「小学校5年生の心理」落合良行 大日本図書 2000年 ① /「浜松古跡図絵―古絵図と懐かしの写真でつづる」神谷昌志 明文出版社 1987年 ②【再掲載 2011.11】 [読書記録 教育]
今回は、落合良行さんの
「小学校5年生の心理」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「現代の小学生の心理を学年別に考えるシリーズ。小学5年生は、身近な大人への反抗や
批判が出始め、自分で考えるようになったり、男女差や身体に目覚め、こだわったりす
る年頃である。彼らの心の状態や、親の役割、不適応への対策などについて解説する。
実際の子どもの姿がわかるように、子どもを対象に行った調査やデータ、教師として教
育しながら子どもの心理的特徴を記録したものなどをもとに編集。」
とあります。
本シリーズは1年生から5年生までそろっており、
該当学年を初めて担任する折、大変参考になったことを覚えています。
教科書を発行する出版社だけに学校現場でも家庭でも役に立つ本だと思います。
会社だけあり、子どもたちにだけでなく、広く大人に役立つ本だと感じます。
およそ20年間出版され続けていることからも根強い人気があることが分かります。
おすすめの本です。
もっとも子どもたちはだいぶ変わってきています。
表をうまく表せないのが残念でした。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「5年生=心の扉の開くとき → 耳を澄ますことが大切」
- 聞き役に徹する努力が特に必要な頃ですね。
・「『主観の世界』と『客観の世界』があることの自覚」
・「友だちづきあいの分化と固定化
『男子は一緒に遊んで仲よくなり,女子はしゃべって仲よくなる』」
・「『育つために安定した無理のない環境を与えること』が大人の役目」
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆『小学5年生の心理』 落合良行 2000年 大日本図書 ①
1 心の扉の開くとき
(1)自分で考える
5年生 = 「心の扉の開くとき」
→ 耳を澄ますことが大切
勤勉性から創造性へ
「正解は一つではない?」を理解
(2)表現によって考えを深める
「好き」の意味の違いを理解 = 自我の目覚め
日記の書き方が変わる
反省から内省へ
読書感想文が書けるようになる
(3)世界との関わり方が変わる
「主観の世界」と「客観の世界」があることの自覚
大人の眼・子どもの眼
子どもの反抗 = 子どものない勢力の増大,独自の眼の表れ
<反抗期> … 親の背を越える直前
友人観の変化
低学年 … 「一緒にいるのが友だち」
中学年 … 「遊び仲間が友だち」
高学年 … 「自分と意見が合い,センスが合うのが友だち」
<親子関係の変化>
本 質 親 子
5 成る 親であり子を頼る親 子であり親を支える子
4 切り離す 追い出す親 家のない子
離れて暮らす
3 信じる 成長を信じる親 親の見えない世界を
遠くでつながる 生きる子
2 養う 子を守る親 安らぐ子
囲いの中に置く 保護される子
バリア
1 閉じこめる 抱え込む親 魔法の中にいる子
掌中に置く
2 一人一人のめざめ
(1)遊び仲間から友だちへ
遊び集団の少人数化
リーダー不在,リーダー不要の集団になっている
テレビとゲーム
その話題で盛り上がるため
友だちづきあいの分化と固定化
「男子は一緒に遊んで仲よくなり,女子はしゃべって仲よくなる」
(2)集団の中のつきあい
グループの男女差
男子 … 遊びという楽しみ
女子 … 人間関係
◎ 女子は男子よりも友達に期待するものが大きい = 感覚の共有が掟
∥
※ 「お互いの価値観の違いをなかなか認めることができない」ので,分裂や排斥を
起こしやすい
○コミュニケーションとリーダーシップ
○集団から離れて自分を振り返る
(3)身体のめざめ
性との出会い
→ 性被害の予防と心の傷へのいたわりが必要
<中3に聞いた月経体験累積率%>
~小4 小5 小6 中1 中2 中3
1984 4.0 17.6 49.5 78.5 92.7 95.0
1993 3.5 18.4 50.5 81.1 92.0 93.3
<中3に聞いた射精体験累積率%>
~小4 小5 小6 中1 中2 中3
1984 4.5 15.7 44.7 65.8 71.1
1993 5.6 18.8 47.5 65.1 70.3
身体発育という座標
子どもの疲労
「性との出会い」「急激な身体発育」
無理して頑張るより育つことが大切
↑
◎ 「育つために安定した無理のない環境を与えること」が大人の役目
→ 子どもの目覚めを待つ
☆「浜松古跡図絵―古絵図と懐かしの写真でつづる」神谷昌志 明文出版社 1987年 ②【再掲載 2011.11】
◇城下の仇討ちと藩主の姫の急死
□仇討ち
延宝3(1675)年 大厳寺 (成子町 → 伊場遺跡東側)
奥州白川藩の藤戸丈三郎が父大右衛門の仇、清水厳右衛門を追って、諸国を旅してい
た途中、城下で巡り会い大厳寺前まで来たが、急病のため仇討ちできず21歳の生涯を
終える
→ 大厳寺に墓
□姫様の死
天神町・竜梅寺
吉田藩主松平伊豆守信視の姫
◇浅野内匠頭の止宿
□本陣格式
① 杉浦助右衛門本陣(伝馬町)
② 梅谷市左衛門本陣(伝馬町)
③ 杉浦惣兵衛本陣(旅篭町)
④ 伊東平左衛門本陣(旅篭町)
⑤ 佐藤与左衛門本陣(連尺町)
⑥ 川口次郎兵衛本陣(伝馬町)
□宿帳
焼失多いが大旅籠杉浦助太夫の宿帳の一部が残存
脇本陣の役割
→ 平野家
元禄10年(1697)2月29日
「浅野内匠頭様、神崎与五郎様、大野有司様」
◇浜松の刀鍛冶と鍛冶師たち
□浜松市鍛冶町
発祥は伊場遺跡
鍛冶職人集団は室町末期より
□鍛治町の氏神 - 金山神社
◇鍋屋五郎兵衛と鋳物師太兵衛
□名大国史研 鋳物師文書『真継家文書』
遠江 山田七郎左衛門
周智郡森金屋に居住
龍禅寺蔵の文化年間の大梵鐘
◇浜松藩領の大庄屋とその屋敷門
□浜松藩 2.5~7万石 平均6万石
藩領:敷智郡、長上郡、豊田郡の一部
天保年間230か村
□「御目見独礼」大庄屋 - 村役
格別な式 = 「古独礼」
○有玉下村の高林家 - 高林芳朗
○万ごく村の鈴木家
○伊場村の岡部家 - 西、中、東(賀茂真淵の生家)
○宇布見村の中村家 - 「源左衛門様」
◇真淵と浜松
□岡部の郷
真淵 元禄10(1697)年3月4日岡部政信の子
27歳で養子 → 19歳で梅谷家(上記の本陣)に養子
31歳で上京 春満門下
京都から江戸へ
寛保2(1742)年 『万葉集遠江歌考』
延享3(1746)年 田安宗武に仕える
『冠辞考』『語意考』『万葉考』
内山真龍
宝暦12(1762)年 23歳で入門
明和6(1769)年 73歳で他界
→ 天保5(1834)縣居翁霊社
◇西遠地域国学者群
□真淵の師
諏訪神社神官 杉浦国頭(くにあきら) 妻雅子(真崎)
五社神社神官 森暉昌
□真淵の門下
内山真龍と栗田土満
◇江戸時代に活躍した俳人の句碑
□五升庵蝶夢、とち木攘白、堀川鼠来、太田巴静、有賀豊秋、大島斎太、
□松尾芭蕉の句碑
芭蕉 - 紺屋町の蓮華寺境内
◇玉梅軒・竹山平左衛門家の系譜
□竹山平左衛門家 浜松きっての名流 天王町
竹山謙三
謙三の姉婿は岡田良一郎(実業人・思想家)
長男・良平は文部大臣
次男・木喜徳郎 内務大臣、宮内大臣
竹山道雄(『ビルマの竪琴』の作者)も竹山家の人
「小学校5年生の心理」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「現代の小学生の心理を学年別に考えるシリーズ。小学5年生は、身近な大人への反抗や
批判が出始め、自分で考えるようになったり、男女差や身体に目覚め、こだわったりす
る年頃である。彼らの心の状態や、親の役割、不適応への対策などについて解説する。
実際の子どもの姿がわかるように、子どもを対象に行った調査やデータ、教師として教
育しながら子どもの心理的特徴を記録したものなどをもとに編集。」
とあります。
本シリーズは1年生から5年生までそろっており、
該当学年を初めて担任する折、大変参考になったことを覚えています。
教科書を発行する出版社だけに学校現場でも家庭でも役に立つ本だと思います。
会社だけあり、子どもたちにだけでなく、広く大人に役立つ本だと感じます。
およそ20年間出版され続けていることからも根強い人気があることが分かります。
おすすめの本です。
もっとも子どもたちはだいぶ変わってきています。
表をうまく表せないのが残念でした。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「5年生=心の扉の開くとき → 耳を澄ますことが大切」
- 聞き役に徹する努力が特に必要な頃ですね。
・「『主観の世界』と『客観の世界』があることの自覚」
・「友だちづきあいの分化と固定化
『男子は一緒に遊んで仲よくなり,女子はしゃべって仲よくなる』」
・「『育つために安定した無理のない環境を与えること』が大人の役目」
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆『小学5年生の心理』 落合良行 2000年 大日本図書 ①
1 心の扉の開くとき
(1)自分で考える
5年生 = 「心の扉の開くとき」
→ 耳を澄ますことが大切
勤勉性から創造性へ
「正解は一つではない?」を理解
(2)表現によって考えを深める
「好き」の意味の違いを理解 = 自我の目覚め
日記の書き方が変わる
反省から内省へ
読書感想文が書けるようになる
(3)世界との関わり方が変わる
「主観の世界」と「客観の世界」があることの自覚
大人の眼・子どもの眼
子どもの反抗 = 子どものない勢力の増大,独自の眼の表れ
<反抗期> … 親の背を越える直前
友人観の変化
低学年 … 「一緒にいるのが友だち」
中学年 … 「遊び仲間が友だち」
高学年 … 「自分と意見が合い,センスが合うのが友だち」
<親子関係の変化>
本 質 親 子
5 成る 親であり子を頼る親 子であり親を支える子
4 切り離す 追い出す親 家のない子
離れて暮らす
3 信じる 成長を信じる親 親の見えない世界を
遠くでつながる 生きる子
2 養う 子を守る親 安らぐ子
囲いの中に置く 保護される子
バリア
1 閉じこめる 抱え込む親 魔法の中にいる子
掌中に置く
2 一人一人のめざめ
(1)遊び仲間から友だちへ
遊び集団の少人数化
リーダー不在,リーダー不要の集団になっている
テレビとゲーム
その話題で盛り上がるため
友だちづきあいの分化と固定化
「男子は一緒に遊んで仲よくなり,女子はしゃべって仲よくなる」
(2)集団の中のつきあい
グループの男女差
男子 … 遊びという楽しみ
女子 … 人間関係
◎ 女子は男子よりも友達に期待するものが大きい = 感覚の共有が掟
∥
※ 「お互いの価値観の違いをなかなか認めることができない」ので,分裂や排斥を
起こしやすい
○コミュニケーションとリーダーシップ
○集団から離れて自分を振り返る
(3)身体のめざめ
性との出会い
→ 性被害の予防と心の傷へのいたわりが必要
<中3に聞いた月経体験累積率%>
~小4 小5 小6 中1 中2 中3
1984 4.0 17.6 49.5 78.5 92.7 95.0
1993 3.5 18.4 50.5 81.1 92.0 93.3
<中3に聞いた射精体験累積率%>
~小4 小5 小6 中1 中2 中3
1984 4.5 15.7 44.7 65.8 71.1
1993 5.6 18.8 47.5 65.1 70.3
身体発育という座標
子どもの疲労
「性との出会い」「急激な身体発育」
無理して頑張るより育つことが大切
↑
◎ 「育つために安定した無理のない環境を与えること」が大人の役目
→ 子どもの目覚めを待つ
☆「浜松古跡図絵―古絵図と懐かしの写真でつづる」神谷昌志 明文出版社 1987年 ②【再掲載 2011.11】
◇城下の仇討ちと藩主の姫の急死
□仇討ち
延宝3(1675)年 大厳寺 (成子町 → 伊場遺跡東側)
奥州白川藩の藤戸丈三郎が父大右衛門の仇、清水厳右衛門を追って、諸国を旅してい
た途中、城下で巡り会い大厳寺前まで来たが、急病のため仇討ちできず21歳の生涯を
終える
→ 大厳寺に墓
□姫様の死
天神町・竜梅寺
吉田藩主松平伊豆守信視の姫
◇浅野内匠頭の止宿
□本陣格式
① 杉浦助右衛門本陣(伝馬町)
② 梅谷市左衛門本陣(伝馬町)
③ 杉浦惣兵衛本陣(旅篭町)
④ 伊東平左衛門本陣(旅篭町)
⑤ 佐藤与左衛門本陣(連尺町)
⑥ 川口次郎兵衛本陣(伝馬町)
□宿帳
焼失多いが大旅籠杉浦助太夫の宿帳の一部が残存
脇本陣の役割
→ 平野家
元禄10年(1697)2月29日
「浅野内匠頭様、神崎与五郎様、大野有司様」
◇浜松の刀鍛冶と鍛冶師たち
□浜松市鍛冶町
発祥は伊場遺跡
鍛冶職人集団は室町末期より
□鍛治町の氏神 - 金山神社
◇鍋屋五郎兵衛と鋳物師太兵衛
□名大国史研 鋳物師文書『真継家文書』
遠江 山田七郎左衛門
周智郡森金屋に居住
龍禅寺蔵の文化年間の大梵鐘
◇浜松藩領の大庄屋とその屋敷門
□浜松藩 2.5~7万石 平均6万石
藩領:敷智郡、長上郡、豊田郡の一部
天保年間230か村
□「御目見独礼」大庄屋 - 村役
格別な式 = 「古独礼」
○有玉下村の高林家 - 高林芳朗
○万ごく村の鈴木家
○伊場村の岡部家 - 西、中、東(賀茂真淵の生家)
○宇布見村の中村家 - 「源左衛門様」
◇真淵と浜松
□岡部の郷
真淵 元禄10(1697)年3月4日岡部政信の子
27歳で養子 → 19歳で梅谷家(上記の本陣)に養子
31歳で上京 春満門下
京都から江戸へ
寛保2(1742)年 『万葉集遠江歌考』
延享3(1746)年 田安宗武に仕える
『冠辞考』『語意考』『万葉考』
内山真龍
宝暦12(1762)年 23歳で入門
明和6(1769)年 73歳で他界
→ 天保5(1834)縣居翁霊社
◇西遠地域国学者群
□真淵の師
諏訪神社神官 杉浦国頭(くにあきら) 妻雅子(真崎)
五社神社神官 森暉昌
□真淵の門下
内山真龍と栗田土満
◇江戸時代に活躍した俳人の句碑
□五升庵蝶夢、とち木攘白、堀川鼠来、太田巴静、有賀豊秋、大島斎太、
□松尾芭蕉の句碑
芭蕉 - 紺屋町の蓮華寺境内
◇玉梅軒・竹山平左衛門家の系譜
□竹山平左衛門家 浜松きっての名流 天王町
竹山謙三
謙三の姉婿は岡田良一郎(実業人・思想家)
長男・良平は文部大臣
次男・木喜徳郎 内務大臣、宮内大臣
竹山道雄(『ビルマの竪琴』の作者)も竹山家の人