SSブログ

「AD/HD LDがある子どもを育てる本」月森久江 講談社 2008年 ① /「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」大石久和 海竜社 2011年 ③【再掲載 2016.4】 [読書記録 教育]

今回は、月森久江さんの
「AD/HD LDがある子どもを育てる本」1回目の紹介です。



発達障害の子どもに向き合うための本です。
近くにいる支援者は、生きづらさを感じているこのことを思って、
つい焦ってしまいがちです。もちろんわたしも。
しかし、焦りは禁物。
基本の対応もわかりやすく教えてくれます。




出版社の案内には、


「学ぶ意欲、自信をもたせる支援の方法とは? 発達障害をもつ生徒と向き合っ
てきた教育界のエキスパートが学習の取り組み方をはじめ、友だちづきあい
や運動会などの行事といった学校生活全般についての支援法を示します。さ
らに家庭での学習や生活上の注意点など、悩んでいる保護者へアドバイス。
『困っている子』を理解し、その子にとって本当に役立つ支援は何かがわか
る、成功例が満載の書です。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「子どもの訴え 『ぼく困ってるんだ』」


・「どの子もさぼっているわけではない 
→ 脳内の中枢神経が原因と考えられる」


・「『できた!』の思いが自尊感情を育てる
→ 自分の力で成長していくように支援することが大切」


・「つまずきに厳しい対応をすることは避けたい。
二次的問題が起こりやすいから。
難しいことだが、対応を焦らないようにしたい。」




もう一つ、再掲載となりますが、大石久和さんの
「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」③を載せます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「AD/HD LDがある子どもを育てる本」月森久江 講談社 2008年 ①

1.jpg

◇子どもの訴え 「ぼく困ってるんだ」

□AD/HD  

 外の風景廊下の音すべてに気が散る


 特徴 
  ① 不注意  
      忘れ物・なくし物・やり通さない

  ② 多動性  
      つい体が動く・ひとりでしゃべる

  ③ 衝動性  
      結果を考えないまま行動に出てしまう


 困り感
  ・ 自分の行動をうまくコントロールできない 別のことに気が取られる
  ・ その場にふさわしくない行動をとる 周りの状況を省みなずに行動 
  ・仲間づくりがうまくできない



□LD   

 算数や国語が苦手で取り組めない


 学習6つの能力 
  ① 読む  
     とばす漢字

  ② 書く 
     マス目を飛び出る 
     正しくない

  ③ 計算する 
     指示がないと…

  ④ 聞く  
     流れについて行けない

  ⑤ 話す  
     スムーズに話せない

  ⑥ 推論する 
     仮説・表・グラフ



□原因  

 どの子もさぼっているわけではない


 原因は? 
  ・ 脳内の神経伝達物質が原因

  ・ 遺伝的な問題?

  ・ 脳の前頭前野のはたらき


 悪循環     

   できないことがたくさんある

→ やる気を失う

   → さぼっていると思われがち


 ◎ 脳内の中枢神経が原因と考えられる

    

□対応   

 ◎「できた!」の思いが自尊感情を育てる


 自尊感情
  ・ 全人格的な支援を

  ・ ゴールは社会での自立

  ・ 前に進むのは本人の力

 ◎ 自分の力で成長していくように

 ◎ 支援により改善する部分もある



□対応   

 支援する環境を整えて二次的な問題を防ぐ
   ◎ 今の問題に向き合う

   → 自信回復 

   → できることに目を向ける


 つまずき
×厳しい対応
   
   → 二次的問題が起こりやすい


 ◎ 対応を焦らない







☆「日本人はなぜ大災害を受けとめることができるのか」大石久和 海竜社 2011年 ③【再掲載 2016.4】

<出版社の案内>
世界の人々が驚異の目で見つめる日本人の美徳。そして、その欠点とは?
「国土」から紐解く 目からうろこの日本人論。
1.JPG


□小集落の中で暮らしていた日本人

 江戸末期
   3000万人  

 明治初期 
   約7万の村 = 1村当たり20~40戸

 大規模開発は江戸以降


□厳しいルールや強い権力を必要としなかった

 「峠」 韓国語「コゲ」(goge)

 小さい集落
 … ルールを決めて強い権力で集落をまとめると言うよりもお互いの合意
  でお互いが気まずい思いをしないことが優先 

◎「和を以て貴しとなす」


□気まずい思いをしないためにはルールよりマナー

 道路率  
   千代田区・中央区・港区・新宿区 22.8%

ニューヨーク          28.2%


□顔見知り範囲の和が最優先される独特の考え方

 宮本常一『対馬の寄り合い』(『忘れられた日本人』岩波文庫)

「うんざりするほどの時間を掛けて、皆が参加する話合いによって物事を
  決め、その決めたことを皆の約束として大切にしてきた」
   
         ∥
          
   ◎ 顔見知り範囲の和を最優先させる     

一人称・二人称の多さ


□「競争」という言葉は明治までなかった

 福沢諭吉が江戸時代末にコンペティションを「競争」と翻訳


□顔見知りの仲間と頑張るのが大好きな日本人


□小選挙区制が日本人の感性に合わない理由

 ◎ 小選挙区制は中選挙区制がもっていた選挙区住民による政治家の新陳代謝
  という機能を喪失させた


□強い権力を嫌う思考癖


□外に対するあこがれと客人への寛容さ

 石川英輔『泉光院江戸旅日記』講談社


□物見遊山が大好きな日本人


□人為を隠しきる庭園に美しさを感じる日本人


□一神教と多神教の世界の違い


□責任をとれない言葉が日本の政治を動かしている

 ◎ 言葉から個人が欠如する


nice!(146)  コメント(2) 
共通テーマ:学校