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「大人のための修学旅行 京都の歴史」武光誠 河出書房新社 2002年 ⑫ /「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所 2017年 ①【再掲載 2019.2】 [読書記録 一般]

今回は、4月20日に続いて、武光誠さんの
「大人のための修学旅行 京都の歴史」12回目の紹介です。




出版社の案内には、


「日本史の流れをしっかりふまえたうえでもう一度京都を巡ってみたい
 という願望をかなえる“読む修学旅行”の本。歴史的舞台となった名
 所旧跡から、日本史の実像が浮かびあがる。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「地方で力を付けた浄土真宗
15世紀教主蓮如の北陸地方での意欲的に布教して一大勢力に!」


・「浄土真宗の勢力の弱体化を図る江戸幕府の意向で分裂か?
顕如・教如父子の意見の対立による?」


・「六波羅探題 公家の中にも朝廷の目付役西園寺家
  後鳥羽上皇の企てをいち早く知らせた功績による」


・「敵将を供養した熊谷直実
直実の出家の真相は源頼朝が自分に加担しなかったことに抗議」



もう一つ、再掲載となりますが、妹尾昌俊さんの
「先生が忙しすぎるをあきらめない」①を載せます。
教員の多忙化が大きな話題となってからしばらくたちます。
しかし、現場は変わっておらず、
職場によっては、ますます多忙となっているところも…。
その結果、新規採用教員の競争率も低下傾向が続いています。
「公務員試験サクセス」のサイトを見ると、
令和2年度全国小学校の教員採用試験の全体の倍率は2.6倍
全国中学校の教員採用試験の全体の倍率は4.4倍でした。
小学校の倍率で2倍を切る県・政令指定都市は14でした。
「今なら、教員採用試験を突破できるチャンスは大きいといえる
でしょう。」
と書かれていますが複雑な気持ちです。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「大人のための修学旅行 京都の歴史」武光誠 河出書房新社 2002年 ⑫

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◇藤原氏の盛衰を物語る国風文化と呪術信仰(7)

□布教への熱意と流刑の歴史 [西本願寺]

 浄土真宗の開祖・親鸞


 地方で力を付けた浄土真宗
15世紀教主蓮如の北陸地方での意欲的な布教 → 一大勢力

一向一揆  本願寺 山科→大阪
石山本願寺 1570-1580 信長との戦い


    ◎宗主の顕如が信長と講話した後、本願寺は紀伊、和泉、
     大阪天満を転々とした
    |

    天正19(1591)年秀吉の招きで現在の西本願寺(京都)


 独自の財源による江戸建築の粋


 龍谷大学図書館
大学探検隊
    - 本願寺22世宗主大谷光瑞が組織
今も龍谷大学文学部は西本願寺境内

 

□分裂後の教団のあゆみ [東本願寺]

 父子の対立による分裂
浄土真宗の勢力の弱体化を図る江戸幕府の意向で分裂か?
天海(天台宗) 顕如・教如父子の意見の対立


 次第に力を付けた東本願寺
顕如の次男の准如  本願寺12世教主

秀吉に迎えられて西本願寺
↑↓
兄の教如が反発
江戸幕府 慶長7(1602)年 教如に京内の寺地
  ↓
12世教主を名乗り分離
東西分裂後 
     東本願寺 ~ 北陸地方、東海地方


 大師堂と本堂  
   東本願寺-宗教研究  
1665年 高倉学舎 → 大谷大学


 渉成園

 


□天皇にとっての最大の脅威 [六波羅探題跡]

 武家政権とゆかりの深い土地
六波羅探題 
     南北2つの政庁 
       南 - 平氏関係の土地
北 - 頼朝邸跡


 朝廷監視のための出先機関
天皇が武士に不利なことをしないように常に朝廷を監視

公家の中にも朝廷の目付役
    - 西園寺家
  後鳥羽上皇の企てをいち早く知らせた功績


 武士によって滅ぼされた六波羅探題
1333年5月7日 足利尊氏等の攻撃で滅びる


 大谷本廟

 

□念仏を唱え、救済活動をした [六波羅蜜寺]

 「どくろ原」の霊を成仏させる


 市聖・空也の多大な業績
  空也(903-972)


 民間仏教の拠点となる 
西光寺 → 六波羅蜜寺


 大道珍皇寺

 

□民衆に受け入れられた千手念仏 [知恩院]

 浄土宗の開祖・法然


 知恩院のおこり 
   大谷寺知恩教院


 江戸幕府の保護で民間に浸透
徳川家康 浄土教の信者
   明治初まで門跡


 宮崎友禅像

 

□座禅を組んで悟りを開く [建仁寺]

 禅の教えをもたらした栄西
南宋に 1168年1187年 → 禅宗創始


 源頼家の援助による建仁寺の完成
旧仏教の圧力を避け幕府勢力圏の六波羅そばに


 武家層の支持を得た


 安井金比羅宮

 

□庶民の出家を可能にした新仏教 [金戒院光明寺]

 敵将を供養した熊谷直実


 直実の出家の真相
源頼朝が自分に加担しなかったことを抗議して出家


 法然の教えにひかれた直実
   黒谷 → 吉水


 岡崎別院
   岡崎御坊の後身









☆「先生が忙しすぎるをあきらめない」妹尾昌俊 教育開発研究所 2017年 ①【再掲載 2019.2】

<出版社の案内>
日本の教員の長時間労働、いわゆる“ブラック"な職場環境が大きな
社会問題となっています。学校はなぜ「多忙」で「長時間労働」な
のか、学校の多忙の実態を豊富な調査データをもとに分析するとと
もに、深刻化する学校の「多忙」の状況を改善していくために、「勤
務実態の見える化」「分業化」「部活動の改善」「外部人材の活用」
などの学校改善をどう実現するか、今日からできる効果的な学校改
善のアイデアを、学校現場のよさと弱みを熟知する著者が提示しま
す。
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◇はじめに
 ① データ

②「志」生き方 

③「アクション」



◇だれが、どのくらい忙しいのか
□ 日本の学校の長時間過密勤務の実態
 ・ぐずって泣く自分の子供を抱きしめる力もない

 ・日本の先生の労働時間は世界一 

 ・他の学力先進国と比べて月60~80時間長く働いている

 ・小学校の6割、中学校の8割近くが過労死ライン

 ・他業種と比べても学校の過重労働の異常さは突出

 ・学校の多忙はほぼ通年 

 ・1日10分間も休憩を取れない長時間過密労働

 ・労働基準法違反が学校の常識

 ・勤務時間外労働、休憩時間なしを当然視する学校と教育行政
名目だけの休憩時間

 ・若手ほど過重労働だが平均的な50歳代も過労死ライン

 ・平均だけ見ても高い - 月200hもいる


□ブラックの内訳 - 先生達はいったい何に忙しいのか
 ・相当の時間を掛けているのは
    指導準備、給食清掃、成績処理、等

 ・部活が授業準備にも匹敵するほどのことも

 ・長時間労働の教師は授業準備や自己研鑽にも熱心


□多忙感の現状 - 現実をどう感じているのか
 ・9割近くが仕事に追われ、生活にゆとりがない



◇忙しいのは何が問題か
□長時間労働の弊害
  - 「熱心にやっているのだからいい」では済ませられない
  
◎多忙化の多大な弊害
① 授業準備や自己研鑽への影響
先生の読書量は1日30分間あるかないか
子供にとってよかれと思ったことが結果的に反対になること
    もある
学校は組織あるいはチームとして機能しているか

 ② 半数近くがとても疲れている現場
6割の教師がバーンアウトの危険


□死と隣り合わせの職場
 ・教師の過労死  2011.6.6 中 26歳

 ・新採半年で自殺 2006   小 25歳

 ・自殺でなくなる先生が跡を絶たない

 ・相次ぐベテラン教師の過労死

 ・繰り返された悲しみからわたしたちが学ぶべきこと

 ・仕事への満足度に応じて必要なケア

 ・前向きにも課題
   - 歯止めが利かなくなる

 ・やりたくないという人は声を出しづらく聞いてもらいにくい


□先生が忙しすぎる現状は未来の損失
 ③ 子供への悪影響
    生産性の観点からも悪影響
  教師が不人気職となり質も低下


 ④ 教職を選ばない人が増える
  倍率低下傾向
  深刻な人手不足
     教員のなり手も近い将来いなくなる

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