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「学級崩壊立て直し請負人」菊池省三 構成:吉崎エイジーニョ 2013年④(最終) /「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ②【再掲載 2016.9】 [読書記録 教育]

今回は、5月27日に続いて菊池省三さんの
「学級崩壊立て直し請負人」の紹介4回目 最終です。



出版社の案内には、


「北九州の地で荒れたクラスを次々に再建し、教育界の熱い注目を集める『日本一忙しい
 小学校教師』菊池省三。子どもの瞳に輝きが戻り壊れた教室が甦る、その秘密はどこに
 あるのか。『ほめ言葉のシャワー』『成長ノート』等の指導法で、自立心と他人を敬う
 心を育てる『菊池式教育観』に、かつての教え子が迫る」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「褒めて、やる気を引き出すという好循環をつくる」


・「集団で優秀なのは2割 どうしようもないのも2割 残りの6割は普通」


・「大いにチクリなさい」


・「正しいほめ方 = 褒める + 諭す」




もう一つ、再掲載となりますが、橋本治さんの
「ハシモト式 古典入門」②を載せます。
古文学習の前に読むと理解しやすくなるのではないかと思います。
また、わたしのように古文が苦手だった人にもおすすめです。


今日は運動会の振替休日。
いろいろな片付け作業に励みます。


<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「学級崩壊立て直し請負人」菊池省三 構成:吉崎エイジーニョ 2013年 ④(最終)

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◇学級での取り組み

 目指す学級
   「安心して個々人がらしさを発揮できる集団」



そのために「褒めて、やる気を引き出すという好循環をつくる」



 新スタートとリセット

  子どもたちに作文を書かせる

「Aの道(成長していく道)がいいかBの道(成長しない道)がいいか?」



よくなりたいという感情を確認する



 「リセットしよう」
    価値語(自分の考えをプラスにもっていく言葉) 




□菊池学級の言葉と行為 P84

 ・公の言葉を使いなさい  

 ・話は1回で聴くのです

・素直な人は伸びる人です 

 ・あれさせたい言葉

 ◎「集団で優秀なのは2割 どうしようもないのも2割 残りの6割は普通」

2:6:2を8:2に



◇一年間の見通しを立てる

 「学級目標を立てること」


自信と安心をもたせる「褒め言葉のシャワー」
1日のうち1分でもその子に興味を持ったことが大事


 小さなことに価値を乱してほめる
「~あなたらしさが出ているね」


描くことで自分と向き合う「成長ノート」
「自由とは枠を与えた上でのもの」


 大いにチクリなさい


 発表者の方を聞く側が観る


 自分の意見を言える子を作る「ディベート」
クラスを4人一組の8チームに
壇上で討論する2チーム以外は


 1年を締めくくる


 もちろん失敗もある





◇家庭でも実践を!菊池メソッド
 
 「どんな子に育てるか」を考える
道徳徳目の中から3つの大切なものを決める
 
          |

        順序はいいから3つ選ばせる       


 子ども「性悪説」に立ってみる


 いじめは全滅しないという覚悟を持つ


MFCを一人の大人がもつ
M 子どもを守ろうとする母性

   F 外に向けて自立させようとする父性 つまり公を教える役割

C 子どもと一緒になって遊ぶ
大人の中の子どもの性質


 Cの発揮の仕方


子どもを眺めてみる


反抗期とは


 子どもの「目標」に注意


叱ると怒るの違いを意識してみる


 子どもへの謝り方


 簡単勉強法
  「何かいいことがあると思おう」


 正しい話し方・聞き方は大人に通じる

 
 正しいほめ方
  ◎ 褒める + 諭す










☆「ハシモト式 古典入門」橋本治 ごま書房 1997年 ②【再掲載 2016.9】

<出版社の案内>

あなたは『源氏物語』を、『枕草子』を、『万葉集』を読んだことがありますか? けっし
て変わらない、そしてけっして裏切らない、『古典』へのやさしい入門書
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◇ひらがなとカタカナ

□ひらがな

 「かな文学」を書くため 和歌や物語



 ◎ごつごつした漢字ばかりでは鬱陶しい
  万葉仮名を崩して生まれた



□カタカナ  

 大昔の学生たちが考え出した記号

= 漢字だけの文章の横に「ニ」とか「テ」の文字を書き込んで読めない漢字を読みや
  すくした



◎今の学生が英語の教科書にカタカナで表記・発音



□昔の人はカタカナでカンニングをしていた

 昔の人も「かけない鉛筆」のようなものを使って書いた

 「人間は昔から見栄っ張りで,平気でカンニングしていた」



 ◎読みにくい外国語を読むときはカタカナを使う
 




◇「漢字だけの文章」と「ひらがなだけの文章」が対立していた平安時代

□『源氏物語』が「ひらがな」だけになったら 

  「カタカナ」は漢文を読むための補助として使われるものであるから「カタカナ」だ
  けの文章は生まれない



□『源氏物語』も『枕草子』もひらがなだけの文章

漢字抜き

  「、」「。」も本来は漢字を読むためのもの



□平仮名だけの文章はの文章はとても読みにくい

 万葉集の和歌はとても詠みにくい 
 万葉仮名 - ひらがなだけでも

              ↓

 ◎ 読みやすい日本語の文章とは「適当に漢字が入っていて句読点がある文章」



 ※ そうでなければ,どこでどのように文を区切っていいのか分からない
  |
 
◎「漢字だけじゃ不便だ」というので,ひらがなやカタカナを発明したのにもかかわらず  昔の人は「仮名と漢字は別」という原則を立てて,それを崩そうとはしなかった

           ∥

◎ わかりやすいはずのひらがなが生まれたって日本語はわかりやすくならなかった



□漢字だけの文章はひらがなを差別する

公文書 = 全部漢字

 ~ 官庁の役人が特殊な言葉を使う


 
□漢字は男だけのもの = 公式文書を書くためのもの

   極端       

  「難しいものは全部漢字,簡単なものは全部ひらがな」
  
  ※ 漢字は男のもの,ひらがなは女のものという厳然とした区別
 




◇男の文章と女の文章

□紀貫之はわざわざ女になって『土佐日記』を書いた

70代80代まで書いた

平安時代,日記は男が書いた = 漢文に決まっている


 わざわざ女になって書いた = 有名な歌人だったから



□紀貫之は「女流文学の時代」の先駆者

 「男は漢文以外の文章を書かなかった」


 日記の内容 = 「世の中のこと」「政界メモ」


 平安時代は「女流文学の時代」
『蜻蛉日記』右大将道綱の母

  『和泉式部日記』

  『紫式部日記』

   『更級日記』菅原孝標の女(むすめ)



 ◎ 紀貫之の『土佐日記』があったからこそ,後の時代の女性は自由にひらがなの文章
  を書くことができた

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