SSブログ

「続午前8時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ① /「広重五十三次を歩く(下)」土田ヒロミ 日本放送出版協会 1997年【再掲載 2013.2】 [読書記録 教育]

今回は、草柳大蔵さんの
「続午前8時のメッセージ」1回目の紹介です。


出版社の案内には、


「評論家・草柳大蔵が送る待望の第2弾。家庭、学校、社会、さまざまな角度から子ども
 の心を見つめ、輝く未来のために祈りを込めて語る珠玉の99話。」


とあります。


同じように感じる方も多いのではないかと思います。






もう一つ、再掲載となりますが、土田ヒロミさんの
「広重五十三次を歩く(下)」を載せます。
地域の話題が出ると強く興味を引かれます。







<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。








☆「続午前8時のメッセージ」草柳大蔵 静岡新聞社 2002年 ①

1.jpg

◇人間形成という問題

 今の母親の中には、どうやって愛情を表現したらいいかわからない、という人が随分と
いるようですね。


 愛情表現がわからない母親(父親も含めてですが)に、降る星の如く愛を浴びせられな
いで育てられた少年少女、殊に少年が、例えば電車の中で

「ちょっと席をずらしてください」

と言った人に対して、危害を加えてしまったりするんですね。



 芸能レポーターの鬼沢慶一さんの事件(2000年)もそうです。


 若者が二人で優先席に座っていたところへ、幼児を抱えたお母さんが乗ってきた。


 そこで鬼沢さんが

「ちょっと席を代わってあげたら」

と声を掛けたんですね。


 若者は無言で反発し、電車から降りていきました。


 その後電車を降りた鬼沢さんが、その少年たちに鉄の棒で殴られたんです。


 鬼沢さんは指の骨を折る大怪我をされました。


 その後、この鬼沢さんという方は、どうして日本の少年はこうなってしまったのか、と
いうことをご自分でまた取材されました。


 暴走族の少年に

「君ならどうする」

と聞いてみたら、

「俺なら駅を降りたら速攻で刺し殺すね」

と言ったというんですよ。


 「オヤジ狩り」だけでなく、野宿している人たちを攻撃する「プー太郎狩り」まである
そうなんです。


 私は驚いたのですが、「デリバリー狩り」をご存知でしょうか? 


 デリバリーとは配達の意味です。


 つまり、出前する人間を狙って、殴って怪我をさせて抵抗力を失わせたところで、持っ
ていたピザやおすしやおそばを食べてしまうんですよ。


 すごいことをやるものですね。


 すし桶をかっぱらってすしを食べた少年が捕まったときの言葉が、

「腹がへっていたから、すし屋かピザ屋かどっちでもよくて、先に来た方を狙ったんだ」

だったんです。

 全然悪いと思っていないんですよ。


 こういう突発的な、抑制の効かない行動の原因がどこにあったかというと、結局、愛情
というものを親と一緒に、家庭という空間の中でつくる時間が極めて少なかった、という
環境なんですね。


 そうすると、これは教育問題なんでしょうか?


 私は、ただ単に教育問題としてだけで片付けるものではなくて、いわゆる人間形成の問
題ではないかと思うんです。


 つまり、よく言われるように、父親母親が子どもを育てるレベルまで達しているのか、
という問題でもあるのです。


 生きていくのに忙しくて子どもの方に割く時間が少なかった、ということもあるでしょ
う。


 しかし、自分だけの楽しく充実した世界、例えば、一日中パチンコをしたり、映画館の
はしごをしたり、そういうことを許容する器が社会の中にできている。


 すると、結局はその人の人間形成という問題になるんですね。


 そこまで下りていくと非常に難しいんです。


 それは、そういう人たちとの会話がなかなか成立しないからなんでしょう。


 どうやったら、その会話を成立させることができるのか。


 それを21世紀でやってみましょう。











☆「広重五十三次を歩く(下)」土田ヒロミ 日本放送出版協会 1997年【再掲載 2013.2】

<出版社の案内>
東海道を歩きながら、広重の五十三次の絵を手がかりとして、この一本の街道の中に堆積
してきた歴史を感じとる。下巻は、二十八宿の見付から、東海道の終点である京まで。 
1.jpg

◇見附  

□異色人物 
  
 浮田幸吉  
   鳥人・所払い二度・怪しい人物


 日本左衛門 
   大泥棒・遠州鈴が森


 熊野    
   池田の長者の娘  
   平宗盛(遠江国守)の寵愛
  「御伽草子」三大美女の一人
池田には遊女多し 
   源範頼も遊女の子
 



◇浜松  

□浜松宿 

 道中最大の宿場(旅籠は最多)

 六陣の本陣  
   そのうちの一つ梅屋本陣は賀茂真淵の養子先
 


◇舞阪  

□音羽の松  

 六所神社境内(小沢渡)

 かつては海からの目印にされた大松

 ざざんざの松が兄でこちらは弟
 



◇新居関所  

□全国で五十三カ所 

 幕府の安全を守るための「関所」

 「入り鉄砲と出女」人見女(改め婆)髪の中がうるさい
      


□手形不要族 
  
 怪我人 
 囚人 
 乱心者 
 右・狂言師 
 芝居者 
 芸人 
 僧侶
おし 
 虚無僧



□1862年

3年に一度の参勤交代に

 大名の奥方の帰属も自由
 



◇白須賀  

□白い砂浜
「曲尺手」 (曲尺手が残っている) 枡形




◇お茶壺道中
 
 お茶壺が将軍御用 

 - 宿役人・代官・大名・旗本が厚くもてなす


  △茶師・護衛の横暴 - 賃銭払わず



◎権威高い  
     摂家・宮門跡に次ぐ

nice!(139)  コメント(2) 
共通テーマ:学校