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「学級崩壊立て直し請負人」菊池省三 構成:吉崎エイジーニョ 2013年 ③ /「アメリカに使い捨てられる日本」森田実 日本文芸社 2007年【再掲載 2013.6】 [読書記録 教育]

今回は、5月24日に続いて菊池省三さんの
「学級崩壊立て直し請負人」の紹介 3回目です。



出版社の案内には、


「北九州の地で荒れたクラスを次々に再建し、教育界の熱い注目を集める『日本一忙しい
 小学校教師』菊池省三。子どもの瞳に輝きが戻り壊れた教室が甦る、その秘密はどこに
 あるのか。『ほめ言葉のシャワー』『成長ノート』等の指導法で、自立心と他人を敬う
 心を育てる『菊池式教育観』に、かつての教え子が迫る」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「学校とは『公の場なんだ』と教師が示さなければならない」


・「病院で患者様と言った言葉を使い始めたから患者が院内ルールを守らなくなってきた。
  クレームを付けるようになった(内田樹)」


・「MFC = Mother Father Child
  母性をもつ優しい先生 父性をもつ厳しい先生 子どもらしさをもつ先生」


・「モンスターペアレンツ - 情報不足と歪んだ母性による一体化」


・「今の子は『個性』と言うより『野生』」





もう一つ、再掲載となりますが、森田実さんの
「アメリカに使い捨てられる日本」を載せます。
第一次安倍政権の頃出版された本ですが、いろいろな考え方がありますね。




<浜松のオリーブ園>

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ふじのくに魅力ある個店
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☆「学級崩壊立て直し請負人」菊池省三 構成:吉崎エイジーニョ 2013年 ③

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◇公の喪失

□学校が馴れ合いの場になっている
  
「公」 

 … 「個人の立場を離れて全体にかかわること」パブリック
 
 ○プライベートの場を離れた社会的な場所

 ○「公 = 社会 = 一般性を付けた上での個性を発揮する場所」
         
 ○「自分とは違う立場や考えの人たちと協力し合う場 そのための振る舞いが必要な場
   所」        



 ◎ 学校とは「公の場なんだ」と教師が示さなければならない



 内田樹

「病院で患者様と言った言葉を使い始めたから患者が院内ルールを守らなくなってきた。
  クレームを付けるようになった」

「教える-教わる」といった不易が失われてきている



 ◎学校も同様  
   「お子さま」 → 自由の勘違い
    
 ◎「子ども一人一人がすばらしさを発揮する」
   
    |

 ※フルネームで呼ぶ
  
  「子ども一人一人がすばらしさを発揮する」      

 ※「ダメだ」、「こうしろ」にめげずにやってきたから個性を発揮できる


 
□なぜ喪失したのか

「公」の喪失 = 「父性」の喪失

  ○ 父性-「外の社会に向かっていく意識を変える」

  ○ MFC = Mother Father Child
    母性をもつ優しい先生 父性をもつ厳しい先生 子どもらしさをもつ先生
         
         |
     
  ◎ 父性が欠けた姿がモンスターペアレンツ
    
     父性によって伝えられる「公」が理解されていないから
  
     「子どもを学校に預ける」感覚が掴めない        



※ 情報不足と歪んだ母性による一体化



□師範学校世代の引退
   
 桑田泰助元小学校長 昭和63年 朝日新聞
 
   「今年を最後に師範学校卒の校長先生が皆定年退職する」
     
  ※ タテの関係がヨコの関係に!
    
   = 「当たらず障らず」の関係
       
   
 
□コミュニケーション能力の欠如             
 
 コミュニケーション能力不足 

 → 安心できない 自信を持てない


 問題は「読む力」の欠如
   先を読む 時代を読む 場を読む 相手を読む
  
            ↓

   ◎ 読めないから自己中心 わがままになっている
     
       |
   
 ※「言葉の力」 
  
    コミュニケーション 「意志」と「徳」を教え込み駆使するための教育    

  |
                
 ◎「されたらやり返す意志をもつこと」


 
□体罰問題を考える 

「西洋と日本の文化のぶつかり合い」

従来の日本型 

  … 子どもに負荷を与えつつ鍛え上げる良さがあった
             
  = 「負荷をかける教育」    



  西洋式 

  … 一般性を身につけさせながらその子らしさを伸ばしていく

             |

  → 暴力と厳しい指導がゴチャゴチャに!


 ◎折衷案
 
   日本式の厳しく負荷を掛ける教育を実践しつつ一般性を身につけた上での個性を育
  てる
  
 ※ 今の子は「個性」と言うより「野生」    


 
□ゆとり教育、受験勉強のせいではない!

 ゆとり教育 2002~2010年度 

「仕事量が増えた」


 ◎ 情報の不足、孤立する親。これらが生み出す親と教師双方の「公の喪失」。
   この日本社会のひずみの結果、教室は「バカ」「死ね」といった言葉が飛び交う「安
  心できない集団」になってきています。お互いを知らないし、知る方法も知らないと
  いう状況です。 



 ※「言葉」「コミュニケーション」で解決! 















☆「アメリカに使い捨てられる日本」森田実 日本文芸社 2007年【再掲載 2013.6】

<出版社の案内>

アメリカによる日本の格差社会化、教育・医療・農業破壊はここまで進んでいる―安倍政
権の正体と危険性を徹底的に糾弾。
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◇森田実  
  
 1932年静岡県伊東市生 東大工学部卒 日本評論社出版部長

 「経済セミナー」編集長 
  
 1973年より政治評論家として独立

 森田総合研究所主宰



◇やがてアメリカに使い捨てられる日本

□今,最優先課題は小泉政治で破壊された日本の再建

 小泉政治の「負の遺産」噴出
   

 構造改革

 → 貧困化,地方切り捨て,中小企業切り捨て,格差拡大


 
□「忠」と「孝」のジレンマに陥る安倍政権 
   
 2007.2.13 亀井静香予算委名質問演説


 
□救いがたい安倍首相の政治センスの欠如

 「安倍おしゃべりロボット」 

 →  「美しい国」
  
    「戦後レジームからの脱却」
  
    「憲法改正」
 
    「教育改革」


 
□頻出する安倍内閣閣僚スキャンダル


 
□アメリカは安倍政権を見捨てたのか 


 
□危険な国粋主義者と見られている安倍首相

 小泉前首相はブッシュの忠実なポチ


 
□ブッシュ体制崩壊後の日本政治はどうなるか


 
□戦後の選択
 
 - 日本も「アジアの一員」となる道があった


 
□岸首相の登場で従米一辺倒に 
   
 マスコミは多様な情報を!


 
□日本のサイパン島化 
   
 日本のマネーをなくなるまで吸い尽くし,その後ぼろ布のように切り捨てる 





◇安倍首相の「美しい国づくり」の欺瞞

□安倍首相の本質は極右ネオコン主義者
 
 首相を支える超右翼的論客
 
   - 葛西JR東海会長,中西輝政,櫻井よし子


 
□アングロサクソン流市場経済の根本的見直しが急務

 「アメリカ善」「中国悪」視線


 
□日中を対立させネオコン再起を目論む日米広告業界とマスコミ
    
 安倍首相 = 力づくの政治  


 小泉前首相・安倍は日本のネオコン
   
 ~ 日本のマスコミは広告費を得るためならどんなこともする     


 
□日本は中国の経済成長力に助けられてきた 櫻井よし子,八木秀次高崎経大教授

 北朝鮮ミサイルは誇大宣伝


 
□「美しい国日本」とは中国包囲網をつくること

 強権政治そのものの「歴史認識・戦争責任」


 
□平和の政治立場の小沢民主

 平和の政治       VS  戦争の政治

共生・助け合い重視の政治 VS 際限なき自由競争主義
弱肉強食主義の政治


 
□今最も大事なことは「小泉前首相文化大革命」への徹底的な批判と否定
     
 小泉前首相文化大革命 = 日本のアメリカ化






◇安倍政権の「格差是正」政策では国民は救われない

□「日本国民一億総奴隷化社会」が始まっている

 小泉前首相

 → 地域間格差,企業間格差,生活格差


 
□希望のない格差拡大社会の行方



□企業を優遇し勤労者を食い物にする財政再建策は間違っている
   
 日本経団連の格差 

 トヨタ - 一将功なりて万骨枯れる





◇日本を破壊した小泉前首相構造改革の正体

□道路特定財源の一般財源化は地方切り捨て



□小泉前首相政治の「三位一体改革」で地方崩壊

 

□「年次改革要望書」が扱っているもの

 

□危機に瀕する日本





◇安倍政権はなぜ「教育基本法」改革を急いだのか
 
□アメリカ支配のために進められてきた教育改革
   
 安倍首相の目的 

 - 政府による統制,教員管理の徹底
  

 
□アメリカ主導の教育改革をやめさせよ   

 現場の教師の自主性,創造性に!

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キーワード「生徒指導」⑫ /「アメリカ様」宮武外骨 ちくま学芸文庫 2014年【再掲載 2016.7】 [読書記録 教育]

今回は、5月23日に続き、わたしの教育ノート(要約ノート)より、
キーワード「生徒指導」⑫を紹介します。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「善悪の価値判断をするな → 説得しない(説得することではない)」


・「サインを出し続けることが大切だ =しつこく言い続けることが大切(全校一致で)」


・「子どもは家庭の中で,一方的に甘やかされて育ち生活能力がほとんど身に付かず、他
方で無理な努力をするだけで自信を失い,自分が生きているという実感を持てないで
いる訳なのだ。」


・「クラスを持つことは命がけだ」


・「同じノウハウがどんな場面でも通用すると思ったら大間違い
『いろいろ考えても仕方がない。今,この現実から始めるしかないんだ」
= 教師は経験主義」




もう一つ、再掲載となりますが、宮武外骨さんの
「アメリカ様」を載せます。
迫力を感じました。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆キーワード「生徒指導」⑫

◇基本的生活習慣確立のために
 
① 善悪の価値判断をするな

 基本的生活習慣は学校を成立させる必要から生徒に押しつけることであり,善悪の価値
判断をするようなものではない。



 道徳と切り離してクールに要求すること

<内面には立ち入らず外側だけを規制する>



 ◎ 説得しない (説得することではない)
 



② サインを出し続けることが大切だ

  しつこく言い続けることが大切

  全校一致で
 



③ 守らせるには力が必要だ

  全員にきちんと守らせないとまずいと考えるのは間違いであり,できないことである。




④ 教師としての権威を作れ

 生徒との距離を取り,丁寧な言葉遣いできちんと対して,要求することははっきりと要
求する。






◇プロ教師のいじめ論(河上亮一)
 
□いじめ

 ○ いじめはなぜ学校で起こるのか

   「今は学校にしか子どもの世界は存在しない」



いじめは大人になっていくための必要不可欠なもの


 ○ 最近のいじめの特徴

  ① どんな生徒にもどちらの立場に陥る可能性がある

  ② あっという間にエスカレートして限界を超え,ひどく残酷なものになってしまう。
  ∥

   子どもは家庭の中で,一方的に甘やかされて育ち生活能力がほとんど身に付かず、
  他方で無理な努力をするだけで自信を失い,自分が生きているという実感を持てない
  でいる訳なのだ。



   ◎ 子どもにとって,親や教師が,他者として現れない。


 ○ いじめにどう対処するか

    カウンセリングマインド? ← カウンセラーの思い上がり

 


□「いじめ撃退マニュアル」

 第一条 自分のカンを信用せよ


 第二条 信頼されるための「道」をつけろ

「いつでも力になるから気軽に話しにおいでよ」と道を作っておく


 第三条 怒鳴り込んできた親に感謝せよ

いじめ事実確認に感謝→親との連合戦線


 第四条 いじめの物語を作れ


 第五条 処置には正式の会を設置せよ


 第六条 教師は正義の味方になるな


 第七条 親と子を徹底的に追いつめろ

 
 第八条 教室は教師が管理する


 第九条 生徒の自治を育てよ

班員は班が守れ

他の班と競争して自分たちの生活を確立せよ


 第十条 クラスを持つことは命がけだ





◇生徒指導(赤田圭亮)
 
 同じノウハウがどんな場面でも通用すると思ったら大間違い

  「いろいろ考えても仕方がない。今,この現実から始めるしかないんだ」

  = 教師は経験主義
 

 ① 問題が起こったら真っ先に立ち上がり最初に現場に

   →その方がむしろ安全 「今ごろきやがって何だコノヤロ」


 ② いつも同じような目線で(ゆったりと構えるふり)


 ◎ 距離感を持ってつきあう

  → 問題起こればとことん最後まで =「こいつは敵じゃない」


 ◎ 教師が自分の分を知り自分の言葉で向かう

  = 自分の分を知り身の処し方を知っている教師がなんとかやっていける
















☆「アメリカ様」宮武外骨 ちくま学芸文庫 2014年【再掲載 2016.7】

<出版社の案内>

主体性の欠如した国民 = 日本人の奴隷根性を撃つ! 批判精神あふれる著作を絶妙なタイ
ミングで出し続けたジャーナリスト宮武外骨。
『アメリカ様』は東京裁判の開廷日1946年5月3日に刊行された。
戦争にひた走った政府や無批判に隷従していった人々を痛烈に断罪しつつ、自らを『半
米人』と名乗り、アメリカを褒め殺すことで、新たな主人にしっぽを振りはじめた日本人
の姿を皮肉る。
入獄4回、罰金・発禁29回という輝かしい記録を持つ外骨は、本書でGHQによる検閲
・削除命令を受け、日米両政府からのダブル弾圧という栄誉に浴した。
巻末に弾圧を受けたジャーナリストたちの記録を外骨が綴った『改訂増補 筆禍史』を抄
録。
解説 西谷修・吉野孝雄
占領という外圧によりもたらされた言論の自由は、結局外圧によって葬り去られることを
明らかにする、ジャーナリズムの記念碑的名著。
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◇宮武外骨

 慶応3(1867)年~1955(昭和30)年


 反骨のジャーナリスト





◇例言

□ペルリ  
 
 古道具屋大儲け
 
  「武具馬具屋アメリカ様とそっと言い」柳句


 
□アメリカ様の反支配下 … 反米人





◇侵略主義でない平和

□理想国の日本



□軍備全廃の利益 
  
 ① 軍事費負担が軽くなった

② 兵役全廃 職に就く



□アメリカ様のおかげで侵略主義でない平和理想国に変わった





◇支那は我日本国の恩国である

□支那事変は我が日本の恩国
 
  文化 衣食住 





◇日本国民が感謝すべきアメリカ様

□マッカーサー

 → 破天荒の無血革命  
     軍閥の全滅 

     官僚の没落



□南無アメリカ様





◇亡国の基と題する絵葉書帖

 我が国の敗戦は官僚や軍閥が財閥と結託して軍国主義侵略主義の発展を計らんとしたこ
とがモト

 ~ 彼らがそろって我が国を亡ぼした
 
     ↓

 ※ 軍閥を跋扈せしめたのは国民   





◇軍人政治の愚を説いた福地桜痴
  
□奴隷根性を罵った民主的学者 


 
□歴史上に置ける昔の戦争犯罪人

源義朝 源頼朝 藤原秀衡 北条時宗 足利尊氏 楠木正成 新田義貞 織田信長 

 豊臣秀吉 徳川家康 西郷隆盛 乃木希典 東郷平八郎 伊藤博文 山県有朋 


 
□軍閥の巨魁西郷隆盛 


 
□日本が負けるとの予言的中
   
  法学博士・渡辺鉄蔵
 

 
□萬朝報に出た社会主義者の非戦論
  

 
□神風というのが真にあったか否か


 
□明治の言論圧迫時代における不敬罪
 
  上は天皇より下は橋の下の乞食まで

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