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「農業で成功する人うまくいかない人」澤浦彰治 ダイヤモンド社 2015年 ②(後半) / 講演会 土屋武志・愛知教育大学教授 「答えが一つではない社会科授業の充実」2012.5.23 於:浜北文化センター【再掲載 2012.5】 [読書記録 一般]

今回は、5月28日に付いて、澤浦彰治さんの
「農業で成功する人うまくいかない人」の紹介 2回目(後半)です。


毎日が土曜日の生活になってから、農作業をする時間が増えています。
第二の定年後、仕事にすることも視野に入れ、農業の本を少しずつ読んでいます。




出版社の案内には、


「農業が好きなだけではうまくいかない。お金儲けばかり考えていては失敗する。農業で
 成功する秘訣は何か?新規就農者を稼げる農家に育成してきた『野菜くらぶ』の手法を
 基に、『うまくいかない農家』から『成功する農家』へ変わるコツを学ぶ。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「記録をつけていれば次年度の計画も簡単につくれる」


・「天候のことをお客様に理解してもらう  リスクヘッジ方法を考える」


・「小さな家族経営が農業の未来を開く」


・「農業は古くて新しい働き方」





もう一つ、再掲載となりますが、土屋武志さんの講演、
「答えが一つではない社会科授業の実践」を載せます。
浜松市では浜松市教育研究会として、年に3回、市全体で各教科・各領域別に研修会が開
かれています。その2012年第1回目の社会科研修会の講演の要約です。
社会科の研修会は先週でしたが、ちょうど昨日の午後が市教研でした。
午前中のみ勤務のわたしは、残念ながら参加できませんでしたが。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「農業で成功する人うまくいかない人」澤浦彰治 ダイヤモンド社 2015年 ②(後半)

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◇成功している人が付けている記録と計画書

1 疑問に残ることは手書きで残す

問題を起こしそうな店は必ずノートに書く



2 定期的定量的な記録が大切



3 記録をつけていれば次年度の計画も簡単につくれる





◇多くの中小企業経営者から学ぶ

1 経営者の集まりの中で自分の立ち位置を知る



2 家族経営でも大切な経営指針書作り



3 経営指針書はどう作成するのか - 我が社の例



4 農業で必要な「共同求人」と「社員共有」





◇弱みに負ける人、リスクを武器にする人

1 天候に左右されるという弱み

天候のことをお客様に理解してもらう

リスクヘッジ方法を考える



2 年間供給ができないという弱み



3 技術の習得に時間が掛かるという弱み



4 自分で価格が決められないという弱み

加工をすることで価格決定権を手に入れる

    素材の品質で差別化するのが一番



5 お金がないという弱み 



6 人がいないという弱み



7 弱みを乗り越えるとそれが自分の武器になる





◇個人と組織の融合が新たな強みを生み出す

1 組織の中で自分を活かすことが成功への早道



2 最優先で販売する組織作りが新規就農者を育てる



3 決断するときは正しい独裁が必要



4 同じ価値観を持った仲間をつくろう



5 農業ではピラミッド型の大企業よりも小さな組織の連合体が強い


6 決裁できる人の数が多いほど豊かに繋がる



7 考え方次第で組織の歯車にもなりスタープレーヤーにもなる



8 仕組みづくりと作物づくりの両方が大事



9 なぜ農家の息子は簡単に農業ができるのか





◇小さな家族経営が農業の未来を開く

1 小さな家族経営を始めよう



2 大きくなったら経営者の管理能力が大事



3 顧客と一緒に新しい価値を創造する



4 農家が生み出す新しいエネルギー産業



5 農業は古くて新しい働き方

自分のスキルを高めなければ収入が増えない時代

自ら働き方を変えていこう



6 女性の活用が農業成功の秘訣



7 小さな家族経営農家の大きな挑戦





◇澤浦彰治

1964年生 農家の長男

1992年  3人の仲間と勇気農業者グループ「野菜くらぶ」

1994年 グリーンリーフ有限会社











☆講演会 土屋武志・愛知教育大学教授 「答えが一つではない社会科授業の充実」2012.5.23 於:浜北文化センター【再掲載 2012.5】
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◇社会科で社会的偏見を助長していないか?-『実践 人権教育の方法-フランスのテキストから-』明石書店 1993

□どれか一つに丸を付けよう
      (講演会では□を付け近隣の人と発表し合いました)

① 中国人は   … ダンスがうまい 怠け者だ 残酷だ 仕事が好き


 ② アフリカ人は … 抜け目がない 呑気だ 時間に正確だ きれいだ


 ③ アメリカ人は … 頭がよい 正直でない 器用だ いい加減だ


 ④ 日本人は(    )



 ◎ 偏見を生み出しているのではないか?



 ◎ 教師も社会科で同様なことをしていないか?



◎ 言葉だけで教えるのは危険?
   
   他の考え方もあるのではないかと考えることが大切  

 
 ※ 社会科はひとりぼっちで考えてだけいては×。
 ※ 必ず友達と話し合うコミュニケーションがある教科 




◇「答えが一つではないと考える教師」と「答えは一つだと考える教師」との違い

□答えが一つ     → 先生のための授業になりやすい


□答えが一つではない → 子どもたちの答えを皆に返す(話し合わせる)

       ∥

◎ 子どもの意見を大切にする


 ◎「その他のことを考えている子がいるのではないか」と教師が考える姿勢が大切



 ※ 社会科の時間はみんなで話し合い決めていく

= 議論を経る中で情報に基づいた理論を指導する(専門用語を的確に使う社会科)





◇読解力を伸ばす言語活動は答えが一つの場合は必要ない




◇昔から社会科(学習指導要領を含む)は思考力を重視し討論を手だてとしてきた

「多面的・多角的な見方・考え方」「問題解決学習」


学習指導要領の「内容の取り扱い」をよく読む = 暗記奨励ではない


◎<正確は特にない問題>が大切

   = 中間・期末等の定期試験に出題してもよいのではないか(提案)

PISA型 - 読解力




◇歴史学習の変化-答えが一つではない歴史学習=教科書通りの授業もできる

<教科書を主資料とした授業>

A 教科書等の資料を提示して発問「何か気付いたことはないですか」で始めよう
 
     ↓

◎ 子どもに「なぞ」「疑問」をもたせるため

 = 教科書等から疑問を見つける(考え方の違い)


B 教科書の本文を読んで発問「一番大事だと思ったのは何ですか」で始めよう

一つの言葉・文を選ばせて話し合う



  ◎ 話し合う社会科こそ大切

         ↓ 
   
  ◎ 発問が大切になる
      
 ◎ 社会科 = 話し合い  


 ◎ 子どもが自分自身で興味をもつことから

◎ 子どもが自分自身の疑問をもつことから




◇「長篠の戦い=読解力を高めるナゾ解き型発問例」(『社会科教育』明治図書2010.10)

□柳沼孝一氏(立命館小)の実践

・長篠の戦いの絵を示して発問

① 激しい戦いが行われている大将の場所は何番か


② 3番の大将は、信長、秀吉、家康、勝頼のうち誰か


③ 旗から4人の大将が誰か分かるか


④ 家康が最も危険な場所に布陣したのはなぜか


⑤ なぜ 徳川軍の鉄砲隊は柵の前に出て撃っているのか


⑥ なぜ 武田軍は撃たれても撃たれても攻撃を続けるのか



□どの問題が最もよい問題か?


有田和正氏 ①②③より④⑤⑥がよい(答えが一つではないから)

特に⑥がよい(時代の考え方が出る=江戸時代との違いが分かる)


  ◎よい問題とは

    ※「答えが一つに決まらない」

    ※「知らなくても答えられる」   


□「タイトルづけ」「40字でまとめよう」等 自分の作業 

→ 一面的でないからいろんな意見が出る

  = 集団で学ぶ良さ




◇有田和正氏の「出島」の授業

= 出島には約40棟の建物があった 

   この倉庫の中には何が最もあったか

◎答えは 生糸(砂糖も)

◎どうしてこれを発問したか → 明治時代の殖産興業との違いが明確になる
富岡製糸場



※ 布石となっている

時代の変化 → 次の時代を分かりやすくするために




◇受験教育との距離をもつ
  
 = 定期試験の工夫・学習者自身でつくるノートの活用

□ノートの使い方 

  板書コピーのノートではなく子どもの言葉で 

オリジナリティのあるノートをつくる



◇土屋武志

長崎県公立中・高等学校・教育センター勤務

現在愛知教育大学教授(社会科教育講座) 岡崎市教育委員会委員を兼務
社会科歴史教育、授業コミュニケーション専攻

「解釈型歴史学習のすすめ 対話を重視した社会科歴史」梓出版社

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