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「日本フォーク私的大全」なぎら健壱 ちくま文庫 1999年 ② /「辞書引き術・ノート術」深谷圭助・菊池省三 フレーベル館 2010年【再掲載 2012.8】 [読書記録 一般]

今回は、6月27日に続いて、なぎら健壱さんの
「日本フォーク私的大全」の紹介 2回目です。



出版社の案内には、


「'60年代末から'70年代にかけて吹き荒れた日本フォークの嵐。思いをぶつけるような、
 ドロ臭くて新しい『唄』にショックを受けた少年は、そのただ中に飛び込んだ。奇妙で
 愛すべきミュージシャンたち、音楽とビジネスの相克、変転する時代。笑いに彩られた、
 貴重な体験的フォーク史。」


とあります。



今回は、岡林信康さんと五つの赤い風船の項。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「岡林信康 『フォークの神様』 強烈なインパクト- 若者を心酔」


・「1970年・岡林信康壮行会コンサート - 『はっぴいえんど』をバックにロック
『はっぴいえんど』が注目されるようになった  - 類似『ザ・バンド』」


・「西岡たかしの明るいしゃべり」


今月、同じくなぎら健壱さんの「高田渡に会いに行く」を読んだばかりです。
今年の1月に出された300ページ以上の本。
「…家族や友人たちの証言を通して、当時の時代背景や音楽シーンの状況も踏まえつつ、
 “ほんとうの高田渡"に迫る力作です。」
とある出版社の案内の通りだと感じました。
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もう一つ、再掲載となりますが、深谷圭助さん、菊池省三さんの、
「辞書引き術・ノート術」を紹介します。
今でこそ、各学校でよく見られるようになった「付箋だらけの国語事典」。
紹介された当時は、驚いたものでした。







<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト

 ※ オリーブチョコのファンです(ハマコウ)。
 




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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 ※「地域」を感じる個店です(ハマコウ)。




<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

 ※ 楽しいところですよ(ハマコウ)。





☆「日本フォーク私的大全」なぎら健壱 ちくま文庫 1999年 ②

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◇岡林信康

 1946(昭和21).7.22 滋賀県出身 
   同志社大学神学部中退


1968.9 「山谷ブルース」デビュー


 「フォークの神様」


 強烈なインパクト
  - 若者を心酔 
    詩の過激さ レコ倫


 大手のレコ倫に反対

→ アート音楽出版界および高石音楽事務所の社長秦政明が会員制のアングラレコー
   ドクラブ(URC)を設立


 1969.9.4 岐阜の労音コンサートを最後に蒸発

       労音 コンサートのあとの討論会に辟易


 1970.3.18 TBS「ヤング720」に姿

   424 渋谷公会堂で「サトウキビ刈りの岡林信康壮行会」コンサート

  「はっぴいえんど」をバックにロック
「はっぴいえんど」が注目されるようになった 
    - 類似「ザ・バンド」


 1975 演歌に
    日本のフォークブームの終わり



◎ ニューミュージックに


 名曲
   <手紙>

   <チューリップのアップリケ>


1987 自分のスタイル「エンヤトット」






◇五つの赤い風船

西岡たかし 1944(昭和19)5.27生 大阪府出身 


1967 五つの赤い風船


 1969.2 「遠い世界に」URC


1972 グループ解散


 「五つの赤い風船」
リーダー・西岡たかし ヴォーカル・藤原秀子 サイドギター・中川イサト
   有山じゅんじ  喜田年亮


 西岡たかしの明るいしゃべり














☆「辞書引き術・ノート術」深谷圭助・菊池省三 フレーベル館 2010年【再掲載 2012.8】

<出版社の案内>
子どもの学ぶ力を伸ばすための2つのスキル、「辞書引き術」と「ノート術」を徹底的に
紹介。自分でできるようになる1冊です。
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◇辞書引き術 深谷圭助
〈国語辞典〉
 
□並び方  

 ◎五十音順 
 
 ひらがなはカタカナより前

 「-」は直前母音として
 
 「゛」は「゜」より前

 「ゃ」「ゅ」「っ」は大きい字より後ろ

 

□言葉集め

 ◎付箋を貼ってノートに意味を書き写そう
   
 1 同じ読みで意味が違う言葉
   
 2 同じような意味の言葉 

 3 反対の意味の言葉

 4 四字熟語

 5 英語以外の外来語
  
 

□やってみよう

 1 辞書引きレース

    ① 問題用紙配付
             
    ② 号令でスタート
       見付けたら音読・付箋

    ③ 5分間で終了
       グループ言葉の数を合計

    ④ 一番点数が高いグループが勝利

   
 2 意味から推理 言葉当てクイズ
 
  ◎ グループで問題を十個ずつ考える

  ① 一方のグループが出題
答えられるのは一人1回

  ② 交代で出題




〈漢字辞典〉
 
□書かれていること

 ① 筆順 

 ② 成り立ち

 ③ 意味

 ④ 熟語



□言葉集め     

 ◎ 付箋を貼ってノートに書き写そう

  1 部首だけの言葉 
   
  2「木」部で食べられる実のなる

  3 総画数20以上のもの 
   
  4 訓読みしかないもの
  
  5 人の名前に漢字を当てはめてみよう
   
 

□記事から漢字を集めてみよう
 
 1 同じ部首の漢字 
   
 2 総画数□字以上のもの

 3 漢字の読みと意味調べ

 

□やってみよう  
   
 1 組み合わせて分解漢字クイズ ツ+女+木=

 2 熟語でつなげ、しりとりゲーム



   ◎ 自学力を付ける





◇ノート術 菊池省三
 
□ノート教室4つの掟 
   
 1 ノートは毎日忘れずに

 2 破ったり落書きしたりしない

 3 2B鉛筆で太くきれいな字を

 4 背筋を伸ばしたよい姿勢で

 

□ノートの基本
  
 A 3つの役割
    ①「授業を記録する」

    ②「復習に使う」
 
    ③「覚えるために見る」

  
 B 約束事   
    1 日付 
         
    2 教科書のページ 
         
    3 単元名・めあて

    4 気付いたこと、感想を書く 
         
    5 丁寧に書く

   ※ 机の上は ノート、鉛筆、消しゴム、定規、赤青鉛筆

  

 C ノート練習 

   正しく書き写してみよう

    ① 丁寧さも勝負、方眼うめゲーム 
個人 十分

    ② 次々速写して伝言ゲーム
 
  1 聞いたことを書き写そう
集中して聞くことが大切
ノートの余白にメモを 短い言葉や矢印等の記号

      話を聴くポイント
       ①接続詞 
       ②数字と単位
③固有名詞 熟語カタカナ

     
  2 友達の発言を聞き取ろう

     
  3 情報を聞き書きしよう
①ニュース ②ラジオの天気予報 ③料理番組

 

□書き足しノートで練習を  
    
  家でノートを見ながら書き足し
   
 

□書き足しで自分だけのノートを 
    
  家で自由に復習
    
  進んで調べて書き足す

 

□ノートコンテスト 
   
 ・読みやすい字で賞

 ・ポイントが分かりやすいで賞

 ・文頭がきちっとそろっているで賞

 ・まとまりが分かりやすいで賞
   
 ・テスト前に貸してほしいで賞

 ・整理上手で賞
   
 ・シンプルで読みやすいで賞


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「ことばの魔術師井上ひさし」菅野昭正 岩波書店 2013年 ①(前半) /「教育とは何だ」重松清 筑摩書房 2004年【再掲載 2012.7】 [読書記録 一般]

今回は、菅野昭正さんの
「ことばの魔術師井上ひさし」1回目の紹介です。


出版社の案内には、


「ことばの滋養作用と笑いの強壮効果を無尽に駆使し、戯曲と小説に新しい地平をひらい
 た井上ひさし。人とことばと劇場空間を愛し、信頼した作家が、私たちに遺したものは
 大きく、深く、あたたかい。その世界にさまざまな形で交わりをもった人びとが、“こ
 とばの魔術師"の根源的な魅力について語った講演の記録。」


とあります。


中学校一年生の時の出席番号が41番で、気になって読んだ『四十一番の少年』。
以後、井上さんの作品をよく読みました。
「ことばの魔術師」がピタリと当てはまるように感じます。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「井上ひさしの三位一体   難しさ 易しさ 面白さ」


・「権力に逆らって」


・「松本清張さんからの激励 = 徹して庶民の味方  資料 面白さ」


・「難しいことを易しく 易しいことを深く 深いことを愉快に愉快なことを真面目に書く」






もう一つ、再掲載となりますが、重松清さんの
「教育とは何だ」を載せます。
佐藤学(教育学者)さんの言葉、

「こんな教育省は世界のどこにもありません。きちんとした分析も知識もなく,思いつき
 だけでやっている。リクルート事件で有能な官僚がみんな文部省から出されてしまった
 のですね。彼らが追い出された後は,素人も同然の人たちが政治家に振り回されてやっ
 ているだけなんです。」

「新自由主義に基づく教育政策」「教育の責任を全てサービスに置き換えていくやり方」
が進行し、地域・コミュニティが急激に崩壊している害が表れているように、わたしは
感じます。 



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「ことばの魔術師井上ひさし」菅野昭正 岩波書店 2013年 ①(前半)

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◇井上ひさしの三位一体 菅野昭正
 
 難しさ 易しさ 面白さ
 

 ことばを操る天賦の才  
   井上演劇との出会い  

   異能の現代小説家
  

 国家とは何か
   文体と小説の構造  

   権力に逆らって  

   未完の遺作の数々


◇小説の書き手として読み手として 阿刀田高
  
 同じ時代を生きて
   井上ひさし昭和9(1934)年11月生 


 日本文化の正当性に位置する駄洒落
   モチーフをもって書く


 井上さんの小説作品 
   好き「吉里吉里人」
     「四千万歩の男」
     「不忠臣蔵」


 戯曲と小説の違い
   10回幕が開かなかった 

   好き「父と暮らせば」
     「薮原検校」
「マンドナわが町」


 松本清張さんからの激励 
   徹して庶民の味方 資料 面白さ

   気掛かり  … パターンなんだよな

   すごいなあ … ユーモアと笑い、確かなモチーフ


 文学賞選考委員としての姿勢 
  

 社会的問題に対しての考え

 - 平和憲法 米づくり 原子力
「難しいことを易しく 易しいことを深く 深いことを愉快に愉快なことを真面目に書く」

昭和56(1981)下期 直木賞選考委員 甘めの評価


 世界文学としての井上作品
   世界に紹介すべきだった





◇自立と共生の街ボローニャに恋して 横山眞理子

 井上さんのボローニャ話 
  「井上ひさしのボローニャ紀行」


 16枚の企画書
   「横山さん、企画書僕が書きます」


「僕がホームレスになって…」
   2週間のロケハンージワッと伝わってくる魅力のある街

番組のハイライト - ホームレスの組合


 井上さんとボローニャとの出会い
仙台孤児院 

   ドメニコ会の神父の口利き カナダ人の神父様

   ドメニコ会の総本山・ボローニャ・ドメニコ教会に行ってみたい


 1964年~ NHKに潜り込む - 局付き作家
「ひょっこりひょうたん島」

  「吉里吉里独立す」(ラジオ番組)

「ネコジャラ市の11人」


 共に生きる街 ボローニャ
学問の街 食の街 塔が百本

人口37万人

ボローニャ文学 
     1088~ 法律 
   
     学生が組合作り大学 協同組合「ウニベルシタ」

   とびっきりの先生
     エラスムス ガリレオ コペルニクス

   共に生きる街 寛容の精神


 ボローニャシステムの誕生
地区評議会 ボランティア

  中小零細企業のための組合 CWA 分社(大きくなると)スピンオフ


 井上作品に投影されたボローニャの街
  「ネコジャラ市の11人」


 ボローニャ紀行裏話
ボストンバッグの盗難 200万円 ボローニャノート

「横山さん、僕はバッグを盗まれてよかったと思います。あのノートがあったら固定
   観念でボローニャはこうだと思って見てしまって、何も新しいものが見えなかった
   かもしれません。帰って盗まれてよかったんです。神さまが新しい目でボローニャ
   と対峙しろと言ってたんです」











☆「教育とは何だ」重松清 筑摩書房 2004年【再掲載 2012.7】

<出版社の案内>

教育の「現場」、知っていますか?「教育論」から「給食」まで、学校で起きているほんと
うのこと。

教育の問題は、「現場」で起こっている! 現場の最前線で活躍する、藤原和博、清水良典、
滝川洋二、苅谷剛彦ら18人のエキスパートに取材した「教育論」から「給食」まで、学
校で起きているほんとうのこと。
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◇重松清  
 
 1963年 岡山県生 早稲田大学教育学部卒 
 

 1999『ナイフ』『エイジ』



◇教育論とは何だ 苅谷剛彦

 欧米では経済政策と教育政策はセット 


臨教審 ~ バブル時代 ズレ


いろんな政策のツケがみんな教育に回されている

← 赤字 ~ 積み重なる経済政策の失敗


「なぜ社会を語る文脈で教育を語らないか」
ゆとり   → 確かな学力
生きる力 学力向上




◇学校英語は敗北したか 東後勝明

英語教育 3時期 
  Ⅰ期 ~1940 グラマー・トランスレイション・メソッド
  文法・翻訳の学び方


Ⅱ期1950~1970年代 ミシガン・メソッド
  口頭練習中心


Ⅲ期 1980年代~  コニュニカティブ・ランゲッジ・ティーチング




◇分からないからこそ分かるが深くなる 新井紀子

数学教育
   途中点がつく

「ガーン」となる経験はたくさんした方がいい




◇教科書を作るジレンマ 清水良典

国語教育 高ためシリーズ

定番 高1 芥川『羅生門』 

     高2 中嶋『山月記』漱石『こころ』

     高3 鴎外『舞姫』


 道徳の肩代わり

  ~ 際限のないお説教


 現代の若者は「活字まみれ」




◇全てのは場所に学びの共同体を 佐藤学

9000回以上,授業を見てきた


1984年 臨教審

   ~ 新自由主義に基づく教育政策
  
     教育の責任を全てサービスに置き換えていくやり方 


 東アジア諸国 
アメリカの核の傘下 ~ 経済・教育に!

苛酷な受験戦争 - 日本・台湾・中国・ホンコン・シンガポール



  ◎ 学びからの逃走 - 地域・コミュニティの崩壊 1970年頃~


 親のボランティア? 親の責任
小学生  本来の力の7割しか発揮していない

             ↑↓

   教師   週52時間働いている うち26時間は会議と雑務  


佐藤
「こんな教育省は世界のどこにもありません。きちんとした分析も知識もなく,思いつき
 だけでやっている。リクルート事件で有能な官僚がみんな文部省から出されてしまった
 のですね。彼らが追い出された後は,素人も同然の人たちが政治家に振り回されてやっ
 ているだけなんです。」




◇学校に居酒屋を 上野淳

 <校舎>
   明治28年 4間×5間 20坪  西側に黒板

  ロッカーはアイデンティティを保つ最後の砦




◇さまよえる保健室 山田真

「教師らしくないひと」として存在してほしい


カウンセラーに反対




◇食べる力は生きる力

雨宮正子 給食

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