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戸田唯巳さんはこんなことを ⑥ /「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」宮崎駿 岩波新書 2011年 ②【再掲載 2012.8】 [読書記録 教育]

今回は、2月10日に続いて、わたしの「教育ノート(要約)」から
「戸田唯巳さんはこんなことを」の紹介 6回目です。

戸田唯巳さんの多数の御著書から、わたしは、多くのことを教わりました。


今回は、『お母さんと先生のつきあい方』(1)の紹介です。




強く印象に残った言葉は…

・「子どもはみんな自分たちの先生が一番いい先生であってほしい」


・「温かく見守る目-先生に今少し謙虚さがあり,親たちに今少しゆとりがあり,先輩同
  僚に今少しの親身な協力があったら…」


・「『やっぱり先生とはできるだけ連絡を取り合わなければならない。でないととんでも
  ない誤解をしてしまいかねない。』」


・「『いろいろな子がいるのだから,やっぱりいろいろなことをしてみねばなりませんね』」




もう一つ、再掲載となりますが、宮崎駿さんの
「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」②を載せます。
「児童文学」という言葉を最近聞かなくなりました。
学生時代入ろうかと思っていましたが、つい自転車同好会に入ってしまいました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆戸田唯巳さんはこんなことを ⑥

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◇「お母さんと先生のつきあい方」教育資料出版会(1)
 
□お母さんの気のない返事
   
 親よりはまずは子ども

 … 子どもはみんな自分たちの先生が一番いい先生であってほしい             

 
□気持ちのいい話

「早春賦」歌詞間違い 
   春は名のみの  →  春花の実の

   ↓
母親からの手紙「子どもが覚え間違い…」

教えかたに対する抵抗なし = 思いやり
 


□誤字と先生  

 結婚式に先生を招く

 先生の誤字 … 誤字に対する不安

 間違いに対する先生の姿勢
 


□幸せな出発 

 母への返事

 温かく見守る目
  - 先生に今少し謙虚さがあり,親たちに今少しゆとりがあり,先輩同僚に今少しの
   親身な協力があったら…

 幸せな出発 = 「先生の謙虚さ」 + 「親たちの温かく見守る目」
 


□穴があったら入りたい

 有無を言わさず  音楽

 ろうそくともして 
   宿直 代直でピアノ練習

 学芸会で失敗 
  - 温かく見守る目
 


□職場訪問

 毎年訪ねてくる
   けがで教師を辞めた人の息子(学校教師)

 挫折する子ども
   就職して半年頃

 卒業生の職場訪問
 


□ナイショの話 

 年賀状の一言 

 だらしがないぞ 頼むからナイショに
 


□先生を誤解していた

 ボクばっかり怒る 
   肩の荷が下りた思い

 とんでもない誤解
   転校後に担任が担任へ手紙



 母 
 「やっぱり先生とはできるだけ連絡を取り合わなければならない。でないととんでもな
  い誤解をしてしまいかねない。」
 


□お母さんのおかげ
    
 謙虚な先生
  「芯からの謙虚さ」
    
 どうしてノロマなのか
   ノロマな子が親切(みんなができないことを)
  
              |

 ◎ 土台骨から揺すぶられた

 

□誕生日の似顔絵
   
 先生になじみにくい子

 子どもが変わった

 子どもを変えた似顔絵
誕生日に似顔絵 5月2日 お誕生日おめでとう

「これでまた一つ大きくなったがんばれ」


◎ 驚きのあるうれしさ

 今も大事に飾っている
教師
  「いろいろな子がいるのだから,やっぱりいろいろなことをしてみねばなりませんね」
 















☆「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」宮崎駿 岩波新書 2011年 ②【再掲載 2012.8】

<出版社の案内>

「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」。アニメーション
界のトップランナーとして世界的に注目される著者が、長年親しんできた岩波少年文庫の
中からお薦めの五〇冊を紹介。あわせて、自らの読書体験、児童文学の挿絵の魅力、そし
て震災後の世界についてなど、本への、子どもへの熱い思いを語る。
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◇大切な本が一冊あればいい(1)

1 自分の一冊に巡り逢う - 少年文庫を語る

□僕が本に出逢ったころ

・貸本屋さんでの出逢い  1950創刊



・初めて読んだ本は 
    
  本に夢中の時はとんでもなく変な格好 

  犬の名は代々「チク」

 

・大学時代「児童文学研究会」に入る

  2年の時自分一人の児童文学研究会

  文芸部の部屋を間借り   文芸部は休眠状態

 「あのサークルのおかげで児童書を随分読むようになった」

 「読まなきゃいけない」 哲学・経済

 

・児童文学が気質に合う 

  大人の文学 「なぜこんなに残酷なものを読めるのだろう」

↑↓

  児童文学 「やり直しが利く話」 = 生きるに値する   

  児童文学の方が自分の脆弱な精神には合った

小説忌避
   → 社会学、民俗学、植物学、技術史、古代史



◎ 児童文学は流行とは関係のない隅っこのところにある


 戦後の180度転換
  かつては「本なんか読むとろくな人間にならない」

親の不安 - ろくでもないことを教え額に汗して働かなくなる



◎ 変化(戦争によって)

  ↓

 
   ◎ 「ものを考えないから国を滅ぼす」
           
     「本を読まなきゃいけない」  


   戦後 情操教育により価値観が豊かになった


 


□50冊あれこれ

  50冊を選んでみて
  入り口としての一冊

  「まぼろしの白馬」を読んで


  やはりおもしろい「名作」

   - 生き残ったものはおもしろい

 



□ふたりの大先輩

  別格:石井桃子さん

石井桃子「人の努力 別格 カンペイタイシャ(官幣大社)の人」

  ◎ 人間をつかまえて もっと広く 深い

 
 中川李枝子
「ノンちゃん雲にのる」の魅力 
 
    民主的なノンちゃんの家庭

    衝撃だった「いやいやえん」 
       子どもも気付かない子どものことが書いてある

   大人的なつじつまは合わない

 
 子どもにとっての「遊び」
子どもたちにとっての遊びの世界って現実と空想の境目がない

  空間にも時間にも束縛されていない

 
※ 子どもというのは本当に馬鹿なことをする。何回も泣かせたりして、でも、最後は手
 をつないで帰る。反省しているのかどうかも分からないけれど、今は仲良く手をつない
 で帰る。

  = 自我と無関係     


「ばかをやる」権利
  時が来るまでは、子どもはちゃんと親の庇護の中にいなきゃいけない



 ◎ 子どもは賢くもなるけれども、何度もばかをやる。繰り返しばかをやる権利を子ど
  もたちはもっている。

 
 翻訳者の力
 ※ 石井さん、中川さんを前にすると、難しいことを論争している児童文学者たちが
   何と小粒に見えたことか!

  石井桃子訳 「りんご畑のマーティンビビン」

  清水真砂子訳「ゲド戦記」

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