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「わたしも、昔は子どもでした。」「子どものしあわせ」編集部 かもがわ出版 2019年 ① /「愛子とピーコのあの世とこの世」佐藤愛子 ピーコ 文藝春秋 2008 年【再々再掲載 2011.12】 [読書記録 教育]

今回は、「子どものしあわせ」編集部による
「わたしも、昔は子どもでした。」の紹介 1回目です。



出版社の案内には

「世の中の理不尽にたいして「おかしい」と声をあげるおとなたち。
 そのエネルギーは、どのように培われてきたのでしょう。昔子ども
 だったおとなたちが語る、自分を育ててくれた人たちのエピソード
 と、子育てへの応援メッセージ。」

「学問や文化の分野で活躍中の方々が、自分の幼き日を語ります。団
 塊世代の方が多いので、同年代の読者層を意識しました。子育てへ
 のメッセージは個性的で温かいので、子育て中の方や孫育て中の方
 にもぜひ読んでいただきたいです。松本春野さんがおひとりずつに
 素敵なイラストを添えてくれました。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「自分自身の経験から出てくる本音を大切にしてほしい」


・「子どもたちには小さくてもよいから責任のある仕事を任せましょ
う。」


・「TPPの本質 = 『今だけ、金だけ、自分だけ』」


・「愛情を注いでくれる大人は多いほどよい」





もう一つ、何度目かの掲載となりますが、佐藤愛子さん、ピーコさんによる
「愛子とピーコのあの世とこの世」を載せます。
ブログのアクセス数解析を見ると、いつも比較的上位にある記事です。
要約ではよく分からないのですが、おもしろく読みました。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト







ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「わたしも昔は子どもでした。」「子どものしあわせ」編集部 かもがわ出版 2019年 ①

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◇かもがわ出版
  発行者 竹村正治
 
  〒602-8119 京都市上京区堀川通出水西入ル 075-432-2868



◇香山リカ
  1966年北海道生 東京医大卒 精神病理学 立教大教授

  子どもは大人のありのままの姿から学ぶもの

  「ケガはなかったの?」小3担任

  ※ 自分自身の経験から出てくる本音を大切にしてほしい



◇池内了(さとる)
  1944年兵庫県姫路市生 天文学者 名大名誉教授
 
  小さくても責任のある仕事をもつ
    反「軍学共同」
 
  働きづめだったおふくろ
    兄池内紀(独文学者)家事分配
 
 「このままだと大きな仕事ができないよ」
   自分は軍事研究をしない。他の人間がどうであれ、自分は人々
  のために学問をするんだ。

  ※ 子どもたちには小さくてもよいから責任のある仕事を任せま
   しょう。



◇長野ヒデ子
  1941年愛媛県生 絵本作家
 
  大人だって子どもの友達になれる
    家庭文庫活動「おかあさんがおかあさんになった日」
 
  天真爛漫な母
 
  ※ 自然がたくさんあれば豊かな心は育つと思う


◇鈴木宜弘
  1958年 三重県志摩市生 
 
  農水省 ― 九州大学院教授
 
  平均的でない子にも居場所をつくって
    
  TPPの本質
    「今だけ、金だけ、自分だけ」
  ◎ 多国籍企業が儲けのため自分たちに都合のいいルールを世界
   規模で広げていく。食の安全も、人々の生活も知ったこっちゃ
   ない。
 
  浜が生活の場だった

  「じゃあお前やってみろ」
     高校進路相談 ― 東大志望時
 
  ※ 今の立場で何ができるかを考えて仕事をしてきました。



◇池田香世子
  1948年 東京都生 独文学者 平和運動家
 
  愛情を注いでくれる大人は多いほどよい
 
  「世界がもし100人の村だったら」翻訳








☆「愛子とピーコのあの世とこの世」佐藤愛子 ピーコ 文藝春秋 2008 年【再々再掲載 2011.12】

<出版社の案内>
昨今のスピリチュアル・ブームを解剖し、江原啓之ブームを嘆く。問
題の根源は依存心にあり。日本人に活を入れて言う「波動を上げよ!」

50歳を過ぎてから恐るべき超常体験に次々と見舞われた佐藤愛子さ
ん、かたや片目を失ってから霊感が異常なまでに覚醒したピーコさん。
そんな二人がスピリチュアルなものについて語りつくした。とはいえ、
昨今のブーム便乗本の類ではない。二人の考えの基底=「死後の世界
は確実にある」に寄り添えば、自ずと生き方が変わってくるはずだ。
しかるに、昨今のスピリチュアル・ブームは、人々を悪しき方向に導
くものでしかない。圧巻は、人気絶頂の江原啓之に向けられた辛辣な
批判だろう。江原ファンもろともに、覚悟して読むべき書である。

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◇愛子の心霊体験・ピーコの霊能力
  成仏する霊しない霊    
    北条希功子,美輪明宏 

 眼を取ったら霊道が開いた 
    山川紘矢,亜希子夫妻

 金色にかたどられた輪郭で

 強まっていく能力 相曽誠治


◇死後の世界
 「あの世」の構造  
    美輪明宏,大西弘泰,寺坂多枝子,江原啓之
    相曽誠治,中川昌蔵

 この世は三次元
   → あの世は四次元
幽現界     幽界   霊界   神界

     49日間→成仏→
エーテル体 アストラル体
(執着)

 美輪明宏の霊視 
    名古屋の小児科医・鶴田光敏氏の紹介
大切な審神者(さにわ)

 霊能でお金儲けをしてはいけない


◇前世と守護霊 江原啓之への質問
  霊能者という存在  
    霊能者は同じものは見えない

 女性が依存症になっている 
    霊能者は世に出る必要はない


◇波動を上げよ
 人間が平等なんてあり得ない

 自己愛はあるのだけれど他人愛はない

 幸福になる為のソフト(中川昌蔵)
  今日一日 親切にしようと想う
  今日一日 明るく朗らかにいようと想う  
            実行してはダメです
   今日一日 謙虚にしようと想う
            意識して実行すると失敗します
  今日一日 素直になろうと想う
  今日一日 感謝をしようと想う

  神さまからの警告 
    災害は神さまからの警告 
    日拝を欠かさぬ事

 もらった命の使命

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月刊「少年育成」より ⑮-「おれは金をかせぐんだ…」(執筆者、年号数不明) /「どこ吹く風」丸谷才一 講談社 1997年【再掲載 2017.3】 [読書記録 教育]

今回は、6月20日に続いて、
キーワード「月刊『少年育成』」より15回目の紹介です。

執筆者等詳細は分かりません。、
冨田富士也さんの連載『せめぎあっておりあっておたがいさま』
かもしれません。


文章を読んでいると、先輩、後輩の気持ちに共感し、
涙が出そうになりました。



もう一つ、再掲載となりますが、丸谷才一さんの
「どこ吹く風」を載せます。
軽妙洒脱な丸谷さんの文章に憧れています。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。








☆月刊「少年育成」より ⑮-「おれは金をかせぐんだ…」(執筆者、年号数不明)
 
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 渦中に身をおくとしがらみを抱え冷静さを失い腹を立てたり相手の真意
を誤解して受けとったりしがちである。


 表現は不適切かもしれないがそんなとき外野席からそのやり取りをみて
いると一人ひとりの優しさや心意気が感じられてくる


 かつては水産の町として一世を風びした地域に講演にうかがった。


 その翌朝移動をいそいでいた私は早目にその地域の海岸線を走る電車に
乗った。


 電車にはすでに男子高校生が何人か乗っていた。


 どの子どもも試験中なのかウォークマンと参考書で早朝から勉強に必死
の様子だった。


 しかし、都会のラッシュでかい間みる悲そう感はない。


 研ぎ澄まされた雰囲気なら私の心も冷えきっていくがけっしてそんなこ
とはない。


 見ると次々と乗車してくる高校生の学校は違っていても軽く声は掛け合
っている。


 同じ幼馴染みでも高校へ進学するとだんだん付き合いも他人行儀になり
がちだが、それほどの極端さは感じられない。


 私は彼ら、また彼女らがいじらしく″外野席″からキョロキョロとみて
いた。


 電車はガタゴトと音をたてて秋のさわやかな風を切り走っていた。


 気がついたら私の関心はかつて中学で先輩と後輩の関係にあったような
二人の高校生のやり取りに向いていた。


 大柄な先輩格の高校生が勉強中の後輩らしき少年にやたらと話しかけて
いた。


 その大柄な高校生はけっして勉強を邪魔しようとしているわけではない
が、話し掛けてはやめ、そしてまた話し掛けるので後輩格の少年はウォー
クマンと参考書に集中できず苦慮しているようだった。


 だが意地悪ではなくかまってほしいというメッセージが先輩格から伝わ
ってくるのかその少年は苦慮している姿をみせまいと余裕ある仕草で相手
していた。


「おっ、そうだよ、おれはさっ、おまえたちが食べるまぐろを獲りにいく
 んだよ」
 

 大柄な少年は片手を電車の窓ぎわにあずけ足を組み胸を張ると″先輩風″
をふかせたいような言い方で勉強を一時中断しつつあったその後輩格の少
年に言った。


 まわりにいる勉強中の高校生も一見、他人事のような表情はしているが
後輩格の少年の集中したい気持ちにいくぶん同情しているようでもあった。


 後輩格の少年が意を決するかのように参考書を閉じて先輩の話を開く体
勢に入ったときだった。


 その向かいにいたやはり後輩らしき男子高校生がその先輩格の高校生に
声を掛けた。


「その魚、俺にください」


 私はこのときこの少年の″友情”をまさに″堪能″させてもらえた気が
した。


 後輩格の少年には「勉強をしたいだろうけど無視しないで立派だな」と
いうメッセージを流しているように思えた。


 また先輩には「がんばっていますね」という激励である。


 大柄な少年は参考書を開いて勉強に集中しているまわりのなかで、自分
に自ら親しく声を掛けてくれたこの少年に嬉しそうな顔をして返事した。


「おっ、おれはさっ、金をかせぐんだ」


 すると彼の隣りで聞く体勢に″完全″に入っていた後輩格の少年が、そ
の強気な言い方に共感したように何度もうなずいた。


 すると先輩格の少年はその場全体を見わたし、また隣りでうなずく少年
を論すようにこう言った。


「人生は金だ。金が大切だ。おれは、おまえたちとは違って…」


 電車の音もあって正確には言い切れないが、このような表現であったと
思う。


 この「…」に私はいろいろな思いを浮かべてしまった。


 子どもたちは中学を卒業し、いろいろな状況を抱え、それぞれの高校へ
進学したのだろう。


 そこには悔しさや、また不安もあったはずである。


 そんな子どもたちがこうして毎朝、同じ電車に乗って決められた駅で途
中下車していくのである。


 しがらみを抱え生活していくとき、たまには強がったりすることもある
だろうが互いの存在を無視しないで認め合っていく姿は尊い。


 この電車に集うここの子どもたちは毎朝、ガタゴト揺れながら、それし
か「優しく生きる」道はないことを学んでいるのではないだろうか。


 しかしそれは参考書を閉じウォークマンをはずしても、けっして人間的
に「遅れをとらない」ことを知っているからであるはずだ。


 原稿〆切に焦っていたが、高校生の会話に車内で執筆することを「一時
中断」し、″外野席″についたおかげで学んだことだった。


 私は水産高校のある駅で下車する大柄な先輩格の彼に唐突にも

「がんばってね」

と言って太目のズボンに手を添えていた。










☆「どこ吹く風」丸谷才一 講談社 1997年【再掲載 2017.3】

<出版社の案内> 
藝もあります学もある、御存知丸谷エッセイ。黙って読めばクスリと笑え
る。天丼の諸問題から孔子伝まで、時には政治家をからかい、時にはスポ
ーツ選手を褒めちぎる、縦横無尽、痛快無比。挿画は勿論、和田誠。


◇日本史再考
政治家は公約を踏みにじる
  → 日本の政治は公約を破ってかまわない

明治維新以来 薩長土肥
  ~ 攘夷をやらず、開国に転じた
 

◇イギリス人得意のもの
  ① スパイ小説 
  ② スパイ 
  ③ 製薬 
  ④ 陸上中距離 
  ⑤ 演技
 

◇四大編集長
①「文藝春秋」    池島信平
②「週刊朝日」    扇谷正造
③「暮らしの手帖」 花森安治
④「ミセス」 今井田勲
 

◇都市的風景
電柱と電線を日本の街から追放しよう
 

◇昔の日本人
二木謙一(國學院大學)史学者
  「昔の日本人は戦争の後で敵味方双方の戦死者の供養をした」

◎ 敵に礼節を尽くした
  近代に入ると弔うことをしなくなった

◎ 昔の日本人に比べて低級になった

  御霊信仰
   = 放っておいたのでは,恨みを呑んで死んだ者の霊が祟る

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