<大陸呪術は政治のテクノロジー>

中国の占術・方術も日本へ → 政権を支えるテクノロジー

大陸系呪術者を国家システムの中に入れる 先駆者・聖徳太子
聖徳太子 天文道の研究、数字の神秘を取り入れ冠位十二階制度



<古代> 

・ 平安貴族を震撼させた密教呪術<密教者は宇宙の真理を体現する>

護摩の煙と曼陀羅のもとで密教修行 → 降雨・止雨・病気治療

→ 鎮護国家の呪術に


・ 怨霊を神に昇華させた平安の都人<恨みを抱いた死は惨劇を呼ぶ>

政権闘争 - 貴人怨霊と化す、怨霊であった故神となる


・ 闇に蠢く者たちを探る陰陽師<陰陽道は日本文化の底流をなす>

陰陽師 … 平安の都を邪気から護り、貴人たちの生命を物の怪から救った
          
   邪気人形に移す呪術 → 流し雛・虫除け等年中行事に
 


<中世>

・ 戦いの呪術は乱世に栄える<呪術師を擁し武神を祀る武将たち>
   
    戦国武士 武神を祀り呪文 呪術師に開戦日、進路方向を占わせた
 


<近世> 

・ 祈りと遊興が交錯する江戸の参道<現世利益を求めて社寺を巡る庶民>

庶民 貧しいなりに夢 ~ 神仏を求めて社寺を巡り歩いた

   ↓

  ◎ 神仏の参拝は庶民の娯楽と一体化していく
 


<近現代>

・ 近代社会の隙間に息づく呪術<救いを求める人々はどこへ>
   
    霊魂や邪気といった見えざるものの存在を消し去ることはできなかった












☆「不適格教員宣言」赤田圭亮 日本評論社 2003年【再掲載 2012.1】

<出版社の案内>

コロコロ変わる文部科学省の「骨なし」教育改革に振り回される学校。子どものためのバ
ラ色の教育書は掃いて捨てるほどある。だが、現場の実感に根ざした、普通の教員が描く
「教育ノンフィクション」は、この本だけ。

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◇普通の教員の現実

◇ソーカツ抜きの教育改革

売り場の実態を無視してある日突然「目玉商品」が、遠い彼方の文科省から配送されて
くる。
 たとえ、それが売れなくても返品の要なく、そのまま在庫として忘れ去られていく。そ
して、また、次々と…。


 ※ 営業努力、市場調査抜きで…「売れ!」

              |

◎ 売り場にある様々な矛盾を隠微したところに成立する教育改革


  
 教員の働き方から教育改革を見る

   教員の働き方がすっぽり抜け落ちたままの教育改革



 絵に描いた餅「学びのすすめ」

今でも「ゆとり」なんかない!

  

 どこに時間があるの?

「きめ細かな指導?」「発展的な学習?」「学びの習慣?」



必然性のない「総合…」

進行する公立中学の空洞化



 ふたこぶらくだはどこへ行く?



 国民教育論の現在

 グレーゾーンの部活動

給特法が学校を支配 4%



中学教員の日常はどう変わる?





◇学校現場は変わったか

文化伝達の場 → 託児所

 

普通の中学生 能力差は差別なのか?

 

学校システムの耐用年数 - 役割意識の解体



食事指導

  

管理職の自己主張





◇子どもは変わったか

いじめをなくす  
いじめ撲滅?

学校でできることとできないこと

  

あとづけのサイン
 学歴インフレの時代に 

  
卒業だから    


あっけらかん





◇14歳に向き合う
  
村瀬学 
「中学時代は自分の中の狼に出合う時期である」

  

二枚の絵  古ピアノの調律  青春のトレース  卒業式

  

教室の中の言葉を考える  
大人の側の人権意識「身障」

  

言葉狩りによる思考停止





◇教員はどう働いているのか

教員は本当に労働者か?


部活動の顧問がいない
  サラリーマン教師批判

  
 教員に対する独特のルサンチマン
昼食時間は休憩時間ではない



 休憩なしの連続労働  

   学校には往事の権威がない

  

 際限のない超過勤務を生み出す構造

手当より時間が欲しい もっとゆとりを


   超過勤務をどうするか
  走る教員たち 知られざる超過勤務 この現実を誰が知る


 教員に超過勤務はない
 
   悪法たる給特法

   労働基準法違反の実態

  

◎ このままでよいのか?





◇教育改革を考える

 教員の適性とは? 
   ◎「困った人」もいてもいい


 わいせつ教員を考える
   本社の指導 

   教育改革国民会議批判


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