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「深谷昌志さんはこんなことを」⑩-『子供らしさと学校の終焉』黎明書房 2000年 (5) /「好胤の言葉」高田好胤 学生社 2011年 ①【再掲載 2019.3】 [読書記録 教育]

今回は、5月5日に続いて、わたしの「教育ノート」から
「深谷昌志さんはこんなことを」の紹介 回目、
『子供らしさと学校の終焉』の要約の4回目です。


出版社の案内には


「『切れる』『学級崩壊・学校崩壊』『いじめ』『不登校』『保健室通い』
 『塾通い」の背後にある子どもたちの心情を、数万人に及ぶ『子ど
 もの心の内を尋ねる』調査データに基づき明らかにし、来るべき教
 育の方向を指し示す。」


とあります。





今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「教育という営みは教師が最善を尽くすのを前提として成り立っ
 ている制度」


・「身勝手な子供たち」
- 子どもだけでなく大人も。


・「中学生は友達を求め,互いに友達のことが気になっている。しかし,
  つき合い方が分からないから,互いに本心を隠しながら,軽いのり
  でたわいない話をし時間を過ごす。外見は盛り上がっているが,
広く浅いつき合いで心の友達を持てない。」


・「子供が切れた状態の時には、冷たい清涼飲料水を飲ましてひと
呼吸置く」




もう一つ、再掲載となりますが、高田好胤さんの
「好胤の言葉」①を載せます。
宝物のような言葉を知ります。








<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。








☆「深谷昌志さんはこんなことを」⑩-『子供らしさと学校の終焉』黎明書房 2000年 (5)

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◇子供たちの担任評価
□子供の声を聞く

  教育という営みは教師が最善を尽くすのを前提として成り立っ
 ている制度

◎ もう少し子供からの評価に敏感になる必要がある

 ○子供の担任評価
① 子供からの支持 -  支持率平均6割
② 教え方のうまさ -  担任評価に影響せず
③ 教師からの励まし

 ○教師の役割
・スキルトレーニング - 学力を付ける
・テイクケア     - 充足感・解放感

   ◎ 子供「たちの担任評価はテイクケア=カウンセリングマインド
 ↑
◎子供たちは親しめ頼れる教師を求めている

「教科指導 + 生徒指導」
◎生徒指導のスペシャリストに!
◎しかし,現代っ子は自分は何もしていないのに、求め
        てばかりいる


 
◇身勝手な子供たち
□身勝手は成長の遅れ  

 成長につれ,自分をおさえて周囲と協調した行動がとれるようになる

 昔の子供は人間関係の中で育つ
兄弟の中で切磋琢磨
子供は働き手
     ~ 子守学校
遊び仲間を通して人とのつき合い方を覚えていった


□孤独に慣れた成長   
  
 メカニックな友だち

 マイペース

 

◇友達とのつき合い方
□友達の条件 = 親切,ジョーク

  中学生は友達を求め,互いに友達のことが気になっている。
しかし,つき合い方が分からないから,互いに本心を隠しながら,
 軽いのりでたわいない話をし時間を過ごす。
外見は盛り上がっているが,広く浅いつき合いで心の友達を持てない。

 

◇「キレル」と「むかつく」
□「切れる」 
  切れそうな子は 7割
切れる子は学級に一人 → 限定

切れそう = 「むかつく」不愉快なこと

  対応の仕方に違い<養護教諭> 
「むかつく」 ・友達とふれあう機会を多く持つ                 ・気晴らしの機会を意識的に持つ
「切れる」 ・じっと握手をする
・冷たい水を飲ませる
・肩を抱いて深呼吸させる

 

◇学級崩壊と子供の身勝手
□アメリカの学級で

 我慢ができなくなった
  ~ これまでの日本の学校では秩序がとれすぎていた

「子供は黙って聞く存在」と見るような子供観を捨て,子供たちの活動
  を積極的に奨励する

 ◎人間関係を育てる教育を
互いの身勝手が「いじめ」や「不登校」に

◎学校での対応
① 放課後の群れ遊びの保証
② 小集団を活用した学習
③ 友達と話し合う時間の確保


 
◇保健室通いをする子供たち
□普通の子供が問題を起こすようになった

 ◎生徒指導にも専門的な技能が必要になった → 保健室


□保健室のイメージ
「心が安らぎ,居心地がいい」

 

◇保健室に対する信頼

 保健室を利用する生徒たち

 学校による開き

 保健室の働き
※子供が切れた状態の時
  → 冷たい清涼飲料水を飲ましてひと呼吸置く







☆「好胤の言葉」高田好胤 学生社 2011年 ①【再掲載 2019.3】

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◇わたしを支えた母の一言
 母の言葉 
  「あんたはお薬師さんの子やで」
「どんなにつろうても我慢して辛抱してや」

 薬師寺に小僧として小学校5年生で(昭和10年)

 つらくても…
  「僕はお薬師さんの子や」



◇あなたの誕生日は、母苦難の日
 諸人よ思い知れかし己が身の誕生の日は母苦難の日

 「自分の誕生日を両親に対する感謝の日にしようではないか」



◇刑務所からもらった礼状
 自衛隊・刑務所に行って感動する
- 人間のすばらしい個性は、この訓練の中から出てくるものだ

 個性尊重でほったらかしている
   → 個性でなく野性
     ◎ 訓練されてこそ個性が育つ 

 刑務所の人々からもらう礼状 … お守りに
- 自分の心の中の神や仏の心に目覚めると言うことが自覚と言うこと



◇あぐらをかいていた若者
 寺の説教
  - 真ん中であぐらをかいて背を丸めている青年に一言
    「真っ直ぐお行儀よく座りなさい」

→ 正座1時間 
   「この若者の姿を見てくれ、この素直な姿を」
  2時間もそのまま正座

 「今日のあなた方にとって、あの若者の姿は仏さんの姿だと思われませ
  んか。わたしの話などどうでもいいのだ。おそらく、この前、薬師寺
  に行って話を聞いているときに、若い子が足を痛そうにしてじっと2
  時間とうとう座りきったなと言うことが、あなた方の心の中に残るだ
  ろう」



◇ほろほろと鳴く山鳥の声聞けば
ほろほろと鳴く山鳥の声聞けば父かとぞ思う母かぞと思う
薬師寺2代目住職・行基の歌

 母の客死
  師匠
  「われとこのおかん、木石やなかったんのう。木や石なら死なはらへん
   だわのう」

◎ くじけさせないため、人生には大事な達観すべきときがあるという
   ことを教えるため

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