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「志村けんわたしはあきらめない」NHK制作班 KTC中央出版 2003年 ② /『オレ様化する子どもたち』諏訪 哲二 中央公論新社 2005年 ①【再掲載 2018.5】 [読書記録 一般]

今回は、11月 7日に続いて、志村けんさんとNHK制作班の
「志村けん わたしはあきらめない」の紹介 2回目です。



出版社の案内には、


「40年間も国民的人気を博し続けてきたドリフターズ。そこからデビューし、『コント
 の職人』と呼ばれる志村けんのコメディ人生の光も陰も数多くのエピソードを披露して
 今、真顔で語る。」


とあります。



読んでいると、まるで人生論だと感じることがありました。
萩本欽一さんの本を読んだときにも同じように感じました。
-『繊細な人間ウォッチングで笑いの感覚を研ぎ澄ました志村』
と描かれていましたが、萩本さんもそうなのですね。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「子供用では子供に受けない
ネタが生まれてヒットして1年間は大丈夫 
     (そのためには)頻度を少なくする ~ 週に1回だけ」
- 確かに、一週間に1回だと、心待ちにするでしょうね。


・「動きで笑わすのが好き → しゃべり3に対して動きが7 =  ひげダンス」


・「強弱が大切
  わざとつまらないコントを入れる ~ 波をつける」
- 授業でも波をつけることを大切にしています。


・「基本的に一生懸命にやっている姿をお客さんは見たくはない
   『わあ、あの人一生懸命やっているわあ』は× 」





もう一つ、再掲載となりますが、諏訪哲二さんの
「オレ様化する子どもたち」①を載せます。
高校と小学校、現場は違いますが、わたしも同じように感じています。

-教師が子どもたちに教育力を加えられるのは,子ども(若者)が児童・生徒として学校に
 現れたときであり,自由で主体的な『個』として自己主張されたら収拾がつかない

こころに響きました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。










☆「志村けんわたしはあきらめない」NHK制作班 KTC中央出版 2003年 ②

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◇カラスの勝手でしょ
 
□「カラスの勝手でしょ」 

   テレビの前で大声で  

  テレビ局の近所の子供が二,三人で(歌っていた)


 
□午前4時からのネタ作り

1日でボトル半分ぐらいの焼酎 
   ◎ 4時くらいまで飲んで「俺は何もしてない」とフリで家でビデオ・映画か
      らネタ

   ひげダンス
     毎週やっても長期間保つ
 


□子供用では子供に受けない

   ネタが生まれてヒットして1年間は大丈夫  

   セットを換えて
 


□3割バッターを続けるには

  頻度を少なくする

   ~ 週に1回だけ
 


□「バカ殿」は収録に4日間

2時間の番組に
 


□名物「屋台崩し」の裏で

  危険性もどんどんエスカレート
 


□コントの方が好きだった
 
  一番若かった
 


□原点にかえる 

 ◎ 動きで笑わすのが好き
 
     しゃべり3に対して動きが7

     ひげダンス





◇めざせマンネリ

□「ひげダンス」誕生のきっかけ

   ソウル
     ジャケットが気に入って洋盤 DoMeイントロ
 


□めざせマンネリ

  マンネリを目指している自分
 


□外国人も「アイーン」

   ミニモニ。とのアイーン、

   ラミレスのアイーン、

   マイク・ベルカルトのアイーン
 


□だれもが笑えるのがいちばん好き



□今はTVのために家に帰らない

   ビデオ



□「もうちょっと見たい」くらいで

  強弱が大切
  わざとつまらないコントを入れる ~ 波をつける

    いちばん最後をおもしろくするために
 


□個人になったプレッシャーが

   家に帰ったら必ず映画を一本見る 

     - その中のあるシーンから何かヒントを得る
 


□2時間の台本も紙一枚で

  紙一枚に2時間分

    ~ 付け足して
 


□アドリブは計算ずくだった

 ◎ 練習テスト(リハーサル)でアドリブは全部出しちゃって、本番ではアドリブらしく
  見せるだけ
 


□一生懸命に見えてはダメ

  基本的に一生懸命にやっている姿をお客さんは見たくはない
 
  「わあ、あの人一生懸命やっているわあ」は×  

※ 繊細な人間ウォッチングで笑いの感覚を研ぎ澄ました志村。彼の視線の先には、常に
 人間がいる。どこにでもいそうな人々を独自の視点でコントの主人公に仕立て上げる。
 その絶妙さ。そこに志村流お笑いの世界があった。志村けん、53歳、コント職人。
  その瞬間瞬間の芸の中に笑いと幸せが同居する。









☆『オレ様化する子どもたち』諏訪 哲二 中央公論新社 2005年 ①【再掲載 2018.5】

<出版社の案内>
かつての「ワル」は、対等をめざして大人に挑戦してきた。しかし、「新しい子どもた
ち」は、端から自分と大人は対等だと思っている。彼ら・彼女らは、他者との比較を意
に介さない。自分の内面に絶対的な基準を持つ「オレ様」になったのだ。「プロ教師の
会」代表の著者は、教職生活40年の過程で、子どもたちの変化と格闘してきた。この体
験をもとに、巷に流布する教育論の正否を交通整理しつつ、「オレ様化」の原因を探り、
子どもたちの「個性化」と「社会化」の在り方を問う。
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◇はじめに - 新しい生徒たち
  
□「のびのび」と「厳しく」と 

  → いい教育は「のびのびとしていて厳しい」


□オレ様化 = 「学ぼうとしない」

  「自分を変えようとしない」

  ◎ 自己を他の自己と比べて客観視することが難しくなり,自己(の感覚)に閉じこもりだした

  ※ 1980年代 管理教育批判 
  
    - 学校バッシングと教師バッシング


□プロ教師の会が見た子どもの実態

※ 自覚的な教師は,通過する子どもの代を眺めているから,どのように代わったかは、
 ある程度は分かる。親が一、二回しか子育てしていないのと対照的だ。



「教師が子どもたちに教育力を加えられるのは,子ども(若者)が児童・生徒として学校に
 現れたときであり,自由で主体的な『個』として自己主張されたら収拾がつかない」


□「ゆとり教育」の本質

 ◎ 教師の権威・指導力は,教師一人が独自に所有しているものではなく,子ども(生
  徒)の「学ぼう」「従おう」「自己を高めよう」という姿勢や意欲に支えられ反応し合
  って発揮される。


□対教師・信頼関係の前提

 ① 社会をどのように信頼しているか

② 大人が教師や学校をどう認定し位置づけているか,それがどのように子どもに伝わ
  っているか

 ③ ①②がクリアされてから

→ 初めて1対1の関係


□少年Aと学級崩壊 

  ◎「子どもたちが変わってきている」(オレ様化)


□子どもを「主体」として語ると言うこと
  

□「個」が自立しているか否か


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