SSブログ

「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」shizu 講談社 2013年 ①  /「すがすがしい空間」 曽野綾子 『2011 ベスト・エッセイ』光村図書 より 2011年 【再掲載 2013.11】 [読書記録 教育]

今回は、わたしの「教育ノート(要約)」shizuさんの
「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」の紹介 1回目です。



出版社の案内には、

「手を洗うときの言葉かけ、食事をしながらの言葉かけ、いっしょに料理をするときの言
 葉かけ、散歩のときの言葉かけ、遊びながらの言葉かけ―ABA(応用行動分析)を利用
 した『言葉かけ』をすれば、楽しみながら家庭で子どもの力を伸ばせます。」

とあります。



ABAの働きかけ8つのポイント、支援の基本であり大変大切だと感じます。
常に忘れないようにと、自分に言い聞かせます。




今回紹介分より、強く印象に残った言葉は…

・「目標を小刻みにして『できたら褒める』を繰り返す」


・「褒め言葉は適切な行動の直後に掛けよう」


・「楽しみながら無理なく反復練習できる工夫を」


・「必ず成功体験で終わりにしよう」





もう一つ、再掲載となりますが、曾野綾子さんの
「すがすがしい空間」を載せます。

光村図書から毎年出される「ベスト・エッセイ」、毎年読みます。
暮らしの中からいろいろなことに気づかせてくれます。おすすめです。








<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





☆子供たちの学習に
文部科学省の
「子供の学び応援サイト(臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト)」




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」shizu 講談社 2013年 ①

1.jpg

◇はじめに
 
□切実な問題
   
  ① なかなか診断が付けられない


  ② 診断はされたけれど実際にどのように対応すればよいか医療機関では教えてもら
   えないことが多い



□代表的療育法 ABA(Applied Behavior Analysis 応用行動分析)





◇ABAを利用した言葉かけのすすめ
 
□ABA
  ① 課題を細かく分け(=スモールステップ)、できたら褒め、成功体験を重ねて自
   己肯定感を高める

  ② 定着させたい行動を褒めることによって強化する

 
 
□ABAの働きかけ8つのポイント
① 親と子のいい関係を築こう

② スモールステップで成功体験を重ねよう 

 ③ 褒め言葉を効果的に使おう

 ④ できない課題には手助け(プロンプト)を
子どもの背後から動作の補助
   
 ⑤ コンプライアンスを築こう
子どもが療育の指導者に従う姿勢 - 親の毅然とした態度も

 ⑥ 繰り返して記憶や行動を定着させよう

 ⑦ 必ず成功体験で終わりにしよう

 ⑧ 課題を設定し記録を付けよう




① 親と子のいい関係を築こう

笑いとスキンシップ



② スモールステップで成功体験を重ねよう

目標を小刻みにして「できたら褒める」を繰り返す



③ 褒め言葉を効果的に使おう

褒め言葉は適切な行動の直後に掛けよう

お菓子のご褒美は与え方に一工夫
    子どもとのハイタッチもOK



④ できない課題には手助け(プロンプト)を

指さしプロンプトで正解に導こう

    プロンプトに頼りすぎない



⑤ コンプライアンスを築こう

コンプライアンス  -  サリバン先生とヘレン・ケラー-

  一貫して自分が指導 → しっかりとコンプライアンス
  
  あきらめず働きかけることの大切さ



⑥ 繰り返して記憶や行動を定着させよう 

根気強く付き合おう

楽しみながら無理なく反復練習できる工夫を



⑦ 必ず成功体験で終わりにしよう



⑧ 課題を設定し記録をつけよう

課題には短期集中で取り組み行動を定着させよう
今月の課題 ・目あわせ練習 ・指さし練習 ・歌いながら手遊び
         ・毎日絵本2冊 ・配膳の手伝いをさせる ・一日30回褒める

  日々の記録は療育の励みやヒントにつながる

        |

  ※ 過去と現在を比べて褒めよう      














☆「すがすがしい空間」 曽野綾子 『2011 ベスト・エッセイ』光村図書 より 2011年 【再掲載 2013.11】


1.JPG
 子供の頃は、部屋の中を乱雑にして暮らしていた。


 壮年中年の頃は、作家の部屋は足の踏み場もないほど本が散らかっていて当然という意
識だった。


 どんなに乱雑でもほしい本はどの辺にあると覚えているものだ、というのは、半ば本当
で半ば嘘だった。


 埋もれた本はなかなか探せない。


 しかし本の中の必要な項目が、右か左かのページのどの辺に書いてあったかということ
は不思議と残像現象のように正確に覚えていた。


 中年を過ぎて体力がなくなる頃から、私は今度は整理魔、捨て魔になった。


 その背後には、83歳で亡った母の身じまいの見事さがある。


 彼女は、死後、整理だんす一棹分の身の廻りのものしか残していなかった。死後の整理
は半日で済んだ。




 私はまず家中の飾り物を捨てた。


 文鎮、記念品、写真、手紙、手書き原稿などをどんどん捨てた。


 原稿と写真は何千枚と数日掛かりで焼いたので、夫と二人、煙で喉を悪くした。


 私には整理の才能があるようだった。若い頃は陶器も好きで買い込んだが、また今度は
惜しげもなくもらってもらった。


 物置も食器戸棚も、整理すると空間が生まれる。


 私はその空間を、貴重なものと感じるようになったのである。


 その空間は、私が死んだ時には、残された家族が「片づけなくていいので」ほっとする
空間だろうと思われた。


 私が残すべきは、ものではなくて、彼らが何にでもすぐさま使える空間であるべきだっ
た。


 空間はまたしかし、私に心の自由も与えてくれた。


 もしほんとうに再び欲しいものができたら、本でも陶器でも買えばいい。


 そう思うことで、私は未来が閉ざされているのではなく、まだ前方に開けている、と感
じることができた。


 私は冷蔵庫の整理もうまくなった。


 常備菜、パンを食べる朝に必要なジャムやバターやチーズ類、などはそれぞれ一つの小
さなプラスチック・ケースに入れた。これでケースごと取り出すだけで、すべてが揃って
いることになる。


 私は料理が好きなので、何一つ食材を残さない。冷蔵庫の中はきれいに整理されていて、
奥の壁が見えるほどになっている。


 戦後の食料のない時だったら、この空間は不安と貧乏の象徴だろう。


 しかし今私はそれをすがすがしく感じていた。


 私が死んだ時、周囲がすがすがしく思ってくれたら、それも一つの大成功だと思えるよ
うにもなっていた。

                  その・あやこ(作家)「オール読物」1月号



nice!(167)  コメント(0) 
共通テーマ:学校