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「若い教師を励ます本5 勉強が苦手な子どもに悩むとき」松野孝雄 明治図書 2006年 ① /「哀しみを語りつぐ日本人」齋藤孝・山折哲雄 PHP ② 2003年 【再掲載 2013.6】 [読書記録 教育]

今回は、松野孝雄さんの
「若い教師を励ます本5 勉強が苦手な子どもに悩むとき」の紹介 1回目です。


出版社の案内には、


「子どもとの関係がうまくいかないと悩む教師が増えている。若い教師の場合は深刻だ。
 本著はその解決に向けた提案。巻頭は『大森流勉強が苦手な子への対策法』つづいてQ
 &Aで『国語こんな子がいるんだけど』『算数こんな子がいるんだけど』『この子を救
 う法』など解説。」


とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「年配になるとリセットがきかぬ。若い者はリセットがきく」


・「授業の終わりに『分かったこと・分からなかったこと』を書く」
- 学習の振り返りは大切ですね。


・「勉強が苦手なことはどんな子か」
- 決めつけは避けなければなりませんが。




もう一つ、再掲載となりますが、齋藤孝さん、山折哲雄さんの
「哀しみを語りつぐ日本人」②を載せます。
-「悲しみは辛いけれども透明感のある感情」
哀しみの心も必要だと感じます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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☆「若い教師を励ます本5 勉強が苦手な子どもに悩むとき」松野孝雄 明治図書 2006年 ①

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◇まえがき

□年配教師の悩み

 「子どもとの対応力」の不足

 「保護者との対応力」の不足

 「同僚との対応力」の不足

 「地域との対応力」の不足  


□今の保護者は記録を取っている場合が多い - 詳細に
   
 ~ 年配になるとリセットがきかぬ  ※ 若い者はリセットがきく




◇大森流勉強が苦手な子への対策法
 
1 自分ができないからこそできるようにしてやりたい
 
   ◎ 授業終了5分程度授業が分かったかどうか子どもに書いてもらう
 
     授業の終わりに「分かったこと・分からなかったこと」を書く
    
     → 学習作文に


 
2 勉強が苦手なことはどんな子か 

(1)環境の問題

   ① 経済的な問題がある

   ② 経済的問題はないが人間関係で問題を抱えている場合

   ③ 家庭内で虐待が疑われる場合


(2)「怠惰」など育てられ型に問題がある場合(最近増加)


(3)発達障害がある場合

 

3 発達障害のことの日々

 「教師は子どもに期待や願いを掛け続けることができなければならない」

 

4 勉強が苦手な子にどうするか

  ◎ 四教科以外の教科、教科外活動で際だつ児を探して褒める

    
  ① できる子どもがすることになっていたことを、できないと思われていた子どもに
   させる


  ② できると思われていた子どもでも、できないと思われていた子どもと、さして変
   わりがないという事態を実現する。


  ③ できる子どもも、できないと思われている子どももできる事態を実現する。
                               (向山型算数)












☆「哀しみを語りつぐ日本人」齋藤孝・山折哲雄 PHP ② 2003年 【再掲載 2013.6】

<出版社の紹介>

日本的感情とでも呼ぶべきものがいまどのように衰退しているか、そしてそれを取り戻す
ためにはどうすればいいのかについて考えた対論。日本に伝統的に強かったとされる感情
のなかでも、とくに哀しみに焦点を当てている。
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◇日本人の感情のふるさと

1 感情のふるさとは「季節感」にあり
      
□「堪え忍ぶ梅雨」が感情に旨味を与えてきた 

 梅雨という季節のリアリティが希薄化している



梅雨はアジア・モンスーン地帯の日本人の宿命

  「腐敗」と「発酵」の季節



「ストレートに感情を表出するのははしたない浅薄だ。むしろ洗練された真の感情という
 ものは、一度自分自身の心の中で腐敗→発酵というプロセスをたどり、そこから初めて
 生み出されるものだ」
 
◎ 人間の感情も一度腐敗させることで、そこから新しく美しい「旨味のある」感情が
  引き出されてくる


 
□「長雨」は日本女性の恋心のルーツ

 早乙女

   ~ 男性と交わってはならない期間
  

 → 長雨の中で恋に悩み耐え抜くイメージ


 
□演歌の女性はなぜ北を目指す?


 
□高村光太郎の文学と雪 
   
 高村光太郎 戦争詩

→ 戦後自ら戦争責任を痛感し、岩手県花巻市大田の小屋で謹慎、自炊生活を七年間


 
□北方への巡礼から生まれた「おくのほそ道」


 
□寺山修司と日本語の「発酵」
 
 寺山修司のバックグラウンド

 ~ 北方の生活感覚が文学表現の「発酵」減少を促進させる微生物のような働き


 
□文学に表現される雪の浄化作用

 悲しみは辛いけれども透明感のある感情


 
□季節感の喪失が詩の「イメージ」を希薄化させている

 季節感覚が急速にモノクロ化している



□「歳時記」は日本人のバイブル





2 感情のふるさとは「精神世界」にあり

□霊魂の感覚も失われつつある

 「ハリー・ポッター」的ファンタジーの軽やかさ


 
□物の怪

 - もうひとつの「源氏物語」の世界

 近代西洋的考え方 
  ~ 現実世界と霊的世界の二元構造

↑↓

伝統的日本    
  ~ 現実世界と霊的世界が交錯



◎ 物の怪の棲む世界ともののあはれの世界の一体化


 
□「この世」と「あの世」が交錯する能舞台

 能のおもしろさは霊魂感覚にあり
  
  = 中世的世界


 能に退屈する人しない人 
 
   ◎能 ~ 神道と仏教が一体


 
□盆踊りは死者と一体化する供養の儀式

 新野の盆踊り(長野県阿南町)


 踊りはトランス状態の入り口


 
□カーニバル化する京都祇園祭

 ◎ 日本の祭りがカーニバル化され「神や霊との対話」という要素が失われていった  
 
 正客 = 神


 それに出会うと心洗われるという存在があるか?


 ヨーロッパ人は神を「信じ」、日本人は神を「感じる」

  ◎ 気配を重視する日本人の感受性


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