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外国語活動「VIEW 21」2009  vol1 ベネッセ /「多生の縁」玄侑宗久 文藝春秋 2006.3 ②【再掲載 2011.7】 [読書記録 教育]

今回は、「VIEW21  2009 vol」を紹介します。


「VIEW21」はベネッセ教育総合研究所が発刊する学校の先生を主な対象とした教育情報誌です。


大変分かり易く役立つ情報誌です。


2009年発行なので、
「外国語科」についてではなく、「外国語活動」についてのものです。
御承知願います。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「英語力よりもコミュニケーション能力の素地を培う」


・「『スキルの定着』は不要だが,『英語を使用する体験』は必要」


・「すべての活動に目的を設ける」


・「①担任が活動を主導する ②子どもに『コミュニケーションができた』という達成感を持たせ
る ③『分からないこと』や『即興性』を楽しむ」






もう一つ、再掲載となりますが、玄侑宗久さんの
「多生の縁」②を載せます。

「死に近付いている人たちは,何らかの形でこの世にいない人たちとの交流を持ち始めて
いるのではないか」

そう感じることがわたしにもあります。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆外国語活動「VIEW 21」2009  vol1 ベネッセ

◇英語活動のねらいと指導のポイント
  
□インタビュー 松山大学大学院言語コミュニケーション研究科教授 金森強
  
 大切なこと 

  ① 聞き合い,伝え合いの力の育成が英語活動のねらい。英語活動だからこそ,これ
   らの力は育みやすい。

  
  ② 日本語と英語の発音の違いに気付くことや,コミュニケーションの楽しさを体験すること
   が何より大切と考えて,活動を計画する。


  ③「話したい」「聞きたい」と思わせる活動を設定することで,相手を意識したコミュニ
   ケーションが活性化する。 


 ねらいと意義
  ◎ 英語力よりもコミュニケーション能力の素地を培う

  ◎ 会話,表情,ジェスチャー 「想」想い

  ◎ みんなの~が分かった

      ↓

 ※ 言葉が分かりにくいため,相手の話をしっかり開こうとし,表情やジェスチャーに
  注意を払うようになる



普段あまり話さない子ども同士の交流
  

 求められる内容 
  ◎「スキルの定着」は不要だが,「英語を使用する体験」は必要

  フレーズ → 使用 → コミュニケーションがとれる感覚
  

 効果的指導法  
  ① すべての活動に目的を設ける 

  ② 日本語と英語の発音の違いに気付かせる
「よく聞いていたね」

  ③「気持ちを込める」ことを意識させる 

  ④ たっぷり聞かせてから発言させる

  なるべく失敗させないように

→ 絶対に言えるくらいになってから


 楽しく取り組める英語活動例
① 自分のお気に入り紹介  写真5枚

② なりきりオーディション

③ あててみてクイズ






◇英語を使った「対話」を通して互いの心を通わせ理解し合う 出雲市立上津小学校
  
□取り組み・3つのポイント 

 ① 国語科・特活とともに「伝え合う力」を育成する取り組みの一環として。   

 ② 「英語活動の関心意欲態度」「コミュニケーション能力」「国際理解」の3点から目標を設定
  し,指導計画や活動方法を改善する。


 ③ 目標を達成するための「目指す活動像」を教師間で共有する。模擬授業などを通し
  て,授業力の底上げを図る。


□工夫
    
  ① 型の設定   

     チャンツで学んだ内容は最後のインタビューで必要になる。

  ② ヒアリングの重視

     少ない知識でいかに多様な表現を…

  ③ 模擬授業   

     メモ作り - 英語カード


□一時間の授業の流れ

 1 あいさつ   笑顔で気持ちよくスタート


 2 歌      声を出し,体を動かしウォーミングアップする  


 3 チャンツ   前時の復習や本時で使う言葉やフレーズを練習する


 4 めあて提示  共通のねらいをもって活動に入る


 5 デモンストレーション 教師のモデルで明確にする


 6 チャレンジ  子どもが進んで表現する気持ちを大切にする


 7 ゲーム    心と体を使う たくさんの友達と関わる 言葉を何回も使う

 8 感覚発表   めあてに沿って自分のことや友達のことを振り返る




◇「分かる」「楽しい」という喜び

 八千代市立萱田小学校
分からない 英語が分からない
活動中に何をすればよいのか分からない




◇英語ノートのアレンジを 兼重昇(鳴門教育大学院)

 3観点

  ① 担任が活動を主導する

  ② 子どもに「コミュニケーションができた」という達成感を持たせる

  ③「分からないこと」や「即興性」を楽しむ















☆「多生の縁」玄侑宗久 文藝春秋 2006.3 ②【再掲載 2011.7】 

<出版社の案内>

現代最高峰の賢人たちによる「生きる智慧」
京極夏彦・山折哲雄・梅原猛・五木寛之はじめ豪華ゲスト9人との対談集。生と死、この世とあの世、科学と宗教などを深く探求する

芥川賞作家であり、現役僧侶の著者が、五木寛之氏、京極夏彦氏らの作家や、医師、宗教
家、学者と語らい、現代人の行き方を深く問う
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◇山崎章郎 死に臨むための医療と信仰

□お寺がホスピスだった時代

ビハーラ ~ 仏教版のホスピス


 恵心僧都源信(942~1017)『往生要集』
二十五三昧会グループ 日本最初のホスピス

五色の糸に導かれて逝く



□中陰 = もがり?

 火葬するまでの九日間ぐらい



□死の定義 

 ~ その人と一番深くかかわった人が,「やはり終わりだったんだな」と思えたとき



□ガン告知について

仏教
   人生は
     春(~30)

     夏(~60)

     秋(~90)

     冬(~120)
  

 キューブラー・ロス
  「死の五段階」
① 否認 

    ② 怒り

    ③ 取引

    ④ 鬱

    ⑤ 受け入れ



□亡くなっている人に起こっていること

 ◎ 死に近付いている人たちは,何らかの形でこの世にいない人たちとの交流を持ち始
  めているのではないか


 「魂はその辺にいる」
  

 ラジオ,テレビ 
  … 電波が目に見えたらうるさくて仕方がない。それと同様に我々は本来持っている
   能力を鈍らせて生きることでこの世に対応している部分がある
                          (いくつかの宗教にある考え方)
  
 ◎ 幼い子どもと死にゆく途中が可能性が全開した一番感受性のある状態で,われわれ
  がこうしてロジックで話している状態というのは,脳を退化させて感受性を鈍らせて
  いる面があるのではないか           


 ◎ ペイン・コントロールは必要



□死んでもいいと思える場所

青山に対して白雲を見る







◇坪井栄孝(えいたか) 「科学」としての宗教

□人間は死ぬまでコミュニケーション欲がある

 死とはある種「ほどけていくこと」ではないか
  
   死はほどけること?



□医師にとって,宗教家にとっての「死の瞬間」

コミュニケーションの断絶が死

 = 死は刹那ではなく,点ではなく幅だ

   死は人間がこのポイントだと人為的に決めている



  ◎ 死そのものが曖昧模糊としている



□人間というのは宇宙の「分身」みたいなもの



□生への挑戦 ホスピスは第三の医療

 古澤明(東大・物理学者) 

   量子のテレポテーションに成功 瞬時

  「死というのは一つの流れの中での経過である」



□遺伝子をロゴスと見るかカオスと見るか

 火葬したって量子レベルでは変化なし





◇松原泰道  「親と子」を語る

□叱れない父親 

 父親が非論理的な無茶という存在 
 
 → 背後で母親がフォロー 



□親が生きている間に分かることは知れたもの



□父親が守ってくれている 
  
 限界を感じると同時に守られていることが分かってくる
  


□親の愛かエゴか  

 親の愛と普遍的な愛の区別が必要
 
 = 「あの子もこの子もみんなの子」 (こどもの日の最初の標語)



□親を見取るという孝行

 落ち着きを与えるのが本当の親孝行 



□「自立」や「アイデンティティ」を求めすぎる時代

 ◎アイデンティティは棺桶のふたが収まったときにはじめて決まるもの

  何でも割り切ろうとする考え方が怖い
 
 「無上」 ~ 上限がない  ◎ 常に途中



□親子の出会い直し 

 スウェーデン女性教育家 エレン・ケイ

「子どもは親を選ぶ自由がない。親も子どもを選ぶ自由はない」



□父親は黙々と生き方の手本を見せてほしい

 ブランクの時代がのちにプラスとなる

 父親に反抗しなければ父親以上にはなれない






◇梅原猛  仏教を見直そう
  
□密教と禅とは繋がっている 

 京都の禅 

  栄西の開いた建仁寺が始まり → 東福寺 → 南禅寺
    

 高級武士は禅に行き,下級武士は浄土宗へ 



□道徳というものは宗教に基づいている



□まずは自分が幸福だという感覚を持つ



□仏教の多神論的立場の価値

 西田幾多郎 - 臨済宗の体験  

 田辺元   - 浄土教の影響

 和辻哲郎  - 儒教 

 坂口安吾  - 仏教を学びたくて東洋大学へ進学





◇立松和平 真理は月の光のように柔らかい

□信じれば安心し,安心すれば脱力する 



□整合性がないのが人間の生き方



□心惹かれる聖の世界  

 遊行型,作仏型



□仏像には拝む人の気が宿る

 拝まれて顔が変わる



□お経は一人一人の生きる指針 

 真理は月の光のように柔らかい



□布施して布施を知らず

 内蔵論 

 ~ 内蔵は一人で生きていけないものばかり集まっている






◇五木寛之 21世紀に必要な東洋の哲学

□浄土真宗 

 禁欲的・合理的 

 清沢満之以後~ 近代主義に



□自力の限界に他力の風が吹く 

 仏教「自他一如」
  

 一遍 禅と念仏の融合



□宗派の垣根は消えつつある

 北陸の仏門はすばらしい
  → 21世紀「混沌主義」と「アニミズム」  


 異端が発生するのは信心が浅いせいではないか
    

 異端を認めない不寛容さがテロの淵源なのではないか



□テロリストは救われるのか 

 どんな人間もテロリストになる可能性を持つ



□胡散臭さは宗教の生命

 山川草木悉有仏性

 ガン = 善意の暴走  

 聖と賤は一緒



□グローバルスタンダードと洋魂
  


□はかないものをいとおしむ

 二者択一を超える考え方 

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