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「深谷昌志さんはこんなことを」①  /「わたし終いの極意」荻原博子 『ラジオ深夜便』2019.3 [読書記録 教育]

今回は、2つ紹介します。


1つ目は、わたしの「教育ノート」から
「深谷昌志さんはこんなことを」の紹介 1回目です。



深谷昌志さんは奥様の深谷和子さんとともによく知られる教育学者です。
共著も含めて、たくさんの本を出されています。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「学制発布は理念提示のみで、実際は寺子屋の教育を受け継ぐ形」


・「明治20年代子どもは準一人前の手伝いとして働き手の中に組み込まれていた」


・「大正時代になり教育観が転換された 
  大正自由教育:小原国芳
① 教師中心から児童中心へ 
     ② 教授から学習へ
③ 他律的から自律的へ 
     ④ 拘束から自由へ 
     ⑤ 画一性から個性的に」


・「昭和初めから敗戦まで子どもたちは農業を手伝いながら働き手として成長して
 いった(宮本常一)」


・「文部省のキャッチコピー『心の教育』『生きる力』『学校のスリム化』『新しい学
力観』等、帳尻あわせになりやすい」




2つ目は、『ラジオ深夜便』2019年3月号より、荻原博子さんの
「わたし終いの極意」を紹介します。
わたしのこれからのお金との関係性についてヒントをいただきました。








<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「深谷昌志さんはこんなことを」①

◇学習塾
  
 小学校6年生 
   昭和51年 27%  

   昭和60年 30%

   平成 5年 42%
  

 東南アジアに限られている
   韓国「学院」

   台湾「補習塾」


 諸外国から見ると信じられないくらい豊かな生活




◇「子どもの生活史―明治から平成」深谷昌志 黎明書房 1996年
 
□出版社の案内
 子どもを対象とした調査を重ねていくと、子どもたちが刻一刻と変貌している
のがわかる。それぞれの時代、子どもたちはどんな風に生きていたのか。明治か
ら現代までの子どもの生活を概観し、まとめた書。
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□明治5年 学制  
   8大学区32中学区210小学校区

◎ ほとんどの子が半年から1年の在籍
寺子屋風 ~ 寺院


   学制発布は理念提示のみ 
    → 実際は寺子屋の教育を受け継ぐ形


   罰則~訓誨(直立と留置)懲治~拘留
① 教師の命令に従う 
     ② 「礼儀」「信義」重視
③ 罰則規定明記
     ④ 男女別
・試験制度の採用
・学費負担の状況
金額は開きがある 需用者負担は建前


  <寺子屋風>
  勉強は主に珠算・習字・読書

  ~ 個別指導を基本 ~
教育の中央集権化は進んでいない



□明治20年代 単級多いが学級制も運動会も

 <陶冶機関>
   よそから来た試験官 明治24年変更


 <中学>
   ① 藩学→旧制中学 

   ② 私塾の発展 

   ③ キリスト教主義学校

   ④ 官立高等教育
  森有礼・中学校令
        →各県一校公立 その他は各種学校扱い
       落第が多い 
         明治19~26卒業生の割合2割(栃木中)

 
 <まとめ>
   子どもは準一人前の手伝いとして働き手の中に組み込まれた



□明治30年代  就学率が高まった

 ① 日清戦争の体験
          
 ② 軽工業の産業革命
     最低の基礎教育の必要性

 ③ 内地雑居
政策  「女子を引き込む」「授業料廃止」


 <寺子屋風名残>


 <学校教育の基準化> 
    明治40年 6年制 学芸会開けるくらいに
 

 <子守教育>
 


□大正時代  子どもが遊び始めたころ ノートと鉛筆

 自由教育の誕生 ~ 成城大(大正6年)

   教育観の転換 = 大正自由教育:小原国芳
① 教師中心から児童中心へ 
     ② 教授から学習へ
③ 他律的から自律的へ 
     ④ 拘束から自由へ 
     ⑤ 画一性から個性的に

   雑誌 
    「立川文庫」 - 総ふりがな 勧善懲悪
「少年倶楽部」- 子どもからは親しまれたが俗悪のレッテル


 <中学進学と小僧修行の両極化>
◎1割が中学進学
 


□昭和はじめから敗戦まで

 よく学びよく遊ぶ子供たち

 <豊富な遊び体験>

 <駄菓子屋の世界>

 <紙芝居の広がり>

 <働く子供たち>
    農業を手伝いながら働き手として成長していく(宮本常一)

 <受験勉強の過熱化>
 


□昭和20年代から現代まで

 群れ遊びからテレビゲームへ

 <新制中学>

 <野球と漫画の生活>

 <商品化された玩具>
昭和31年 ホッピング 
    昭和33年 フラフープ 
    昭和35年 ダッコゃん 
    昭和34年 ダイヤブロック

 <現代の子供たち>
 ① 少子化傾向の深まり 過保護・意欲不足

    ② 情報化の進展
電子メディア 
        ⅰ 知的世界の広がり 実在感の喪失
ⅱ ネットワーク拡大 自己の世界に埋没
ⅲ 自発性 受動性
※ コントロールする子とコントロールされる子
  
    ③ 高学歴化への傾向 
        自発的に解決する子への変化

    ④ 産業社会の成熟 
        働かないでお金が入る - お年玉


 <中学生が変わった>
   ① 人間関係の狭さ 
       一人でいることに慣れている

       テレビ漫画
        = いてほしいときにいて消えてほしければすぐいなくなる
        = 誠実な友


       ※ 生身の人との触れあいを苦手としている

   ② 社会的な達成意欲の低さ
「あすなろ物語」
       明日は檜になろうと大半の若者は思う

  = あすなろのまま人生を終えようとも檜を志した気持ちは青春の           思い出として心に残り続ける

↑↓
  
        現代の中学生は最初から達成を断念
               
   ③ 性差の少ない家庭作り
二人で協力して幸せな家庭を作りたい
= 社会的な達成の困難(裏腹)

       功 … むやみに大きな望みを抱くことなく、親しい友達を大事に
          して、昔風の性差にこだわることなく、自分の心情に応じて  
           マイペースの暮らしを送りたい中学生
   罪 … 社会的な活躍などを断念して,無気力な,友を持つことも
          なく,自分の世界に閉じこもりがちな家庭志向の強い中学生


   ◎もっと自信を持って我が道を進め
◎ 今の中学生は 挫折感を持った素直さと
逃避の心情に裏打ちされた優しさ





◇授業研究のテーマ
 
□文部省のキャッチコピー

 「心の教育」
 「生きる力」
 「学校のスリム化」
 「新しい学力観」



 ※ 帳尻あわせになりやすい



□子どもの中からテーマを

 子供たちを見ていて感じることがあったら,それをテーマにする

ぼんやりしている子
具体的に








☆「わたし終いの極意」荻原博子 『ラジオ深夜便』2019.3

◇荻原博子
 1954 (昭和29)年、長野県生まれ。28 歳からフリーの経済ジャーナリストと
して活動を続ける。『払ってはいけない資産を減らす50の悪習慣』『老前破産』
『老後のマネー戦略』『荻原博子のどんと来い、老後!』など、老後と経済を
テー マにした著作も多い。
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◇老後のお金の不安を具体的に考えよう

 とかく難しくなりがちな経済について、生活に根ざした言葉で解説すること
を心掛けてきました。


 60歳を過ぎて、同世代の友人とのおしゃべりに老後の話題が出るようになり、
老後のお金について同じような不安を持つことが分かりました。


 それで老後と経済をテーマにした本も書くようになったのです。


 老後のために、どれくらいお金を用意すればいいのか、ということですが、
三千万円とか五千万円とか耳にしても実際のとこが分からなくて、不安が不
安のまま募って不安だらけになっているのではないでしょうか。


 どれくらいかかるのか、具体的に考えてみましょう。


 贅沢しない暮らしを年金でまかなうとして、他に大きく必要なのは介護費と
医療費です。


 介護費用について、介護経験者が支払った額を調査したアンケート(生命保
険文化センター平成27年度)によると、平均で一人当たりおよそ550万円と出て
います。


 医療費については、日本では年齢が上がると負担が減り、高額療養費制度も
ありますから、夫婦で2、3百万円くらいでしょう。


 合わせて、二人でおよそ1千5百万円。これを目指して貯金するという方針が、
一つ立つのではないでしょうか。


 不安解消の対策を立てたら、とにかくやってみる。


 解決策が動き始めると、毎日は過ごしやすくなります。




◇必要額を取り置いて あとは楽しく使い切る


「そもそも貯金ができないから不安」と言う方もいます。


 こんな方法はどうでしょう。 

 
 生活費の余分を貯金しようとするのではなく、給料からあらかじめ貯金する
分を引いて、残りを使い切る状況を作るのです。


「全部使える!」と考えると、気分も変わって楽になります。


 将来の不安解消のためにやるのですから、ストレスをためてはいけません。


 人生においても同じことで、介護と医療のための資金以外は、楽しく使い切
るのがいいのです。


 子や孫に残したところでもめ事の種になるだけ。


 自分のお金は自分の力で作るという子や孫の経験の機会を、奪ってはいけま
せん。




◇自分のお金を守るのに情報に踊らされないで

 デフレの今、私がいちばん信用しているのは現金です。


 低金利だからと資産形成のための投資を勧める声もありますが、情報に踊ら
される必要はありません。


 自分が稼いだお金は自分のルールで守ればいいのです。
 

 そもそも、お金は人生の補助輪で、人間関係を潤すためのサポートのひとつ
にすぎません。


 人を幸せにするのは人間関係。


 仲が良ければ二人で一杯のかけそばを食べてもおいしいし、逆に、向かい合
ってステーキを食べてもおいしくないこともありますね。


 私は仕事を通して、人の老後はさんざん心配してきましたが、自分自身のこ
ととなるとまだ覚悟もできていません。


 老いていく両親の姿には、年をとるというのは亡くなる準備をするのだなと
思いましたが、これもまた、自分もそうなるとは想像できないんですよね。


「わたし終いの極意」を聞かれても、出たとこ勝負、駄目なときは駄目、行け
るだけ行こう!ということなのですけれど…。


 あっ、今、思いつきました。


「わたし、終わない」。
 

 これが、私の極意です。

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