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「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ④(最終) /「声もやる気も変わらず50年」 小林克也 (月刊『ラジオ深夜便』2021年1月号より)①(前半) [読書記録 教育]

今回は2冊紹介します。


1つ目は、12月29日に続いて、森川正樹さんの
「言い方ひとつでここまで変わる教師のすごい! 会話術」の紹介4回目 最終です。


いいなあと思って、メモするのですが、実際は半分も生かすことができません。
しばしば目を通し、言葉にしてみることが大切なのですね。


出版社の案内には、


「大ヒット『すごい! 』シリーズの会話編、ついに登場! ○『静かにしなさい』よりも効
 果のあるひと言○集中力を一気に高める『言葉の演出』○『物言わぬモノ』に話させる
 子どもが思わず動きたくなる『教室コトバ』を65の具体的なセリフでわかりやすく紹
 介。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「上手くできなかった子どもが負担に思わないような伝え方を!」


・「『ノー』にもいろいろな言い方がある」


・「対等に接することで関係が深まる」


・「楽をしても成長しない」


・「引き出しの数が楽しみの数」





2つ目は、月刊『ラジオ深夜便』2021年1月号より
「声もやる気も変わらず50年」①を紹介します。
NHKラジオ深夜便の4時台「明日へのことば」(インタビュー)の内容を文字に起こし
た記事です。
たまたま放送を聴いていて、小林克也さんの若々しさに驚きました。
その後、radikoでFM NACK5の「FUNKY FRIDAY 」毎週金曜日9:00〜17:55 を聴く
ようになりました。
いろいろな方をインタビューで知ることができる番組、また月刊誌がわたしは好きです。







<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「教師のすごい会話術」森川正樹 東洋館出版社 2014年 ④(最終)

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[とっさのひとこと]編

◇教師のすごい切り返し方     

□それはね、魚屋さんが「魚売っていいですか?」と聞くのと同じだよ

  目くじらを立てずユーモアで返す

  ユーモアの後はしっかり押さえる


□歌のお兄さんが登場したときの笑顔で歌いたい

  雰囲気を言葉に落とし込む

  子どもたちをその気にさせる声掛けを

 
□デジカメで写真を撮る

  子どものやる気を起こさせる仕掛け
   
  デジカメに仕事をさせよう

 
□メッセージを書いた付箋を机に貼っておく  

  音声だけでなく文字でも伝える
   

□ミニ黒板に話させる
 
  物言わぬ物に話させる  
   → メッセージを書き、黙って提示

  そのときのいちばんの伝え方を考えよう

 
□その話は話題の少し横にあるなあ

  上手くできなかった子どもが負担に思わないような伝え方

 
□×あとでね

  会話にも旬がある 
   - できるだけそのときその場で

  「今この瞬間」を逃さない

 
□あはははは…(真顔で)はダメ

  「ノー」にもいろいろな言い方がある


□これではときめかないわ

  理屈よりも感情で伝える

  どうやって「これじゃだめなんだ」と実感させるか
 
 
□人差し指を高く上げ口元に持ってくる

  無言でも伝わる信頼関係を築こう

 
□まいりました、完全に先生の負けだ

  一対一の設定で話す  
   - 対等に接することで関係が深まる

 
□エースになれ

  子どもを鼓舞する言葉の力



<キャッチフレーズで話す>




[教師の口癖]編

◇意識と言葉はつながっている

□楽しくてたまらないのが勉強

  教師も子どもと同じベクトルを持つ

  教師自身が楽しくてたまらない勉強を

 
□どうしたらできるんですか

  学びのチャンスは目の前になる

 
□×「えーっ」「えーっと」「あのー」

  意味のない言葉を排除する

 
□×うちの学校の子は

  教師も一緒に成長していく

 
□「陰口」ではなく「日向愚痴」

  よい言葉の習慣を付ける

 
□迷ったら難しいと思う方を選べ

  人の成長を支える言葉 
   - 楽をしても成長しない

 
□×また今度やります

  その行為に落とし込む

 
□その道のエキスパートになれ!

  引き出しの数が楽しみの数

 

<教師の口癖がクラスの空気をつくる>


◇森川正樹

兵庫県生 兵庫教育大学院修了言語系教育分野(国語)修了

教師塾「あまから」代表  読書会「月の道」主宰








☆「声もやる気も変わらず50年」 小林克也 (月刊『ラジオ深夜便』2021年1月号より)①(前半)

□小林克也さん(79歳)は広島県福山市のご出身。上京後、外国人観光客のガイドなどで英
語とアナウンスに磨きをかけ、1970(昭和45)年にラジオのDJとしてデビユ-しました。
以来、50年、人気DJとして活躍を続けています。80歳目前にして、ますますパワフル
な小林さんにお話をうかがいました。              聞き手 迎康子

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◇今でもアクセントに自信がない

――ようこそおいでいただきました。


小林  お-い起きろ-…ごめんなさい(笑)。皆さん起きてらっしゃいますね。すいませ
ん、小林克也です。


――ありがとうございます(笑)。声の力が相変わらずお強いですねえ。ディスクジョッキ
生活は50年となったそうですね。


小林  はい。実は僕、ラジオの仕事を始めたのは結構遅いんですよ。ラジオが大好き
で、やりたくてしょうがなかったんだけどなかなかチャンスが来なくて。30ちよっと前
にやっとラジオの仕事が来て、気が付いたら十本の番組を持ってました。びっくりでし
ょ?


――はい。そして今もバリバリの現役というところがまた、すばらしいですよね。


小林  僕の中には、自信がものすごくある自分と、全くない自分が入り交じってて、だ
から続いてるんじゃないかと思うんですよ。最初にマイクを通してしゃべり始めたとき、
スタッフが「小林さんはどこかなまりがあるんだよな」って言うので、「俺は広島だから
ね」って返したら、「いや、そういうなまりでもないんだよ」って。考えたら、英語を勉
強するため、日本語を忘れた時期があるんですね。忘れたっていうのはおかしな表現だけ
ど、英語は子音が強いんですよ。だから僕も意識して強くしてたんですが、日本語のアク
セントもそうなっちゃったみたいです。
 ただ英語もね、歌で勉強したんです。だからカントリーがはやってるときは南部なまり
の影響を受けて、R&Bがはやると今度は黒人英語、ビートルズが入ってくるとイギリス
英語という感じですよ。それでいろんななまりがまじっちやったんです。
 周りからは「それでいいんだよ」って言われますが、僕自身は今でもアクセントに自信
はないですね(笑)。




◇ラジオは一人でやるからいい

――まさにディスクジョッキー界のレジェンドというような存在ですよね。


小林  長くやってるからそう言われるようになったんじゃないでしょうか。洋楽を紹介
する<ベストヒットUSA>というテレビ番組の司会を40年ほどやっていますが、今では
BS放送に移りましたからね。内容も昔は洋楽の紹介をすればよかったんですが、今はイ
ンタ-ネットの動画で見れるし、情報も十分に受け取れる。だから年配の視聴者に「君た
ちが青春時代に燃えたこの歌は、実はこういう歌だったんだよ」と、ネット情報ではなか
なか得られないレアな話をするようにしています。聞いている人に「あれはそういうこと
だったのか」と気付きがあると、それが「年をとったけれど、自分は昔はこういう人間だ
ったんだな」という発見につながることもありますよね。そこまでいけば、番組の目的は
達成したなっていう気持ちです。


――いつもアンテナを張って、あらゆる音楽情報を集めているんですか。


小林  そういうイメージがあるようですが、僕はふだん、どちらかというと気になる音
楽とか好きな音楽しか聞かないですね。ラジオは人の番組を聞くのも大好きなので、車内
ではだいたいラジオを聞いてますよ。中でも<ラジオ深夜便>は、いちばんラジオっぽい
番組だと思う。


――あら、ありがとうございます。


小林  この番組は原則的に一人で話すスタイルですよね。僕はラジオは基本、一人でや
るものだと思ってる。複数でわいわいやると、誰の声か分かんなくなります。10人ぐらい
登場する番組もあって、しかたがない場合もあるんですが、寄ってたかって作ったものは
パ-ソナルなよさがなくなりがちです。逆に言えば、パソナルなよさが出ているのが、い
いラジオ番組だと僕は思うんですよ。
子どものころからいろんなラジオを聞いてるから、いろんなよさを知っています。例えば
アメリカのラジオっていうと、みんなテンポとか独特のイメージを持っているでしょう日
本の洋楽番組でもそれをまねてイントロにナレーションを重ねたりします。番組のMCが
音楽にかぶせて「さあこれはロ-リングスト-ンズの…」なんて紹介を始めたりしてね。
 でも、実はああいうのはアメリカではやりません。イントロは、聞く人の心を集中させ
て曲の世界へ持っていく役目があるんです。そのイントロを殺してしまったらロックファ
ンは怒りますよ。「お前、キ-ス•リチャ-ズがここでギターやってんじゃん、何でしゃ
ベるんだよ」って。
 60年代のアメリカのラジオではやったのは、曲をかける前には歌手と曲名を紹介しない
スタイルでした。「次は何だろう」って期待させて、ど一んと曲を流す。聞いている人は
「この曲が来た」と喜びもひとしおになる。そこにエンターテインメント性があるんです。
でも日本はね、そういうのみんな殺しちゃう。「さあ次はビートルズの『ヘルプ』」って
言ったら、ビートルズが「へールプッ」って歌い出す、あれはバカの骨頂なんですよ…あ、
すいません、僕はしゃべり始めたらこういうふうにずっとしゃベってます。自分の思うこ
とだけしやべる悪い癖があって。ともかく、もうラジオの時代じゃないみたいなことを言
う人もいますけど、僕はラジオの時代はこれからもずっと続くと思います。


――力強いお言葉…。


小林  それに、ラジオは生で何万人の人と同じ瞬間を分かち合う体験ができるんです。
例えば、CDを持っている曲でもリクエストしますよね。それは、その曲をラジオで聞き
たい、そして同時に、その時間をみんなと分かち合いたいという気持ちがあるんですよね。

(一部略)

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