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「幸福のレッスン」鴻上尚史 大和書房 2015年 ③(最終) /「『逃げの人生』も悪くない -挫折からのルネサンス」山田ルイ53世 月刊『NHKラジオ深夜便』2019年3月号 ②(後半) [読書記録 一般]

今回は2つ紹介ます。1つ目は、1月7日に続いて、鴻上尚史さんの
「幸福のレッスン」3回目の紹介 最終です。


まだ途中までしか読んでいませんが、取り入れると気持ちが楽になりそうです。



出版社の案内には、


「◎悩むことと考えることを区別する、◎「受け身のポジティブ」で生きる、◎10年先
 から戻ってきたと考える…幸福になる45のヒント」


とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「自分が大変な状況の中にいると思ったら、にやりとできることを探す。苦しい立場に
  いる人が言ったユーモアをネットや活字や友人に聴いて探してみる」


・「『大丈夫』を口癖にしよう。『もうだめだ』と『大丈夫』を交互につぶやいて違いを感
じてみる」


・「100点の期待をやめて35点の期待にする」


・「険悪な人間関係は仕組まれたものと思いがちですが、多くは自分が無意識に準備した
  もの。自分自身を『運がいい』と思い続ける。」




2つ目は、昨日に続き、月刊『NHKラジオ深夜便』誌より山田ルイ53世さんの
「『逃げの人生』も悪くない -挫折からのルネサンス」2(後半)です。
特に印象に残ったの言葉は、

-「どんな人の人生にだって意味のない時間はあるのに、『全てのことに意味があって、
  今の君を作り上げている」みたいな空気ですよね。もちろんそういう考えがあって
もいいんですけど、それでしんどい思いをしている人も結構いるはずなんです。」

です。
 いろいろなことに「目標」を設定させたがるのですが、なくても…。







<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「幸福のレッスン」鴻上尚史 大和書房 2015年 ③(最終)

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19.ユーモアを忘れない

 「どうにもならないこと」をポジティブに楽しむこと
 
 「笑い」は「構図」がずれるところから生まれる 


 ・自分が大変な状況の中にいると思ったら、にやりとできることを探す

 ・苦しい立場にいる人が言ったユーモアをネットや活字や友人に聴いて探してみる




20.「受身のポジティブ」で生きる

  横尾忠則  自身を「受身のポジティブ」と呼ぶ


・しばらく「受身」で行動してみる。ただしポジティブに




21.「もうだめだ」ではなく「大丈夫だ」と思う

本当に苦しいとき「大丈夫」とつぶやく人がいたら、みんなその人の周りに集まる


 ・「大丈夫」を口癖にしよう

 ・「もうだめだ」と「大丈夫」を交互につぶやいて違いを感じてみる




22.「めんどくさい」がすべてを腐らせる

  一つひとつ片づけていく


・「めんどくさい」と絶対に言わない

・目の前のことに集中する




23.自分を好きになる

  ×「否定のコミュニケーション」 会話は続くけれども…


 ・100点の期待をやめて35点の期待にする

 ・何点の自分なら好きになれるか考える




24.強引に楽しむ

身近なものをひとつ強引に楽しんでみよう


 ・友達と「くだらないもの自慢」をしてみよう




25.思っているとそうなる

険悪な人間関係は仕組まれたものと思いがちですが、多くは自分が無意識に準備した
  もの

  自分自身を「運がいい」と思い続ける  


 ・「自分は運がいい」と繰り返し口にする

・「実現したい思い」を考え、声に出してみる




26.旅に出てみる

固定的なもののみ方をリフレッシュする

  パソコンやテレビの前に立っているだけでは人生は変わらない 


 ・行き詰まったら一人旅に出る 今すぐ どこでもいい

・友人からお薦めの都市や国を聞いておく

・まずは日帰りや一泊二日の小旅行から


 ~P144 26まで








☆「『逃げの人生』も悪くない -挫折からのルネサンス」山田ルイ53世 月刊『NHKラジオ深夜便』2019年3月号 ②(後半)

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◇僕は社会の歯車になりたいんや!

- その後、愛媛の松山で大学生活を送るわけですが、お笑いの道へ歩むきっかけもそ
のころにあったそうですね。


山田 大学で仲良くなった先輩がいて、なぜか、その人の知り合いを通じて短大の学園
祭で漫才を披露することになったんです。僕がネタを書いたんですけど、内輪なんでめ
ちゃめちゃうけて、勘違いしてしまったんですよ ね、二人とも。「お笑い芸人になろう」
とすっかり盛り上がって、香川で開かれた漫才の 全国大会の予選に出たんですけど、
そこで今度は大恥をかいたんです。緊張のあまり先輩の頭が真っ白になり、「無」の状
態(笑)。
 大いにすべって、気まずい思いで帰る車中、なんと先輩が「俺、ほんまはお笑いより
やりたいことあんねん」って言い出したんですよ。僕びっくりして、「いやいや、自分
が誘ってきたんちゃうん?」と思ったし、すでに精神的にお笑いの道に行くことに依存
していたから、すごく裏切られた感じがしました。だからその夜か次の日ぐらいにはも
う、一人で芸人になろうって決めるんです
 大学も四年で卒業できない状況だったんで「ここでリセットしよう」と東京のタレン
ト養成所の面接を受けて、合格しました。住む部屋は電話で決めて、ほとんど誰にも知
らせんと、松山から消えたんです。それが僕のお笑い芸人のスタートです。


- 引きこもっている怖さと芸人として売れるまでの怖さ、どちらが大きかったですか。


山田 僕の中では同じぐらいです。外に出るようになったとはいえ、芸人になってもま
だ本当の意味では社会に参加できていなかったから。社会の歯車になりたくないなんて
よく言われますけど、当時の僕は歯車になりたくてしかたがなかったんです。でも自分
はすでに欠陥部品だから、その仕組みに入れてもらえないっていう気持ちが強くあって、
本質的には引きこもりと変わりませんでした。


― そしてお笑いコンビ「髭男爵」を結成し、2007(平成19)年のお笑いネタ番組出演を機にブレークします。当時のお気持ちは?


山田 やっとセーフティーゾ―ンに来られた、まっとうな社会に戻れたという安心感が
ありました。このときが、僕が本当に引きこもりを脱した瞬間です。


― いわゆるルネサンス=復興ですね。


山田 きれいにいこうとしますねぇ(笑)。でも、そうかもしれないです。もろ手を挙け
て「やったー!」という感じではなくて、やっと岸にたどり着いたような気持ちでした。




◇引きこもり生活は「むだ」の極み

― 先ほど大学生活をリセットしたというお話をされましたが、人生をリセットするこ
とについてはどう考えていますか?


山田 良いことだし、どんどんするべきだと僕は思います。自分の人生をリセットでき
るのは、自分しかいませんから。だからといって、死ぬなんてことは絶対だめですよ。
 リセットに抵抗がある人は、そこまでの自分の人生や頑張りが大事なんだと思うし、
もちろんそれは当たり前です。でも僕はもうぐちゃぐちゃで「人生が余ってしまった」
と思っていたんで、リセットは全然惜しくありませんでした。それは別にそこまでの自
分を否定するのではなく、あったことは受け止めて、過去として捉えるということです。


― 振り返ってみて、引きこもっていた6年間はどんな時間だったでしょうか?


山田 多感な時期を部屋に閉じこもって過ごしていたのは良くないことです。友達と遊
んで、けんかして仲直りしたり、勉強を頑張ったり、部活に励んだりしたほうが、当然
人生としては充実しているし、思い出のアルバムのぺージもだいぶ増えるわけです。そ
こをごっそり失っているんですから、僕にとっては完全にむだな時間やったと思ってい
ます。
「引きこもっていた期間があったから、今の自分がある」という答えが好まれがちです
けど、人生にはむだなことっていっぱいありますよ。僕には全く「無」の6年ですから、
心の中でさばを読んで、今、自分は37歳やと思っているんです(笑)。


― 今の世の中、むだを許さない傾向があると思いますか?


山田 隅々まで役に立つとか、意味のあることが「良しだ」でいう風潮が強すぎる気が
します。どんな人の人生にだって意味のない時間はあるのに、「全てのことに意味があっ
て、今の君を作り上げている」みたいな空気ですよね。もちろんそういう考えがあって
もいいんですけど、それでしんどい思いをしている人も結構いるはずなんです。だから、
もし僕の意見がそういう人の助けになるのであれば、これからも「あの時間はむだやっ
た」って極端に言っていこうと思います。

    2018年12月10日放送 「引きこもりからのルネサンス」
 (一部略)

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