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石井式漢字学習 石井勲 (『致知』2003年12月号より) ⑦(最終) /『あなたがあなたになれる本』 鈴木秀子 オーエス出版 2000年 ②【再掲載 2012.9】 [読書記録 教育]

今回は、5月23日に続いて、月刊誌『致知』2003年12月号より、
石井勲さん「石井式漢字学習」の紹介 7回目です。


『致知』での小堀桂一郎さんとの対談です。
いろいろ考えさせられます。



もう一つ、再掲載となりますが、鈴木秀子さんの
「あなたがあなたになれる本」②を載せます。
自分に厳しすぎる人が多いので、
「自分に優しく」と教えてくれるのでしょうか。





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☆石井式漢字学習 石井勲 (『致知』2003年12月号より) ⑦(最終)

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◇国民をたくましく育てる

小堀 
  先ほど、国語数育は古典だけやればいい、と申し上げましたが、日本
 ほど古典文学に恵まれている国民は世界に類がありません。
  例えば『万葉集』は6~8世紀の長・矩歌を集めて成立した詞華集で
 すが、例の万葉仮名白文が漢字仮名交じり文に直されてあれば、高校生
 が電車の中でも気軽に立ち読みできる。そういう国民文学としての古典
 文学を守り伝えている国は、世界広しといえども他にありませんよ。こ
 れが日本文化の本当のありがたさですね。
   
  以前、ある中国人の留学生が日本文学研究のために私の学科に来てい
 ましたが、彼が
 「僕は日本語を勉強しておいて本当によかったと思います。日本語の注
  のついた版で漢籍を読んで初めて中国の古典がこんなに素晴らしいも
  のだということがわかりましたから」
 としみじみ述懐していました。
   
  彼は日本へ来て、日本語で綿密に注釈をつけた「新釈漢文大系」とい
 った叢書に出会って、それまでは読めなかった中国の古典を初めてよく
 理解できたという経験をしたのですね。つまり、日本は漢文学まで取り
 込んで伝統的なわが古典として持っているわけです


石井 
  いまおっしゃった『万葉集』は、日本人には皆ぜひ読んでほしいです
 ね。というのは、日本人は皆かつてのように和歌が詠めるくらいの国語
 力を取り戻してほしいんです。そのためには、やっぱり幼児期から和歌
 に親しませるような教育が必要ですね。
  
  子どもの時からやっていれば、自然にまねて作るようになるんですよ。


小堀 
  私も『万葉集』『古今集』等の和歌はぜひお勧めしたいですね。そして、
 中学・高校での国語教育は古典だけ教えるようにして、無理にでも古典
 に親しませるようにしてほしい。それには、大学の入学試験から現代文
 を全部排除してしまえばいいのです。
  
  私は国立大学におりました時に、随分それを言ったのです。国文学の
 教授たちは聞く耳を持ちませんでしたが。
   
  明治大正から昭和戦前期の小学校の教科書を見てみると、古典には十
 分の紙面をあてがっております。しかも原則として原文のままでした。
   
  私は、小学校五年の時に『平家物語』の「宇治川の先陣」の冒頭部を
 暗記しましてね。絶えず
 「比は睦月二十日余りの事なれば、比良の高峯、志賀の山、昔長柄の雪
  も消え、各々の氷打解けて、水は折節増りたり」
 というくだりが頭の中で快く鳴り響くのです。中学校では「太平記』の
 いわゆる道行文がさらに時論に適していました。もう嬉しくて嬉しくて。
 こういう幸せをいまの小・中学生にも与えてやりたい。やがて彼らの中
 に正しい国語の感覚が育ち、もう理科だろうと歴史だろうと数学だろう
 と、何でも自由に読みこなすことができます。


石井 
  私は、また江戸時代にさかのぼって、日本中に寺子屋をつくってほし
 いと思っているんです。暇のある者が四畳半を開放して、そこに幼児を
 四、五人集めた塾でいいんですよ。そういうものが日本中に拡がれば、
 きっと教育は復活すると思って、ぜひ多くの方に力を貸していただきた
 いと思っているんです。


小堀 
  最後に述べておきたいのは、21世紀に向けて、いまの日本の教育に
 求められることは、子どもへの迎合を絶対にやめろということだと私は
 考えます。子どもはとにかく鍛えなくてはいけない。つまり、これは難
 しいだろう、子どもに負担をかけるだろうという配慮は、教育的配慮で
 はなくてまさに非教育的配慮なのです。
   
  日本はこれから国際社会の中でいかにたくましく生き残るかというこ
 とが、国家最大の課題です。国民をたくましく育てていかなければなら
 ないのに、子どもに迎合する姿勢で教育していたら、日本は21世紀に
 国際社会で生き抜くことはできません。
   
  子どもに与える知識は、彼らが受け止めきれなくて大半をこぼしてし
 まっても一向に構わないから、もう水を浴びせるようにどんどん浴びせ
 てやることです。子どもは、各々の器量に応じて自分の器の分だけ受け
 止めればいいのです。そうするとその中に必ず、注ぎ込まれた知識をた
 くましく豊かに受け取って大きく育つ子どもが少数出てきます。それが
 エリートなのです。そういうエリートを育成して、指導的役割を托すの
 でなければ、日本はこの国際社会の中で生き残れません。


石井 
  同感ですね。それは子どもを観察すればよくわかります。赤ちゃんと
 いうのは、できないことにばかり挑むでしょう。ハイハイできない赤ち
 ゃんがハイハイを、歩けない赤ちゃんが歩こうとする。できないことに
 挑戦するから、いつもいつも失敗する。だけど、転んで泣いたって、そ
 こで挑むことをやめる赤ちゃんは一人だっていない。
 「あぁ、馬鹿らしい。こんなことはできないことだ。寝てるほうが楽だ」
 なんていう赤ちゃんは一人だっていないでしょう。そういう本性を壊し
 ているのがいまの教育なんです。


小堀 
  いま、教育は崩壊の危機に瀕していると言われていますが、教育の復
 活、日本語力復活の道はちゃんと見えていることが、この対談で改めて
 確認できました。ただ、文 部科学省が歩もうとしないだけなのです(笑)。








☆『あなたがあなたになれる本』 鈴木秀子 オーエス出版 2000年 ②【再掲載 2012.9】

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◇あたらしい自分を磨くヒント

 過去より未来より「今」が大切
  

 感謝の気持ちはありがとう 


 真実はダイヤモンドの原石


「でも…」「だって…」からの脱出
  ◎「そうですね…」から
  

 偶然の出来事が教えてくれること
   すべての出来事が必然 
  

 自分にとっての本物を見付ける
  - 買ってみる
  

 遠ざけているのはあなたかもしれない
  

 理由もなくイライラ無気力なときは   
H(ハングリー)A(アンガー)L(ロンリー)T(タイアド)
HALT HALT HALTと唱えよう!
  

 褒められ上手になろう 
  「ありがとう」 


 当たり前のことにこそ感謝を
   ほんとうの幸せや喜びは波立たない水面のような静かで穏やかな中に
   あるのです。 
※ 健康,目が見える,歩ける,笑える,おいしい
  

 結んで開いて自信を取り戻そう
  

 切り花にならないで
  手のひら = 本質
         人間が平等にもつ
  「愛し愛されたい・いい人に思われたい・人の役に立ちたい」
        ∥
     ◎ ビーイイング(存在)
    
  指 ~ 世間の常識やあらゆる欲など目に見える所
            ∥
     ◎ ドゥーイング(行為)                    

  ※ ビーイング(存在)は根っこで,ドゥーイングは茎と花。
   
 「人間は目で見る所のできるドゥーイングの世界にとらわれてしまいが
  ち。ビーイング,さまり根っこがなくなったらドゥーイングは切り花
  になってしまう。
根っこのある花は枯れてもまた大輪の花を咲かせることができるが,
  切り花はただ枯れていくだけ。」 

  ◎ 人間は本質を忘れ,目に見えるものにだけにとらわれていると枯
   れてしまう。  

  ~ 自分の価値観を大切にしよう
あらゆる欲望をしっかり受け止め味わいましょう。
  根のある花は枯れても大輪の花を咲かせます。
  

 ディスカウントしない   
= 相の肩書きや地位,年齢に関係なく敬意を持って接する。


 聞き方上手は信頼を厚くする
   ただ聞いてあげるだけ


 感情の上手な使い方
3ステップ 
   「事実・影響・気持ち」


 褒めるときにも3ステップ 
  「事実・影響・気持ち」


 潜在能力を呼び起こす
  人間が使っているのは0.3%
      99.7%は出番待ち = 潜在能力
   今日が素敵な一日であるというイメージ
  

 私だけの秘密ノート   
感情に気付き,受け止め,味わったら,言葉にしてノートに綴る
  

 なりたい自分になる
思いはパワーを持っている。
   思いはクセとなりあなたの言動や表情にあらわれる。
   具体的に書く
     「どんな人になりたいか」「自分はどうしていきたいか」
         ↓
◎ 紙に書いた自分をいつもイメージする
  

 おやすみ前にひとりごと 
◎眠る前に自分を褒める
     「今日もがんばったね」


 変身したあなたを伝えましょう

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月刊「少年育成」より ⑧-「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161)  /「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」柳田邦男 平凡社 2011年 ③【再掲載 2012.4】 [読書記録 教育]

今回は、5月22日に続いて、
キーワード「月刊『少年育成』」より8回目の紹介です。


今回も篠原ユキオさんの連載『やじうまんが』からです。
掲載されていた年と号は分かりません。


篠原さんのやわらかく感じられる文章が好きです。





もう一つ、再掲載となりますが、柳田邦男さんの
「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」③を載せます。
題名の紹介のみになってしまった要約ですが、
それでも絵本を読みたくなりました。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆月刊「少年育成」より ⑧-「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161)

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◇「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161)

 汽車がホームを離れてゆく人見送る人達とそれに手を振って答える一家。


 涙をこらえながら窓際に座って外を見つめる少年。


 流れてゆく風景。

 その視界に突如小さく現れるもう一人の少年の姿。思わず身を乗り出し
て手を振る少年。


 列車を追って走る少年。


 遠ざかる列車。


 息を切らしながらなおも追いつづける少年。


 盛り上がる音楽。


 点のように小さくなってしまった列車。


 追うのを諦め、肩で息をしながら一人たたずむ少年の後ろ姿。
 


 汽車が車であったり、船であったりの違いはあるものの、昔から数えき
れないほどの映画やドラマの中で繰り返し使われてきたクライマックスの
定番シーンである。


 そして、その多くは[子供]が主人公なのである。


 「少年時代」の太とタケシ、「泥の河」の信雄と喜一、「北の国から」
の純と正吉の別れ等々、ここには大人の別れには無い切なさがある。


 その理由は、大人たちの別れの多くが、それぞれの自己意思によって発
生したものであるのに対して、子どもたちの別れは彼らを取り巻く大人た
ちの都合によって、突如、発生したものだからだ。


 転居、転勤、倒産、離婚、事故…いずれにしても子どもたちの意思とは
全く離れた部分から生まれた『別れ」なのである。


 多くの映画の場合、この別れの後は語られないで終る事が多い。


 実際の生活の中でも成人して再会する事はまれだろうし、成長とともに
記憶の片隅に追いやられてしまう。


 しかし、不惑の年代を過ぎてふとそんな時期の事を思い出すことが有る。


 実は私にもそれと同種の幼い日の記憶が一つ有る。


 幼ななじみの仲良しの女の子が、小学1年生の夏のある日、突然引っ越
してしまった。


 同じクラスだった私は引っ越しの日、学校から帰るとすぐに彼女の家に
駆けて行き、無人となった家の前にしばらくたたずんでいた。


 どんどん不鮮明になってゆく幼年期の記憶の中でもその日の事だけは今
も鮮明に頭に残っている。

 「そやけど私、その日の事、あんまり憶えてないワ…」

 饅頭をほおばりながら隣で妻がつぶやいた。      


 こういうのを世間では「赤い糸」と呼ぶのだろうが、多くの映画が別れ
の場面で終る理由が少し分かるような気がした。









☆「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」柳田邦男 平凡社 2011年 ③【再掲載 2012.4】

◇一枚の落ち葉を手にした小ぎつねの心

 ジュリア・ローリンソン
   「ファーディとおちば」理論社  ティファニー・ビーク絵


 長新太 
   「はるですよ ふくろうおばさん」講談社


 トン・フリーマン 
   「野はらの音楽家マヌエロ」



◇世界の民族 絵本の豊かな表現

 アート・バックウォルド(米コラムニスト)
   「誰がコロンブスを発見したか」


 アーロン・レイモンド・ミークス 
   「つるになった少年」河出書房新社


 ネイサン・スコット 
   「マンゴーとバナナ」アートン Tバラジ絵


 PDスワート 
   「欲ばりのセブグググ」河出書房新社 南ア



◇インド 色彩もまた美しい

 宮崎市
   木城(きじょう)えほんの郷 1996~


 A.ラマチャントラン 
  「おひさまをほしがったハヌマン」福音館書店


 A.ラマチャントラン 
   「ヒマラヤのふえ」木城えほんの郷


 シビル・ウェッタシンハ
   「にげだしたひげ」木城えほんの郷



◇りんごりらって何?

 あき びんご
   「したのどうぶつえん」くもん出版 珍獣


 ジル・バシュレ 
   「世界一ばかなわたしのネコ」平凡社


 エリック・カール
   「ゆっくりがいっぱい」偕成社



◇動物たちはユーモアの天才

 あべ弘士 
   「かわうそ3きょうだいのふゆのあさ」小峰書店


 工藤有為子 
   あべ弘士・絵 「もりのねこ」小峰書店


 あべ弘士 
   「ゴリラにっき」小学館



◇ベッドに寝たまま空の旅

 ジョン・バーニンガム(英国)
   「旅するベッド」ほるぷ出版


 黒柳徹子 
   「木にとまりたかった木のはなし」岩崎書店 武井武雄・絵


 シャニーン・ブライアン 
   「もくようびはどこへいくの?」主婦の友社



◇脳を活性化するミステリアスな絵の世界

 クリス・ヴァン・オールズバーグ
   「ハリス ハーザイックの謎」河出書房新社


 C.V.オールズバーグ 
   「急行北極号」あすなろ書房


 C.V.オールズバーグ 
   「名前のない人」河出書房新社



◇みずみずしい想像力を取り戻す

 セーラ・L・トムソン
   「終わらない夜」ほるぷ出版
 

 セーラ・L・トムソン
   「真昼の夢」ほるぷ出版



◇私の絵本の原点とこれから

 バージニア・リー・バートン 
   「ちいさいおうち」岩波書店


 ラッセル・ホーバン 
   「おやすみなさいフランシス」福音館書店


 谷内こうた 
   「なつのあさ」至光社


 筒井頼子 
   「はじめてのおつかい」福音館書店 


 チャールズ・エム・シュルツ
   「チャーリー・ブラウン なぜなんだい」岩崎書店


 V.ヘレストフ 
   「だちくるだちくる」福音館書店 長新太・絵


 ガブリエル・バンサン 
   「アンジュール」BL出版


 アクセル・ハッケ 
   「ちいさなちいさな王様」講談社



◇あとがき

「大人の再生が子どもの成長に」 = キャッチフレーズ

「砂漠でみつけた一冊の絵本」岩波書店

「大人が絵本に涙する町」平凡社

「絵本は人生に三度」手帖1・2・3   
 
  ※ 月刊誌「看護管理」医学書院 連載

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