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「お江」武光誠 平凡社 2011年 ③(最終) /「教師の仕事」 月刊「悠」編集部 ぎょうせい 2002年【再掲載 2012.9】 [読書記録 歴史]

今回は、5月15日に続いて、武光誠さんの
「お江」の紹介 3回目 最終です。



出版社の案内には、


「お市の方を母とする三人の娘、茶々(淀殿)・お初・お江は、いずれも数奇な運命を辿っ
 た。小谷城の落城で父を失い、北の庄城落城のときに母と死別する。茶々は豊臣秀吉の
 側室となり、お初は母方の従兄の京極家に嫁ぐ。お江は二度の結婚に破れた後、徳川秀
 忠の妻になる。そして最後に、大坂の陣で姉妹同士が敵味方に分かれ戦ったのだ。戦国
 動乱から大坂の陣へ、戦国の世を女性たちはいかに生きたか。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「大阪の陣の原因 - 反キリシタン VS キリシタンの性格」


・「キリシタン浪人に利用された淀殿  人材のいない豊臣家」


・「幕府にとって大阪の陣はキリシタンと反徳川の考えを捨てない関ヶ原浪人たちを討つ
ためのものであった。場合によっては、淀殿と豊臣秀頼を助けてもよいと考えていた
  らしい」


・「大阪の陣は戦国動乱が残したさまざまな残り火を最終的に鎮める戦いだった」






もう一つ、再掲載となりますが、月刊「悠」編集部の
「教師の仕事」を載せます。
それぞれにとっての「教育」だと感じます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「お江」武光誠 平凡社 2011年 ③(最終)

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◇大阪冬の陣

□謀略活動の鍵は次女お初

 大阪の陣の原因

   反キリシタン VS キリシタン  の性格


 方広寺鐘銘と情報戦略

東福寺の僧・清韓 「家」「康」意識

   → 許可を得るべきだった


 大阪城に集まる浪人


 徳川の密偵たち 
   浪人受け入れる中に多くの間諜(スパイ)

小幡景忠・伊達侍従・お初(常光院)



□傍観者の淀殿

 キリシタン浪人に利用された淀殿
 
   人材のいない豊臣家



□真田幸村の計算

 恩返しのために一旗
    薄田兼相 木村重成

    キリシタン     明石全登


 唯一の情報通は真田幸村



□退けられた積極策

 ◎ 幕府にとって大阪の陣はキリシタンと反徳川の考えを捨てない関ヶ原浪人たちを討
  つためのものであった
   場合によっては、淀殿と豊臣秀頼を助けてもよいと考えていたらしい 



□講話を持ち込んだ徳川方

 史上最大の攻城
  1614.11.16 茶臼山に本陣 家康と秀忠の軍議


 真田丸の戦いの開始



□敵に情けを掛けた幸村

 「真田は強いが情けのある武士だ」評判


 淀殿を砲撃する徳川方 
   
   和議とお初





◇大阪夏の陣

□追いつめられた淀殿   

 埋められた大阪城の堀
 
   再戦への未知



□短期間に終わった夏の陣

15万の徳川軍


 勇敢な塙田右衛門の最期



□焔に包まれる大阪城   

 敵中に残された後藤基次


 八尾若江の戦いとその影響


 道明寺で敗れた大阪方


 真田幸村最期の戦い

家康はひたすら逃げた 後退した



□大阪の陣の後のお江   

 将軍の御台所としてのお江


徳川秀忠の時代





◇戦国の終わりとお市の娘たち

□3姉妹のその後

 嶋津家久が淀殿と豊臣秀頼を密かに薩摩に迎え、住む場所を提供した?


 お初 
  小浜藩主京極忠高の養母として何不自由なく過ごした
寛永10(1633)年 没



  忠高 
   寛永11(1634)年 加増 → 16万4千石の松江城主に

   嗣子なく没(1637) → 甥の京極高和が播磨国竜野6万石


  お江  
   寛永3(1626)年 54歳で没



□戦国の終わりと鎖国





◇あとがき

□お江  

 戦国動乱の最後の時期を生きた女傑


 秀忠の御台所(正妻)として徳川家を切り盛りした



◎ 国内に長期の平和

 ※ 大阪の陣は戦国動乱が残したさまざまな残り火を最終的に鎮める戦いだった





◇武光誠  

 1950年山口県防府市生 

 東京大学大学院国史学科博士課程修了 文学博士
      
 明治学院大学教授










☆「教師の仕事」 月刊「悠(はるか)」編集部 ぎょうせい 2002年【再掲載 2012.9】

<出版社の案内>

教師の仕事とは何だろう。それは、教師としての生き方にかかわる、大きな課題かもしれ
ない。これから求められる教師の在り方を、今注目を浴びる各地の実践等を通して描く。
実務面から教師の力量向上をサポートする。

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◇子どもの自信をはぐくむ教師のやりがい - 尾木直樹
 
「学力を付けるためと言って、つまらない授業を確保する代わりに行事を削るとすれば本
 末転倒」




◇教師に対する信頼を期待 - 徳武靖(教育ジャーナリスト)

 教師の性的犯罪が多発


 不適格教師に厳しい目
 
  法改正


 「悪平等」の是正を提言


 教師社会にも競争原理


 信頼と期待との間に落差




◇子供と創る授業 - 善本幸夫(荒川区立小学校)

 お経で漢字学習 

 「学年配当漢字を並べて覚えよう」

  → お経のように

漢字クイズ


 子どもたちの意見があふれ競る授業

  ~ プロセスが大切



 失敗を怖れず授業をたくさん創りたい




◇教師みんなで生徒をみていく - 枡田和明(多摩市立小学校)

 まず教師が時間を守る


 「自己インタビュー記録用紙」
   最近頭に来たこと
  

 周りの教師が支えに


 理論の必要性を感じて





◇教師としての生き方を求め続けて - 河上亮一(プロ教師の会)

 「プロ教師の会」とともに歩む


 強制と自治
   この二つがなければ生徒も育たない


 1984年 
 「埼玉教育塾」(プロ教師の会)諏訪哲二氏とともに




◇廉潔教師雪子  石坂洋次郎「青い山脈」 -  三好京三

 信念に生きる若い教師


 時世と教師




◇ハレンチ学園のヒゲゴジラ - 谷川彰美

 トイレット作戦
   永井豪の優しさ




◇熱血教師 - 串間努 

 正義 → 熱血教師像の復権を




◇人間として生きる「志」をもとう - 無着成恭

 時代の流れを読み取り洞察しよう


 子どもに信じられる教師に
   「命」の重さを知る


 教師は教授学、将来論、教科論をもとう


 型を学ばなければ破れない


 教師は自分なりの哲学、宗教観をもとう


 忘れられない父と母の教え そして恩師




◇センセイという仕事 - 澤圭一郎(毎日新聞)

 学力 → 「総合」は難問山積 → 教師が矢面に


 注がれる厳しい目


「ゆとり」がなくなる教師たち 

 → 休職教員の増加


 問われ始めた教師の仕事
 - 逆境の中でこそポジティブに




◇教師度チェック

<授業>

① 「伝達者」から脱皮できているか → 創造者に

 
 ② 「子どもにとって」という視点で思考できているか 


 ③ よりよい方向に修正できる柔軟性をもっているか  
    
     謙虚さを

 
 ④ 授業に酔えるほど楽しんでいるか


<子どもとの関係>

 ⑤ 目的をもって子どもと話しているか

    目の細かいざるをもって向き合う


 ⑥ 挑発的に関わっているか

    いい意味でしつこく 

    子どもの内面を挑発し自ら考えさせる


 ⑦ おどけてみせるぐらいのフランクさでつきあっているか

    大人としての立場から子どもの心を用いて知性・感性を刺激


<学校スタッフとして>

⑧ 互いに認めあえているか

    互いを認め合い磨き合う意識

 
 ⑨ さっさと諦めすぐには諦めないと言うことを約束できるか

    集団としての意志決定とコンセンサスの明確性

 
 ⑩ 一人ひとりの役割を明確にしているか

    自分の責任を全うしているか




◇天賦の教師は自分が創る - 下村哲夫(早稲田大学)

 「聖職」(「背広の軍人」)

  → 戦後デモシカ先生の巣窟に


 「教師は労働者である」
 
    日教組「教師の倫理綱領」草案 1951年7月 → 1952年6月正式に

     ↓

    1974年 日本共産党 「教師は聖職者」


 「専門職論」の哀歓
1966年9月「教員の地位に関する勧告 ユネスコ特別政府間会議
  

 「子ども好き」はよい教師か

    大村はま
     「子ども好きは教師としての危うい盲点のようなもの」



◎ 教師という職業人としての技術、専門職としての実力

   ↓

     ◎ 子どもを本当に磨き上げること


 ?どういうわけか教職に限って
  人間性や使命感があまりに強調されすぎる


 天賦の教師は存在しない
  ◎ 自らを自らの努力で「よい教師」に創り上げていくよりない



 ◎ だれでもその意志と努力によっては「よい教師」になり得る

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