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戸田唯巳さんはこんなことを ⑤ /「絵図で読み解く天災の日本史」磯田道史 別冊宝島 2015年【再掲載 2016.7】 [読書記録 教育]

今回は、2月5日に続いて、わたしの「教育ノート(要約)」から
「戸田唯巳さんはこんなことを」の紹介 5回目です。

戸田唯巳さんは、教育界では知られた教育実践者です。
多数の御著書から、わたしは、たくさんのことを教わりました。


今回は、『作文嫌いはこうして生まれる』の紹介です。


出版社の案内には、


「子どもは作文が嫌いになりだすと書くことを面倒がるようになる。書かないでいると書
 けなくなり、余計、書こうとしなくなる。なぜ子どもは作文嫌いになるのか、どのよう
 な指導が作文嫌いを生むのか、具体的に考える。」


とあります。


強く印象に残った言葉は…

・「書かせることの少ない教師は子どもを作文嫌いにする」


・「書きやすいことを多く - たったこれだけでよい」


・「見方のよりどころ 
  ① 顔が浮かんでくる
② 分かるように書けているか」


・「ハッとしたことを書け」


・「赤ペンでケチをつけるな」






もう一つ、再掲載となりますが、磯田道史さんの
「絵図で読み解く天災の日本史」を載せます。
かつて、その土地でどのような災害を経験したのかを知ることは、
大切だと感じています。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆戸田唯巳さんはこんなことを ⑤



◇「作文嫌いはこうして生まれる」明治図書 1992年
 
□子どもの作文を読まない教師は子どもを作文嫌いにする

 とにかく書かせる

  → それを読んでみる 

  → 手をつけずにおられなくなる


 書かせて良かった
  ◎ 子どもの本音が分かる

知らずにいたこと 気付かずにいたこと 見落としていたこと 



□書かせることの少ない教師は子どもを作文嫌いにする

 書かずに書く力は着かない
話す場合 
     「おう」「おう」だけで通じる

話以外の助け = 表情 身振り 声の出し方 場面 空気等

   書く場合
     助けがない
    「言葉の選択」と「言葉の配列」のみ 
   
                 |
       
 ◎ 子どもに書き慣らせる(大儀がらせない)
  




◇書き慣らせるには

 ◎ 書きやすいことを多く - たったこれだけでよい
 


□作文の見方が悪いと子どもを作文嫌いにする

「こんなものしか書けないのか」
  - 子どもの顔を頭に浮かべて

 作文の見方が分からない
  - 生の作文を多く読む



 ◎ 一日三編




◇見方のよりどころ 
  ① 顔が浮かんでくる

② 分かるように書けているか
 
□急いではなるまい「ハッとしたことを書け」

 同じことばかり書くな 
  → 見方を変えて  
    同じ題材でも違った題で


 ハッとしたことを書け 
  → もっと元のところ 

  → 何でも書けるぞ
 


□とやかく言うまい「題の付け方」

「題の付け方を工夫せよ」は困る

  … せめて書き上げた後で


 題のための題はほめない
   - 焦点を絞る


 何が書きたいかをはっきりしよう
   題を小片に書かせる



  ◎ 手際よく助言 焦点をはっきりさせる
 


□おおまかでよい「はじめ・中・終わり」

 無理な構想表づくり
   作文のための表づくり 対 表のための表づくり


 ダラダラ文が出発点 
  「そして」「それから」ダラダラ文も可



   ◎ ダラダラ文をおおらかに受け止める


 一足飛びにはいかない
   題を書かせる 



◎ 3つ4つメモを取らせる(メモにこだわらない)



無理につなげようとはしない
 


□「くわしく」と言うだけでは「くわしく」ならない




◇添削は子供向きではない 

 - 借り物の言葉はダメ




◇詳しさの中身を  

「詳しさの中身」をつかませる

具体的な指示




◇尋ねて思い出させる「子どもに尋ねて思い出させる」 = 子ども自身が

 尋ね方
  ① 詳しさのほしいところ

  ② 一度に一つか二つ

  ③ 首を傾げたときは深追いしない

余白にメモ


 ◎ 書き直しはしなくて良い 

   → 尋ねて答えさせることにより力が着く
 


□「思いや感じが書けない」と言う前に




◇思いも感じもせず書いてはいない




◇パターン化させてはならない

「おもしろい・うれしい・楽しい・悲しい・寂しい・悔しい…」という言葉を付け加え
て良しとしてしまう?




◇思ったり感じたりしたときの様子を

「どうしたか」「どうしていたか」
 
□「お話」づくりは深入りすまい




◇絵を見てお話を書こう

 自分の暮らしに関連する絵を



 ◎ その絵が子どもの暮らしに近いものだと,子どもは作り話のつもりでもやはり自分
  の生活経験を語ってしまう




◇多用は禁物

 興味付けがねらい = 時々だと効果がある
 
□お説教よりまず共感

 事実を思い出させる
  「ありのまま」は生活指導の前提

 

□前置きを短く 

 注文 = 書く時間には書かせればよい
 


□読み返す癖

 声を出して読み返す = 癖付け
 


□赤ペンでケチをつけるな

 対話を生む赤ペン
   ① 分かりやすく

② 赤ペンを多く入れるな

   ③ 楽しみ・励まし











☆「絵図で読み解く天災の日本史」磯田道史 別冊宝島 2015年【再掲載 2016.7】
 
<出版社の案内>

古来より、日本列島を襲ってきた地震・津波といった天災の歴史は、人々の命を守りう
る現代に必要な「生きた歴史学」です。本誌は静岡文化芸術大学教授・磯田道史氏監修
のもと、絵図・古地図・古文書から『災害とつきあい、災害によって変化してきた人間
の歴史』を解説。書き遺された『防災の知恵』を先人に学び、この先起こりうる災害に
備えるための一冊です。火山噴火、地震、津波、台風、水害などの、天災に襲われ続け、
さらにその記録を残してきた日本ならではの教訓の数々に加え、最新のハザードマップ
(想定される災害ごとに、起こりうる現象と被害を記し、非難の基準とするもの)も掲
載しています。
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◇巻頭インタビュー 磯田道史

 日本は記録が豊か 
   1850年 イタリア識字率 20~25% カルロ・テペラ 

幕末  日本識字率  40~50% ロナルド・ドーア
 


 ・天正地震(天正13 1585)により家康は秀吉軍政による総攻撃を回避し、慶長伏見地震
  (1596)後の舵取りのまずさにより豊臣政権の崩壊が始まった


 ・幕末期安政江戸地震(1855)が幕府の終焉を後押し



 視覚的災害絵図で歴史的災害を見る






◇富士山噴火

貞観噴火(864)   
   マグマ14億立方メートル



 宝永噴火(宝永4 1707)
   火山灰



 富士山噴火
  - 防災マップ
 


 火山灰  
  - インフラ・電子機器  

    ゴーグルと粉塵マスク






◇首都東京と関東の天災  

元禄関東地震 1703年 M8.1



 安政江戸地震と明治東京地震
1855.10.2M6.9 1894. M7.0



 関東の水害と火山噴火



関東大震災 大正12.9.1 M7.9



ハザードマップ 
   首都直下地震  M7クラスはいつ起きても…






◇南海トラフ地震と東海、中国、四国、九州、沖縄の天災

古代~中世の南海トラフ地震
白鳳地震   684年 M8.0-9.0  

203年後

仁和地震   887年 M8.0-8.5

  209年後

永長東海地震 1096年 M8.0-8.5
康和南海地震 1099年 M8.0-8.3

262年後

正平東海・南海地震 1361年 M8.25-8.5


明応東海地震 1498年 M8.5- 舞阪 6-8mの津波



 近世の南海トラフ地震
慶長地震   1605年 M7.9-8.0

102年後

宝永地震   1707年 M8.4-8.6

147年後

安政東海・南海地震 1854年 M8.4 

90年後

昭和東南海地震 1944年 M7.9-8.2 

2年後 

昭和南海地震 1946年 M8-8.4




 ハザードマップ
  東海地方 地震発生から2分で第1波の可能性
         浜松 16mの津波 - 内陸5㎞まで    



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