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小浜逸郎さんはこんなことを⑳-「間違いだらけのいじめ論議」小浜逸郎・諏訪哲二 宝島社 1995年 (2)  / 読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」28 「夫の宿題」遠藤順子 PHP研究所 2000年 ②【再掲載 2014.11】 [読書記録 教育]

今回は、1月20日に続いて、
「小浜逸郎さんはこんなことを」20回目、
「間違いだらけのいじめ論議」2回目の紹介です。


それは少し乱暴で、言い過ぎではないかと感じるようなこともあります。
一方、そうだなあ、よくそこまで…と思うようなことも書かれています。

新しい視点の「いじめ論議」だと思います。


出版社の案内には


「今、いじめが犯罪のレベルにまで達しつつある。いじめについて7人の専門家が考えに
考え抜いて執筆した本。学校認識・教育認識のリヴィジョナリスト(認識修正主義者)の
警世の書。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「『みんな仲良く』がいじめの原因
→『みんな違うんだから相手が自分と同じだと思うな」に」


・「カウンセリング以上のことをやる権限が教師に与えられていない。いじめられている
と思われる本人が拒否した以上やりようがない。」


・「マスコミの『子供たちの人権を侵害している』という学校バッシングが悪質ないじめ
をなくすための手段を奪ってしまった 。マスコミは『両手両足を縛り付けたボクサー
にリングに上がって闘え』と言っているようなもの」


・「いじめと超いじめ」
- 「超いじめ」という表現を始めて知りましたが、分かるような気がしました。


・「これから日本でも、学力面でなく生活指導上の面から、アメリカやイギリスのように 裕福な子弟は私立で教育を受けて、公立の学校はますます荒廃していく。」
- それでよいのだろうかと少し怖く寂しい思いがします。





もう一つ、再掲載となりますが、
「遠藤周作さんはこんなことを」28を載せます。
遠藤周作さんがよく訴えていた「こころあたたかな病院運動」の成果が、
このごろ発揮されきているように感じます。
診療所の医師の対応も昔に比べるとずっと丁寧なものになっています。
-「医師が死について掌握しているのはほんの数%?」
同様に思います。
「あと3か月の命」とだけ言われたらどうでしょうか。
伯父は、その言葉を聞き、急に元気をなくし、しばらくして亡くなりました。
もちろん、こころあたたかなお医者さんがほとんどなのですが…。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆小浜逸郎さんはこんなことを⑳-「間違いだらけのいじめ論議」小浜逸郎・諏訪哲二 宝島社 1995年 (2)

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◇それでもいじめは必要だ 諏訪哲二

□報道 
  
 センチメンタリズムとスキャンダリズム


□いじめは必要不可欠である

 学校は垂直的関係と水平的関係で成立
精神的コミニュケーションの空間

    ◎「友達のことはチクらない」教師にオープンにしない

    ◎「言わないことが子供らの論理」


□「みんな仲良く」がいじめの原因


 ◎「みんな違うんだから相手が自分と同じだと思うな」

 ◎「みんな仲良く」の建前の影響が強い

  ~ 学校の中にいじめの土壌ともなる水平的な関係があるからこそ、生徒は人間的に
   成長していける

◎ 人間関係のシュミレーションの場


□学校の指導は完璧だった

 大河内君非行グループ認定
   → 抜けるように指導

 カウンセリングが進められた

 ◎ それ以上のことをやる権限が教師に与えられていない

  = 大河内君が拒否した以上やりようがない

◎「本人の意思を尊重しろ!

  ◎ 親ですら気付かなかったことを、他人である教師に気付けといわれても無茶な要
   求だ


□いじめはなくすには「人権侵害」が必要

 非行グループ  ピエロ役とバンク役

◎マスコミの学校バッシング「子供たちの人権を侵害している」

◎ 悪質ないじめをなくすための手段を奪ってしまった
  マスコミは
   「両手両足を縛り付けたボクサーにリングに上がって闘え」
  と言っているようなもの」

  ※ 力が認められていない以上いじめは絶対に無くならない
 

□いじめと超いじめ

 ◎ 親や教師がいじめに気付くのは非常に困難であり、なおかついじめている子供自身
  にもその意識が希薄だから、どれだけ危険な状況になっていても手のうちようがない。


□最も有効ないじめ対策は?

 ◎ 何でもやってみるしかない

  ↓

 ◎ 私立に行かせる 

私立 教師に生徒を処分する権限があり,人権を侵害しても許される
                      ∥
      私立は「人権侵害」によって秩序が保たれているからいじめは少ない  |

 ◎ これから日本でも、学力面でなく生活指導上の面から、アメリカやイギリスのよう
  に裕福な子弟は私立で教育を受けて、公立の学校はますます荒廃していく。









☆読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」28 「夫の宿題」遠藤順子 PHP研究所 2000年 ②【再掲載 2014.11】

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◇人生を横切る宝物

□若き文士を育んだ三田文学


□奇想天外な素人劇団・樹座


□『深い河』ベナレスの河畔で  
   自分の偽善を感じる国・インド


□マザー・テレサからの手紙
◎ 人間も大きな生命に支えられている自然の一部


□アウシュビッツへの旅
アウシュビッツ = オス・ビィンチェム ナチ収容所
  ◎ コルベ神父(ポーランド)身代わり
 



◇魂の交わり 

□心あたたかな病院

 
□「心あたたかな学校」を!


□君は一人じゃないんだよ
◎「苦しみをともにする」


□医者の仕事は人の魂と交わること
◎読売新聞・日本テレビ「心あたたかな病院運動」
夕食時間の遅化,ボランティア導入

○経済的効率ばかりが突出して珍重され,無用の用が死後に
   ○身体と心とは別々ではない


□マニュアル通りではない言葉を ~ 人間的な交流
  ◎ セカンド・オピニオンを聞きやすいシステム作り
  ◎ 重篤な病名を患者に宣告するばかりで,宣告を受けた患者の精神的ケアは放置
            ↓
   医療側の心遣いを!
① スタッフ全員の紹介を(顔写真とともに)-出身地も
    ② 薬の説明を

     ③食事-一週間のメニューを


□脳死はやはり人の死ではない
脳死 - 臓器移植とともに
  自発呼吸,心臓,血色 ~ 誰が脳死と決められるか

◎ 医師が死について掌握しているのはほんの数%?

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