月刊「少年育成」より ⑧-「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161) /「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」柳田邦男 平凡社 2011年 ③【再掲載 2012.4】 [読書記録 教育]
今回は、5月22日に続いて、
キーワード「月刊『少年育成』」より8回目の紹介です。
今回も篠原ユキオさんの連載『やじうまんが』からです。
掲載されていた年と号は分かりません。
篠原さんのやわらかく感じられる文章が好きです。
もう一つ、再掲載となりますが、柳田邦男さんの
「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」③を載せます。
題名の紹介のみになってしまった要約ですが、
それでも絵本を読みたくなりました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆月刊「少年育成」より ⑧-「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161)
◇「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161)
汽車がホームを離れてゆく人見送る人達とそれに手を振って答える一家。
涙をこらえながら窓際に座って外を見つめる少年。
流れてゆく風景。
その視界に突如小さく現れるもう一人の少年の姿。思わず身を乗り出し
て手を振る少年。
列車を追って走る少年。
遠ざかる列車。
息を切らしながらなおも追いつづける少年。
盛り上がる音楽。
点のように小さくなってしまった列車。
追うのを諦め、肩で息をしながら一人たたずむ少年の後ろ姿。
汽車が車であったり、船であったりの違いはあるものの、昔から数えき
れないほどの映画やドラマの中で繰り返し使われてきたクライマックスの
定番シーンである。
そして、その多くは[子供]が主人公なのである。
「少年時代」の太とタケシ、「泥の河」の信雄と喜一、「北の国から」
の純と正吉の別れ等々、ここには大人の別れには無い切なさがある。
その理由は、大人たちの別れの多くが、それぞれの自己意思によって発
生したものであるのに対して、子どもたちの別れは彼らを取り巻く大人た
ちの都合によって、突如、発生したものだからだ。
転居、転勤、倒産、離婚、事故…いずれにしても子どもたちの意思とは
全く離れた部分から生まれた『別れ」なのである。
多くの映画の場合、この別れの後は語られないで終る事が多い。
実際の生活の中でも成人して再会する事はまれだろうし、成長とともに
記憶の片隅に追いやられてしまう。
しかし、不惑の年代を過ぎてふとそんな時期の事を思い出すことが有る。
実は私にもそれと同種の幼い日の記憶が一つ有る。
幼ななじみの仲良しの女の子が、小学1年生の夏のある日、突然引っ越
してしまった。
同じクラスだった私は引っ越しの日、学校から帰るとすぐに彼女の家に
駆けて行き、無人となった家の前にしばらくたたずんでいた。
どんどん不鮮明になってゆく幼年期の記憶の中でもその日の事だけは今
も鮮明に頭に残っている。
「そやけど私、その日の事、あんまり憶えてないワ…」
饅頭をほおばりながら隣で妻がつぶやいた。
こういうのを世間では「赤い糸」と呼ぶのだろうが、多くの映画が別れ
の場面で終る理由が少し分かるような気がした。
☆「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」柳田邦男 平凡社 2011年 ③【再掲載 2012.4】
◇一枚の落ち葉を手にした小ぎつねの心
ジュリア・ローリンソン
「ファーディとおちば」理論社 ティファニー・ビーク絵
長新太
「はるですよ ふくろうおばさん」講談社
トン・フリーマン
「野はらの音楽家マヌエロ」
◇世界の民族 絵本の豊かな表現
アート・バックウォルド(米コラムニスト)
「誰がコロンブスを発見したか」
アーロン・レイモンド・ミークス
「つるになった少年」河出書房新社
ネイサン・スコット
「マンゴーとバナナ」アートン Tバラジ絵
PDスワート
「欲ばりのセブグググ」河出書房新社 南ア
◇インド 色彩もまた美しい
宮崎市
木城(きじょう)えほんの郷 1996~
A.ラマチャントラン
「おひさまをほしがったハヌマン」福音館書店
A.ラマチャントラン
「ヒマラヤのふえ」木城えほんの郷
シビル・ウェッタシンハ
「にげだしたひげ」木城えほんの郷
◇りんごりらって何?
あき びんご
「したのどうぶつえん」くもん出版 珍獣
ジル・バシュレ
「世界一ばかなわたしのネコ」平凡社
エリック・カール
「ゆっくりがいっぱい」偕成社
◇動物たちはユーモアの天才
あべ弘士
「かわうそ3きょうだいのふゆのあさ」小峰書店
工藤有為子
あべ弘士・絵 「もりのねこ」小峰書店
あべ弘士
「ゴリラにっき」小学館
◇ベッドに寝たまま空の旅
ジョン・バーニンガム(英国)
「旅するベッド」ほるぷ出版
黒柳徹子
「木にとまりたかった木のはなし」岩崎書店 武井武雄・絵
シャニーン・ブライアン
「もくようびはどこへいくの?」主婦の友社
◇脳を活性化するミステリアスな絵の世界
クリス・ヴァン・オールズバーグ
「ハリス ハーザイックの謎」河出書房新社
C.V.オールズバーグ
「急行北極号」あすなろ書房
C.V.オールズバーグ
「名前のない人」河出書房新社
◇みずみずしい想像力を取り戻す
セーラ・L・トムソン
「終わらない夜」ほるぷ出版
セーラ・L・トムソン
「真昼の夢」ほるぷ出版
◇私の絵本の原点とこれから
バージニア・リー・バートン
「ちいさいおうち」岩波書店
ラッセル・ホーバン
「おやすみなさいフランシス」福音館書店
谷内こうた
「なつのあさ」至光社
筒井頼子
「はじめてのおつかい」福音館書店
チャールズ・エム・シュルツ
「チャーリー・ブラウン なぜなんだい」岩崎書店
V.ヘレストフ
「だちくるだちくる」福音館書店 長新太・絵
ガブリエル・バンサン
「アンジュール」BL出版
アクセル・ハッケ
「ちいさなちいさな王様」講談社
◇あとがき
「大人の再生が子どもの成長に」 = キャッチフレーズ
「砂漠でみつけた一冊の絵本」岩波書店
「大人が絵本に涙する町」平凡社
「絵本は人生に三度」手帖1・2・3
※ 月刊誌「看護管理」医学書院 連載
キーワード「月刊『少年育成』」より8回目の紹介です。
今回も篠原ユキオさんの連載『やじうまんが』からです。
掲載されていた年と号は分かりません。
篠原さんのやわらかく感じられる文章が好きです。
もう一つ、再掲載となりますが、柳田邦男さんの
「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」③を載せます。
題名の紹介のみになってしまった要約ですが、
それでも絵本を読みたくなりました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆月刊「少年育成」より ⑧-「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161)
◇「別れの風景」篠原ユキオ(連載『やじうまんが』№161)
汽車がホームを離れてゆく人見送る人達とそれに手を振って答える一家。
涙をこらえながら窓際に座って外を見つめる少年。
流れてゆく風景。
その視界に突如小さく現れるもう一人の少年の姿。思わず身を乗り出し
て手を振る少年。
列車を追って走る少年。
遠ざかる列車。
息を切らしながらなおも追いつづける少年。
盛り上がる音楽。
点のように小さくなってしまった列車。
追うのを諦め、肩で息をしながら一人たたずむ少年の後ろ姿。
汽車が車であったり、船であったりの違いはあるものの、昔から数えき
れないほどの映画やドラマの中で繰り返し使われてきたクライマックスの
定番シーンである。
そして、その多くは[子供]が主人公なのである。
「少年時代」の太とタケシ、「泥の河」の信雄と喜一、「北の国から」
の純と正吉の別れ等々、ここには大人の別れには無い切なさがある。
その理由は、大人たちの別れの多くが、それぞれの自己意思によって発
生したものであるのに対して、子どもたちの別れは彼らを取り巻く大人た
ちの都合によって、突如、発生したものだからだ。
転居、転勤、倒産、離婚、事故…いずれにしても子どもたちの意思とは
全く離れた部分から生まれた『別れ」なのである。
多くの映画の場合、この別れの後は語られないで終る事が多い。
実際の生活の中でも成人して再会する事はまれだろうし、成長とともに
記憶の片隅に追いやられてしまう。
しかし、不惑の年代を過ぎてふとそんな時期の事を思い出すことが有る。
実は私にもそれと同種の幼い日の記憶が一つ有る。
幼ななじみの仲良しの女の子が、小学1年生の夏のある日、突然引っ越
してしまった。
同じクラスだった私は引っ越しの日、学校から帰るとすぐに彼女の家に
駆けて行き、無人となった家の前にしばらくたたずんでいた。
どんどん不鮮明になってゆく幼年期の記憶の中でもその日の事だけは今
も鮮明に頭に残っている。
「そやけど私、その日の事、あんまり憶えてないワ…」
饅頭をほおばりながら隣で妻がつぶやいた。
こういうのを世間では「赤い糸」と呼ぶのだろうが、多くの映画が別れ
の場面で終る理由が少し分かるような気がした。
☆「悲しみの涙は明日を生きる道しるべ」柳田邦男 平凡社 2011年 ③【再掲載 2012.4】
◇一枚の落ち葉を手にした小ぎつねの心
ジュリア・ローリンソン
「ファーディとおちば」理論社 ティファニー・ビーク絵
長新太
「はるですよ ふくろうおばさん」講談社
トン・フリーマン
「野はらの音楽家マヌエロ」
◇世界の民族 絵本の豊かな表現
アート・バックウォルド(米コラムニスト)
「誰がコロンブスを発見したか」
アーロン・レイモンド・ミークス
「つるになった少年」河出書房新社
ネイサン・スコット
「マンゴーとバナナ」アートン Tバラジ絵
PDスワート
「欲ばりのセブグググ」河出書房新社 南ア
◇インド 色彩もまた美しい
宮崎市
木城(きじょう)えほんの郷 1996~
A.ラマチャントラン
「おひさまをほしがったハヌマン」福音館書店
A.ラマチャントラン
「ヒマラヤのふえ」木城えほんの郷
シビル・ウェッタシンハ
「にげだしたひげ」木城えほんの郷
◇りんごりらって何?
あき びんご
「したのどうぶつえん」くもん出版 珍獣
ジル・バシュレ
「世界一ばかなわたしのネコ」平凡社
エリック・カール
「ゆっくりがいっぱい」偕成社
◇動物たちはユーモアの天才
あべ弘士
「かわうそ3きょうだいのふゆのあさ」小峰書店
工藤有為子
あべ弘士・絵 「もりのねこ」小峰書店
あべ弘士
「ゴリラにっき」小学館
◇ベッドに寝たまま空の旅
ジョン・バーニンガム(英国)
「旅するベッド」ほるぷ出版
黒柳徹子
「木にとまりたかった木のはなし」岩崎書店 武井武雄・絵
シャニーン・ブライアン
「もくようびはどこへいくの?」主婦の友社
◇脳を活性化するミステリアスな絵の世界
クリス・ヴァン・オールズバーグ
「ハリス ハーザイックの謎」河出書房新社
C.V.オールズバーグ
「急行北極号」あすなろ書房
C.V.オールズバーグ
「名前のない人」河出書房新社
◇みずみずしい想像力を取り戻す
セーラ・L・トムソン
「終わらない夜」ほるぷ出版
セーラ・L・トムソン
「真昼の夢」ほるぷ出版
◇私の絵本の原点とこれから
バージニア・リー・バートン
「ちいさいおうち」岩波書店
ラッセル・ホーバン
「おやすみなさいフランシス」福音館書店
谷内こうた
「なつのあさ」至光社
筒井頼子
「はじめてのおつかい」福音館書店
チャールズ・エム・シュルツ
「チャーリー・ブラウン なぜなんだい」岩崎書店
V.ヘレストフ
「だちくるだちくる」福音館書店 長新太・絵
ガブリエル・バンサン
「アンジュール」BL出版
アクセル・ハッケ
「ちいさなちいさな王様」講談社
◇あとがき
「大人の再生が子どもの成長に」 = キャッチフレーズ
「砂漠でみつけた一冊の絵本」岩波書店
「大人が絵本に涙する町」平凡社
「絵本は人生に三度」手帖1・2・3
※ 月刊誌「看護管理」医学書院 連載