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「80対20の法則」リチャード・コッチ TBSブリタニカ 1998年 /「教育学が分かる事典」田中智志 日本実業出版社 2003年 ①【再掲載 2013.12】 [読書記録 一般]

今回は、リチャード・コッチさんの
「80対20の法則」を紹介します。


出版社の案内には、


「最小限の努力で最大限の効果が上がる!『利益の80%は20%の顧客がもたらす』『成
 果の80%は20%の時間で得られる』―仕事はもちろん、人間関係、投資、家庭、レ
 ジャーなどにも応用自在な、成功と幸福を呼ぶ思考法。」


とあります。



20年以上前に出版された本ですが、‎2018年に CCCメディアハウスより、
『増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則』が出ています。
出版社の案内に

「最小限の努力で最大限の成果を上げる!20年間読み継がれる世界的ロングセラー。法則
 実践へのアプローチを示す最新情報を大幅増補!」

とあるように、よく読まれた本のようです。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「パレートの法則、80対20の法則、最小努力の法則」
- いろいろな呼び方があるのですね。


・「資源(人間材時間等)は労働が最小限で済むように自らを調整する傾向がある
 = ジップの法則」


・「変わらぬ勝者総取りの現状」


・「法則をうまく生かせば何もかも驚くほど改善する」


・「量より質」



分かったような、分からないような…



もう一つ、再掲載となりますが、田中智志さんの
「教育学が分かる事典」①を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
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☆「80対20の法則」リチャード・コッチ TBSブリタニカ 1998年

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◇80対20の法則

□80対20の法則とは何か 

 ◎ 不均衡の割合が80対20 

 ◎ パレートの発見 - 必ず不均衡発生


□1897年 

 イタリア経済学者 ウィルフレート・パレート

「パレートの法則」「80対20の法則」「最小努力の法則」

    19世紀のイギリスにおける所得と資産の分布調査



□1949年 

 ジップの最小努力の法則

ハーバード大学・心理学教授 ジョージ・K・ジップ

   ※ 資源(人間材時間等)は労働が最小限で済むように自らを調整する傾向がある

    = ジップの法則



□1951年 

 ジュランの法則と日本の勃興

品質の神さま ジョセフ・モーゼス・ジュラン(ルーマニア)

1951年 「品質管理ハンドブック」

  1953~  日本企業に品質改善の手ほどき



□1960年代~1990年代 

 80対20の法則の利用 IBM 
              
   ※ 変わらぬ勝者総取りの現状

   ※ アメリカ 所得増加分の64%が上位の1%の人に集中

    株式 わずか5%の世帯が75%保有



□80対20の法則はなぜそれほど重要なのか

   ◎ 法則をうまく生かせば何もかも驚くほど改善する



□80対20の法則とカオスの理論

  宇宙は直線ではない 

   「フィードバックグループ」が均衡を崩す 発火点

   早い者勝ち   カオス理論 - 平等も支配に行き着く



□80対20の法則

パーレートの法則 logN=logA+mlogX



□80対20の考え方 

 分析が大切





◇実践・ビジネス篇

□ビジネスへの生かし方 

 最初の波 - 品質革命 JMジュラン WEデミング


 第2の波 - 情報革命



□あなたの戦略はなぜ間違っているか

   どこで利益を上げているのか  

   どの顧客がドル箱になっているか



□シンプル・イズ・ビューティフル

   単純は美しく,複雑は醜悪  

     ◎ 最も単純な20%に磨きを掛ける


   単純化によりコスト削減



□顧客を選ぶ

  80対20マーケティングの福音
 
    ごく少数の重要な顧客


  ここでも 
    意志決定と分析,在庫管理,プロジェクト管理,交渉





◇実践・生活篇

□快楽主義の勧め  

  世界観,人生観が変わる  

  生活に生かす
  


□時間革命 
  
  ① 努力と報酬は別物と考える       


  ② 罪悪感を捨てる 


  ③ 押しつけられた仕事から自分を解放する


  ④ 常識に囚われず


  ⑤ 20%に使う時間を増やす     


  ⑥ つまらないことをやめる
  


□時間の利用法  

    ▲ワースト           ◎ベスト  

 1  ▲他人から頼まれたことをやる  ◎人生の目的に沿ったことをやる


 2  ▲いつもやっていることをやる  ◎いつもやりたいと思っていることをやる

 3  ▲あまり得意でないことをやる  ◎80%の成果を生み出す20%のことをやる

 4  ▲楽しくないことをやる     ◎最小限の時間で最大限の成果を考える


  ※ それは常識から外れているか
  


□望むものはかならず手に入る  

  仕事と人生は別物ではない 



□人脈の築き方 

  大切な20人のリストを作る 

  量より質

  村理論に学ぶ

  朋友関係 気が合う,経験の共有,ギブ・アンド・テイク,信頼
   






☆「教育学が分かる事典」田中智志 日本実業出版社 2003年 ①【再掲載 2013.12】

<出版社の案内>
なぜ、学校教育が必要とされたのか?学校建築のモデルになったのは監獄?本当に、子ども
は変わってしまったのか?性教育はどうして難しいのか?しつけは、家庭の役割ではなかっ
た?発達段階論はまちがっている?教育が階級再生産の機能を果たしている?そもそも、教
育学とはどんな学問か?教育学に何ができるのか?限界は?多角的に教育と教育学をめぐる
情況をとらえる。
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◇まえがき

□機能性にとらわれたヘドニスト(快楽主義者)

めんどうなことはしない,手を汚したくない,ただ働きはしない、愉しいことしかしない

↑↓

  本当に人生を愉しむ人は「これだ」と思うことについてごく自然に(ぶつぶつ言いな
 がら)面倒なことをしてしまうし、手を汚してしまうし、ただ働きをしてしまう

     |

  生育関係史を明らかにすべし


 
 ◎ 研究とは自分の抱いているこだわりを学術知を媒介としつつ、とことん突き詰めて
  考え、新しい学術知を生成することである




<学校という世界>

◇学力は測れるのか?
学力
    ① 学習達成度  偏差値

② 学習可能性  新学力観


□米国「教育測定運動」- ソーンダイクが測定(量的)を学習評価に持ち込んだ

  ソーンダイクがテストを標準化した

「偏差値 = 学習達成度 =学力」という考え方

※ 学習可能性を学力とは見なさなかった

   
□教育評価論の展開

  1980年代「新教育評価論」ブルーム  

  → 学習可能性


  ◎「ポートフォリオ評価」可変的な学力 = 新学力観




◇道徳は倫理ではない

□道徳教育の誕生

  「人倫」共同体論理   
  
   → 「道徳性」 個人の倫理(独語圏)


  「徳」精神的・身体的強さ
  
   → 「道徳」 自己反省的規範(英語圏)

    

□19世紀 道徳教育

  戦前の道徳規範 

    ①  忠君愛国思考の人格 
           
    ②  立身出世志向の人格

 

  戦後の道徳規範 

    ①②を否定し③人権擁護的内容をもつもの
 

  
□道徳教育の根本問題 

 「自律」「努力」「まじめ」といった道徳規範が抽象的で個別状況から乖離

→ ほとんどの子が倫理的に行動したが道徳的でないと判断された

◎ 道徳的 = 倫理的 ではない

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野口芳宏さんはこんなことを ④ /「たどり来し道」会田雄次 新潮社 1996年 ①【再掲載 2014.11】 [読書記録 教育]

今回は10月25日に続いて、わたしの要約ノートより 
「野口芳宏さんはこんなことを」の紹介4回目です。



野口芳宏さん、多くの本を出しています。
教職に就こうとしている学生さん、教職に就いて間もない人には特にお薦めです。




- 教師七訓 

いつも頭に置いているつもりですが、いつの間にかぼんやりとしてしまいます。
こうして、時々、見直すことが大切ですね。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「指導案は10も20もつくれ - ただし授業になったら一切を忘れよ」


・「自分の言葉を自分の耳で聞きながら話せるようになれば一人前です」


・「聴衆の反応に応じて話し方を変えよ」


・「結論をまず最初にズバリと」


・「3分間音読 1ページを1分間で読めるかな」
- 1分間「新幹線読み」音読を国語の時間、毎回取り組んでいました。
  どこまで読めるか、はっきり聞き取ることができるかを意識するようにと声を掛けて。



 
もう一つ、再掲載となりますが、会田雄次さんの
「たどり来し道」①を載せます。
会田雄次さんを知っているの世代も少なくなってきたのではないかと思います。
出版当時から25年経ってますます…?





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆野口芳宏さんはこんなことを ④

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◇挙手

  わからない人

  → 分かる人 (残りの子が全員あげているか)




◇教師七訓
  
 1 やっぱり教材研究の不足です


 2 成果を一言で言えないようではいけない


 3 技術は百発百中


 4 指導案は10も20もつくれ  
     ただし授業になったら一切を忘れよ


 5 自分の言葉を自分の耳で聞きながら話せるようになれば一人前です


 6 子供の心の中に清々しい疑問を育てるのが本物の教育ではないか


 7 経験は意図的に積み重ね,それに整理を加えなければ力にならない




◇話し言葉指導の条件

 1 教師の話し言葉の基本

   ① 子供に向ける言葉を自らの耳で聞け

  ② 聴衆の反応に応じて話し方を変えよ

  ③ 受語


 2 子供の話し方の基本

① 自然さと 親しみ    「です ます」 

② 礼を失してはならない   センスの形成

③「問い」と「反論」を歓迎する


3 子供同士

① どの子にも聞こえる声で

② 一文一文を区切って完結させる
         言い直しをさせる

③「反対」を歓迎する

④ 発言の独占をさせない




◇話し言葉の訓練

 ① 間を取らせる  

     10秒待つ 
 
     発表します・問題ですという  

     これを見てほしい
 
     新しい息で返事をする


 ② 結論をまず最初にズバリと


 ③ 大きな口を開けさせる  

     頬骨が動くように話してごらん


 ④ 3分間音読

    1ページを1分間で読めるかな




◇心の教育の復権

 戦後   快の原理と利の原理に

       → 律 と 秩序の復権を




◇発言力を育てる

 ① ノートに発言させる  

     ノート発言・全員が発言


 ②「書かない人はいるか」と問う。  

     全員が書く さっさと書かせる


 ③ 分布を知るため挙手させる  

     自分の内面の顕在化


 ④ 対立を確認する   

     自分の考えを他との差異が明瞭になるように書かせる



     多様な反応があることを理解させる


 ⑤ 対立をめぐって話し合わせる

     知的正義感  

     選択 - 自分の考えは持てる
立場をはっきりさせる


 ⑥ 発言の仕方を教える












☆「たどり来し道」会田雄次 新潮社 1996年 ①【再掲載 2014.11】

<出版社の案内には>
志を消失し、金権万能の信者になった政治家。醜悪な馬脚を現した経済界。呆然自失の国
民。もはや、日本は国家ではなくなったのか…。この衰亡を食いとめることは出来るのか。
今こそ歴史家の言葉に耳傾ける時が来た。
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◇西田幾多郎 

「自分の生涯と言えば,人生の前半は黒板を前にして座り,後半は黒板を背にして立った。
 それだけのことだ。」
 



◇平等     

 日本ほど平等・同質の国は珍しい


 同じものを食べ,使う言葉も万人同じ


 地方と中央の差別もなく,着物も人の顔さえ大差ない



豪華な喫茶店に労働者も職人も気にせずに入れる


 逆に高額所得者が平気で場末の酒場の暖簾をくぐる



□会田幼少時
極端な貧困と驕奢  
 
   極端な新奇と固随

  極端な舶来と国産  
 
   極端な上等品と安物

  極端な片仮名と草書


□日本人の特質

◎権力,金力,地位など背景を持つ人間には卑屈なほど従順



 ◎それを失い危害を加えても報復の心配のない相手にはこの上なく残忍・酷薄となる


□日本軍  

  初年兵は、いたぶりと使役の対象


□昭和43年 「文化会議」


□昭和54年 
   京都大学定年退官

若者や学生に絶望

「苦労知らずの若い人と話すのが嫌になった」

→ 著作専念


□日本はこのままでは崩壊・衰退する

 ◎ 少し貧乏でも良い,独立自尊の国民による自主自立の国家としてまじめに矜持を抱
  きつつ,こつこつ生きていける存在にすべく国民が目覚めてくれないものか!
                            1994年8月

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