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野口芳宏さんはこんなことを ⑤ /『大養生』野坂昭如 東京新聞出版局 1997年 ①【再掲載 2012.11】 [読書記録 教育]

今回は10月28日に続いて、わたしの要約ノートより 
「野口芳宏さんはこんなことを」の紹介5回目です。



出典はいずれも不明ですが、なるほどと頷くことばかりです。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「作文指導 - 赤ペンは一言だけ! (例) がんばった・うまいぞ・おしかったね・
おもしろい・よかったね」


・「やたらに書かせる むやみに書かせる 丁寧さよりもスピードを要求する」


・「作文コンプレックスに → 主題文を書く、作文の題名を長く、気楽に」


・「一斉指導の効率を高めるための机間巡視 → 誰を指名して誰に発表させるか」


・「律と秩序の復権を!」
 


もう一つ、再掲載となりますが、野坂昭如さんの
「大養生」①を載せます。
野坂昭如さん、中年御三家として活躍されていた頃を懐かしく思い出します。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆野口芳宏さんはこんなことを ⑤

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◇作文指導
 
1 詳しく読むな  

    全文をパッと読む  ◎か◎◎のみ


    赤ペンは一言だけ
     (例) がんばった・うまいぞ・おしかったね・おもしろい・よかったね

           ∥

◎ <標語を書くな + ひとこと(ほめ言葉を)>



2 作文指導 

    文章をつづる体験をのみ重視 = 精選

   「何を訴えたがっているのか」を受け止めるのが教師の役目



3 やたらに書かせる  むやみに書かせる

丁寧さよりもスピードを要求する



4 どこでも書かせる = 作文の生活化  



5 やたらほめまくる  

    冷たいホント  よりも  温かいウソ



□作文コンプレックスに
  
 ・主題文を書く

 ・作文の題名を長く

 ・気楽に

「さあ,いよいよお待ちかねの作文を書く段階になった。書きたいように思いっきり書こ
 う。ぐんぐん,ばりばり,どんどん,びゅんびゅん一気に書く。」





◇机間巡視
 
□一斉指導の効率性
 
 [目的] 
   ① 指示通りの作業が為されているか否かの点検作業

   ② 個々の子供の反応の変容の質的差異の把握

   ③ 今後の授業展開の構想を練る活動

   ∥

   ◎ 誰を指名して誰に発表させるか

   ・指名するからこれを発表してよ

      ・指名されたらこれを発表しなさい

      ・これと反対の考えの人がいる 反論を用意しておきなさい





◇学級づくりこの3つ
 
 1 他の人の不幸の上に自らの幸せを気付いてはならぬ


 2 三度同じことを注意されて,なお反省の色なき場合は,何としても(?)これを直す


 3 自分の夢を持って生きよ  目当てのない生活をするな





◇常に疑問を持とう

   ◎ なぜか・本当か・正しいか




◇心の教育

  戦後  「快の原理」と「利の原理」

 → 律と秩序の復権を!





◇心の教育
 
□「心の教育」

   物で栄えて心で滅びる

    → 人生観の教育(判断と行動-価値観)


   価値観 = <家庭・家族の考え方 + 性格>



   ◎心の教育とは道  

      生きることが本当に望ましいことかを深く省察させること



□「利己快感」から「利他快感」へ

   利他快感  

   =  人間だけに与えられた「他人の喜ぶのを見て嬉しくなる」快感

   充実感・生きがい・爽快


  ※しかし,戦後教育は利己主義を教えてきた

     ○「不利益は訴えよ」  

     ○「権利を主張せよ」

     ○「黙っているな」



       ●富の充足 ●金の獲得 ●物の豊かさ




  ◎ 今こそ自分の価値観を










☆『大養生』野坂昭如 東京新聞出版局 1997年 ①【再掲載 2012.11】
 
<出版社の案内>
世の中おかしくないか。おかしな金銭感覚、オウム事件、たれ流しTV等々、世相、風俗
ほか世間を見回し、日本の将来を憂う警世の書。著者が入院中にスポーツ紙へ連載した
ものをまとめる。
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◇進駐軍のススメ

□中学生討論会

 = 自分の考えとは関係ないどちらかの立場

 → その場で論旨をでっち上げ,心にもないことを言い立て,相手の揚げ足をとり,言
  葉尻をつかまえ,鷺を烏と言いくるめる              

 = ディベート


□進駐軍のススメ 

  ディベート,軽音楽,学校新聞,野球


  主に三つ(野球,学校新聞,討論会)
 



◇Kレーション

□カートンボックスの大きさ 

  米軍歩兵野戦食


□一ヶ一食分 

 中には

 …コンビーフ缶,煙草3本,ハーシーのキッセス,ガム,練乳と粉末スープ,
  水の浄化剤,マッチ,トイレットペーパー、ビタミン剤



◎ アメリカ西海岸
        Kレーションの伝統 地震用有3千円~3万円




◇行列嫌い

□戦争末期 

  配給まち,切符順番待ち,雑炊食堂,国民酒場の列


□昭和21年秋 

  正倉院御物展示



様々な行列が


□行列嫌いの理由 

  ひどく浅ましい気持ちになりそうでいや



  ◎ 自分のいやらしさ,いじきたなさ,エゴイズムと向き合わされるから
<並ぶ人は善人>

 


◇心に熱き歌がある

□戦後世代

  音楽は豊かだが,音楽の宝物(1~2曲)がない



  ◎ 消耗品


□「おじさんよりも今のヤングには歌がないのではないか」




◇株式の怪

□相場に手を出すな


□株屋

 - 才取り小僧 いかがわしい人物


□社会主義は破綻,資本主義も立ち腐れ





◇母国語

□日本はよい国なのだ 


□良すぎるために他の国の言葉をはねつけてしまう

  → ◎ たちまち日本語に習熟する外国人はだいたい母国語が貧しい


 

◇テレビ

 ◎ やらせ でっち上げ 扇情家 すべて大げさ


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