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「名僧たちの教え」山折哲雄 末木文美士 朝日新聞社 2005年 ① 前半 /「教育改革は改革か」土居建郎編 PHP 2001年 ②【再掲載 2011.10】 [読書記録 宗教]

今回は、山折哲雄さん、末木文美士さんの、
「名僧たちの教え」1回目の紹介です。



出版社の案内には


「『世界の尽きるまで人々を救い続けよう』と誓った弘法大師空海。5度の渡航失敗と失
 明の苦難に耐えた鑑真。『ひたすら坐れ』と説いた道元。権力の弾圧と闘った日蓮。風
 狂に生きた一休。仏典を求めて鎖国下のチベットに潜入した河口慧海…。時代を代表し、
 時代と格闘した名僧・高僧たち44人の人生と教えのことばで知る日本仏教の全体像。
 名僧たちは何を伝えたかったのだろうか。人はみな、仏になれるのか。禅のこころとは
 何か。彼らの波乱に満ちた生涯と教えのことばは、複雑な現代社会で悩むわれわれにも、
 生きる勇気と智慧を与えてくれる。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「中国・朝鮮  仏教 + 儒教 + 道教
日本     仏教 + 儒教 + 道教 + 神道 + 山岳信仰」


・「地域性(日本)
山中浄土観・無心無私・心の浄化の修行・万人成仏主義・巡礼・新たな物語文芸化
祖先崇拝=万葉以来の霊魂信仰が新米の浄土信仰と融合」


・「役行者(7~8世紀)  -  鬼神を操るほどの験力を持った修験者」


・「空也(903~972)源信(942~1017)  日本人の死生観・末法観を形成」




もう一つ、再掲載となりますが、土居建郎さんの
「教育改革は改革か」を載せます。
20年前の提言は、現在の教育界で活かされていると言えるでしょうか。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「名僧たちの教え」山折哲雄 末木文美士 朝日新聞社 2005年 ① 前半

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◇はじめに

□仏教 

 中国・朝鮮  仏教+儒教+道教



日本    仏教+儒教+道教+神道+山岳信仰




□地域性(日本)

 1 インド人  西方浄土観 ←→ 山中浄土観


 2 インド   無我   ←→ 無心・無私

禁欲修行 心の浄化の修行

最澄「道心」 空海「十住心」


 3 修行至上主義      ←→ 万人成仏主義


 4 霊地・霊場 巡礼 


 5 芸能化 - 新たな物語・文芸化

平家物語の無常観  鎮魂テーマ


 6 祖先崇拝  万葉以来の霊魂信仰が新米の浄土信仰と融合

死者 = 魂 = 仏  観念の連合

祖先 - 遺骨 - 墓 信仰





◇飛鳥・万葉時代 

 聖徳太子(574~622)
  蘇我氏の血統



 行基(668~749)
   土木集団を組織した天平の異彩 布施屋(利他行)



 鑑真(688~763)
   受戒の作法を伝えた行動を実践の僧

「身命を惜しまず伝法を志す」



 役行者(7~8世紀)
   鬼神を操るほどの験力を持った修験者

「自然が奏でる仏の教えを聞け」





◇平安時代

 最澄(767~822)
多くの宗派を生み出した大山脈の最高峰

他人を思いやり,人々に希望を与える気高い精神

「一隅を照らさば これ即ち国の宝なり」 山家学生式

天台宗出身の名僧たちが日本人のこころを仏教に導く
法然,親鸞,栄西,道元,日蓮
  


 空海(774~835)
   挫折を乗り越え宇宙の哲理を説いた天才

「大宇宙と渾然一体となった心」

皇室の師弟等を魅了した真言密教



 円仁(794~864)円珍(814~891)
 日本の天台密教発展に偉大な足跡



 空也(903~972)源信(942~1017)
末法が迫る世 念仏の功徳を説く 念仏が輪廻転生の手段

日本人の死生観・末法観を形成



 覚鑁(1095~1143)
   衆生の罪を懺悔し続けた聖者 「懺悔の聖者」高野山へ

人の世のかなしみを歌に詠む

根来寺(紀州) 密教に浄土信仰
  


 西行(1118~1190) 
   仏道を歌道のはざまを生きて往く  佐藤義清-北面の武士








☆「教育改革は改革か」土居建郎編 PHP 2001年 ②【再掲載 2011.10】

<出版社の案内>

「教育改革」と叫ばれて久しいが、何をどう変えればよいのか。現下の教育問題を10大論
点に分け、10人の識者が独自の分析・提言を行う。

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<不登校・ひきこもり>

◇ただ「癒す」より「鍛える」ことも 藤崎育子

□藤崎育子 

 松下政経塾14期 

 関善塾教育相談研究所




□本当に「学校に行かなくてもよい」のか

平成12年 年間30日以上欠席 児童生徒13万人超

「学校に行かなくてもいい」という選択を簡単にしてほしくない



◎ 対人関係で躓いた子供はやはり対人関係の中で鍛えられて初めて自信を取り戻すこと
 ができる。一方、子供が自分ではできないと思いこんでいることを乗り越えられるよう
 に後押しすることも大人の役割




□登校拒否することの問題

(1)休んだらエネルギーは溜まるのか

  休めば休むほど登校意欲が減る

「休んだことによりますます行きづらくなってしまった」

 
(2)人と会うのが怖くなる

長期間休むと人が怖くなるという二次障害を引き起こしてしまう
 



□教育相談の現場から A子ちゃんの場合

(1)失敗は取り返せることを知ってもらう 


(2)山の生活、そして学校へ


(3)高校進学が再出発のチャンス
 



□親に求められること 

ホテル住まいの王子さま・王女様にしてはいけない

 ~ 家族の対応の見直しを
 


□学校の教師に求められること

「始めは無理しない方がいいから迎えに来てあげようか。勿論自分で来てもいいし、先生
 と行ってくれてもいいよ」

 ~ 早めに帰す
 



□何かに所属しているという安心感が自立への第一歩
 



□信頼できる人が自分たちの生き方を示してこそ

時間を短縮すべく最善を尽くす

先生の言葉が子供にとって如何に大きな力を持っているか

→ 積極的な関わりを

= 一人一人の子供のために動くことは、実はすべての子供たちに大人に対する信頼
   感を持たせることにつながる

 ◎ 親が前向きに!

 ◎ まず大人が自分の生き方を見つめ直すことと




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