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岸本裕史さんはこんなことを⑤(最終)-「のびる子の育て方」小学館 2000年(2) /「歌で愛を伝えるそれが私の天命」 美輪明宏 (「ラジオ深夜便」2018年12月号) ③(最終) [読書記録 教育]

今回は、7月 4日に続いて、キーワード「岸本裕史」でまとめたもの、
「岸本裕史さんはこんなことを」5回目の紹介 最終です。


本日は、「のびる子の育て方」(2)です。


出版社の案内には、


「岸本式先行体験を豊かにする、具体的なノウハウ満載!子どものやる気をぐんぐん引き
 出す『遊びの教科書』。勉強好きな子に育てる遊ばせ方の大全科。学力の根っこをぐん
 ぐん太らせるアイディアを集めました。2002年新学習指導要領対応。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「甘えと自信喪失は表裏一体」


・「細かい手先を使う作業は能を刺激して集中力を高める」


・「清潔にすること,積極的に仲間入りすること,周りに乗り遅れないこと,遊びを増や
すこと,外で遊ぶことがいじめ防止になることもある」


・「中国の一人っ子政策が『小皇帝』を生んだ。傍若無人は社会で孤立してしまうことに
つながりやすい。」





もう一つ、昨日に続いて、美輪明宏さんの
「歌で愛を伝えるそれが私の天命」③の紹介、最終です。

ラジオ深夜便4時台の「明日へのことば」では、
様々な方の貴重なインタビューを聴くことができます。

1か月分の11時台から5時までの放送の内容をギュッと詰めた月刊「ラジオ深夜便」は、
おおいに楽しむことができる雑誌だと、わたしは思っています。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆岸本裕史さんはこんなことを⑤(最終)-「のびる子の育て方」小学館 2000年(2)

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◇針・包丁・ナイフ初体験大作戦

□甘えと自信喪失は表裏一体

◎身につけたい暮らしのテクニック

 ・紙の四つ折り - 四隅揃え

 ・紐結び  - 靴ひも リボン

 ・はさみ - 線に沿ってきれいに切る

 ・文字を書く - はね・止め・はらい

 ・薄手のぞうきんしぼり

 ・箸を使う



□集中力を養い学力向上

 包丁,ナイフ,針,紐



 ◎集中力  
  
  - 細かい手先を使う作業は能を刺激する

 




◇遊ばせ方大作戦

□「つまらない」子供たち

 ・ 遊びを取り上げられた子供の気持ち

 ・ 親の干渉のしすぎ

 ・ 不自由な管理下におかれた子供の不幸

 ◎外遊び  
   キャッチボール,鉄棒,ドッジボール,縄跳び,かけっこ,木登り



□親から遊びをリードして

 料理をさせる  

 お風呂遊び  

 リズム遊び  

 おもちゃ作り 

 遊び発明

 絵本作り



□体を使った遊びは活力の源  

  意欲・競争力



□親子でルール作り



□危険は現場で分からせる

 



◇友達づきあい大作戦

□「うちの子に限って」の落とし穴

 心配
  - 妙に大人びておしゃまで生意気

意思表示ができず人のいいなりになる

    自己本位・わがまま

    粗暴・暴言

    過保護の甘ったれ

    ズレた子

    不潔な子



□けんかをさせる

 ◎いい場合
   ① 1対1

② 男女の区別はいらない


 ◎させ方
   ① スポーツ感覚で

   ② 家庭の中で練習を


 ◎仲直り
   ① ストップは大人のかけ声

   ②「ゴメンネ」きっかけ作り



□ぶつかることを恐れないで

 いじめを防ぐ

 → 清潔,積極的に仲間入り,周りに乗り遅れない,遊びを増やす,外で遊ぶ



□いじめは逆転する



□人付き合い能力 

 我慢・自己コントロール・自己主張能力・社交性・話題作り

 



◇叱り上手大作戦

□傍若無人は社会で孤立

 中国の一人っ子政策 → 「小皇帝」











☆「歌で愛を伝えるそれが私の天命」 美輪明宏 (「ラジオ深夜便」2018年12月号) ③(最終)

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◇良質な文化が精神の糧

- 今の時代だからこそ、愛を歌い続けることが大切だともおっしゃっていますね。



美輪

今はIT社会で何でもデジタルでしょう。


 便利ですけど、引き換えに何を失ったかというと精神の栄養ですよ。


 人間の肉体と精神は、どちらも栄養が必要です。


 健康な肉体を維持する食料は過剰なぐらい出回っていますね。


 一方、健康な精神を維持するための燃料は何か。それは文化なんです。


 美術、音楽、文学、スポーツ。そういうアナログな、しかも良質な文化を食べていれば精
神は健やかでいられます。





- 私たちは精神の栄養にアナログを欲する。



美輪

 そう。でもデジタル世界は利便性優先で、アナログ文化は取り入れにくい。


 それで人間は心を守ろうとしてあっぷあっぷします。


 そういう人々が飛びつき夢中になったのが、将棋の藤井聡太七段や、体操の内村航平選手
や白井健三選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手。将棋やスポーツはまさにアナログで
しょう。


 精神や情緒が危ないと感じると、防御本能でそちらに目が向くようにできてるんですね。
 

 今の若い人の激しい音楽は、エネルギ-を発散するにはいいと思います。


 でも情緒を安定させる安らぎ、癒やしには程遠い。


 心の栄養となるような名曲はメロディーも詞も美しいです。それが「精神のごちそう」な
んですよ。


 ですから私は歌を通じて、質のいい文化を送り出していきたいのです。





◇感情は楽しいときだけに使うもの

- 今、子育てをしている親世代に、大切にしてほしいことはありますか。



美輪

 親が子を、子が親を殺すような恐ろしい時代になりました。


 こういうときこそ美しい言葉を使うことが大切ですね。
 

 優しさやいたわりのある言葉は美しいでしょう。


 それに以前はねぎらいの言葉、感謝の言葉を気前よく使っていました。子どもがお手伝い
をすれば「どうもありがとう。助かりましたよ」とか、ご主人が洗濯物を取り込んでくれた
ら「お世話さまでした。ありがとう」とひと言添えるのが自然でした。


 そして親子や夫婦など自分の身内や、親しい間柄でも丁寧語を使つてましたよね。


「お前」という言葉などはめったに使いませんでした。


 上司が部下を叱るときでも「お前なあ」じゃなくて「君ね」。「お前、これやっとけ」と言
われると、おなかの中でいらだつんですよ。


 でも「君、これをやってくれたまえ」と敬語で、節度や敬意を持って接すれば、相手も、
自分が人として尊重されていると感じるから「分かりました」と素直に言えるんですね。




- 私は、自分の子どもが聞き分けがないと、つい声を荒らげてしまうことがあります。



美輪

「怒る」と「叱る」では、何が違うと思います


 本人に主体性を持たせて、自分で答えを出させるように諄々と説いていく、それが叱る
ということですね。「あなたがそういうことをされたらどう思う」「自分がされて嫌なこと
を人にするのはどうかな」と、理性的に分析して教えていくことです。


 ただ怒りに任せるのとは違いますね。


 感情というのは楽しいときやうれしいときに使うもので、悲哀や怒りに使うものではない
んです。


 でも、感情を理性で処理するのは人間にとっていちばん難しい修行です。感


 情を自由自在に抑えたり、バランスを取るのはどんな人でも困難が伴うのです。
 

 そういうときは、親子だと思わずに人間同士だと思うといいんです。


 あなたも、お子さんの前では親だけど、妻の前では夫、ご実家では息子、職場に行けばア
ナウンサー。


 相手によって呼び名が変わるけれど変わらないのは一人の「人間」であるということでし
ょう。


 どんなに幼い子でも人間。

 人間愛でいいの。

 子どもと思わずシェアハウスで同居している人間同士がうまくいくにはどうしたらいいか、
と考えればいいのではないかしら。


 そのために大事な切り札は何だと思います「笑顔」です。

 笑顔で接して嫌な気分になる人はいません。どこでも通じる通行手形ですね。





◇歌い、演じるのが私の天命

- 愛を歌で与え続けてこられましたが、反対に、ご自身が受け取ることもありますか。



美輪

 愛というのは循環するんです。


 こちらから差し上けるとお返しが来る。


 だからいただくことも数限りなくあります。


 例えばステージの最後にお客様が立ち上がって「ブラボー」と拍手をくださいます。


「ありがとう」と涙を流す方もいらっしゃる。


 目に見えない愛のパワーが注がれることを感じます。


 それは銀巴里時代からずっと、現在まで続いていますね。とてもありがたいことです。


 ピアフは弟子のシャンソン歌手イヴモンタンに、

「歌える才能を天から授かった者は、人々を慰め励まし、勇気づける使命、責務がある」


と言ったそうですが、私も歌ったり演じたりするのが自分の天命だと思っています。


 その天命があるから、こうやって元気で生かされているのではないでしょうか。

 
 人は誰でも天命を持ってるんですよ。

 わずかな人のためだけかもしれない。

 家族のためだけでもいい。

 この世に役目を授かっていない人は誰一人いないんです。

 そのことを心に留めて生きていくことが大切だと思います。

        2018年 9月18 19日放送「平和への思いを歌に込め」

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