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「官僚崩壊どう立て直すのか」寺脇研 前川喜平 扶桑社 2021年 ④(最終) /「教育本44」佐藤学 平凡社 2001年 ①【再掲載 2016.3】 [読書記録 一般]

今回は、4月8日に続いて、寺脇研さん 前川喜平さんの
「官僚崩壊どう立て直すのか」の紹介4回目 最終です。



4回に渡って紹介してきましたが、74ページまでだけの要約です。
後半も、この要約後、読み終わりました。
具体的なことが多く、議員と官僚の関係性を考えました。




出版社の案内には、


「日本にはかつてエリート官僚たちが政策立案をリードする時代があった。
 しかし『政治主導』によって『政』と『官』の関係は一変。官僚たちは権
 力を私物化した安倍・菅政権の『私兵』となってしまった。しかし、本来
 の『政治主導』とは、国民から選挙で選ばれた政治家が政策立案を主導し、
 縦割り行政の弊害を打破していくためのものだったのではないのか―。文
 部科学省で事務次官を勤め上げた前川喜平、ゆとり教育を主導した寺脇研
 らが、かつての民主党政権と官僚の関係、政と官の関係が変質した原因、
 あるべき官僚の姿について徹底討論。日本再生の鍵は『官僚=国家の安全
 装置』にあった。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「いったいいつから官僚が面従腹背しなくてはならなくなったのか?」


・「公文書破棄が始まったのはつい最近。安倍政権になってから。
福田康夫首相のときとは逆」


・「コロナ対応のていたらく。司令塔を自任する政治家が多く、大臣や行政
組織ではない首相官邸が思いつきで指示するために担当省庁まで混乱し
てしまっている」


・「司司が自分たちの機能をフルに発揮することが大事」
「『司司』を上手く使うのが本来の政治の力」


現在読みかけている本は、
-『くじ引き民主主義』吉田徹 光文社新書- です。
まだ1/3しか読んでいませんが、
わたしにはなるほどと感じられることが多い本です。



もう一つ、再掲載となりますが、佐藤学さんの
「教育本44」①を載せます。
20年前に出版されたものですが、
教育にかかわる人向けにおすすめの本が紹介されています。



昨日は自治会の用排水路清掃がありました。
役員として今年度初の活動でしたが、天気に恵まれました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







 

☆「官僚崩壊どう立て直すのか」寺脇研 前川喜平 扶桑社 2021年 ④(最終)

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◇深遠を極めた20年 失敗の源泉 寺脇研 前川喜平対談 司会:吉田照美(4)

□加計学園獣医学部設置で実際にあった話
   
 安倍昭恵の名前があったのは適正な価格でなかった証
   値引き理由が書かれているのは上司の了解と○○○○を得るため
   

 加計学園はできちゃった既成事実化していた    


 前川
   加計学園を通した(面従の部分)

おかしいと思っても‥
「これはおかしい」とき逆はんこを押していた
   
  ◎いったいいつから面従腹背しなくてはならなくなったのか?  

   役人 
    次官―局長―審議官―企画官―課長補佐―係長―係員
     上下関係ははっきりしているが,必要があれば上司にも
    「それは違う」と言える
   

 寺脇
  「イエス ノー」
   

 前川  
  「イエス バット」
   松野大臣も加計学園には反対
    - しかし官邸の強い意向には逆らえなかった
             ↓
   ◎無理が通れば道理が引っ込むことが状態化
     
   下村大臣には「イエスバット」で対応することがほとんどなかった
     2014.4 教育勅語  確信犯的にひっくり返した
 

 公文書破棄が始まったのはつい最近
   ◎安倍政権になってから
     ↑ 福田康夫首相とは逆         
自民党の劣化  
      原因は「小選挙区制 + 政党交付金」
= 派閥の緊張感がなくなった
   ※首相が一年で代わる方が健全ではないか  
 

 縦割り行政は決して悪くない
   コロナ対応のていたらく
    ◎ 司令塔を自任する政治家が多く、大臣や行政組織ではない
     首相官邸が思いつきで指示するために担当省庁まで混乱して
     しまっている
               ∥
    ◎ どの組織が責任をもって政策を実行するかが曖昧だから
    ◎ 縦割り行政が悪いのではなく縦割り行政の弊害が悪い
   

 こども庁はナンセンス(屋上屋)         
 | 厚労省、文科省は課長を入れ替える人事交流をしている
最近の政治家は「行政は縦割りでそれによる弊害が多く国民もそう感じ
  ている」と思い込んでする。
   しかし、いいところもある。説明すれば良い。 
 

 官僚には「司司」の意識が重要
「司司」つかさつかさ = 中央の省庁、それぞれの役所
      それぞれに自分の所掌分野が有責任と権限を持ち仕事している
             |
    ◎司司が自分たちの機能をフルに発揮することが大事   
↑ どんな組織を作っても組織の中で縦割りができる
◎「司司」を上手く使うのが本来の政治の力

~P74まで







☆「教育本44」佐藤学 平凡社 2001年 ①【再掲載 2016.3】

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◇市民的教養としての教育学

 教育=世代間の文化の継承


 「教育への問い」
   ①人類最先端の革命思想の結晶
②人類最後尾の保守思想の老廃物


 誰もが教育についていっぱしの意見を持っている
↑↓
「教育学の教養を備えた専門家」は少ない
◎「教育学の専門家」は存在しない



<教育の再定義>

◇プラトン「メノン」 
 「教え」の不可能性と「学び」の根源性

  学ぶことの成り立ちを紀元前4世紀に考えた人

「想起説」という学びの概念

  教えることの不可能性と「学び」の過程
質問した結果として自分で自分の中から知識を取りだし持つよう
   になった


 「徳」は教えることができるのか
徳神の啓示である「正しい思惑と知識」により導かれるものであ
   り人が人を教えることはできない



◇ピアジェ「教育の未来」 ジャン・ピアジェ(1896~1980)スイス
 子供の内側から子供の世界を捉える

 子供の認知発達研究のパイオニア

 人間の発生的認識を理論として展開

 子供の経験を重視する構成主義へ 
   自然科学教育、中等高等教育に於ける学際性の必要

 道徳的な面でも構成主義を提唱
◎教育=理性をつくり道徳的な面での自己形成を図ること

◎教育を受ける権利
「すべての人が自己形成の期間中、学校という教育環境に身を置
     き、社会に適応していくために不可欠な論理的思考操作という
     道具を調整し完成する権利を有する」

   構成主義 = 知識 + 道徳 ~ 脱中心化概念



◇エリクソン「幼児期と社会」

 「育て-育てられる」関係の中からライフサイクル論の地平へ

  人の一生を全体として捉える

  自我と社会の接点からアイデンティティの確立へ
「アイデンティティの感覚」
・幼児期決定論ではない(~し直す)
・ライフサイクル論 人生全体を見直す視点

  アイデンティティと世代継承(ジェネラティバティ)の視点を重ねる
エリクソン 
      常に <育て-育てられる> 関係の中で人生を見る
「ジェネラティバティ(世代継承性)」重視(造語)

  アイデンティティ    と   ジェネラティバティ
<自我発達・人格形成・人生選択> <子育て・教育・世代継承>

◎二つがワンセット

 世代のつながりの中で見る
少なくとも3世代のサイクル
「子供たちの子供たちへ」時間的プロセスの大切さ

 後年の理論展開の萌芽
「子供・子供時代・幼児期」の意味

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