「この国の宿題―教育液状化を止める」宮川俊彦・櫻井よし子 WAC 2001年 ① /「文明と文化」【再掲載 2014.12】 [読書記録 教育]
今回は、宮川俊彦さん、櫻井よし子さんの
「この国の宿題―教育液状化を止める」の紹介 1回目です。
「ゆとり教育」に対する批判が高まり、「確かな学力」が話題になっていた頃、
2001年に出版された本です。
文科省、学習指導要領で打ち出したものなのに、自らはしごを外したかたちになりました。
現場が混乱しても、それまでを総括せずに、次の方向を示すのみの姿にがっかり…
出版社の案内には、
「学力の低下、自殺者の増大、いじめや不登校という悲惨な現実がなぜ起こったのか。学
校で悩んでいる先生や子をもつ親世代の人のために、現在の教育へ問題提起する対談集」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「教育の訓練性と育成性」
・「日本はアメリカのよくないところばかり学んでいる」
・「現実逃避、責任回避の空論 文科省は言葉だけ。実態から離れている」
「そもそも文科省が国民の教育すべてに渡って管轄すること自体が疑問」
・「日本のエリートはエリートではなく『訓練された無能者』」
・「『紙と鉛筆』の勉強に向かない子供の割合七五三(高中小)」
もう一つ、再掲載となりますが、キーワード「文明」「文化」について、
わたしの教育ノート(要約ノート)に記したものをまとめたものを載せます。
文化より文明が大切にされているのではないかと、わたしは感じています。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「この国の宿題―教育液状化を止める」宮川俊彦・櫻井よし子 WAC 2001年 ①
◇「ゆとり教育」がなぜ問題か
基礎教育がないがしろにされている
朝来町立山口小学校
訓練なくして教育はない
教育の訓練性と育成性
各一教育、知識注入教育、訓練性を評価(宮川)
自信がつくと余裕が生まれる
結果の平等はあり得ない
健全な競争を!
頑張る子どもが評価されない社会風潮
勉強の楽しさとともに難しい勉強をこなしていく喜びも教える
創造的な教育を考えよ
考える方法、対象を捉えていく方法、感覚を錬磨する方法
読解の方法が獲得されていない
制服を復活させたアメリカの理由
レーガン、サッチャー → 「規範」化
格からはいって格から出でよ
日本はアメリカのよくないところばかり学んでいる
松尾芭蕉 「格からはいって格から出でよ」 基礎基本
「ゆとり教育」の現実を見よ
文部省
スローガンは立派で正しいが実践は不可能
∥
創造性に結びつく基礎を欠いている
さらに深刻な問題が生まれる
「ゆとり」1977~
戦後教育の問題点
① 平均的国民をつくる教育
しかし目線はボトム
② 偏差値階層をつくり出した
リクルート事件 = 青田買い
出口の問題
③ 世界はまだ国民国家
現実逃避、責任回避の空論
文科省 言葉だけ。実態から離れている
義務教育 ~ 人間が生きていく為の基本を!
行政に寄りかかってきた教師と父母
まず現場の自助努力
文科省と日教組の罪と罰
そもそも文科省が国民の教育すべてに渡って管轄すること自体が疑問!
| (共産国か?)
日教組
イデオロギー封じの為に文科省がコントロール
↓
教師の自主性の低下
まず教師が主体性を示せ
教育改革を実現するのは国民自身だ
国民はお客様ではない
◇エリートを否定した国の歪み
秩序維持の為の収容所か
1983浮浪者襲撃事件以降-高校定員増
→ 収容所
学校は日常性を突き破る場だ
警察は教育力の敗退
大学四年間の膨大な空費
子どもたちとの対話こそ必要
エリートを否定してきた国
西欧のエリート
自分の利益よりも社会全体の利益をと教育
↑↓
日本のエリート
エリートではなく「訓練された無能者」
自己保身の術に長けていて処世の巧みな人々
「誰もが」サラリーマンの不幸
「紙と鉛筆」の勉強に向かない子供の割合七五三(高中小)
|
フランス
「大学を出ていないものは自分の幸せを考えなさい。大学を出たものは自分より社
会の幸せを考えなさい。」
子どもも日本も殻に閉じこもってしまった
日本の子どもは最も自己評価が低い
→ 戦後日本が「社会性」を全く教えてこなかった
傍観者も「暗黙のいじめっ子」
弱者全盛文化
暗黙 … 心の中では嫌だ生意気だという心情を共有
「正しいこと」を教えることだけで決着ははかれない
心の空白、身体の変調
いじめる側もいじめられる側もよく見つめられるべき
☆「文明と文化」【再掲載 2014.12】
◇「文明とは金で買えるもの。文化とは金で買えないもの」
◇「文明とは他国のものを盗み取れるもの。文化とは他国のものを盗み取れないもの」 遠藤周作・『ぐうたら人間学』
◇「文明とは腹の足しになるもの文化とは心の足しになるもの」梅棹忠夫
◇広辞苑
「文化」
① 文徳で人民を教化すること。
② 世の中が開けて生活が便利になること。文明開化。
③ Cultur
※ 人間が手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ技術・学問・芸術
・道徳・宗教・政治など生活様式と内容を含む。
文明とほぼ同義に用いられることが多いが,西洋では人間の精神的生活にかかわる
ものを文化と呼び,技術的発展のニュアンスが強い文明と区別する。 ←→ 自然
「文明」
① 文教が進んで人知の明らかなこと。「一の世」
② Civilization 都市化
(ア) 生産手段の発達によって生活水準が上がり,人権尊重と機会均等などの原則
が認められている社会,すなわち近代社会の状態。
(イ) 宗教・道徳・学芸などの精神的所産としての競技の文化に対し、人間の技術
的・精神的所産。
◇「文化財」について 扇谷正造
「個人の生涯は一代限りである。景観や民族の生命は永遠である。過去のすぐれた遺跡
は,そのまま民族の魂 - 文化的伝統とつながる」
「目先のしかも個人の或いは私企業の利益のために民族の私有財産が台無しにされては
たまらない」
「この国の宿題―教育液状化を止める」の紹介 1回目です。
「ゆとり教育」に対する批判が高まり、「確かな学力」が話題になっていた頃、
2001年に出版された本です。
文科省、学習指導要領で打ち出したものなのに、自らはしごを外したかたちになりました。
現場が混乱しても、それまでを総括せずに、次の方向を示すのみの姿にがっかり…
出版社の案内には、
「学力の低下、自殺者の増大、いじめや不登校という悲惨な現実がなぜ起こったのか。学
校で悩んでいる先生や子をもつ親世代の人のために、現在の教育へ問題提起する対談集」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「教育の訓練性と育成性」
・「日本はアメリカのよくないところばかり学んでいる」
・「現実逃避、責任回避の空論 文科省は言葉だけ。実態から離れている」
「そもそも文科省が国民の教育すべてに渡って管轄すること自体が疑問」
・「日本のエリートはエリートではなく『訓練された無能者』」
・「『紙と鉛筆』の勉強に向かない子供の割合七五三(高中小)」
もう一つ、再掲載となりますが、キーワード「文明」「文化」について、
わたしの教育ノート(要約ノート)に記したものをまとめたものを載せます。
文化より文明が大切にされているのではないかと、わたしは感じています。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「この国の宿題―教育液状化を止める」宮川俊彦・櫻井よし子 WAC 2001年 ①
◇「ゆとり教育」がなぜ問題か
基礎教育がないがしろにされている
朝来町立山口小学校
訓練なくして教育はない
教育の訓練性と育成性
各一教育、知識注入教育、訓練性を評価(宮川)
自信がつくと余裕が生まれる
結果の平等はあり得ない
健全な競争を!
頑張る子どもが評価されない社会風潮
勉強の楽しさとともに難しい勉強をこなしていく喜びも教える
創造的な教育を考えよ
考える方法、対象を捉えていく方法、感覚を錬磨する方法
読解の方法が獲得されていない
制服を復活させたアメリカの理由
レーガン、サッチャー → 「規範」化
格からはいって格から出でよ
日本はアメリカのよくないところばかり学んでいる
松尾芭蕉 「格からはいって格から出でよ」 基礎基本
「ゆとり教育」の現実を見よ
文部省
スローガンは立派で正しいが実践は不可能
∥
創造性に結びつく基礎を欠いている
さらに深刻な問題が生まれる
「ゆとり」1977~
戦後教育の問題点
① 平均的国民をつくる教育
しかし目線はボトム
② 偏差値階層をつくり出した
リクルート事件 = 青田買い
出口の問題
③ 世界はまだ国民国家
現実逃避、責任回避の空論
文科省 言葉だけ。実態から離れている
義務教育 ~ 人間が生きていく為の基本を!
行政に寄りかかってきた教師と父母
まず現場の自助努力
文科省と日教組の罪と罰
そもそも文科省が国民の教育すべてに渡って管轄すること自体が疑問!
| (共産国か?)
日教組
イデオロギー封じの為に文科省がコントロール
↓
教師の自主性の低下
まず教師が主体性を示せ
教育改革を実現するのは国民自身だ
国民はお客様ではない
◇エリートを否定した国の歪み
秩序維持の為の収容所か
1983浮浪者襲撃事件以降-高校定員増
→ 収容所
学校は日常性を突き破る場だ
警察は教育力の敗退
大学四年間の膨大な空費
子どもたちとの対話こそ必要
エリートを否定してきた国
西欧のエリート
自分の利益よりも社会全体の利益をと教育
↑↓
日本のエリート
エリートではなく「訓練された無能者」
自己保身の術に長けていて処世の巧みな人々
「誰もが」サラリーマンの不幸
「紙と鉛筆」の勉強に向かない子供の割合七五三(高中小)
|
フランス
「大学を出ていないものは自分の幸せを考えなさい。大学を出たものは自分より社
会の幸せを考えなさい。」
子どもも日本も殻に閉じこもってしまった
日本の子どもは最も自己評価が低い
→ 戦後日本が「社会性」を全く教えてこなかった
傍観者も「暗黙のいじめっ子」
弱者全盛文化
暗黙 … 心の中では嫌だ生意気だという心情を共有
「正しいこと」を教えることだけで決着ははかれない
心の空白、身体の変調
いじめる側もいじめられる側もよく見つめられるべき
☆「文明と文化」【再掲載 2014.12】
◇「文明とは金で買えるもの。文化とは金で買えないもの」
◇「文明とは他国のものを盗み取れるもの。文化とは他国のものを盗み取れないもの」 遠藤周作・『ぐうたら人間学』
◇「文明とは腹の足しになるもの文化とは心の足しになるもの」梅棹忠夫
◇広辞苑
「文化」
① 文徳で人民を教化すること。
② 世の中が開けて生活が便利になること。文明開化。
③ Cultur
※ 人間が手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ技術・学問・芸術
・道徳・宗教・政治など生活様式と内容を含む。
文明とほぼ同義に用いられることが多いが,西洋では人間の精神的生活にかかわる
ものを文化と呼び,技術的発展のニュアンスが強い文明と区別する。 ←→ 自然
「文明」
① 文教が進んで人知の明らかなこと。「一の世」
② Civilization 都市化
(ア) 生産手段の発達によって生活水準が上がり,人権尊重と機会均等などの原則
が認められている社会,すなわち近代社会の状態。
(イ) 宗教・道徳・学芸などの精神的所産としての競技の文化に対し、人間の技術
的・精神的所産。
◇「文化財」について 扇谷正造
「個人の生涯は一代限りである。景観や民族の生命は永遠である。過去のすぐれた遺跡
は,そのまま民族の魂 - 文化的伝統とつながる」
「目先のしかも個人の或いは私企業の利益のために民族の私有財産が台無しにされては
たまらない」