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「家族と迎える平穏死」石飛幸三 廣済堂出版 2014年 /「普通の子供たちの崩壊」河上亮一 文藝春秋 1999年【再掲載 2013.6】 [読書記録 一般]

今回は、石飛幸三さんの
「家族と迎える平穏死」を紹介します。




出版社の案内には、


「逝く人も、看取る人も、家族みんなが後悔しない選択とは−。特別養護老人ホーム『芦
 花ホーム』の常勤医とそのスタッフがたどりついた『看取り』の心得を紹介する。」


とあります。


介護の心得と老化を受け入れる心得のポイントの要約です。
大変丁寧にわかりやすく書かれています。
よい案内になる本だと感じました。


介護というと、老健にお世話になっている母のことをすぐに思い出してしまいますが、
自分が介護される立場になることも近いことを意識するようになっています。




もう一つ、再掲載となりますが、河上亮一さんの
「普通の子供たちの崩壊」を載せます。

-学校が子供の社会的自立にどうしても必要と言うのなら,このような生徒たちを前に悪
 戦苦闘する教師を支えて欲しい

河上さんが20年前に要請したことが実現されているようには思いません。
教育を学校だけに任せる状況は変わらないように感じます。
教員採用試験の倍率が低下してきていますが、
これがますます加速していくのではないかと心配です。



昨日の土曜日、浜松城近くにあるホテルコンコルド浜松に出かけました。
浜松市観光・シティプロモーション課が主催する
「全部見せます!浜松城プレミアム講座&見学ツアー」に参加するためです。
浜松徳川武将隊による演舞のオープニングの後、
文化財課の鈴木一有氏の講座「もっと知りたい浜松城」、
戦国時代の文献をもとにコンコルド浜松総料理長が監修した「歴史御膳」の昼食、
普段は入ることのできない浜松城裏側の解説付き見学、
二の丸跡発掘現場(もと元城小学校)見学を楽しみました。
「文化財課」が主催するいつもの発掘調査報告会とはまた違った、
「観光・シティプロモーション課」による新しい文化財を生かす視点に驚きました。
落ち着いたゆったりした雰囲気のツアー、これからも期待しています。
なお、発掘調査が終わると、遺構を埋め戻し、
松本潤さん主演の2023年 大河ドラマ「どうする家康」に向けて、大河ドラマ館がつくら
れるということでした。

なお、浜松城発掘調査現地説明会が12月25日(土)に開かれるとのことです。

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<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「家族と迎える平穏死」石飛幸三 廣済堂出版 2014年

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◇介護が始まるとき

<介護の心得>
  
① 突然待ったなしに始まる 

心の準備を
  

② 老化現象は受け入れなければならない 

    どうしたらいいかたちで加齢し、そして死んでいけるか
  

③ 「一対一」でなく「一対多」を心掛ける  

    人に相談 ~ アンテナを!
  

④ 「何のためにそれをするのか」を考える

    介護される側の意思、気持ちの尊重
  

⑤ いい介護とは何だろう 

    大切なことは生活の質の向上
  

⑥ リズムや呼吸を見極める 


⑦ おむつはしない方がいいのか?

    した方がいい人もしなくてもいい人もいる
  

⑧ 高齢者の身体機能にV字回復はない 

    残有機能をどこまで引き出せるか

    その人の能力・体力に応じたサポートを
  

⑨ 立って歩くことは大切




◇高齢者の身体でおきていること

<老化を受け入れる心得>

① 高齢者の入院はこわい

    生活の質の劣化があり得る
  

② 高齢者には薬のガイドラインがない 

    体内に薬がたまりやすい
  

③ 骨折がなぜ肺炎、胃瘻につながるのか 

    筋力 - 呼吸、嚥下にも
  

④ 自覚症状のない「サイレント状態」があることを知る 


⑤ 胃瘻をつけても安心できない誤嚥性肺炎


⑥ 胃瘻以外に栄養補給をする方法

    鼻から点滴、カテーテル
  

⑦ 量を減らせば楽になる 


⑧ 人を診る医者を信頼する









☆「普通の子供たちの崩壊」河上亮一 文藝春秋 1999年【再掲載 2013.6】

<出版社の案内>
『学校崩壊』の著者が初めて公開する担任日記。教師が今、最も手こずっているのは特定
の“ワル”ではなく、ごく普通の生徒だということが浮き彫りにされる。他人と関係がつ
くれない子どもたちに、何と言えば言葉が通じるのか。学校と生徒のありのままを報告す
る本書は、子どもの未来、二十一世紀の教育について憂える親たちと、現場教師にとって
力強い味方である。
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◇学級担任
□物わかりのいい教師は失格 

 金八先生のように話せば分かるほど甘くない

 → 学校は大人になる為の学習・試練の場
  = 好き勝手は許されない
   

□中学生の質的変化

 ○ ひ弱になった

○ 生活能力低下

○ 他人との関係作りが下手でいつも緊張している

○ わがままで頑固

○ 欲望を上手にコントロールできない

○ 悪いのは他人のせいと自分を正当化
  → 目的が個性の尊重に


□中学校生活の目的

 一人前の大人になる為の基礎的な力を身につけ,社会的自立を目指す

 そのために
  ① 基礎的学力

② 基本的生活習慣  
 
③ 集団生活の仕方


□特別扱いにしない

 → 持ち物確認

   忘れたら対策
   

□固まってしまう生徒

 校則は「子供」が「生徒」になる為の小道具
   

□体罰

 一方的に処分するだけでは解決しない



教師が黙って引くしかなくなる



体罰が悪いというなら言うことを聞かない生徒をどうするか,具体的に示す必要がある
   
 = 現場は行政と違い、法律一辺倒では動かない
 


◇不登校

 真っ先に攻撃されたのは学校だった

 → もっと広く原因を探るべき
 


◇特別扱い
 
 他の子と同じように生活できないなら注意するのはかわいそうだ。        
   
 → 担任が電話して持ってきてもらう。



◇学校
 
 教育の場である

→ 子供の自由や人権を制限しなければならないことが山ほどある

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 ◎ 学校が子供の社会的自立にどうしても必要と言うのなら,このような生徒たちを前
  に悪戦苦闘する教師を支えて欲しい

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