「新時代の教育をどう構想するのか」藤田英典 岩波ブックレット№533 2001年 ② /「いびきのことがよくわかる本」高山幹子 小学館 1998年 ②【再掲載 2013.12】 [読書記録 教育]
今回は、1月13日に続いて、藤田英典さんの
「新時代の教育をどう構想するのか」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「首相の私的諮問機関として各界の識者を集め、集中的な討議をへて発表された教育改革
国民会議の報告は、教育基本法の見直し・奉仕活動の必要性など、大きな関心を呼び、
今後の政策に反映必至の重大な提案を含んでいた。委員として参加・発言した教育学者
が提案内容を検証・批判しながら『いま本当に必要な教育改革とは』を訴える。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「臨教審以降の改革は新自由主義的な制度改革。
一律平等主義・画一平等主義が日本の教育をダメにしたと主張し、『ゆとりと個性』を
スローガンに掲げ、学校五日制の導入・拡大、中高一貫教育の導入、入試の多様化な
どの政策を展開。」
・「国民会議の報告とは才能による教育機会の差別化の正当化」
・「『非才・無才には,せめて実直な精神だけを養ってもらえばよい』
三浦朱門(元教育課程審議会長) 」
・「問題は、国家主義の下,復古的な道徳主義や社会的な効率主義や独善的なエリート主
義の観点から進められようとしている点にある」
コロナ禍の今、階層的分断化を感じるようになりました。
経済的に豊かになった人で、「ノブレス・オブリージュ」精神を発揮する方は多くはなく、
豊かになれない人に、ただ「自己責任」と…
何のために「『社会を牽引するリーダー』を育成する必要がある」と謳ったのかと思って
しまいます。
もう一つ、再掲載となりますが、高山幹子さんの
「いびきのことがよくわかる本」②を載せます。
いびきがひどい、時々息が止まっているようだと妻が心配してくれます。
何回か、耳鼻科、内科のクリニックを訪れ、機器をつけ測定しましたが、
いずれも、睡眠時無呼吸症候群といわれる
「7時間中10秒以上続く無呼吸が30回以上、あるいは1時間に5回以上の無呼吸」
にはあてはまらず。
せめてと、ここに書かれていた、横向きで寝る、枕を工夫し上体を起こし気味に、鼻呼吸
を心掛ける、温度・湿度に気配りをしています。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「新時代の教育をどう構想するのか」藤田英典 岩波ブックレット№533 2001年 ②
◇教育改革の新しい危険な流れ② -公教育のエリート主義的再編と階層的分断化
特徴② - 教育のエリート主義的再編と階層的分断化の推進
□臨教審以降の改革
一律平等主義・画一平等主義が日本の教育をダメにしたと主張し、「ゆとりと個性」を
スローガンに掲げ、学校五日制の導入・拡大、中高一貫教育の導入、入試の多様化などの
政策を展開
=「新自由主義的な制度改革」
□国民会議の報告
臨教審以降の「新自由主義的な制度改革」をさらに大胆に推し進め、もう一方で、教育
のエリート主義的再編と階層的分断化を国家主義的な観点から正当化しようとしている
「新自由主義的な制度改革」
・ 学校選択制の拡大
・ 中高一貫教育の大幅増
・ 習熟度別学習の促進
・ 大学入学年齢制限の撤廃
・ 五歳からの入学自由化の検討
∥
◎ 才能による教育機会の差別化の正当化
要:早い段階から「才能」に応じた教育が受けられるように教育システムを弾力化し
「社会を牽引するリーダー」を育成する必要がある
「階層的分断化」
社会性・道徳性や奉仕・献身の精神を育成するために、奉仕活動の義務化「道徳」
「人間科」「人生科」新設を提案
三浦朱門(元教育課程審議会長)
「非才・無才には,せめて実直な精神だけを養ってもらえばよい」 (斉藤貴男『機会不平等』文藝春秋2000 40頁)
◇教育改革の新しい危険な流れ③ - 国民的な改革運動の称揚
特徴③ - 国民的な教育改革運動を称揚しようとしている
○ このこと自体は好ましいこと
× しかし問題は次の点にある
国家主義の下,復古的な道徳主義や社会的な効率主義や独善的なエリート主義の観
点から進められようとしている点にある
↓↑
◎ 必要なのは 地域に根ざした自発的な改革運動
= ボランタリーな組織や集団による改革運動
※ 正否は、今後、政府・文部科学省や各自治体・教育委員会がそれらの提案をどう実
現していくかによる
◇本書の構成
□1章・2章 - 国民会議で何がどのように論じられたか
○ どのような観点から何が提案されたのか
○ 基調はどういうものか
□3章 - 筆者が異論や反対意見を述べた主な提案について
○ なぜ反対したのか その理由を記述
□終章 - 今後の改革のヴィジョンと指針についての筆者の考え
☆「いびきのことがよくわかる本」高山幹子 小学館 1998年 ②【再掲載 2013.12】
◇いびきのメカニズム(後半)
□危ないいびきの兆候
・ 太いいびき
・ 聞きづらいいびき
・ 子どもの大いびき
・ 早くせわしいいびき
・ 往復いびき
・ 音が時々止まるいびき
□いびきを音で分類する
振動いびき(低温)と狭窄いびき(高温)
◇睡眠時無呼吸症候群
◎「7時間中10秒以上続く無呼吸が30回以上、あるいは1時間に5回以上の無呼吸」
▲ 無呼吸が起こるたびに脳が覚醒し呼吸を再開させている
□3タイプ
① 閉塞型無呼吸 最多
② 中枢型無呼吸 障害
③ 混合型無呼吸
□ピックウィック症候群
□危険性
日本での有病率は1%以上
◎ 様々な合併症 ~ 高血圧・不整脈などの循環器系と心臓脳血管疾患
□治療
① 肥満 → まず減量
② 内科
○ CPAP療法(35万)
○ スリープスプリント(マウスピース)
○ 酸素療法
○ 鼻腔拡張テープ
③ 薬物
○ 呼吸刺激剤
○向精神薬(抑鬱剤)
④ 家庭
◎ 横向きで寝る癖
◎ 枕を工夫し上体を起こし気味に
◎ 鼻呼吸を!
◎ 温度・湿度に気配りと「アンスノール」エスエス製薬
「新時代の教育をどう構想するのか」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「首相の私的諮問機関として各界の識者を集め、集中的な討議をへて発表された教育改革
国民会議の報告は、教育基本法の見直し・奉仕活動の必要性など、大きな関心を呼び、
今後の政策に反映必至の重大な提案を含んでいた。委員として参加・発言した教育学者
が提案内容を検証・批判しながら『いま本当に必要な教育改革とは』を訴える。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は…
・「臨教審以降の改革は新自由主義的な制度改革。
一律平等主義・画一平等主義が日本の教育をダメにしたと主張し、『ゆとりと個性』を
スローガンに掲げ、学校五日制の導入・拡大、中高一貫教育の導入、入試の多様化な
どの政策を展開。」
・「国民会議の報告とは才能による教育機会の差別化の正当化」
・「『非才・無才には,せめて実直な精神だけを養ってもらえばよい』
三浦朱門(元教育課程審議会長) 」
・「問題は、国家主義の下,復古的な道徳主義や社会的な効率主義や独善的なエリート主
義の観点から進められようとしている点にある」
コロナ禍の今、階層的分断化を感じるようになりました。
経済的に豊かになった人で、「ノブレス・オブリージュ」精神を発揮する方は多くはなく、
豊かになれない人に、ただ「自己責任」と…
何のために「『社会を牽引するリーダー』を育成する必要がある」と謳ったのかと思って
しまいます。
もう一つ、再掲載となりますが、高山幹子さんの
「いびきのことがよくわかる本」②を載せます。
いびきがひどい、時々息が止まっているようだと妻が心配してくれます。
何回か、耳鼻科、内科のクリニックを訪れ、機器をつけ測定しましたが、
いずれも、睡眠時無呼吸症候群といわれる
「7時間中10秒以上続く無呼吸が30回以上、あるいは1時間に5回以上の無呼吸」
にはあてはまらず。
せめてと、ここに書かれていた、横向きで寝る、枕を工夫し上体を起こし気味に、鼻呼吸
を心掛ける、温度・湿度に気配りをしています。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「新時代の教育をどう構想するのか」藤田英典 岩波ブックレット№533 2001年 ②
◇教育改革の新しい危険な流れ② -公教育のエリート主義的再編と階層的分断化
特徴② - 教育のエリート主義的再編と階層的分断化の推進
□臨教審以降の改革
一律平等主義・画一平等主義が日本の教育をダメにしたと主張し、「ゆとりと個性」を
スローガンに掲げ、学校五日制の導入・拡大、中高一貫教育の導入、入試の多様化などの
政策を展開
=「新自由主義的な制度改革」
□国民会議の報告
臨教審以降の「新自由主義的な制度改革」をさらに大胆に推し進め、もう一方で、教育
のエリート主義的再編と階層的分断化を国家主義的な観点から正当化しようとしている
「新自由主義的な制度改革」
・ 学校選択制の拡大
・ 中高一貫教育の大幅増
・ 習熟度別学習の促進
・ 大学入学年齢制限の撤廃
・ 五歳からの入学自由化の検討
∥
◎ 才能による教育機会の差別化の正当化
要:早い段階から「才能」に応じた教育が受けられるように教育システムを弾力化し
「社会を牽引するリーダー」を育成する必要がある
「階層的分断化」
社会性・道徳性や奉仕・献身の精神を育成するために、奉仕活動の義務化「道徳」
「人間科」「人生科」新設を提案
三浦朱門(元教育課程審議会長)
「非才・無才には,せめて実直な精神だけを養ってもらえばよい」 (斉藤貴男『機会不平等』文藝春秋2000 40頁)
◇教育改革の新しい危険な流れ③ - 国民的な改革運動の称揚
特徴③ - 国民的な教育改革運動を称揚しようとしている
○ このこと自体は好ましいこと
× しかし問題は次の点にある
国家主義の下,復古的な道徳主義や社会的な効率主義や独善的なエリート主義の観
点から進められようとしている点にある
↓↑
◎ 必要なのは 地域に根ざした自発的な改革運動
= ボランタリーな組織や集団による改革運動
※ 正否は、今後、政府・文部科学省や各自治体・教育委員会がそれらの提案をどう実
現していくかによる
◇本書の構成
□1章・2章 - 国民会議で何がどのように論じられたか
○ どのような観点から何が提案されたのか
○ 基調はどういうものか
□3章 - 筆者が異論や反対意見を述べた主な提案について
○ なぜ反対したのか その理由を記述
□終章 - 今後の改革のヴィジョンと指針についての筆者の考え
☆「いびきのことがよくわかる本」高山幹子 小学館 1998年 ②【再掲載 2013.12】
◇いびきのメカニズム(後半)
□危ないいびきの兆候
・ 太いいびき
・ 聞きづらいいびき
・ 子どもの大いびき
・ 早くせわしいいびき
・ 往復いびき
・ 音が時々止まるいびき
□いびきを音で分類する
振動いびき(低温)と狭窄いびき(高温)
◇睡眠時無呼吸症候群
◎「7時間中10秒以上続く無呼吸が30回以上、あるいは1時間に5回以上の無呼吸」
▲ 無呼吸が起こるたびに脳が覚醒し呼吸を再開させている
□3タイプ
① 閉塞型無呼吸 最多
② 中枢型無呼吸 障害
③ 混合型無呼吸
□ピックウィック症候群
□危険性
日本での有病率は1%以上
◎ 様々な合併症 ~ 高血圧・不整脈などの循環器系と心臓脳血管疾患
□治療
① 肥満 → まず減量
② 内科
○ CPAP療法(35万)
○ スリープスプリント(マウスピース)
○ 酸素療法
○ 鼻腔拡張テープ
③ 薬物
○ 呼吸刺激剤
○向精神薬(抑鬱剤)
④ 家庭
◎ 横向きで寝る癖
◎ 枕を工夫し上体を起こし気味に
◎ 鼻呼吸を!
◎ 温度・湿度に気配りと「アンスノール」エスエス製薬