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「人になる」花輪次郎 一光社 1999年 ③ / 「たとえ世界は終わっても その先の日本を生きる君たちへ」橋本治 集英社新書 2017年 ① 【再掲載 2017.2】 [読書記録 教育]

今日はお知らせから。
明日、浜松市出身の講談師:田辺一邑さんの独演会があります。
日時は、3月 20日 (日)  午後2:00 ~ 午後3:30。
場所は、浜松市天竜区熊の「熊ふれあいセンター」です。
(静岡県浜松市天竜区熊1977−2)
「熊(くま)」地区ですが、「くんま」の呼び方が一般的です。
「道の駅 くんま水車の里」は楽しいところです。
チケット数が限られているので、主催者にお問い合わせ下さい。
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今回は、3月16日に続いて、花輪次郎さんの
「人になる」の紹介 3回目です。


家庭教育の大切さを改めて思います。


出版社の案内には、


「非行少年たちに決定的な良い体験をさせなければ、せっかくの素質も芽生
 えてこない。1500人の非行少年をわが家に迎え入れ、共に生きてきた著
 者と家族の実践を、受託した一人の少年の立ち直ってゆく過程を通じて紹
 介する。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「実行のない美辞麗句は少年には絶対に通じない。なりふり捨てて実行し
  てあげることが最良のアプローチ」


・「牛の角を矯(た)めて牛を殺してはならない」


・「『掃きだめに豌豆咲き、どろ池に蓮の花育つ』安積得也」


・「『慈母に育てられし子、その知恵最も深し』
= 少年は向き合う大人次第でどうにでも変わる」




もう一つ、再掲載となりますが、橋本治さんの
「たとえ世界は終わっても その先の日本を生きる君たちへ」①を載せます。
今回の侵略戦争の報道に接し、本書を思い出しました。





昨日は勤務校の修了式(リモート)がありました。
修了式の後、離任式(リモート)も行われました。
子どもたちを前にカメラを通して短い挨拶をすることができほっとしました。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「人になる」花輪次郎 一光社 1999年 ③ 

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◇目覚めの予感

 ちょっとうれしかった
   「ママの作るご飯」が支え力になっている

園生はママの味で育つ
    ~ 生きる支え


 自然への目


 逃避という欲望との闘い


 ここは必要な場所
   受け止められているという人間関係


 まちまちな少年たちの反応
大人が見落としてはならないのは、わたしたちにふてくされた態度を示
  している少年の方が、実際はわたしたちの家族の背中、あるいは事実を己
  の全身で確かめていること

   ◎ 実行のない美辞麗句は少年には絶対に通じない

   ◎ なりふり捨てて実行してあげることが最良のアプローチ

    |

       ※ 常に向上する家庭




◇ここに来て少しはよくなってきたなと思う

 同じ屋根の下で  
   東農大 → 学徒出陣 → 東宝映画(食堂・農場)労働組合


「不良少年」の肖像画 
   昭和23山梨県の生家に呼び戻される
   
   → 昭和26 立て直しに挫折 東京へ


 鹿島鶴之助との出会い(中野区保護司会長)
イギリスの「不良少年」の話 口絵 
     スタンレー夫人が書いた「不良少年」の寂しげな肖像画

   ママとの出会い 
     弟の病院に1か月入院
     すてきな看護婦さん


 ママに異議あり
   言い訳しない


 逃走を企てる
   一度逃げた人も心から受け容れ喜ぶ

大人としては心にもっとユーモアを

   ◎「牛の角を矯(た)めて牛を殺してはならない」

   ◎「兎を追って山には入り見失いぬ。されど山を見たり」
横浜地裁 山崎調査官応接間


 回復する過程の感受性
安積得也 
    「掃きだめに豌豆咲き、どろ池に蓮の花育つ」

人皆美しき種あり
     明日何が咲くか


 家庭 
  「慈母に育てられし子、その知恵最も深し」

◎ 少年は向き合う大人次第でどうにでも変わる
     
    = 個として、人ひとりとして生かされているかいないか




◇転機

 こんなことは施設では絶対にない 
   誰かが逃げて他の人のプラスになることは施設では絶対にない


 逃げっぷりのよさで幸せに
   失敗をどうするか


 裁判官からの手紙


 忘れられない一日




◇非行文化からの脱出

 実家を訪ねる 
   人の世の法則 = 因果律、周期律、矛盾律

   父親を捜しに


 誤解されてもダメ
    「異議あり」栃木県喜連川

    グループダイナミクス 


 大雪の大晦日
   お金を返しに「約束を守る」

◎ 相手への思いやりが人間関係の絆信頼につながる
  

 三つの沢
   「同情の涙 肉体の涙=汗 正義の涙を流せる人間になれ」

  ◎ 自分の損得勘定で涙を流す人間になるな


 よい人との出会い
「人間は自分の心の中に、支えとしてすむ人が多いほど人生を豊かに暮
   らすことができる」

   ◎ よい思い出は人生を生き抜く力になり心の安全保障を育てる
  

 価値観が変わった
   自分のプラスイメージを









☆「たとえ世界は終わっても その先の日本を生きる君たちへ」橋本治 集英社新書 2017年 ① 【再掲載 2017.2】

<出版社の案内>
“イギリスのEU離脱決定”と“ドナルド・トランプのアメリカ大統領選
当選”を見て、成長と拡大を求め続ける資本主義経済の終焉を確信したと
いう橋本治。資本主義の終わりとは何か?その後を我々はどう生きるべきな
のか?「昭和の終わりと同時に日本経済は飽和した」「貿易なんて西洋人の陰
謀に過ぎない」「国民はクビにできないので、企業経営感覚の政治家は容易
に差別主義者になる」など、政治や経済といった枠を超えて次世代に語りか
けるメッセージ。
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◇まえがき

「喋った本」

「未来」を考えなくなったら、その人はもう若くない。

「'89」河出文庫  

「二十一世紀」ちくま文庫 
 インタビュア  
   フリーライター・カワキタ君51歳 
   集英社編集部・ホヅミ君32歳



◇序章 イギリスのEU離脱を見ながら考えた

□大きなものの終焉

 イギリスのEU離脱
  - 大きいものはダメ

 ブラックマンデーから4、5年にソ連崩壊、EU成立、バブルの崩壊
 

□紀元前から続く拡大志向

 軍事力が大国を成り立たせていた(昔)
 

□ソ連崩壊の仕方

 ソ連のアフガン侵攻 
  → タリバン
   
 アメリカの支援  
  → アルカイダ、オサマ・ビン・ラディン

 責任はブレジネフ
  - ソ連崩壊が後押ししてEU成立
 

□貧乏人の互助会になったEU

 大きなものが利益より負担をもたらすかもしれない



◇バブルになるとどうなるか

□「あの時代の気持ち悪さ」地上げ


□消費税導入と同時に消えた「贅沢品」というカテゴリー 

 1985年 プラザ合意 
      → 日本の円高

 消費税導入 ←→ 物品税の廃止
 

□貿易の自由とは貿易面での「戦争の自由」

 輸出できるものを持っているか?
 
    ↑↓

大事 ペイする第一次産業

 貿易の自由 = 貿易面での戦争の自由


□「押し売り」にお茶を出して迎えた日本
 

□ヨーロッパは大きくなりたかった

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