SSブログ

「怒らないコツ」植西聰 自由国民社 2018年 /「教育大混乱」プロ教師の会 洋泉社新書  2007年 ③(最終)【再掲載 2012.3】 [読書記録 一般]

今回は、植西聰さんの
「怒らないコツ」を紹介します。



家に帰ると安心してしまうからでしょう、家族に対して
怒ってしまった後、後悔することがしばしばあります。
何とかしたいと考えて、読んでしまうジャンルの一冊です。

途中(P73)までの要約ですが。


出版社の案内には、


「あなたが怒れば怒るほど、幸せはあなたから遠ざかっていく。
 感情的にならずに生きたいあなたに。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った自分自身への戒めの言葉は‥

・「相手が間違っていると決めつける前に相手の話をよく聞く」


・「ディレイ・テクニック 
  ― 反応を遅らせることで怒りが生じるのを抑える」


・「我を張って衝突するよりも上手に妥協して仲良くなる」


・「『クロスポジション』によって相手の立場に立ってみる」


・「自分なりの呪文を用意しておく
  『コーピング・マントラ』 『気にしない』
  『小さい小さい』  『どうにかなる』」



分かってはいるのですが、なかなか…。
何とかしたいという気持ちをもつだけでもよいと、
自分に思い聞かせています。





もう一つ、再掲載となりますが、プロ教師の会の
「教育大混乱」③を載せます。
案内に指摘されている課題からの教育再生は、
いつ見えるようになるのかと考えます。

「わが子の成績だけにこだわる親と、競争と効率と市場の
 論理で教育を語るだけではこの国の教育再生はみえてこ
 ない。もうこの国はほんとうにだめなのか。」





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「怒らないコツ」植西聰 自由国民社 2018年

1.jpg

◇怒りは人生に災いをもたらす
 
 激しく怒ることで人はたくさんの損をしている
   怒らないことで幸福と成功に近づける

   「短気は損気」
 


 怒りっぽい人ほど心臓病のリスクが高まってしまう
   健康な人は「怒らないこと」をモットーにして生きている

   「タイプA型行動パターン」原因はストレス



 怒らないことで心身ともに健康な生活を送れる
   安らぎに満ちた生活を送ることを考える

   怒らない、ストレスのない生活を



 怒りの感情は結局は自分自身に災いをもたらす
   怒らないことは自分自身の幸福につながる

   イソップ物語「人とキツネ」



 怒りの感情で身を滅ぼしてしまうこともある
   怒りにかられ無茶なことをしないように注意する



 自分が怒りっぽい人間だと自覚できていない人もいる
   自分の性格に気付きそして生まれ変わる決心をする



 「いつも自分は正しい」という考え方を捨て去ってみる
   相手が間違っていると決めつける前に相手の話をよく聞く



 カチンとくることがあってもすぐに反応しないように気を付ける
   怒りで相手の話を折らない  

   相手の話を最後まで聞く

   ディレイ・テクニック 
    ― 反応を遅らせることで怒りが生じるのを抑える



 怒りに駆られて行動すると手痛い敗北をすることになる
   怒っていると正しいアドバイスが耳に入らなくなる



 怒りを「敵」と考えて怒らない人生を心掛ける
   最大の敵は自分自身の心の「怒り」の感情である

   「怒りを敵と思え」(徳川家康)



 怒らないということによって人生に打ち勝つ
   「欲張らない」(貪)
   「愚かでいない」(瞋)
   「怒らない」(痴)心がけ




◇よき人間関係のために怒らない

 人間関係を大切にするために「怒らない」を心掛ける
   怒って自分を支える人を失わないようにする

   三木清「怒りとは分離である」



 妥協できない人は怒りっぽく 妥協できる人は穏やかに生きる(政治家)
   我を張って衝突するよりも上手に妥協して仲良くなる



 人を叱るときには感情的に叱ってはいけない
   理性的に穏やかに叱る

    「菜根譚」人の悪を攻むるには、はなはだ厳なることなかれ

     感情的にならず、理性的に穏やかに相手を叱ることが重要



 善良な気持からの失敗であれば、あえて叱らないほうがいい
   相手がどういう心がけで失敗したのかよく考えてみる

   孔子「過ちを観て、ここに仁を知る」



 信望は「怒る人」よりも「優しい心遣いの人」に集まっていく
   感情的に叱る人は指導者になれない



 感情的になる人は損をし、怒らない人が得をする
   感情的になりやすい人の周りからは人が離れていく



 「クロスポジション」によって相手の立場に立ってみる
   自分が怒ったら相手はどう感じるかを考えてみる



 相手の性格を知れば腹立たしい気持ちが和らいでいく
   「信頼されていない」と考える前に相手の性格を知る



 自分と異なる価値観を持つ相手を認めて受け入れる
   「人はそれぞれ異なる価値観を持つ」と再確認する

    自分の価値観の物差しを相手にあてはめない



 「期待しているから厳しく怒る」のでは失敗してしまう
   期待していることをしっかり相手に伝える




◇とっさの怒りを鎮める方法とは

 10秒間だけ「ストップシンキング」を試みてみる
   心の中で何も考えずに10数える



 怒鳴り散らすから一層怒りの感情が大きくなる
   ゆっくり深呼吸 まずは気持ちを落ち着ける

   徳富蘆花 
    「怒りは言葉とともに増え、動くとともに加わるものだ」



 怒りの感情を口にせず、心の中で忘れ去ってしまうのがいい
   怒りの感情を口にしないのが「禅」の生き方になる
    → 口にしない



 怒りの感情にとらわれた時にはゆっくり深呼吸してみる



 怒りを鎮めるための自分なりの呪文を用意しておく
   「コーピング・マントラ」
   「気にしない」
   「小さい小さい」
   「どうにかなる」
             


~ P73 途中まで









☆「教育大混乱」プロ教師の会 洋泉社新書  2007年 ③(最終)【再掲載 2012.3】

<出版社の案内>
緊急の教育課題は「学力低下問題」か「子ども・若者問題」か?
今日の教育不全は、学力低下にあるのではない。学ばない、学
ぼうとしない子どもにこそあるのだ。なぜこれを直視しないの
か?1980年代中葉以後に顕著になった、子どもの変容を認めず、
学校が悪い、教師がダメだ、といった犯人探しに右往左往し、
挙句は、愛国心があればいじめがなくなるとか子どもは本来学
びたがっているのだから、ダメ教師を査定して排除すれば子ど
もは学ぶはずだなどと現実を無視した、床屋政談にうつつをぬ
かす。わが子の成績だけにこだわる親と、競争と効率と市場の
論理で教育を語るだけではこの国の教育再生はみえてこない。
もうこの国はほんとうにだめなのか。
1.jpg


7.イジメの正体とその解決  喜入 克
  
 イジメの基本型 

 
 「イジメを根絶する」のウソ
  

 「先生は見て見ぬふりをしている」のではない
    見ようと思っても見えないし、聞こうと思っても情報が
   入らない
  

 「被害者を守り加害者を罰せよ」の無理
    元々は人間関係のトラブルが原因  


 近しいから話せない 
  → 斜めの関係の必要
  

 価値を語れない弱さ - 今こそ価値を語るべきだ
  自殺予告 ← イジメをするやつより卑劣だ!
              ↑
   郷中教育 「負けるな」「ウソをつくな」「弱い者をいじめるな」
  



8.「愛国心」は教育を再生するキーワードになり得ない 藤田敏明

 改正教育基本法が成立した          
  

 理念法から政策法へ
  「愛国心」とはいいとこ取りなのか


 法で倫理を規定すること


 愛国心と公共性
  

 何が正しいか分からない



9.「できる子」と「できない子」はどのように差が付いていくか  北村則行
  
 持って生まれた子どもの能力と環境や親の資質
  できる子は教師の言うことを聴いて理解することができる
生活のいろいろな所で知識を吸収している
  

 勉強に向かう姿勢の違い
  できない子
     ~ ・教師の指導に従おうとしない
       ・学びにハートが入っていない
  ※できることできない子は最初から明確に…


 親の権威なくしては子どもは育てられない



10.わが子だけ勝ち組になればいいのか? 諏訪哲二
  
 ある雑誌の不快なインタビュー
  ~ 「プレジデントファミリー」
  

 徹底した「市場の論理」と消費者ニーズの重視 


 わが子の学力を育てるのは家庭?


 「わが子の学力」に自閉する教育への不安
  

 親を恫喝するおぞましい「親力」の提唱 
  親野智可等 → 「100%親の力が…」 本当か?
  

 家庭が準学校化する社会の行く先は?
   わが子も実は他者であるという配慮や思いやりがない



11.教育を経済や政治の言葉で考えて本当に大丈夫か? 諏訪哲二
  
 「近代能力主義」派と「超近代能力主義」派
  

 父母大衆の要求に左右される日本の教育


 教育や学力を買う時代の到来


 「得になるから勉強する」というメッセージ


 「教育のために死ねない教師はダメ」という非人間的な空論
    ワ○○社長・WM氏 = イケスケナイ下司野郎


 近代的個人は教育でつくられる
  「塾」 … 「学ぼうとする者」が知識を学びに通う所 

  「学校」… 子どもを社会的個人に向かうべき「学ぼうとする者」
       に変身させる所

  ◎ 学校は「学ぼうとする者」が知識を買う所ではない。「競争・
   市場の論理」だけでは人間形成がないがしろにされる。

nice!(147)  コメント(4) 
共通テーマ:学校