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「幸福のレッスン」鴻上尚史 大和書房 2015年 ① /「涙と悲しみ」(「五木寛之のラジオ千夜一夜 第9話」『ラジオ深夜便」2019年3月号) ①(前半) [読書記録 一般]

2022年が明けました。
本年も当ブログをよろしくお願いします。
今年、幸せな一年であってほしいですね。


今回は、2冊紹介します。


1つ目は、鴻上尚史さんの
「幸福のレッスン」1回目の紹介です。



出版社の案内には、


「◎悩むことと考えることを区別する、◎「受け身のポジティブ」で生きる、◎10年先
 から戻ってきたと考える…幸福になる45のヒント」


とあります。


劇作家、演出家である鴻上さんのルポでしょうか
『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』からは、
戦争のおそろしさを改めて知ることができました。
また、たくさんのエッセイも書かれています。
本書は、
『孤独と不安のレッスン よりよい人生を送るために』
『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』と同じように、
楽に過ごせるためのヒントを教えてくれます。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「あなたの幸福を決めるのはあなた自身」
- 人と比べるものではありませんね。


・「いろいろなものを吸収するためにはタオルは乾いていないといけない。」


・「納得できないけれどやってみようとジャンプができた人だけが、未熟な自分を変える
  ことができる」
- 迷ったらやめることが多かったのですが、迷ったらとりあえずチャレンジするように
 しています。


・「自分に守るべきものがあるかどうかじっくり考えてみよう」


・「悩むことと考えることを区別する」
- 確かに漠然としたものではなくなります。






2つ目は、わたしが愛読している雑誌「NHKラジオ深夜便」2019年3月号より、
「五木寛之のラジオ千夜一夜」第9話「涙と悲しみ」①(前半)です。
そういえば、昔はそうだったと、
「明るくしようね」
と子どもたちによく語り掛ける自分を振り返りました。
「NHKラジオ深夜便」誌、おすすめです。



おかげさまで目の調子もだいぶよくなりました。
昨日は、自治会のお宮の清掃に参加できました。
少しずつ活動の場も広がりそうです。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「幸福のレッスン」鴻上尚史 大和書房 2015年 ①

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◇はじめに

 「自分は何を幸福と思うだろう?」 

   - 「メタ思考」の時期

   ~ ちゃんと答えられるか


 「あなたの幸福を決めるのはあなた自身」



1.否定から考えてみる

・「今日の昼食、どっちが食べたくないか?」自問してみよう

 ・「何が嫌いか?」 自分に質問してみよう



2.本当に飢えてみる

・まるまる一日、誰とも会わず、携帯電話、インターネット、テレビ、活字なしで過ご
  してみよう



3.真っ白であることを楽しむ

いろいろなものを吸収するためにはタオルは乾いていないといけない。

周到な準備をしたのにそれを捨てて

 ・週末に予定を入れないで楽しんでみる



4.判断を一時保留してみる

「自分ではよく分からないけれど、とりあえず、ディレクターの指示に従ってみる」

  = 判断を一時保留
  

 ◎ 納得できないけれどやってみようとジャンプができた人だけが、未熟な自分を変え
  ることができる            

 ・あなたが迷っていることを、とりあえずやってみよう

・信用できる人のアドバイスをとにかくやってみよう



5.若いときほど保守的である

自分の何を守っているのでしょう

若い頃 
   ~ 実体のないプライドとか体面

・自分に守るべきものがあるかどうかじっくり考えてみよう



6.絶対の根拠がない

・他人の評価で不安が解消されるかどうかとことん考えてみる

 ・自分が納得できる「絶対的な根拠」は何かじっくり考える



7.一瞬ではなく

一瞬の幸福は長く続かない

 ・宝くじ、結婚、出産 

・一瞬の幸福にどんなものがあるだろうか

・一瞬でなく、持続する「幸福」を考えてみよう



8.悩むことと考えることを区別する

・あなたが悩んでいる問題を箇条書きしてみよう










☆「涙と悲しみ」(「五木寛之のラジオ千夜一夜 第9話」『ラジオ深夜便」2019年3月号) ①(前半)

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◇涙と悲しみの効用

 浄土真宗の開祖親鸞が亡くなったのは、90歳のときでした。臨終のときを悟った親鷺は、
弟子たちに次の言葉を残したとされています。


「一人居て喜ばは二人と思うべし、二人居て喜ばは三人と思うべし、その一人は親鸞なり」
                             (『御臨床の御書』)

 仏の教えを広めることに生涯をささげた親燃は、この世の命が尽きたあとも、仏の道を
歩み続けようとしていました。自分はこれから極楽浄土へ往き、仏になって帰ってくる。


 だから弟子たちよ、一人でいるときは二人だと思いなさい。二人でいるなら三人だと思いなさい。

 
 うれしいときも、悲しいときも、決して一人ではない。

 親鸞はいつも皆のそばにいるから。


 そう言って旅立っていったというのです。




◇心と体は誰よりも頼りになる仲間であり、決して自分を裏切らない。

私たちは一人ではない。親燃のこのメッセージは、宗教や宗派の違いを超え、信仰の有無
とも関係なく、現代の私たちに通じるものがあります。


 ほかならぬ自分自身の心と体が、いつでもどこでも自分とともにいてくれる最も親しい友
であり、誰よりも頼りになる仲間であり、決して自分を裏切ることのない存在だからです。


 私が健康に関して発言し始めたのは、かれこれ20年以上前のことでした。


 当初から、人間の心と体は一対のものと捉え、『こころとからだ』(1996年)というタ
イトルの本も刊行しています。


 例えば、「日本人の二人に一人はがんになる」などと言われるほど、長寿社会を生きる私
たちにとって、がんは身近な病気になっています。


 発症の要因はさまざまあるものの、ストレスががんを招く大きな要因の一つであることは
定説になっていると言っていいでしよう。


「病は気から」というわけですが、では、強いストレスにさらされている人が必ず病気にな
るかというと、そうでもないところが不思議です。


 私自身、小説家としてデビューして半世紀、日々ストレスの連続でした。


 きょうが締め切りなのに原稿が上がらない、いっそどこかに身を隠してしまいたいと思う
ような場面を数限りなく経験してきました。


そんな私が、86歳の今もこうして原稿と向き合う毎日を過ごしていることから見ても、ス
トレスだけが病気のもとではないことは明らかでしょう。


 そうなると今度は、ストレスには良いストレスと悪いストレスがあるのだ、という説が浮
上してきます。


 大変でもやりがいを感じられる仕事は良いストレス、いやいやながらやらされる仕事は悪
いストレス、といったところでしょうか。


 果たしてストレスをそんなふうに二つに分けることができるのか、私自身はちょっと疑問
に思ってはいるのですが、そうはいっても、人生も後半に入るあたりから、当然のことなが
ら、誰しもフィジカルに体力は落ちてくるものです。


 そこをカバ-していくためには、やはり、心を整えて気持ちに余裕を持たせることがとて
も大事になってくると思うのです。


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