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「自分を変える読書」戸田智弘 三笠書房 2013年 ① /「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ①【再掲載 2012.6】 [読書記録 一般]

今回は、戸田智弘さんの
「自分を変える読書」1回目の紹介です。


出版社の案内には、

「この1冊で、あらゆる人生の疑問に答えてくれる本が見つかります!
 人生論・幸福論・仕事・思考力・恋愛・自己と他者・お金・健康・
 歴史・現状認識・未来・死生観…『セカイ観』がぐんと深まる50冊
 を厳選!
 『働く理由』『続・働く理由』で圧倒的共感を呼んだ著者が贈る、
 『これから』のための新・読書案内!
 さあ、自分を変えていくために、本を読もう!」

とあります。






今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「自分を善い方向に変えていこうという意志をもつことが大切」


・「100冊の本を読むは100人の他者を自分の中に取り込むこと」


・「悪い気分を無視すること、そして上機嫌を装うことが幸福に近づく 
  処方箋」


・「まずは自分が幸福になることを考え、自分が幸福になるように振る
舞うことから始めよう。アランは自己犠牲を模範とする利他主義を
遠ざけている」




読んでもいないのに、少しだけ読んだ気にさせてくれる読書案内です。





もう一つ、再掲載となりますが、
NHK「日本の宿題」プロジェクトによる、
「学校の役割は終わったのか」①を載せます。
今回再紹介分では、戦後教育の大きな流れを、
汐見稔幸さんがわかりやすく示してくれています。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「自分を変える読書」戸田智弘 三笠書房 2013年 ①

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◇はじめに

 「賢者は歴史に学び 愚者は経験に学ぶ」(独 初代大統領ビスマルク)

「空はどこへ行っても青い それを知るために世界を回る必要はない」
                            (ゲーテ)


□ 「自分を変える読書」
大切「自分を善い方向に変えていこう」という意志をもつ

自分を高めていくために本を読む



□質の問題 - 自分の知力の限界に挑む
ちょっと上の本

内田樹
   「教養とは『まだ知らないこと』へフライングする能力のこと」

円周はどんどん大きくなる
 


□量の問題-1000冊の法則
   
  スマホ・携帯
   → 断片的メッセージの交換をして「わたしたちって仲間だよね」
    ということを確認していることが多い
        |
  それだけではダメ ×   
↑ ↓
◎ 異質性の高い他者と多義性や両義性を含んでいる総括的なメッセ
   ージを交換する時間を大事にしたい

  100冊の本を読む
    = 100人の他者を自分の中に取り込むこと
    ※ 石本100冊より玉本1冊  




◇人生論と幸福論(1)

01 「幸福論」アラン 石川湧訳 角川ソフィア文庫

意思と行動で情念に立ち向かおう
気分というのはいつでも悪いものだ。
     → 意志・自制で悪い気分を封じ込もう

◎ 自分の悪い気分に関心を寄せない 

◎ 上機嫌を装う
悪い気分を無視すること、そして上機嫌を装うこと 
      = 処方箋

◎ まずは自分が幸福になることを考え、自分が幸福になるように
    振る舞うこと
     → アランは自己犠牲を模範とする利他主義を遠ざけている
   
  「まずは自分から」 

※「心と体にきくアランの幸福論」会田正人 宝島社 
「谷沢永一 幸福論」谷沢永一 海竜社









☆「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ①【再掲載 2012.6】

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◇受験戦争はこうして始まった 1970年代まで 汐見稔幸(東大大学院)

1947.3  教育基本法 
       新しく自由な雰囲気に充ちた教育

1950.  朝鮮戦争  
      教育全体を統制する方向へ
・教育委員任免制度(公選制から)-地方教育行政法
・勤務評定制度

1957 スプートニクショック
日経連 「科学技術教育振興に関する建議書」
教育世界への経済界の発言力増加

1958 学習指導要領 
     「試案」 → 「告示」へ 
       = 拘束力強化
生活単元学習 → 系統学習

□なぜ方向転換が必要だったのか?
  「試案」→「告示」
     「同じ内容の教育をやりなさい」ということ

◎与党・経済界からの批判によるもの
1955(昭和30)年 保守合同「55年体制」
  

□高度経済成長期の教育 

1960 池田勇人首相 「所得倍増計画」
   経済審議会による教育政策提言
  「経済発展に於ける人的能力開発の課題と対策」
  エリート、ハイタレント・マンパワーの発見・養成
= 能力主義の徹底

1961~ 全国一斉学力テスト

1964 東京オリンピック
受験競争の熾烈化、偏差値導入
「生徒の輪切り」と「学校の序列化」


□学力テスト導入の波紋
教育行政に関する文部省と日教組の対立

  経験主義 → 系統主義に一本化

  点数化 → 人間観、教育観を狭めた
  「追いつけ、追い越せ」と必死
  

□激化する受験戦争 
 1968年    GNP世界第二位に

 1960年代後半 大量生産大量消費の時代

 1968年 文部省 
       学習指導要領の改訂を増やす 
教育内容が増え難解になる
↑↓
●弊害 
        教育内容についていけない子の急増
落ちこぼれの社会問題化

 1973年 石油ショック 
低成長時代
         → 学歴信仰をさらに高めた

       受験戦争激化 
         現場は受験一色
↓ 改訂を迫られる
1977年 改訂
  

□「ゆとりの時間」の功罪 
 1977年 学習指導要領の改訂
  問題は「生徒の輪切り」「落ちこぼれ」
       - 新幹線授業、補充授業

     難解化
      米国新カリキュラム運動 PSSC SMSG
ブルーナーの理論をすぐに日本に持ち込んだ
→ 失敗
※当時「七五三教育」対策

     現場(内容減・時間増希望) 
        対 文部省(ゆとりの時間」捻出時間数減) 

※ 表面的な対策

 1973年前後
「豊かな日本」はほぼ実現
      → 産業主義に魅力無し

    別の学習動機の必要性があった
→ しかし、本質を置き去りにしてカリキュラム調整のみ


□1970年代までの「日本の宿題」

 ①「人格の完成を忘れて経済大国へ」

②「教育行政の地方分権」
殆どが国レベル 教育改革国民会議
各都道府県市町村教育関係団体が競い合える体制を!

 ③「子供を目的と感じること」「産業主義の相対化」
教育には独自性が必要
産業主義視点では子供が手段としてだけしかとらえられない

「目的」意識の拡大化を!

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