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「深谷昌志さんはこんなことを」⑤ /「ぼくのお姉さん」(丘修三・著 かみやしん・絵)の紹介文 (『もういちど読みたい子どものための文学』西本鶏介 ポプラ社 2014年 より) [読書記録 教育]

今回は、3月15日に続いて、わたしの「教育ノート」から
「深谷昌志さんはこんなことを」の紹介5回目。
出典は不明です。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「大人の子供化 = 漫画愛好者 ジーンズ・スニーカー 私生活大事」


・「子どもの大人化= 一人遊び」


・「自分の中に規範感覚の基準を」


・「シビックス=市民感覚を大事にする教育」




もう一つ、再掲載となりますが、西本鶏介さんの
「ぼくのお姉さん」(丘修三著 かみやしん絵)の紹介文を載せます。
丘修三さんの短編集『ぼくのお姉さん』は読むと優しくなれるような気が
する本ですが、この紹介文はぜひ読もうと思わせます。
西本さんの思いが伝わってきます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

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☆「深谷昌志さんはこんなことを」⑤
◇大人の子供化
□大人の子供化
  「漫画愛好者」

  「ジーンズ・スニーカー」

  「私生活大事」


□子どもの大人化

  「一人遊び」



◇地獄と極楽
 
□地獄行きの恐怖がブレーキ役

  ↓

□ヨーロッパ 
 ◎ 週一回教会で自分を反省する

  神がすべてを見通している。悪事を犯したものでも自分から懺悔すれば
 許すから包み隠さずすべてを語るように。

  = 悪事への抑制力


□シビックス=市民感覚を大事にする教育

 ① 人に迷惑を掛ける行為をしない

 ② 自分のしたことには責任をとる

    ∥

  ◎ 自分の生き方を認めてほしいから他人の生き方を認める

   |

 ◎ 「人のいやがることはしない。そして、自分のしたことは他人のせ
    いにしない。」



      ◎ 自分の中に規範感覚の基準を



◇研究テーマ(深谷昌志)
  
□文部省 
   キャッチコピー「心の教育」「生きる力」「学校のスリム化」「新しい学力観」


◎ 帳尻合わせになりやすい


□子供の中からテーマを

  子供たちを見ていて感じることがあったら、それをテーマにする



   【例】ぼんやりしている子  具体的に
        → 具体的に!









☆「ぼくのお姉さん」(丘修三・著 かみやしん・絵)の紹介文 (『もういちど読みたい子どものための文学』西本鶏介 ポプラ社 2014年 より)

【出版社の案内】
長年、児童文学評論を牽引してきた著者が、子どもの文学から人生の真実を
読み取る指針を2作品ずつとりあげ対照的にやさしく解説。

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◇「ぼくのお姉さん」(丘修三・著 かみやしん・絵)の紹介文

 はじめて、この作品を読んだときの感動がいまもありありとよみがえって
くる。


 障がい児の不幸なすがたを描いているからではない。


 障がいのある姉を持つ弟の苦しみ、そして家族のだれもがこの姉を心底愛
さずにはいられないやさしさが、しみじみと伝わってくるからだ。


≪だ、だ、だ、だっ…と、だれかが階段をいきおいよくおりる音で、ぼくは
 目がさめた。

 ねぼけまなこの耳に、お姉ちゃんの、特徴あるふとい声が聞こえた。

 「パパ、ああくてって。パパ、ああくね、ねっ!」

 「なんだって?ママ、なんていっているんだい?」

 と、お父さんの声。

 「はやくかえってきてねっていっているのよ。」

 お母さんの声だ≫



 ぼくのお姉ちゃんはダウン症で、福祉作業所へかよっている。


 その日の午後、ぼくはけさのお姉ちゃんのことも忘れて頭をかかえていた。
作文の宿題が兄弟のこと。


 たったふたりきりの兄弟だからお姉ちゃんのことを書くしかない。


 陽気なお姉ちゃんは、友だちがぼくの家へきたときも、愛嬌をふりまく。お
かげでクラス中にお姉ちゃんのことが知れわたり、

「チビ、デブ、ブスの三拍子」、

「おれにも、おまえのお姉ちゃん、みせてくれよ」

といわれてしまう。


 夕方、お姉ちゃんは、お父さんの帰りを待ちかねたように、みんなをゆきつ
けのレストランへ連れて行く。


 初めての給料で、ぼくたちに食事をごちそうしてくれるというのだ。



≪お父さんは、うつむいたままのお母さんに声をかけた。

 「さあ、ママ、ごちそうになろうじゃないか。」

 お母さんは、ハンカチで目頭をおさえた。

 「ママ、なたらめよ(ないちゃだめよ)。」

 お姉ちゃんは、しんぱいそうに顔をのぞきこんだ。

 お母さんがなぜないているのか、わからなかったにちがいない。

 「ええ、もうなかないわ。ひろ、ありがとうね。」

 お母さんは、いただきますと手をあわせて、ナイフとフォークを手にした。

 「おいしいわ!」

 「うん、こんなおいしいごちそうは、生まれてはじめてだよ。」

 お姉ちゃんは、それだけでじゅうぶんしあわせだったにちがいない。≫



 だが、お姉ちゃんの給料封筒のなかみはたったの三千円。


 食事が終わるとお父さんはお姉ちゃんにかんじょう書きと封筒をわたした。
お姉ちゃんは意気ようようとレジへ向かい、封筒からお札をだした。


 お札は三枚の一万円札に変わっていた。



≪家へ帰るとすぐに、ぼくは二階へかけあがった。

 (中略)

 ぼくはえんぴつをにぎりしめると、さいしょをの一行を書きはじめた。

 『ぼくのお姉ちゃんは障がい者です。』≫


 やっぱりぼくの大好きなお姉ちゃん。


 何度読みかえしても涙がこぼれそうになる。

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